Fate /Divinely Warriors   作:なんばノア

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終極、刻限の狭間/0

ひとつ、昔話をしよう。

あ、いや、私が誰とかそういう余計なことは詮索しないように。どうせ君たちのちっぽけな脳では理解できないのだから。

さて、本題だ。昔とは言ってもさほど遠くはない。とても最近のお話だよ。

昔々、一人の少女がいました。その少女は不運にも生まれる家を間違えたようで、家族の内もっとも落ちこぼれた存在として扱われてきた。少女が必要以上に劣っていたわけではない。それは少女の家が、欧州でも有数の貴族であったことが起因する。故にその家の人間は等しく完璧でなくてはならなかった。そのため、そのような扱いを受けてきた少女は勿論のこと孤立する。

そこに、少女の王子様は現れた。その男は少女の家族の内一人。その男だけは、少女にも平等に接した。

「人間はみんな違うからこそ美しいんだよ。だから、■■■■も気にしないでいい。君は属性が一つしかないけど、それなら、その一つを誰にも負けない程に極めればいいんだ」

これまでまともな扱いを受けたことがなかった幼き少女が、恋に落ちるには十分すぎる一件であった。

いやぁ、我が子のことながらいい話だ!涙が出ちゃう!あははは!―――でもまぁ、それを利用しようなんて、いい度胸だわ。今から結末がとーーーーっても楽しみね!

―――え?この話を持ち出した理由?…うわぁ、本当にわかんない?そっかー、残念。やっぱり君たちは単細胞だ。そんなもの、この闘争に関係がある話だからに決まっているじゃないか、全く。

あははは!今は夢の中に直接語りかけてるけど、実は目覚めたら君たちの記憶からこのやり取りは消える。ごめんね?まぁ、フェアじゃないし?この戦争のマスター全員の過去に関する話もしてるから、やっぱりフェアじゃない。そんなわけだから私は今君たちをどれだけ煽っても怖くもなんでもないわけだ!あははは!―――あぁ、一応自惚れないこと。仮に君たち全員から記憶を消さずに誰かが私を殺しに来たとして、わたしは指を振るわずとも君たちを消し去ることができるのでそのつもりで。まぁ、来たければ来なよ。かの大いなる渦を開いて(、、、、、、、、、、、)

なーーーんて冗談!あははは!君たちを今ここで誰か一人として失うのは私が困る!なので安心して!あははは!うーん、そうだなぁ。もうすぐお別れなんだけど、最後に私の名前を教えちゃおう!私の名前は明石玲子(■■■■)。とある、巨大な書庫の番人をやっている。―――それじゃあ名残惜しいけど、暫しさよならだ。数名は本当の意味でさよならになるけど、また会えるといいね!あははは!

 

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