Fate /Divinely Warriors 作:なんばノア
prologue.0
僕は世界を変える。
争いの絶えぬこの醜い世界に、僕は変革をもたらす。
全ての生命が分かり合え、全ての生命に等しく平和を、全ての人間に希望溢れる世界を。
僕は、そんな理想世界を創るために、一つの大偉業を成す。僕が選び、僕が導く。そして、この理想世界を現実の物とする。
―――ならば、求めねばなるまい。
この腐った世界を変える事が出来る物は世界でたった一つ。
「――素に銀と鉄。―――礎に石と契約の大公」
部屋に刻み込まれた召喚陣に、少年は
その震えは恐怖からか、はたまた自負からか。少年の右手、突き出された方とは逆の手。肩までその震えは明らかとなっており、ブルブルと震わしては唇を噛む。少年の震えは憤りからであった。
「降り立つ風には壁を―――」
何故だ。何故僕を見てくれない。僕は、―――僕はこんなにも人を愛し、世界を愛し、誰よりも平和を愛しているのに。
何故だ、何故誰も僕を認めない。何故僕を見ようとしない。
「四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
僕の思想、理想、実力は誰よりも優れている。なのに誰も、僕を正当に評価しない。こんなのは間違っている!
少年の怒りは限界だった。この世界と蔓延る人間への絶望。少年の起源から派生した感情。それは、これらを決して許さない。
人間の度し難い悪性を、それを受け入れる人間を、少年は決して許さなかった。
少年は平和な世界。人間の正しき在り方を望んだ。
己の夢見た世界、平和な世界への“渇望”。
故に、この戦いをもって世界に
「
与えられた祭位だってそうだ。これは僕の正当な実力からではない。僕の扱う
「繰り返すつどに五度。―――ただ、満たされる刻を破却する」
時計塔エルメロイ教室所属の彼は、近年とある称号を与えられた。
“
だが、少年はこれを快くは思わない。
祭位は特殊な魔術師に与えられる称号に他ならない。
例として、
少年もこれと然り。
「―――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
分岐点が訪れる。少年の一挟みで未来が決定する。少年が、
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。」
僕は、こんな間違った世界を否定する。
―――だから求めるんだ聖杯を。僕を正しく評価しない協会など知らない。あるべき正しい世界を、僕が創るんだ。
「
Fate /Divinely Warriors
「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――」
この戦争に勝利するために、僕は少しだけ卑怯な手を使わせてもらう。
最も優れた魔術師である僕が扱うのは、