Fate /Divinely Warriors   作:なんばノア

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開戦
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11月中旬。ある日、ある時刻、とある場所で、このサンタモリヤ聖杯戦争における、最初のサーヴァントが召喚された。

 

汝は真に英雄たる者(、、、、、、、、、)我はそれを従えし者(、、、、、、、、、)

 

英雄の定義(、、、、、)。それは、優れた才知、逸脱した武力。人々の象徴であり、同時に人々には成せぬ事柄を成し遂げる偉大な人物。多くの伝説を残した者、武勇で名を馳せた者、人々の世に多大な影響を与えた者。

人類史に存在した、様々な偉人がこうして呼ばれる現在。その一端を担うこの時代において、使い魔(サーヴァント)として英雄の顕現を許す聖杯戦争。その聖杯によって呼び出される英雄の逸話や能力によって振り分けされる七つの称号(クラス)がある。

 

剣の逸話、剣士としての能力に長けた、最優に相応しい英霊が呼び出されるクラス、剣士(セイバー)

弓の逸話、飛び道具の類の扱いを得意とする英霊が呼び出されるクラス、弓兵(アーチャー)

槍持ちの逸話、長物を用いた機動戦に長けた英霊が呼び出されるクラス、槍兵(ランサー)

馬乗りや乗り物における逸話等で有名な英霊が呼び出されるクラス、騎乗兵(ライダー)

魔術や呪術の逸話、魔術師として秀でた能力の英霊が呼び出されるクラス、魔術師(キャスター)

暗殺者、気配を絶ち世界との同化を限りなく可能とする英霊が呼び出されるクラス、暗殺者(アサシン)

発狂の逸話、狂気的な人間や狂化属性付与の召喚に応じた英霊が呼び出されるクラス、狂戦士(バーサーカー)

 

冬木のオリジナルである聖杯戦争によって、呼び出される英霊のクラスは以上の七つ。

サーヴァントのクラスは基本的(、、、)にこの七つに限られる。触媒等を用いた指定召喚の場合における、以上七つのクラスに該当しないサーヴァントは、別個として存在する特殊な霊基(エクストラクラス)によって現界する場合がある。

代表的な物が、“裁定者”のクラス、ルーラーだ。その他も存在するようだが、今回のそれおいては些か以上に関係がないため説明は不要だろう。

 

問題なのは、今回の聖杯戦争において、最初に召喚されてしまったサーヴァントがそれ(、、)であった事。―――波乱は既に、起こっていた。

真なる英雄のみを赦す不屈の魂。

それは、特殊なクラスを持って顕現を成した。少年の思惑は成功したと言える。聖杯のシステムを書き換えるには少々時間を費やしたが、こうして勝利を確定させたのだから、何ら問題は無い。

 

呼び出された英雄は、真実英雄殺し(、、、、)。英雄同士が競い合う聖杯戦争の根幹その物を揺るがす、大きな波乱が生まれ落ちてしまったのだ―――。

 

「―――応えよ。汝が、我を使役する(マスター)か?」

 

 

 

 

 

chapter.1

 

 

 

 

 

中央地区教会領。

サンタモリヤ大聖堂付近に存在する墓地。そこで、早速とある事件が発生していた。

 

「あーあ。早速仕事を増やしやがってちくしょうが。罰当たりな奴め」

 

ここは墓地。同時に、戦場を彷彿とさせた。地面は抉り上がり、墓石や十字架には銃痕のような物が。―――いや、念のためにトラップは仕掛けていたが、まさか墓荒らし(、、、、)なんて馬鹿げたことをする阿呆が居たとは・・・。正直驚いている。

 

そう。地面の抉れは犯人の墓荒らしなる行為によるもの。そして半分は監督役兼聖堂協会の一員として参加している俺の仕掛けていたトラップの一つ、地雷によるものだ。

銃痕も言わずもがな俺。ワイヤートラップ式、引っかかれば引き金が引かれ、自動式のマシンガンが対象を蜂の巣にするっていう寸法だった。

―――まさか、サーヴァントが揃ったその日に仕掛けてくるとは。些か以上に気が早いお嬢さん(、、、、)だ。

 

相手の形が分かるのは監視カメラ。記録を見てみると、赤髪の若い女。男用のスーツを身に纏った長髪の女だった。傍には獣?なんかグチャグチャしててよくわからなかったな。そして後方に控えていた男。アレが恐らくサーヴァントだろう。トラップに引っかかった瞬間からのカメラの映像はない。そこから先は、切り取られていた(、、、、、、、、)

現場に残されていた血痕は人間の血では無かった。故に、マスターとサーヴァントに傷を負わせれたとは思えねぇ。

 

「―――やれやれ。生き急ぎすぎだよ全く」

 

 

 

 

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