さきほどすごいショックなことを言われて沈んでいた俺だが、なんとか復活することができた。見るとタカトシも復活したようだ。
生徒会の人(以下生)「なんだ、いきなりショックを受けた顔をして。どうしたんだ」
ハルカ(以下ハ)「俺は男です!」
大声で言いながら身分証を見せると、生徒会の人は驚いた顔をした。
生「そうか、それはすまなかったな」
ハ「わかっていただいてありがとうございます」
どうやら理解してくれたようだ。
生「とにかく君、制服は正しく着るべきだ。一人一人が正しく制服を着れば、気持ちよく授業を受けられるだろう」
タカトシ(以下タ)「でもこの手の検査って、教室に行ってしまえば戻しちゃうから無駄なんですよねぇ」
ハ「おい、バカ…」
生「ではもっときつく締めてやろう。ほどけないようにな」
ネクタイを握り、さらにきつく締める(締め上げる?) 生徒会の人。
タ「死ぬかと思った…」
ハ「自業自得だ」
さすがに今回はこいつが悪い。
?「まったく、呆れたものね。私たち生徒会の活動は行動することに意義がある。やっても無駄だというのは理想に向かって行動できない怠け者の逃げ道」
別の方角から、こんどはツインテールの生徒会の人がやってきた。ただし…
生2「あんたみたいな小さい人間、嫌いなのよ!」
身長は小学生並みだった。一応制服を着ているから、ここの生徒なんだろうけど…
タ「あの、こちらのお子さんは?」
ハ「小さい人間?」
タカトシと俺が思わず口にする。ちなみに俺は指をさす。決してワザとではない。
生2「きさまー、言ってはならないことを言ったな!というよりそっちはもっと失礼だぞ!私を怒らせるとどうなるのか思い知らせてやる!!」
そういって、俺の顔に向かってけりを繰り出す…が、身長差のせいで届かない。と思っていたら、靴が脱げてこちらの視界に広がってくる。仕方がないのでよけることにした。
結果、後ろにいたタカトシに靴が当たる。…悪いとは思いつつも、靴跡が残るタカトシの顔は少々滑稽だ。
生2「これでも私は16歳よ」
タ・ハ「「えぇーっ!!」」
これには心底驚いた。
生2「しかもIQ180の帰国子女で、もちろん英語ペラペラ、10ケタの暗算なんて朝飯前!その才能を買われ、現在生徒会の会計を務める!!どぉ、これでも私を子ども扱いできる!?」
生1「だが夜9時には眠くなる」
タ・ハ「「子供だ!」」
生2「コノヤロー!」
しばらくぽかぽかなぐり続けるが、はっきり言ってあまり痛くない。
?「こらこら二人とも。新入生を困らせちゃだめよ」
タ(またなんか来た)
ハ(生徒会ってここ集合なのか)
別のほうから、お嬢様っぽいひとがやってきた。また生徒会の腕章をつけている。
生3「ごめんなさい、足止めしちゃって」
タ「いえ、ありがとうございます」
ハ「助けに来てくれたんですか?」
生3「うんうん。面白かったからそこの陰でずっと見てたわ」
タ・ハ「「助かんねー」」
思わず言ってしまう。
生3「ところで、あなたがたはなんでこの学校に入ったの?」
タ「え、えーっと、家から近かったからで…」
ハ「同じく」
生3「そうなんだ。共学化が決定したとき、男の人はハーレム目的で入ってくると聞いていたから」
妄想
女子『きゃー。待って~』
男子『あはは。もう女の子はこりごりだぜ!』
タ・ハ「「ないない」」
思わず変な妄想をしてしまった。
生3「でも無駄なのにね。うちの学校の娘たちは、女の子にしか興味はないから」
…冗談だと思いたい。
生1「彼女は思いジョークが好きなんだ。私はノーマルだぞ」
生2「私も同じく」
よかった、冗談で…。
キーンコーンカーンコーン
生1「お、仕業の鐘だ」
タ「ちょ、こんなところでぐだぐだしていたから、俺たち遅刻じゃないですか!」
ハ「そうですよ!」
生3「あらあら」
生1「そうか、それはすまなかったな」
タ・ハ「「はぁ」」
生1「お詫びに君たちを生徒会に入れてやろう」
タ・ハ「「はっ!?」」
超展開乙。じゃなくて!
ハ「どうしてですか?」
生1「君たちも知ってのとおり、
タ「でも生徒会なんて、俺には荷が重いですよ」
ハ「俺を除くな。俺もきついと思います」
生1「何軟弱なことを言っているんだ。私なんて月に一回重い日があるんだぞ」
タ・ハ「「知ったこっちゃないです」」
またいきなり変なことを言ってきた。本当にこの人大丈夫だろうか?
生2「会長、こいつらを本当に生徒会に入れる気ですか?」
生1「不満か?」
生2「おっしゃる意味はよくわかります。でも男って不衛生だし、由緒ある生徒会室が汗臭くなりそうで…」
タ「偏見だよー」
男に対してどういうイメージを持っているのだろうか?
生2「まぁこいつは女顔ですし、そういうことはなさそうですが」
こいつで俺をさすツインテールの生徒会役員。ガクッ
生3「まぁまぁ、この二人、真面目そうだから大丈夫よ」
お嬢様風の生徒会役員がフォローする。
生3「イ○臭くなると思うけど」
…フォローにならなかった。
生1「まぁ君たちが入ってくれれば助かるだろう。正直、君たちにも興味があってな」
会ったばかりなのに、何か印象に残るものがあったのだろうか?
生1「保健体育の授業だけでは物足りなくてな」
俺たちの股のあたりを見ながら言う。
ズササ
少し距離を置く俺とタカトシ。
生1「なに離れているんだ。まぁいい。というわけで、私は2年生徒会長の天草シノだ」
生3「同じく2年、書記の七条アリアよ」
生2「あんたと同じ1年の会計、萩村スズ」
シノ(以下シ)「そして君!」
天草先輩は俺を指差す。
シ「君は生徒会総務になって、全体のサポートを頼む。そして―」
今度はタカトシを指差し。
シ「君には、生徒会副会長となって、私の右手を勤め上げてくれ。頼んだぞ」
スズ(以下ス)「右手?」
アリア(以下ア)「右手じゃある意味恋人ね」
タ「ちょ、俺入学したてなのに生徒会役員!?しかも副会長!!?」
ハ「仕方がない。諦めよう」
タ「ハルカは総務だからまだいいでしょう。でもこっちは副会長だよ!」
ハ「頑張れ。ちなみに交代は拒否な」
嘆くタカトシを横目に、生徒会役員をみる。最初は危なそうな人たちだと思ったけど、話してみると結構面白い人たちだった。
入学早々生徒会役員は大変だろうけど、それ以上に楽しい学園生活が始まるのかもしれな―
シ「ところで君は、女子の制服のほうがよさそうだな」
ア「着てみる?」
…どうやらそれ以上に波乱の学園生活となりそうだ。まずはどういって拒否しようか。