申し訳ございませんが、ご了承ください。
朝。
俺とタカトシ、そして萩村は学校に向かって歩いていた。
ス「さぶい…」
季節はもう冬。冬の朝はホント寒い。
タ「冬の朝はしんどいよなぁ」
ハ「だろうな。お前起こしに来たとき掛布団離さなかったし」
タ「ちょ、それを言うな!!」
朝の格闘で、少しは体が温まったが、それもすぐに冷えた。
シ「なっ!!」
ハ「あ、おはようございます」
タ「おはようございます、会長」
なぜか驚愕の表情をしている会長。どうしたんだろうか?
シ「ま、まさか…!?」
ハ「え?」
シ「こんな生理現象見たことない!!」
タカトシの股を見る会長。会長の視点から見てみると、タカトシの股から白い煙のようなものが出ているように見える。
タ・ス「「…………」」
ちなみに言うまでもないが萩村の吐息だ。
シ「どういう生理現象なんだ!?」
ハ「そんなわけあるか!!」
ス「この間、子供にナンパされたんだけど」
ハ「…ドンマイ」
萩村と生徒会室に向かっている時だった。ちなみに今、お互いの愚痴の語り合いになっている。
ハ「でも俺なんかアイドルにならないかとスカウトされたことあるんだぞ。…男なのに」
ス「まだそれならいいじゃない。私なんか…」
シ『いいや、私のだ』
ア『私のよ、シノちゃん』
生徒会室の前まで来たとき、会長と七条先輩の言い争う声が聞こえた。何かトラブルだろうか?
ス「何やっているんだろう」
ハ「とりあえず入るか」
ガチャ
そこには、タカトシの腕を引っ張り合う会長と七条先輩がいた。タカトシは大岡裁きのようになっていた。
ハ・ス「「…泥沼現場?」」
タ「全然違うから」
ハ「なんだ、そういうことか」
タカトシと萩村とで校内を見回っている。ちなみに、今タカトシから、さっきのことについて聞いているところだ。
ス「それにしても、津田って女に流されるタイプよね」
ハ「あるいは尻に敷かれるタイプか」
タ「ちょ、二人とも好き勝手に何言ってるんだよ!」
生徒会室まで来た時だった。
ア『いやいやシノちゃんこそ』
シ『いや、アリアのほうが』
ハ「何が行われてるんだろう?」
タ「さぁ?」
ス「とりあえずあけましょう」
ガチャ
生徒会室の扉を開けると、そこにはお互いのお腹を撫であう会長と七条先輩がいた。
ハ・タ・ス「「「まさかのどんでん返し!?」」」
シ「違う!!」
タ「…………」
タカトシは窓を向いたまま呆けていた。
ス「津田が呆けているわね」
ハ「じゃ、ちょっとしたイタズラするか」
そしてタカトシの背後に忍び寄り、手で目を覆った。
ス「だーれだ?」
タ「…いや、萩村は無理だろ」
速攻でバレた!!
その夜
コ「寒い…」
コトミがまた勉強しているところを見ていてくれと頼むので、見ていた俺とタカトシ。
ハ「冬だからなぁ」
コ「凍え死んじゃう~。勉強集中できない~」
タ「オーバーだろ」
まぁ、凍え死ぬのは大げさだろう。
コ「じゃあ、タカ兄は私が眠くなっても、『寝たら死ぬぞー』ってやってくれないの!?」
タ「お前は真面目に勉強しろ」
ふざけて寒いと言ったのか、それとも元気なのか…。
ハ「でも確かに寒いな。炬燵用意するか」
コ「やったー!!」
タ「仕方ないな」
そして炬燵が出来上がった。さっそくコトミは炬燵に入って勉強する。これで寒くて勉強できないということは言わな…。
タ「状況悪化した」
わずか5秒で眠ってしまったコトミ。俺はコトミの耳元によると、コトミにしか聞こえないような声で語りかける。
ハ「ちょっと、頭、冷やそうか?」
コ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…あれ、ハル兄?」
ハ「寝るな」
コ「ありゃー。ごめんなさい♪」
反省しているのだろうか?
まぁこれで寝ることはないだろう。
タ「ハルカがいてくれて助かるよ」
ハ「俺としては、俺がいなくても何とかなってくれると助かるんだが」
タ「うっ…!」
タカトシは言葉に詰まった。
コ「タカ兄もしっかりしないと」
ハ「まずお前もしっかりしろ!」
コ「すいませーん。あ、ちょっと炬燵暑いや」
タ「設定温度下げようか?」
コ「大丈夫」
ハ「大丈夫ったって…」
思わず絶句した。動いていると思っていたらスカートを取り出して投げ捨てたのだ。
ハ「ちょっと待てぇ!」
その後、温度を下げたことにより、再びスカートをはいてくれたのであった。
年末も差し迫ってきたころ。
シ「今日は、生徒会室の大掃除を行う!!」
会長の一言で、生徒会室の大掃除が始まった。ちなみに年末恒例行事らしい。
ハ「三角巾つけなきゃな」
ス「髪の毛とか落ちるしね」
ア「あ、じゃあさ」
七条先輩が俺たちに声をかける。
ア「下着もつけた方がいいかな?」
タ「それはいつもつけているべきでしょう」
ハ「もしかして、七条先輩って…」
ア「ふふふ…」
まさか本当に…。
窓のさんのような細かいところは、雑巾よりも軍手を使ったほうがきれいに拭くことができる。
ス「これが掃除のコツよ」
ハ「へー」
それは知らなかった。
ス「あ」
ハ「どうしたの?」
ス「ささくれに引っかかって痛い!!」
だからって投げ捨てるなよ。
シ「そういえば」
突然会長が発言した。
ア「どうしたの、シノちゃん」
シ「昔、魔女っ娘のアニメとかあっただろう」
ハ「ありましたねぇ」
タ「そうだなぁ」
コトミが見ていたのを憶えている。
ス「なんで男が知っているの?」
そこは気にしてはいけない。
ア「それがどうしたの?」
シ「ほうきを見ていると、それを思い出すんだ。ほうきにまたがっているシーン」
ア「あぁ、あれね」
魔女がほうきにまたがって空を飛ぶというのは昔からよくあったことだ。
シ「今でも覚えている。あれは気持ちよさそうだった」
ア「わかるよ」
ハ「わかっちゃダメだろ!!」
結局そういう話か!!
今度は棚の裏をほうきで掃く。
ハ「結構出てきますね。あ、これ俺のシャーペン」
タ「これは俺の消しゴムだ」
棚の裏にはいろいろなものが紛れ込んでいたらしく、10円玉とかが出てくることもあった。ちなみにギザ10。
ア「あ!」
七条先輩も何か発見したようだ。
ア「これ、○○○○のリモコン。こんなところにあったんだ」
なんであるんだろうか。
タ「というより平然とできる自分たちって…」
慣れだろうな。
ア「やっと止められるよ」
ハ「入れっぱなし!?」
まぁ、なんだかんだで結構いらないものもでてきた。
ナ「おつー」
横島先生が入ってきた。
ナ「これはごみとか?」
タ「はい、そうです」
ハ「でもこういうものって、捨てにくいですよね」
なんだかもったいないような気がして。
ナ「ダメよ、それじゃ。そう言って残しても結局使わないんだから、思い切って捨てる覚悟を決めなきゃいけないわ」
こうしてみると横島先生は教師なんだと思う。…いつもがあれだけに。
ナ「ちなみに私は最近―」
部屋の掃除でもしたのだろうか?
ナ「羞恥心も捨てたわ」
タ「え、最近」
ハ「今までもっていたんですか?」
どう考えても、随分前に捨てていると思う。
まぁいろいろあったが(萩村の、タカトシが尻に敷かれる発言に会長たちが妄想を繰り広げたり)、何とか掃除は終わった。
シ「うむ。なかなかだな」
タ「そこは俺が拭いたんですよ」
シ「そうか。曇り一つなく、きれいだぞ」
キュッキュッと窓をこすりながら会長。
タ「そうですか。でも、会長のほうがきれいですよ」
………今なんて言った?
シ「え…?」
タカトシの発言に顔を赤らめる会長。それもそうだ。突然そんなことを言われたならば。というよりタカトシ。お前まさか…!
タ「ほら、会長の拭いた方がきれいですよ」
シ「へ!?」
もしかしてそっち!?
シ「あ、うん……」
さっきより顔を赤くさせて顔をそむける会長。
しかしタカトシ。お前ここにきてジゴロの道に進んでいないか?中学の時はここまでなっていただろうか?
ハ「ん?」
先ほどから静かな七条先輩や萩村のほうを見てみると、それぞれ違う反応をしていた。
七条先輩は、どこかわくわくしたような眼でタカトシと会長を見ている。…何を期待しているのでしょうか?
萩村のほうはタカトシに対して厳しい目をしていた。そういえば萩村って、よくタカトシとかといっしょに仕事をしたりしようとしているよな。
…もしかして萩村も?
ハ「で、畑さんは何をしているんです?」
いつの間にか生徒会室に入り込んでいた畑さんに、俺はたずねた。ちなみに録音機器などを持っている。
ラ「ははは。こういうのはネタになるので」
相変わらずな人だった。