ご注文はチョットした人生のやり直し?ですか?   作:IS提督

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第47話 お泊まり会 後編

第47話 お泊まり会 後編

 

正一「と、まぁ コレが切り裂きラビット と呼ばれている怪談の原作です」

 

ココア「...」

 

リゼ「...」

 

チノ「...」

 

シャロ「...」

 

千夜「さてと、もう夜も遅いし皆、もう寝ましょ」

 

時計を見ると時刻は0時を回って居た

 

正一「さて、じゃぁ 私は 自室に戻りますね」

 

そう言い残し 自室に向かう為チノの部屋を出る

 

...やっぱり、今日みたいな お泊まり会で こう言う話はタブーなんだな…

 

そう思いながら 自室のドアを開け中に入った

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コンコンコン

 

ん? 誰か来たのか?

そう思い時計を確認すると01:24分

誰かが訪ねるにしては遅すぎる時間だ...

 

正一「...どうぞ」

 

不審に思いながらも声を掛ける

 

リゼ「夜分遅くに済まない

今、時間空いてるか?」ガチャ!

 

正一「えぇ、問題無いですよ」

 

そう言いリゼを招き入れる

 

リゼ「...」

 

正一「立っててもアレですし どうぞ座って下さい」

 

そう言いながらリゼをベットの上に腰掛けることを勧め、自分は勉強机の椅子に座る

 

正一「...何かありましたか?」

 

リゼ「へ?」

 

正一「あぁ、いえ

皆寝てる頃なのに、まだ起きてるって事は 何か寝れない事が有るのかなと思いまして」

 

リゼ「えぇっとだな…

さっき話してた 切り裂きラビットの事でだな…」

 

正一「あぁ、その事でしたか

さっきは 場の空気を重くして申し訳有りませんでした」

 

リゼ「あ、イヤそういう事じゃなくて」

 

正一「?」

 

リゼ「私 個人としても勉強になったし

ココア達にも歴史にもっと興味を持つ良い機会に成ったと思うぞ

...事実 ココアなんかは、正一の話を聞いて インターネットで切り裂きラビットの元ネタを調べていたよ」

 

正一「では?」

 

リゼ「私が言いたいのは お前の事だ」

 

正一「私の?」

 

リゼ「お前は気付いてないだろうけど 切り裂きラビットを喋っている時...特に終盤の所を語っている お前の顔は とても複雑な表情だった」

 

正一「...」

 

リゼ「...なぁ、正一

お前、私達に何か『大切な事』を伝えて無いんじゃないか?」

 

正一「...」

 

リゼ「...以前 お前がウチの家に来た時にお前と親父はサシで話をしたよな」

 

正一「...」

 

リゼ「申し訳無いが 私は親父と正一が何を話していたのかは 何となく分かる」

 

正一「...」

 

リゼ「あの時の親父の様子が変でおかしいと思って『田中正一』って名前をデータベースで調べさせて貰った」

 

正一「...」

 

リゼ「...初めは目を疑ったよ...

だけど、何回も見直しても、検索しても同じ答えしか出なかった」

 

正一「...ほう」

 

リゼ「なぁ正一、

...お前は『150年前に存在した兵士』なのか?」

 

正一「...」

 

リゼ「お前は...」

 

正一「...」

 

リゼ「...」

 

...そろそろ、潮時..かな。

俺の正体に事は まだ伏せて、クソ野郎で在ろう奴の件については 少し話して置くか...

 

正一「...私には今、やらなければならない事が有ります」

 

リゼ「...やらなければならない事?」

 

正一「...私は、これの所有者を探して居ます」

 

そう言いながら、机の引き出しの中に入っていた煙草をリゼに渡す

 

リゼ「お前っ!?、何だコレ!?」

 

正一「この煙草は『ゴロワーズ・カポラル』というやつです」

 

リゼ「違う!私が言っているのはそういうことじゃない!」

 

正一「?」

 

リゼ「私が言っているのは、何で『未成年』のお前が煙草を持っているのかって事だ!」

 

正一「...私の事が知りたいなら、その事に関する1番の近道は 今貴女が持っている煙草です」

 

リゼ「...」

 

正一「兎に角私は、その煙草の持ち主を見つけなきゃ行けないんです」

 

リゼ「...見つけなければ、どうなるんだ?」

 

正一「....150年前の内戦が

又、始まります」

 

リゼ「お、おい!

待てっ?!それってどう言う...

話が飛躍し過ぎだぞ!」

 

正一「兎に角、私が提示出来る事は以上です

 

...私は、そろそろ寝るので 失礼ですがお引き取り願います」

 

そう言いドアを開け リゼを外に出るように促す

 

リゼ「...納得出来ない事しか無いが

取り敢えずコレ(煙草)は、お前が持ってて良いもんじゃ無いから 私の方で処分させて貰う」

 

正一「えぇ、それで構いませんが

出来るならソレは 私が今話した話と共にリゼさんのお父様に渡して頂ければ幸いです」

 

リゼ「...おやすみ」

 

そう言い残しリゼは部屋から出て行った

 

...一応、情報は所々では有るが提示した...

さてと、手々座さんは どういう反応を返して来るか...

 

まぁ、詳しい事は後になれば解る事だし、今日はもう遅いし寝るか…

 

そう思い布団に入る

....................

...............

..........

.....

...

..

.

 

 

 

 

 

 

 

正一「...寝れない」

 

リゼの匂いがベットに残っており 寝るに寝れない....

 

...童貞って辛いわ...

 

続く


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