マドカ「ちょ!!ヒロインは私デスよ!!」
いや確かに中の人はそうだけどさ、シンフォギアじゃきりちゃん推しだけどね
マドカ「じゃあなんでデス!!」
俺、ヒロインよりサブヒロインの方が好きなタイプなんだわ
マドカ「マストダーイデェス!!」
いや、ちょ、イガリマ振り回すなギャァァァァァ!?
推奨BGM 鏖鋸・シュルシャガナ
「首を傾げて 指からするり 落ちてく愛みたいの」
ステップを踏むようにスラロームしつつ、私は頭のなかに流れてくるその歌詞を紡ぎながら、右手の大剣を真横に切り抜ける。
「ぐ、なんだこの速さは!?」
カルマノイズはまるで追いついていないかのように両手をクロスして防ぐだけ。
「あり得ない、俺はこいつの体を使ってるんだぞ!!なのになぜ!!」
「一夏の体を使ってるからよ!!」
再び右手の剣をぶつけ、そしてそれを軸に頭へ回し蹴りを叩き込む。
「アイツの力は確かに強いし、あの電撃を使った速さは、多分ここにいる全員が束になっても勝てないわよ」
だが、強力すぎる力には制約がつくものだ。
「アイツの速さは、魔力結合のバランスを少しでも誤れば自滅する代物。それをアンタは際限なく、暴虐的に使い続けた。しかも慣れない体で」
繊細な魔力コントロールと私が倒れてから今まで研鑽してきた一夏と、ただただ暴力的に使うカルマノイズ、その違いが一番出るのは当然、
「どんな人間、動物にも
「グッ!!ならば……ガァァァァ!?」
カルマノイズはならばと魔力を解こうとするが、その瞬間に悲鳴のような声が流れる。当然だ、一夏の体は、
「神経と魔力が結合してるのよ!!無理に解除すればどうなるかは一目瞭然!!」
そして私は大剣二本をダブルセイバーのようにドッキングさせると、次の瞬間それは手裏剣のような形に変形する。
「だから……そんな……世界は 伐り刻んであげましょう」終Ω式・裂風残車輪
投げたそれは幾つかに分身すると、高速回転して奴に直撃する。
「ぐ!!ガァァァァ!!」
巨大な質量の剣を直撃したというのに、奴はまだ立ち上がり、此方へ跳躍してきた。
「貴様さえ居なくなれば!!」
奴はその拳を振り上げ、下ろそうとしたその時、
「――これでも食らうデス!!」
「な!!」
まさしく不意を打つビットから放たれた鎖による拘束で、腕と体を空中で縛り上げた。
「マドカ!?」
「いい加減出番も見せ場も無いのは困るのデスよ!!」
若干メタ発言をしてる気がするが、そんなことを気にしてる場合じゃない。
「それよりもこっちの兄さんを早く助けるデスよ!! シンフォギアモードじゃないから邪刃ウォttKKKの拘束も長く保たないデス!!」
「分かってる!!」
といってもやることはもはや一つだけ。
「ぐ、こんな鎖ごとき!!」
「――Gatrandis babel ziggurat edenal」
私はその旋律を再び口ずさむと、まさかの事にカルマノイズのその顔が豹変する。
「き、貴様何を!?」
「この力を使うためじゃない、本当の意味で最後の手段よ」
絶唱は極大すぎるほどのエネルギーを発揮する大技中の大技、本来なら一人で二度も、それも短時間に使うなど論外中の論外。
が、しかし、今の私にはこの世界の私と向こうの世界の私の二人分の魂が乗ってる状態。XDになるために使った肉体の方の私ではなく、今戦ってるこの世界の私の全てを絶唱に乗せれば絶唱は使える。
「(もっとも、多分この戦いが終わったら暫くは眠りにつかなきゃいけないだろうけど)私だって、大切な人を救うためならなんだってできるのよ!!」
そう叫び、私は最後の旋律を紡ぎ、そして
「だから、早くちゃんと貴方の声を聞かせてよ、一夏」
私は彼の体に抱きついた。
次の瞬間、まるで吹き飛ぶような爆風と轟音、そして白い閃光が辺りを飲み込んだ。
???
――分からない、なぜ、なぜこの音を消せない。
――吹けば飛ぶような脆い癖に、なぜ止まない。なぜ響く!!
……お前には分からないだろうさ
――バカな、貴様の意識は罪によって封じられたはず
……封じられてたさ、実際俺は罪の塊みたいな存在だからな
……けどな、そんな罪深い俺でも、隣に居てくれるといった奴が、大切な奴がいるんだ
――貴様!?
……出てけよ
……だが俺は乗り越える、俺の罪や後悔を全て焚べて、大事な奴等を守るための本当の力をテメェに見せてやるよ。
???
「……ったく、これじゃあ格好つかないよな」
ISスーツだけとなった彼女を抱えるように抱きながら、自分自身の不甲斐なさと、彼女の強さを改めて思い知った。
「……あ」
漸く目を開けた彼女は、俺の顔を見た瞬間、溜め込んでいたものを吐き出すような涙を浮かべる。
「ごめんな、辛い思いをさせて」
「……バカ、アンタの方がもっと辛かったこと、私が知らないわけないじゃない」
俺は近くにいたマドカと箒に抱えていた彼女を渡す。
「……あとは頼む」
「……お前はどうするつもりだ?」
「決まってるだろ」
そう言って俺は振り返る。そこには黒い靄を噴出させながら獣のように唸る漆黒の奴の姿があった。
「俺自身の罪を超えてくる、それだけさ」
そして俺は刀を抜いた。それと共に白き鎧を顕現させる。
「……いくぞ、カルマノイズ!!」
織斑一夏の戦いが、再び始まる。
オマケ
千冬「まったく、何をしてるのだ貴様は」
束「ア、アイエェェ!?ちーちゃん!?ちーちゃんなんで!?ここ地球じゃないよ!?ミッドチルダだだよ!?」
千冬「何を今さら言っている?ここはオマケ空間だ、よって現実とは関係ないぞ」
束「ちーちゃんメタ発言ダメアダダダダ!?本気のアイアンクローはヤメテェ!?」
千冬「なに、本命はここからの腕ひしぎ逆十字だ」
束「ギニャァァァァ!?」天災兎 再起不能
箒「私を無視して進めないで欲しいんだが……」
箒さん、今さらである。