無限の欲望と呼ばれる夏   作:ドロイデン

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バレンタインなんて滅べばいい



どうも、日に日に近づくお菓子メーカーの策略に一喜一憂してるバカップルを呪ってやりたいドロイデンです。チョコじゃなくてケイオスタイド入りの愉悦麻婆をプレゼントしてやりてぇ(FGOでイリヤコラボ最終日に10連回してまさかのメイブだったことに歯噛みしながら)

そんな感じを思いながら本編をどうぞ


sts-14

 さて、いきなりの襲撃されて妙に高町なのは及び機動六課面々が大人しいと思う人間が居るだろう、何故ならば

 

「く……!?」

 

「遅い……‼」

 

 二人の決着を邪魔させないようにと俺……織斑一夏及びトゥーレ、リイスさんの三人が邪魔していたからだ。

 

「これは……少し厳しい、かな」

 

 

 

 時は襲撃直後に遡る。

 

「スターズ及びライトニング各員‼いきなりの奇襲だけど動けるね‼」

 

 高町なのははすぐにレイジングハートを教導用のリミッターが掛かったモードから任務用のバリアジャケットへ変化させ、すぐそばにいて見学中だった部下達に確認を取る。

 

「――そうはいかないのが世の中なんだよな」

 

 が、簪の無差別攻撃を確認した俺とトゥーレ、リイスさんが、援護に向かわせないとセインの能力で地面から現れ奇襲を成功させ、俺がスターズの二人、トゥーレがライトニングの二人、そしてリイスさんがはやて、なのは、そしてゼストさんの三人を相手取る形となった。

 

「奇襲に奇襲を重ねてくるやなんて、大分考えておったようやな、リインフォース?」

 

「そういう()()()こそ、こうなることは予想できていたのではないですか?」

 

 二人は軽口を叩くが、状況は互いに俯瞰している。奇襲されたとはいえ、戦力としてはゼストさんを含めて上回ってる六課側、逆に奇襲したとはいえ戦力差が否めない俺達。

 

「……レジアス中将、申し訳あらへんけど隊舎の方へ下がってもらっても?」

 

「それは構わない……が、それをするだけの隙を彼等から取れるか?」

 

「やってみます」

 

 どうやら彼方は非戦闘員であるレジアス中将を下がらせるのを主にするらしい。

 

(そういうことなんで、すいませんがゼストさん、バレないように全力でお願いします)

 

(それは構わんが、此方の立場も考えてくれると助かる)

 

(できる限りはやってみます、それに)

 

 奇襲はまだ終わってないからな。

 

「――ファイアボルト‼」

 

「――氷原群鳥‼」

 

 上空から叩きつけるが如く炎と氷の魔力弾が数十に渡って降り注ぎ、六課面々は避けるように散り散りになる。

 

「まずは一人‼」

 

 その隙を逃すわけがなく、俺は青髪の少女……スバル・ナカジマへと接近し、腕に電撃を纏わせる。

 

「煉呀・鳴雷‼」

 

「ッ‼マッハキャリバー!?」

 

『protection‼』

 

 そして降り下ろされた掌底を、少女は腕を交差させさらに魔力防御で防いでくる。が、それでも威力が勝ったのか展開されているビルの中に突っ込んだ。

 

「セヤァァァァ‼」

 

 が、すぐにそこから飛び出してくると、得意の右拳のナックルを高速で回転させ殴りかかってくる。

 

 普通に食らえば、バリアジャケットや魔力防御込みでも痛いでは済まない一撃。だが、

 

「悪いが、俺にはそれは悪手だ」

 

 某紅い彗星曰く、当たらなければどうということではない。

 

 当たる寸前までその拳を引き付け、体を捻り避けた俺は、右手で殴るために伸びきった二の腕を掴むと、

 

「締蛇・節潰し」

 

 魔力による身体強化をフルに使い、掴んだ右腕を捻りそして、

 

 ゴキリッ‼

 

「ア、アアアアアアア!?」

 

 鳴ってはいけない音、回ってはいけない方向へ腕関節を回転させ、暫くは痛みで動けないようにさせる。

 

 当然ながら、関節を捻り潰したのだから、戦闘機人といえど人と同じ痛覚をしてるのだから、元気そうな少女からは似つかわしくない程の悲鳴が辺りを谺する。

 

「スバル!?」

 

 相方の聞き慣れない悲鳴に気づいた少女……簪のお気に入りであるティアナ・ランスターに、俺は掴んだままのスバル・ナカジマを投げつけるように渡してやった。

 

「スバル!?いったい」

 

「痛い……痛い‼右腕が……右腕が……‼」

 

「ッ‼少し我慢しなさいスバル‼」

 

 それだけの会話で何が起こったか察したのだろう、彼女はシューターを幾つか生み出して此方に飛ばしてくる。

 

 それを途中で爆発、擬似的な煙幕変わりにしたかと思えば、その一瞬で動けない相方を背負って展開されているビルの隙間へと消えた。

 

「まぁ普通なら及第点なんだろうが、俺への対処としては不充分だったな……トゥーレ‼」

 

 俺の言葉に待ってましたと言わんばかりにトゥーレが隣に立つと、その手に拳銃とナイフが一体化した特殊デバイスを二丁構えてこちらを見る。

 

「今ので魔力を追えるな?」

 

「勿論、ボクのISに掛かればあんな素人の目眩ましは関係ないよ」

 

「ならあの新兵の相手は任せた。特にあのオレンジ髪は……()()()()()()()()()()()

 

「ふーん、なら()()()()()は?」

 

「……その時はトゥーレ、お前の判断に任せる」

 

 その言葉を聞き届けると、トゥーレはすぐにあの二人を追い始める。

 

「……さて、やはり俺の相手はアンタみたいだな」

 

 空を見上げれば、やはりというように白い魔王がそのピンクの弾丸を周囲に展開させていた。

 

「……さっきスバルの右手をやったの、あれは柔術の関節外し?」

 

「ご明察と言いたいが、あれは柔術と逮捕術と中国武術の合わせ技だ」

 

 原理で言えば相手の鋭い拳の勢いを利用し、伸びきった所を曲がる方から一回転させるだけ。やろうと思えば肩の関節も外せるが、そうすると()()()()()()()()()()()

 

「しかし、エース・オブ・エースは部下がやられるところを見てるだけだったと?」

 

「さりげなくシューターを同時操作して邪魔してたのによく言うね。しかもデバイスすらまだ使ってない」

 

 邪魔するとは人聞きの悪い、ただシューターをさっきのティアナがやった炸裂設定にしたそれを魔王の側に展開させてただけだというのに。

 

「……白鈴、高機動戦(ストライクモード)でセットアップだ」

 

 が、慢心するのもここまで。相手はエース・オブ・エース、俺も力は付けてきたが、それでも油断していい相手でないのはまず確実。

 

 故に愛機を展開、愛刀『雪華』も抜いて魔力を全開に体に纏わせ、魔力と電撃のの翼を背中に生み出す。

 

「悪いが此方としては簪の邪魔をされなければそれでよしなんだ……だから、本気の時間稼ぎをさせてもらうぞ」

 

「そっちがその気なら、私はそんなことさせるつもりはないし、何より私は誓ったの……もう誰も墜とさせはしないって」

 

 ならばやることは決まってる、そう言うように俺は刀に魔力の電撃を纏わせ、ストライクモード用のバイザーで目を覆う。

 

「殺すつもりで掛かってこい、小娘‼」

 

 俺は神速の如く駆け、エース・オブ・エースへと斬りかかるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケNGシーン

 

「悪いが此方としては簪の邪魔をされなければそれでよしなんだ……だから、本気の時間稼ぎをさせてもらうぞ」

 

「そっちがその気なら、私はそんなことさせるつもりはないし、何より私は誓ったの……減給された恨みをアナタにぶつけるって‼」

 

「いやそれアンタの自業自得だから‼」

 

『確かに』←なのは以外のその場にいた全員からそうツッコミ

 

「皆揃って酷いの!?」

 

残当です。ホントニ




え?FGOのバレンタインガチャはどうしたかって……イリヤに全力注いだせいで回せねぇんだよバカ野郎‼(なの破産ならぬイリヤ破産した今日この頃

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