無限の欲望と呼ばれる夏   作:ドロイデン

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なんというか、タイトル詐欺がいなめない……

FGO確定10連引いたらなんと三蔵ちゃん……オルタかギル様が欲しかったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!リィィィィィィィィィィィィィィィィィン(鈴)!!


16 理想という名の絶望を

 翌日、良く寝たからかだいぶ疲れは抜けてスッキリとした目覚めを送っていた。

 

「……いや、むしろ早く起きすぎたか」

 

 現在時刻朝の六時、日課の朝のランニングが寮の関係上出来ないためどうしようかという所だ。

 

 と、その時まるで見計らったようにイモータルに通話が入る。相手はどうやらドクターのようで、特徴的な隈が見てとれる

 

『やぁ一夏くん、朝早くに申し訳ないね』

 

「いえドクター、それで用件は?」

 

『ふむ、ドゥーエが知らせてくれたんだが、どうやら君のいるIS学園に鼠が紛れ込んでるらしい』

 

 鼠……詰まる所局の関係者または協力者というやつだろうな。

 

『さらにその鼠は査察部と無限書庫の人間とも繋がりが見えるそうだ』

 

「無限書庫……まさか」

 

『恐らくは司書長だろうね。そうなれば我々への足を掴まれることになりかねない』

 

 そうだろうな。聞くによると、司書長……ユーノ・スクライアは管理局のエース……『エース・オブ・エース』高町なのは、『金色の死神』フェイト・T・ハラオウン、『夜天の騎士王』八神はやての三人と昔馴染みだったはず……下手したらそのうちの誰かと戦うことになりかねないというのは最悪の状況だ。

 

「となると怪しい鼠を駆除……ないしこっち側に引き込めれば幸いだろうが……」

 

『まぁ難しいだろうね。なにせ鼠というくらいだ、よっぽどの事がなければ探りに来るにしても堂々とは近づいてこないだろう』

 

 だったらとる手段は一つだな。

 

「……とりあえずどこに鼠が隠れてるとも限りませんので、今はここで。またあとで連絡します」

 

 俺はそう言うと通話を切って服を着替える。さらに結局食べなかったシャルロットの作ってくれた料理を温めて腹を満たすことにした。

 

「ん……アレ?一夏オハヨウ……」

 

 と、どうやらこちらも起きたらしく、寝ぼけ眼でシャルロットが体を伸ばし始める。

 

「おう、とりあえずシャルロット……お仕事の時間を頼んでも良いか?」

 

 

 

 

 一番に早起きして俺とシャルロットが向かったのは学校の屋上だった。

 

「まったく、一夏は人使いが荒いと思うんだけど」

 

「仕方ないだろ。ドクターからの頼みなんだ、それに、一応しばらくは安心して普通の学生生活ってものも送りたいし、下手に気付かれたくはない」

 

 そうなんだけどさ~といいながらシャルロットは戦闘機人特有のラバースーツに着替え終えると、

 

「それじゃ……IS発動、トランダイス・フルモード!!」

 

 そう言うと若干オレンジの魔力光が半径数キロを駆け抜けていき、学園島全体を覆いつくした。

 

「……うん、確かにボクが知らないリンカーコアの……それも強力な魔力波形が二つ……いや四つかな?兎も角確認できるね」

 

 トランダイスの能力は解析だが、あくまでもそれは一つだけとは限らず、フルモード……つまり周囲に散布した魔力に覆われた状態ならば、直接見ずとも確認することができるというものだ。

 

「見たところは……一年生に二人、二年生に一人、三年生に一人……かな?けどちょっとヤバイかも」

 

「どうした?」

 

「二年生の人がこっちに向かい始めてる。多分十分もあれば来ちゃうかもしれない」

 

 なんという魔力……いやISの無駄遣いだろうか。まぁでも時間的には生徒は疎らに登校してる現在ならある程度は大丈夫だろう。

 

「シャルロット……」

 

「大丈夫、これでも潜入担当だからね。早着替えなんてお手の物だよ」

 

 そう言い終わると同時にIS学園の制服に着直しており、シャルロットはじゃぁねーといって去っていった。

 

「……さて、それじゃあ俺も退散するとしますかね」

 

 

 

???side

 

「……どうやら逃げられたわね」

 

 屋上に到着した私は現場を確認するも、その場には誰も存在しなかった。

 

 魔力残滓があるのではと確認してみるが、やはりというか巧妙に消されており、残滓一欠片すら残して貰えなかった。

 

「ここまで来ると潜入系統のプロと考えるべきかしら」

 

 だが分からない。相手が魔法兵器の使い手ならばなぜIS学園にスパイを潜入させるのか、というよりも魔法社会ならばISは寧ろ物理兵器の方に値する。そんなものを持ち込むなど正気の沙汰じゃない。

 

「となると相手として考えられるのは二つね……」

 

 一つは対魔導師テロリスト。地球よりも技術などが先進してるミッドチルダ等なら、それを解析、改良し量産することでデバイス以上に利便性の高い兵器へと転用することができる。

 

 そのために態々こんな管理外世界までやって来るのだから呆れた根性をしているものだ。

 

 二つ目……こちらはまずあり得ないと考える。何故なら

 

「戦力を強化するために奪う……なんておとぎ話も良いところよね」

 

 だが気になることも少なくない。かの女騎士が話していた予言……

 

「遥か遠き地にて

 白銀の歌響くとき

 闇に落ちた白き雷鳴は

 緋の撃鉄 凍風の守護者

 怨念の復讐者 清純なる闇と共に

 いつの日か訪れる戦乱を待ちて羽ばたかん……ね」

 

 それが何を意味するかまでは今は分からない。けど怨念の復讐者……恐らくそれは……

 

「……私も、逃げてばかりではいられないってことなのかしらね……!?」

 

 その時だった。まるで下から突き上げるように何かが私のそばを駆け抜けた。慌てて確認すると、近くに先程まで無かったはずの銃弾が、どういうわけか物理現象ではあり得ない形……弾が転がるように落ちていた。

 

「今のは狙撃!?でも……」

 

 と再び確認すると、そこまであったはずの弾丸が綺麗さっぱり消えていた。これが意味するのは……

 

「噛みつくなら容赦はしない……ってことかしらね。なんともまぁ……舐められたものねッ……!?」

 

 動こうとした次の瞬間再び、今度は上から弾丸が飛んできた。おかしい、近くにはISが飛んでないはずなのになぜ飛んでくるのかさっぱりわからなかった。

 

(得体がしれないっていうのはこういうことを言うのね……)

 

 仕方なく空間を全把握して、やはり何もいないと確認すると今度は何も飛んでこなかった。やはり脅しなのだろう今のは。

 

(とにかく司書長が来るまで最低でも二週間……それまでは目立つわけにはいかないわね、ほんと)

 

 ここまで本気で狙ってくる人間も珍しいものだと感じながら、表情は笑ってるものの内心は煮えたぎるような気迫でいるのだった。




次回「17 地に堕ちる雫」
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