カンピオーネ!---譲られた神殺しの力---   作:auslese

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主人公の権能の正体が判ります。

この小説のサブタイトルの意味もここに入ってます


13話 権能と召喚

 

 

 

 時は戻り4年前。

 

 ティナをヴォバン侯爵の手から救出し、エルネスティに報告した後、晃徳とティナはヴァルハラ(アストラル界)北欧枢機院(テュールたち)と権能について話していた。

 

 「師匠、先生たちの権能についてお聞きしたいんですが」

 

 「なんだ」

 

 「グングニルが権能と言うのは分かりますが、ロキ兄ちゃんの権能ってなんですか? 仮面ですか、それともリルですか?」

 

 ヴォバン侯爵と戦っているときに感じたのだが、グングニルは先生の力を感じたため権能と言うのは分かったが、ロキ兄ちゃんの権能については今一よく分からなかった。

 

 「では、あのお二人がお前に託した権能について話しておくぞ」

 

 そう言って、師匠はどこからとも無くホワイトボードを取り出した。 ティナは師匠がどこからホワイトボードを出したか突っ込みたそうにしていたが、僕は口に指を当て突っ込まないようにお願いした。

 

 「まずは、オーディン様の権能からだ」

 

 「はい」

 

 先生はホワイトボードにグングニルと書いた。

 

 「晃徳、グングニルの能力は分かるか?」

 

 「えーと、狙って投げれば必ず当たる、二人目のカンピオーネに対して判ったんですが剣の権能相手には有利になる、ですか?」

 

 「間違っていないがそれだけではない。 まず最初の『狙って投げれば必ず当たる』だがこれはそのままでいい。 次の『剣の権能に有利』だが、その辺で手に入る剣なら例え権能で強化されていても元の剣を破壊することくらいは出来よう。 しかし、もし剣自体が権能だった場合は相手の神の知識が必要になる。 これら以外にグングニルにはもう一つの能力がある。 それは門を開く力だ」

 

 「門を開く?」

 

 僕とティナは揃って首を傾げた。

 

 「晃徳がオーディン様から頂いた力はグングニルだけだ」

 

 「え!? じゃぁ、ハディやリル、ワルキューレたちは?」

 

 僕は前に呼び出したハディやリル、ワルキューレたちが権能ではないと知って驚いた。 隣を見るとティナも目を大きく開けて驚いていた。

 

 「まずはスレイプニルとフェンリルについてだ。 この2体は権能ではない、召喚契約を交わした存在だ。 オーディン様がなぜあの2体に名前を付けるようにおっしゃられたと思う。 召喚契約にとって一番重要なことは名前の交換だ。 スレイプニルやフェンリルなどの通称ではなく、お前たちがその存在自体に名前を付けることが必要だったのだ。 普通に召喚しようとすれば莫大な呪力が必要だが、グングニルの門を開く力を使えばヴァルハラ(アストラル界)からあの2体は召喚され、術式破棄や呪力の消費なども抑えれる」

 

 「そうだったんだ」

 

 僕とティナはハディとリルを見ていた。 ハディはブルル・・・と嘶き、リルは相変わらず寝ていた。

 

 「次にワルキューレたちだが、あの者たちはオーディン様がヴァルハラ(アストラル界)を去る数日前お前とした儀式を覚えているか?」

 

 「うん、なんか高座の上で古ノルド語の誓詞を読んだやつだよね」

 

 「うむ、その読んだ誓詞にはオーディン様が我らを呼んだように、使徒のワルキューレの分霊を呼び寄せる力をオーディン様が込められていた。 呼ばれたワルキューレたちの分霊は晃徳お前を寄り代にして呪力を糧に顕在する。 ワルキューレたちの実力は、分霊故に使徒のときほどの力はないがそれなりの力は持っていよう」

 

 師匠がそう言ったあと、内からブリュンヒルデが同意した。

 

 「次にロキの権能についてだ」

 

 「はい」

 

 「ロキの権能は『ロキの仮面』だ」

 

 「うん」

 

 僕はロキの仮面を掌に呼び出した。

 

 「その仮面の効果は、所有者の隠蔽と呪術効果の無効だ」

 

 「所有者の隠蔽と呪術効果の無効?」

 

 「まず所有者の隠蔽だが条件がある。 それは既に知っている者には効果は無いが、知らない者に対しては存在を認知させれなくできる」

 

 「と言うことは、僕の正体がバレない限り僕=カンピオーネとは判らないんだね」

 

 「そういうことだ」

 

 これなら僕の正体が世間にバレるのを遅らせることが出来る。 まだ僕は正体をバラすのは早いと思っていた。 せめてエルおじさんの改革が終わるまでは僕の正体は隠しておきたかったからこの権能は嬉しかった。

 

 「次に呪術効果の無効だが、これは言葉の通り所有者に対しての呪術を無効にする」

 

 「呪術を無効?」

 

 「ただし、例外で体内に直接摂取した呪術までは無効には出来ない。 あくまで外的要因の呪術だけを無効にする。 この辺りは普通のカンピオーネと同じだが無効にする範囲が大きく違うことだ」

 

 そう言われて首から下げているネックレスについているロキの仮面の撫でた。

 

 「あと、オーディン様たちから譲られたものについて話しておく」

 

 「うん」

 

 そう言って師匠は次の話を切り出した。 

 

 「まずはオーディン様から譲られたものは『スレイプニル』と『詩の密酒』、ロキから譲られたものは『フェンリル』と『ロキのカリガ』だ。 あとティナはウル様から『神弓イチイバル』と、ロキからティナがフィンランドから離れる際に渡せと言われた『魔剣レーヴァティン』がある」

 

 「ええー!?」

 

 ティナはレーヴァティンと聞いて驚いていた。

 

 「と言っても、世界を滅ぼすような力は無い。 神話の時代にロキが作り出したレーヴァティンではなく、ここヴァルハラ(アストラル界)で新たに作り出した新造のレーヴァティンだ。 効果は晃徳の持つグングニルと同じ様にヴァルハラ(アストラル界)と現世とを繋ぐことが出来る。 あと、レーヴァティンはここに居るとある存在を現世に召喚することしか出ない」

 

 「とある存在?」

 

 「あそこに大きな樹が見えるだろ」

 

 「うん」

 

 そう言って師匠は宮殿の遥か後方にある巨大な樹を指差した。

 

 「オーディン様は言っていなかったが、あれは世界樹ユグドラシルだ」

 

 「ユグドラシルって!?」

 

 ティナは再び大声を上げ驚いた。

 

 「あれはオーディン様が神話の時代に手に入れたユグドラシルの種を、この地で蒔き育てたものだ。 レーヴァティンはユグドラシとラインが結ばれており、ヴァルハラ(アストラル界)と現世を繋ぐ際のユグドラシルからレーヴァティンへの呪力供給もしている。 これによりティナは呪力消費無くヴァルハラ(アストラル界)からとある存在を召喚できる」

 

 「師匠、さっきから出てくるとある存在ってなんですか?」

 

 僕は気になって師匠に聞いてみた。

 

 「とある存在とはニーズヘッグだ。 ユグドラシルの根元にいる」

 

 「ニーズヘッグと言うとアレですよね」

 

 ティナは驚きつかれてテンション低めに答えた。

 

 「ロキからの伝言だが2つある。 一つはニーズヘッグを調伏したらティナにレーヴァティンを譲るように。 もう一つがニーズヘッグを倒さない限り、晃徳について行ってはならないとのことだ」

 

 「「!?」」

 

 「理由は簡単だ、神獣を倒せない程度では晃徳の足手まといになるだろうと言うのがロキの考えだ」

 

 僕とティナはロキ兄ちゃんの考えを聞いて黙って俯くだけだった。

 

 その後の話はなにも頭の中に入らず、師匠は仕方なく譲ってくれたもの内容を書いた紙をくれた。

 

 

 

 

 

 僕はヴァルハラ(アストラル界)から現世に戻って食事や入浴を済ませた後、自室で師匠から受け取った紙を見ていた。 そこには『詩の密酒』と『ロキのカリガ』のことが書かれてあった。 その中の詩の密酒の欄で僕の目は止まった。 僕が考えていると、不安そうな顔をしたティナが部屋に入ってきた。 

 

 「晃徳、どうしよう。 わたし、晃徳と一緒に入れないの?」

 

 ティナは目に涙を浮かべながら僕に抱きついてきた。 ここまで弱々しいティナは始めて見た。 僕はさっき読んだ紙をティナにも見せた。

 

 「ティナ、詩の密酒のところ見てみて」 

 

 ティナは師匠の渡した紙の項目に目を落とした。

 

 「これって!?」

 

 書かれていた詩の密酒の効果を見てティナは大きな声を上げた。 詩の密酒は普通に飲むと身体能力の強化しか効果が無いが、特殊な飲み方をするとそれ以外にも効果がある。 その効果は大きく分けて2つの効果がある。 一つ目の効果は身体能力の強化だ。 普通に飲むのと違い上昇幅が大きく違うことだ。 今のティナでさえ大騎士に匹敵する能力を持っているのに、詩の密酒で強化されれば聖騎士級の力を手に入れることができ、今後も師匠たちの修行を受け続ければカンピオーネに届かないまでも近い力が手に入ると思う。

 

 二つ目の効果は呪力の大幅な向上だ。 呪力を大幅に向上させることが出来るのだ。 それもプリンセス・アリスやルクレチア・ゾラをも超え神祖に近い呪力が手に入り、また強化された呪力により老化が著しく低下するのだ。 まあ、飲み方自体がかなりアレではあるが・・・。

 

 「晃徳・・・」

 

 「ティナ、詩の密酒を飲む意味って判ってる?」

 

 「え?」

 

 ティナは不思議そうに首を傾げた。 僕は二つ目の効果がティナには判っていないと思い改めて説明した。

 

 「ティナ、詩の密酒を飲むと言うことは普通の人とは同じ時間を歩むことが出来なくなるんだよ。 今はいいけど20年、30年と経つと周りに取り残されていくんだよ。 それでもいいの?」

 

 「構わないわ。 だって、隣には晃徳が居てくれるんでしょ?」

 

 ティナは考えるそぶりも見せずに肯定した。

 

 「もう一回聞くけど、本当にいいんだね」

 

 「ええ」 

 

 そう言ってティナは目を瞑り顎を少し上げた。

 

 「いくよ」

 

 ティナが頷いたのを見て、僕は詩の密酒を呼び出した。 詩の密酒は3つの白磁の小さな瓶に入っていた。 僕はその内の一つを取ると蓋を開け一口分口に含み、ティナと唇を合わせ流し込んだ。 ティナの喉を鳴らし嚥下すると、新たに一口分含み3回に分けてティナに飲ませた。 詩の密酒は神話の通りオーディンがグンロズから三口だけ飲んだと同じように、異性が口移しで三口飲ませればその力を最大限発揮する。

 

 「あ、ああ、ああああああぁぁぁぁ・・・・」

 

 ティナが自分の体を抱きしめ詩の密酒により強化された力に耐えていた。 僕はティナの気が少しでも紛れるように抱きしめ続けた。

 

 

 

 

 

 ティナが正常な状態に戻るのには一夜掛かった。 元に戻ったティナは、呪力が強化されたのが手に取るように判った。

 

 「晃徳、ありがとう。 もう大丈夫よ」

 

 「よかった」

 

 「しかし、凄いわね。 身体の内から湧き出る呪力がとんでもないわ」

 

 ティナは手の平を握ったり開いたりして自分の力を確認していた。 僕はこっそり配置していた沈黙のルーン(ハガル)を解除した。

 

 「ティナ今日は別行動を取るから、詳しいことはヴァルハラ(アストラル界)で師匠と話すとして食事に行こう」

 

 「ええ」

 

 そう言ってティナは自室に戻っていった。

 

 

 

 

 

 食堂に着くとエル義父さんとシルヴィア義母さんが既に席に着いていた。

 

 「おはようございます」

 

 「おはよう、ティナはどうしたんだい」

 

 「部屋に着替えに行ってます」

 

 僕は席に着くと朝食を摂り始めた。

 

 「それにしては遅いわね」

 

 そう言っていると、ティナが食堂に入ってきた。 エル義父さんたちはティナを見るとその呪力の高さに驚いていた。

 

 「詩の密酒。 クヴァシルをフィアラルとガラールが殺害しボズン、ソーン、オーズレリルと呼ばれる、2つの大桶と1つのかめに彼の血を注いだ。 2人はクヴァシルの血を蜂蜜と混ぜ、その結果、それを飲めば誰でも『詩人や学者』になれる蜜酒を作り出した。 オーディンはグンロズに、蜜酒の3口分をその1口ごとに、蜜酒の容器は空にした。 詩の蜜酒は、神々と、詩の才能のある人間に対し、オーディンによって与えられた」

 

 シルヴィア義母さんを見ると眼が青色に輝き、どうやら託宣が降りたみたいだ。

 

 「晃徳、どう言うことか説明をしてくれないか」

 

 僕はヴァルハラ(アストラル界)で在ったことや、屋敷に戻ってからのやり取りをエル義父さんに詳しく話した。

 

 「そうか」

 

 「それと、師匠から貰った紙には以前、先生がフギンとムニンに世情を調べさせた際に、イギリスの賢人議会の議長が呪力に対して身体が着いていかずに体調を崩しているって聞いています」

 

 「ああ、そうだが」

 

 エル義父さんは一瞬何故そこに話が話が繋がるか判らないみたいだ。

 

 「ティナがヴァルハラ(アストラル界)に行っている間にイギリスに乗り込み、議長に詩の密酒を譲る交渉をして賢人議会と同盟を組もうと思います」

 

 「なるほど、情報に強い賢人議会を味方につけるのだな」

 

 「はい」

 

 「しかし、あそこには王立工廠もあるぞ」

 

 「そちらへは先生が残していったアーティファクトを何点か融通するつもりです」

 

 そう言ってグングニルの力で門を開きアーティファクトを取り出した。

 

 「そうか気をつけてな」

 

 「はい。 じゃぁ、ティナ行ってくるね」

 

 僕はティナにキスをしてから玄関へ走っていった。

 

 

 

 

 

 ロキの仮面を着けハディに跨り2時間、僕はハムステッドにあるゴドディン公爵家令嬢、アリス・ルイーズ・オブ・ナヴァールの屋敷の中庭に立っていた。 僕の目の前には霊体のアリス・ルイーズ・オブ・ナヴァールがいた。

 

 「はじめましてゴドディン公爵家令嬢アリス・ルイーズ・オブ・ナヴァール殿」

 

 「ええ、こちらこそ始めまして7人目のカンピオーネ。 ようこそおいででくださいました。 歓迎いたしますわ」

 

 そう言って、にっこりと微笑むアリス嬢。

 

 「単刀直入に言うが、あるアーティファクトを譲りたい」

 

 「アーティファクトですか?」

 

 「ああ、詩の蜜酒だ」

 

 「詩の密酒ですって!?」

 

 アリス嬢はアーティファクトの名前を聞き目を見開いた。

 

 「ただし、条件が2つある」

 

 「条件ですか」

 

 「一つ目はこのアーティファクトを譲るのはアリス嬢であって賢人議会ではない。 あくまで個人に譲るものだ」

 

 「それは困りましたわね」

 

 そう言いつつもまったく困った様子が見れない。 まあ予想は付くが賢人議会に渡すとアレクサンドル・ガスコインに強奪されるのが目に見えているためだ。

 

 「二つ目は今すぐ貴方の本体に飲ますことだ」

 

 「何故です」

 

 「詩の密酒の効果は身体能力の強化だ。 この効果は呪力に耐えれない身体を強化し、日常生活が送れるまで強化できるからだ」

 

 「なんですって!」

 

 なかば霊体で生活すると事しか出来ない身体が普通に生活できると知ってアリス嬢は驚いていた。

 

 アリス嬢に案内されながら私室に着くと霊体が消えアリス嬢が目を覚ました。

 

 「ほら、詩の密酒だ」

 

 「待て!」

 

 声がした方を向くと金髪の男が立っていた。 アリス嬢は男に一瞥すると詩の密酒を一気に飲み干した。

 

 「くっ・・・」 

 

 「ぷはー、ご愁傷様。アレクサンドル」

 

 満面の笑みを浮かべながらアレクサンドルの悔しそうな顔を見ている。

 

 「アレクサンドルと言うことは王立工廠を率いるカンピオーネか」

 

 「ああ、その通りだ。 しかし、何故あの女にあの様な貴重な霊薬を渡すのだ」

 

 「あら、7人目の方のご好意を無碍にするわけにはいきませんもの」

 

 非常に黒い笑みを浮かべながらのたまうアリス嬢。

 

 「アレクサンドル」

 

 「なんだ」

 

 こちらはこちらで非常に仏頂面で答えた。

 

 「ほら」

 

 僕はアレクサンドルに一つのアーティファクトを投げ渡した。

 

 「コレは・・・」

 

 「ドラウプニルだ」

 

 「な!? 神代のアーティファクトだと!?」

 

 「正確にはドラウプニルが滴り落とした腕輪の一つだ」

 

 投げ渡した腕輪を手に取り固まるアレクサンドル。

 

 「さて、話をしてもいいかな」

 

 「ああ」

 

 「まず、賢人議会とある結社とで同盟を結んで貰いたい」

 

 「貴方様は既に何処かの結社に所属しているというのですか」

 

 アリス嬢は僕がどこかの組織に所属しているとは思っていなかったらしい。

 

 「ここで会うとは思っていなかったが、王立工廠とも同盟を結ぶつもりだ」

 

 「ほう」

 

 アレクサンドルは面白そうに返事をした。

 

 「同盟内容だが、賢人議会には7人目のカンピオーネは無所属の正体不明という情報を流してもらいたい」

 

 「判りましたが何故そのようなことを」

 

 「それは後でわかる。 対価はこちらの結社からの戦力供給だ。 王立工廠とは不可侵条約だ」

 

 「オレも他のカンピオーネとは争うつもりはないから構わん」  

 

 アレクサンドルも不可侵条約には賛成のようだ。

 

 「あと、二人には正体を知って貰うつもりだ」

 

 「「!!??」」

 

 そう言って僕は仮面を外した。

 

 「「こ、子供!!??」」

 

 「この顔では始めましてかな。 北欧の結社薔薇十字(ローゼンクロイツ)所属丸田 晃徳と言います」

 

 「「薔薇十字(ローゼンクロイツ)!?」」

 

 二人は僕の所属を聞いてかなり驚いていた。

 

 「あのカンピオーネなしで組織強化をしようとしている組織ですか」

 

 「まぁ、僕自体なるつもりは無かったけどティナ、ユスティーナ・レア・サーラスティがヴォバン侯爵に誘拐されて、取り戻すためにカンピオーネになったんだ」

 

 そう言って僕はグングニルを手に呼び出した。

 

 「そうでしたか」

 

 アリス嬢はどこか羨ましそうにしていた。

 

 「じゃ、同盟について話し合おう」

 

 その後、僕の権能について話し同盟の細部を詰めて行った。

 

 

 

 

 




主人公はオーディンから権能以外でかなりのモノを貰ってます。

譲られた力というのは権能以外に貰ったモノも指しています。
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