A(友人から).弓ギル、術ギル、子ギル、エルキが手持ちに居るからです……(怒)
それを聞いて……なるほどと納得してしまう自分がいる……多分手持ちにイシュタリンが存在してたら余計大変なことになってただろうな……要らないけどw(ガンド!!
あの初ミッドから数週間が経って、何時ものように授業を受け、俺は何時ものように弾と数馬と共に昼食をとっていた。
「なぁ一夏、お前なんか隠してんだろ?」
いきなりの弾のその言葉に、俺はギクリとしながらも首を傾げる動作をする。
「いきなりなんだよ弾」
「惚けんなって、鈴がああなってからだいぶ雰囲気暗かったのに、最近いきなりもとに戻ったからよ」
「確かにだね。一夏がそう簡単に、それも鈴の事だとだいぶ暴走する位だしね」
「数馬まで言うかよ」
二人のキツい視線に、俺はため息を着きたくなった。
「別に隠し事の一つや二つぐらい誰でもあるだろ」
「お前の場合はその隠し事が偉い重たいのばっかだから困るんだよ。フォローする俺らの事も少し考えてくれや」
「そうそう、流石に千冬さんが怪我したとかそういうのだったら、あの人でも怪我するんだ~ぐらいで済むからさ」
「「ないない」」
「酷くね!?つか一夏に関しては姉だろ!?」
いやだって、千冬姉が怪我なんてしたら、それこそ千冬姉の親友の科学者の兎が暴れかねないしな~。つか、我が姉を酷く言うつもりはないが、人間やめてるからあの人。
「で、結局のところ何があったかだけは言え。流石に何も無しはホントに友人として困る」
「……鈴を助けられるかもしれない」
「な!!」「マジで!?」
仕方なく折れる形で言ったそれに、二人は噛みつくように近づいてきた。
「……けど真っ当な方法じゃないし、少なくとも五年ぐらいは時間が掛かる、だから」
「……つまり、諦めるのか?」
「そんなわけあるか!!鈴は俺にとって……」
そこで大声を出した瞬間、周りが何事かとこちらを睨む。慌てて大人しく座るが、周りからの視線は痛い。
「……すまない」
「いや、いい。つまり、お前は鈴を助けるために、闇医者に賭けた……そういうことだな?」
「そうだ。対価は俺自身が彼の手駒となること……だから、そのうち……」
俺はここを離れる。そう言ったその瞬間に、二人は呆れるような顔を浮かべた。
「全く、こうと決めたら一直線なのは変わんねぇな」
「そこが一夏の美点なんでしょ。短所でもあるけど」
「ハハ、違いねぇ!!」
……なんだろう、この二人の笑いから嫌な予感しかしないうえに断れないような感じがするのは。
「で、俺らにもなんかできることねぇのか?」
「一夏に比べたらできることなんて然程しかないけど、親友のためならば、ってね」
「やっぱりかコンチキショー……」
まぁ言ったら確実に絡んでくるのは目に見えてたからしかたねぇけどよ……
「あのさ……一応言っておくとそれなりに俺も危険な橋を渡るんだぜ?下手したら死ぬかもしれないし」
「寝惚けんなよ、お前以上に俺らだって鈴の事だってんなら命ぐらい賭けてやるっての」
「そうそう、それに、二人がしっかり幸せになってくれないと、親友として気が気じゃないのさ」
「でもよ……」
こう言っては何だが、弾は爺さんの経営してる料理屋を継ぐための修業もしなくてはいけないし、数馬だって、成績の良さから進学校への勉強もしなくてはいけないのに……。
「……それによ、俺らだって悔しかったんだぜ?あの時、一緒に話をして歩いていたってのに、鈴が刺されるまで……いや、そのあとも何一つもできやしなかった」
「大人やみんなは仕方ないって言うけどさ、でも、自分で自分を殺したいくらい辛かった。なんでなんで、そう自分に自己問答を繰り返して……」
「それがとてつもなく嫌でよ……爺の指導にも全然身が入らなくて……それでも爺は叱ってくれなくてよ……」
「気持ちを切り替えようと勉強にも集中できなくて、ゲームも本も、何をやっても拭えないんだ」
「……二人とも」
その独白が、嘘ではないことは何となく理解はした。けど、それでも……
「……俺は、これ以上誰かを……」
「「一夏」」
そこで二人は俺の顔をキッと見つめた。その目は真剣そのもの、まるで切り裂くようなその瞳に、まるで俺の迷いを断ち切るようなそれだった。
「……」
「…………」
「………………」
「……分かったよ。一応聞いてみてやるよ」
「「っしゃあ!!」」
仕方なく折れた瞬間、親友二人は肩を組み始めた。
「けど、何らかの武術とかやってたっけ二人とも?」
「「お前の複合体術の練習台になってたのを忘れたかお前は!?」」
「あ……」
そういや乱取りの時にジュース奢る代わりに練習に付き合ってもらってたっけ……。
まぁ練習台になってた=ある程度俺の体術に近い戦い方もできると見ていいなら……うん、まぁ……
「……まぁそこに自己流組み合わせてもらえればだいぶオッケー……か?」
「まぁ元々俺らは武器持ちの方が楽だしな」
「そうだね、弾ってゲーセンの狙撃ゲーとかガンアクションゲーのやつだいぶ得意だしね」
そう言ってるが、数馬本人もここ最近の道場では珍しい槍術の有段者で、最近振ってこそいないものの、鉄パイプやら角材やら、兎に角長柄物を持たせたら俺ら二人じゃまず太刀打ちできないしな。(本人曰く、『中一の夏まで筋力がもっと付けばそれなりに頑張ってたんだけど』)
「で、次はいつそこに行くんだ?」
「とりあえず週末の金曜からだな。友人の家に行くって前から話してたし」
「よし!!何か持ってった方が良いものとかあるか?」
「着替えぐらいかな……あ」
「ん?どうした?」
俺の呟きに、数馬が首を傾げながら聞いてくる。
「…………なんでもない」
「「おい今の間はなんだ」」
「大丈夫だ問題ない。とりあえずトランプとか持ってけばいいんじゃねえかな。何せ13人姉妹らしいし」
「へぇ……そうか……はい?」
「あれ?僕の耳がおかしくなったのかな?姉妹?」
ヤバイ、この二人の雰囲気がとてつもなくヤバイ。ていうかなんか周りの男共までゆらりと立ち上がってるし、普通に怖いんだけど。
「「「「「チョット、O★HA★NA★SHIシヨウカ?一夏」」」」」
「おい待て、バットや傘やカッターはまだわかる。けどチェーンソーはどこから取り出した!!数馬もなんで長い鉄パイプ取り出してるの!?つか弾は拳鳴らすな!!」
うん、これは、アレだね。モテない男の僻みか何かなのか?
『It's showtime!!kill you!!』
「No Thank You!!」
こうして、俺vsクラスメイト+噂で追加される野郎共(男性教師有り)の学校内大逃走は、授業を無視して、放課後のチャイムが鳴り響くまで繰り広げられ、翌日、参加した全員が筋肉痛で登校できないという馬鹿馬鹿しいオチになったのは、別の問題である。
次回「07 亡国機業」
弾「リリカルマジカルがんばっぞ!!……どこ行きやがった一夏!!」
数馬「アイツばかり女の子と……吊ルス!!」
一夏(ヤバイ……ガチで逃げたい!!)