デスノート A true new world starts 作:有山氏
粧裕は自室にある椅子に座っていた。
机にはデスノートが開かれて置かれている。
「おぉ、名前を書くのか?」
後ろにいるリュークが声を掛けてきた。
粧裕はリュークの方に振り向く。
「あなたは私が死ぬまでずっと憑いてるんだっけ」
「そうだ。俺が嫌いなのは分かるがルールだから仕方ない」
お兄ちゃんを殺した死神と同居生活、そんな事を考えていると粧裕は苛々してきた。
「面倒臭いルールね」
粧裕は前を向いてノートに目をやる。
どうする?殺す?
でもやっぱり……。
いや。きめたんだ。
お兄ちゃんを継ぐ。お兄ちゃんの目指した新世界を創る、そして、その為にはLを見つける……、粧裕は改めた決意した。
そして、PCを開く。
警察資料で読んだ兄のハッキング技術に沿って粧裕は警察の犯罪者が記されたデータベースに侵入していく。
「お前、やっぱすげぇーな」
気づくと隣にリュークがいた。
「お兄ちゃんのおかげ」
リュークは粧裕に一瞥し、笑みをうかべる。
粧裕はそれを見て不愉快になる。
「分かったら、消えてくれない」
リュークは大きく高笑いし後ろに下がってく。
「怖い妹だぜぇ」
粧裕は法で裁けない犯罪者、有罪なのに無罪となった犯罪者を調べる。
そこには何十人、何百人者の名前と顔が浮かんできた。
「こんなにいるなんて……」
法で裁かれない犯罪者の多さ、被害者の気持ちも考えず生きている犯罪者。粧裕は兄の気持ちを理解していくのを感じた。
怒りを感じながらペンを手に取る。
まずは犯罪者を裁いてく。日本、いや世界中の犯罪者を。
だが、同時に行わなければいけない事がある。
粧裕は握っていたペンを離した。
犯罪者の名前は簡単に書ける。犯罪者の名前を書いて理想の世界を造ろうと決意は胸にある。
でも、やはり躊躇ってしまう事がある。
Lの存在だ。
後継者がいるのは知っている。だが、その後継者もL同様の頭脳の持ち主だろう。
粧裕は考える。
お兄ちゃんを死に追い込んだ男の後継者。
どんな手を使うかは資料で読んでいる。でも後継者はどんな手を使うかは分からない。本当に未知数である。
粧裕は悩むが、兄の為ならと思いPCに映った犯罪者を見る。
「……一応言っとくが」
後ろからリュークが声を掛けてきた。
どうせルールの事だと思いながら粧裕は言葉を挟む。
「書く人物の顔が頭に入っていないと効果はないでしょ?
顔も名前もあるんだから間違える心配はないわ」
「今回、俺の出番は少なそうだなー」
粧裕は無視してノートに犯罪者の名前を書いていく。
できるだけ日本の犯罪者を多くしないといけない。
そうしなければ、理想とする世界が完成されないからだ。
粧裕は日本の犯罪者の名前をデスノートに書きながら呟く。
ーーお兄ちゃん、見ててね。
粧裕の天才というか賢さをだそうとすると、某有名小学生探偵に見えてきますが、ご了承を。
これで、粧裕編は終わりなので、次回は世界的探偵にスポットを当てる話になると思うので、よろしくお願いします。