デスノート A true new world starts   作:有山氏

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原作や前作を見てないと分からない部分があるので、見てない方には分かりにくいと思いますが、よろしくお願いします。


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世界的名探偵として活躍する"L"は事件に関わる日々を過ごしている。

 

ーー簡単な事件、無能なFBIの連中だった。

 

先程の事件を振り返りながら、Lはバイクに跨り走っていた。ヘルメットを被り、羽織った黒の薄いコートが風に揺られる。

 

行き先はイギリスのウィンチェスターにある天才児用の孤児院「ワイミーズハウス」である。ワイミーズハウスは世界各地に点在する施設だ。ニアと呼ばれる少年に話があると言われLは向かっている。

 

ワイミーズハウスに着きバイクを停めて施設の中に入る

施設内はホテルのような場所で子供は見当たらない。

この時間は自室で勉を営んでるんだろう。子供に会いたくないLは敢えてこの時間を選んだ。

 

廊下を進んでいくと大きな扉が身構え、Lはその中に入る。

 

中央に大きな長机が置かれ、その周りは幾つもの椅子が並べられている。

 

この部屋は今は亡き創設者、ワタリの作業室であり彼を継ぐロジャーという初老が長机を挟んで更に奥に座っている。

 

その手前に地べたに座りパズルを解く少年がいる。彼がLを呼んだ人物で"初代"Lにタイで保護されたニアであり探偵でもある。

 

「どうも"三代目"L。久し振りだね」

 

パズルを解きながらニアが言う。少年なのだが頭を使っているかほぼ真っ白な髪色をしている。

 

「久し振りですね。ニア。ロジャーも」

 

ロジャーは頷いて、神妙な面持ちをする。

 

「三代目Lになって、どんな感じだい?」

 

ニアは笑みを浮かべそう言った。

 

「そうですね。Lの遺伝子を受け継ぐ者が他にもいるのに、私で良かったのかと今でも思います」

 

「今は亡き2代目L、"竜崎"が君を三代目に選んだからね。君は先代達と同等な頭脳の持ち主という事だよ」

 

「あなたはそう思うんですか?」

 

気だる気にLはニアに問う。

 

「竜崎が僕ではなく君を選んだという事が、何よりもそう思わせる事実だ」

 

ニアはパズルを解き終え、Lに目を向けた。

 

「なんだかすいません」

 

コートの紐を解きポケットに手を突っ込み、側の椅子に跳ねるように片脚を畳んで座る。

 

「君は遺伝子に欠落が無いし、ほぼ先代のLと言っても過言じゃない。だけど少し竜崎に似てる部分があるけどね」

 

ニアは解いたパズルをバラバラにしながら言った。

 

「竜崎と一緒に過ごしてきましたから」

 

人差し指を口元に当てて答える。

ニアはそれを見て不思議に思う。

 

「君は先代Lと会った事は?」

 

「ありますが、余り覚えていませんね」

 

Lとは似つかわしくない外見で涼しげな表情をする青年だがファッションも仕草も似ていて先代に似ていると深く感じた。

 

これまで黙っていたロジャーはよくやく口を開いた。

 

「思い出話は終わったかね。ニア、Lにあの話をしなさい」

 

ニアは目を見開きロジャーに頷く。

パズルを再び手に取りながらLに告げる。

 

「デスノートの存在は君も知ってるよね?」

 

Lは頷いて答える。

 

「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ、死神のノートですね」

 

「そう。10年前に先代Lがキラを食い止めるが、半年前に今度は6冊のデスノートが降ってきた。地上で同時に存在していいデスノートは6冊まで。これを封印しようとしたが失敗に終わり、2冊だけが、ここワイミーズハウスに保管されている」

 

Lは指を咥えるのをやめ、腕下ろし天井を見上げた。

 

ニアはそれを見て少し驚くが、構わず話を続ける。

 

「だから今も、何人かのキラの思想を持った者がデスノートを使用し、世界中で犯罪者を裁き続けている。そして、日本警察がキラが日本にいるというデータを得たようだ。ロジャー、あれをだして」

 

ロジャーはノートパソコンを打ち込んでLに向ける。

画面には死因が記された各国の死者の統計人数がグラフで出ている。よく見ると数週間前程前から日本だけ心臓麻痺で死んだ数が明らかに他の国と比べて突破している。そしてほとんど者が犯罪者だ。

 

グラフの水準を眺めてLは笑みを浮かべた。

 

それを見てニアは眉に皺を寄せながらLに告げる

 

「これ見て日本のデスノート対策本部が動きだした。正直このデータだけで動きだす日本警察には理解ができない。結局捜査が進んでいないらしい。そこで2代目同様、君に日本警察から協力要請がきた。日本以外の国から要請が来ないのは、キラがいる証拠が何もないからだね」

 

「なら、日本は優秀な国ですね」

 

「そうかな。で、どうする?二代目は君に関わってほしくないと言ってたけど」

 

Lは飛ぶように立ち上がり背中を向けて歩く。

 

「君は協力要請を受けるかい?」

 

 

「竜崎には申し訳ないがそうします。キラは"私を呼んでいるみたいですから"」

 

ニアは疑問に思いながら、Lの背中を見届けた。

 

いつのまにかニアのパズルはまた完成していた。

 

「彼はLに似ているな」

 

ロジャーがニアに問う。

 

「そうだね。Lの中に竜崎がいる感じもする。複雑なLだよ」

 

ロジャーは微笑しニアに話しをする。

 

「君はいつ彼の存在を知ったんだ?」

 

「竜崎から三代目の襲名の時だよ。その時は誰なんだと思ったが、難事件を幾つも解決したデータが竜崎の方から届いてね。存在を認識したよ」

 

「無理はない。彼は初代Lや二代目、我々が存在を隠してたからな」

 

「どうしてなんだい?」

 

「それは私には知らされていない。理由を知ってるのは他にワタリぐらいだ。結局、彼は身を隠して探偵となり」

 

「諸々な事情で竜崎からLの名を貰った、か」

 

ニアは呟くにように答えた。

 

ロジャーは頷くと、神妙な面持ちになる。

 

「ところで、竜崎の名を継いだ"三島"くんはどうなんだ」

 

ニアはパズルに目を向けながら答える。

 

「Lに協力要請がきたんだ。"彼は無能って事だよ"」

 

ロジャーは眉に皺を寄せる。

 

「竜崎はどうして"キラ"だった男に自分の名をあげたんだか」

 

「実際、竜崎は次のLには同じ事を繰り返して欲しくなかった。だからLではなく"竜崎"として"デスノートに精通する三島くんに自分の名をあげたんだろう」

 

「そうか。自分の名前を書いた相手なのに、そこら辺を気にしないのが竜崎らしい」

 

すると、ニアは苦笑を浮かべてパズルを壊す。

 

「それか、竜崎は最初から操られてたかもしれないね〜」

 

 

 

 

 

バイクを運転しながらLは思考する。

 

数週間前から心臓麻痺で死んだ犯罪者が日本の国だけ一気に増えていた。これだけで日本にキラがいると決めつけるのは早い。だが日本の犯罪者を集中的に裁いてるという事は、自分が日本にいる事を態と示してると解釈できる。これだけで日本にキラがいるのは確定的だ。

なら、どうしてキラは日本にいる事を意図的に示しているのか。それは目的があるからだ。自分が日本にいる事を認識させないと、その目的は達成されない。

考えられるのは一つだ。

名前も顔も知らない人物と出会うため。なら、その人物の事は知っている事になる。そして、キラはその人物が自分の存在を日本にいると察知できると考えている。つまり、デスノートを知らない人間は対象にはならない。となると、その人物はデスノート、キラ事件に関連する人物が対象だ。

警察組織なら、簡単に名前を探せる。

でも無理なら絞られる人物は恐らく"私"しかいない。

そう考えると名前や顔は知らないが私の事に怨みがある。

これまで起きたキラ事件に関わる人物がいればそいつがキラに。もう答えは見えたようなもんだ。

だがリスクを背負うその度胸は、面白い。

 

キラ、お前の勝負、受けてあげよう。

そして、自分を殺さず、お前に殺されず、

 

 

ーー全てのLを超えてみせる。




仕事が立て込んでて、遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
仕事の都合でこれから不定期になると思いますので、よろしくお願いします。

ーーーーーーーーーー


前作のLNWのパンフレットを見ると、Lの遺伝子を受け継ぐものは何人もいると書かれていました。その中で竜崎がもっとも優秀だと書かれてたので、彼と同等なLの遺伝子を継ぐ者がいたという事にしました。後付けです。ですが、この設定が良い感じに物語に絡んでくるので、楽しみにしてて下さい。

今回の話はLがメインですが、彼以外にも登場人物がいるので原作や前作を見ないと分からない部分があると思うので、ご了承ください。

それで、もう結構話詰んでね?って思われると思いますが、その通りです。映画でいうと2時間ぐらい分を描こうとしてるので話の展開は早くさせようと思います。


L編はこれで恐らく終わりなので、次回はもう一人のキラ、もしくは前作の登場人物になると思います。
何故迷ってるかというと、前作の登場人物については、余り物語に絡んでこないので、深くキャラを掘り下げるべきか考え中です。
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