ベルが流派東方不敗継承者なのは間違っているだろうか?   作:友(ユウ)

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第八話 ベル、デート?する。

 

 

 

【Side ベル】

 

 

 

エイナさんから突然のお誘いを受けた翌日。

僕は市壁の上で朝の修行を行っていた。

シャドウを行い、連続で拳を繰り出している最中、気配を感じた僕はピタリと停止した。

 

「……………………答えは出たんですか?」

 

僕はこの場に現れた人物に問い掛ける。

 

「……………ヴァレンシュタインさん」

 

金の髪を靡かせ、アイズ・ヴァレンシュタインさんがそこに立っていた。

ヴァレンシュタインさんはフルフルと首を横に振り、

 

「まだわからない…………けど、君と戦えば何かわかるかも知れない………だから来た」

 

「そうですか…………」

 

僕が相槌を打つとヴァレンシュタインさんは剣を抜く。

僕もマスタークロスを使いタオルを槍へと変え、構える。

 

「………いつでもどうぞ。 ヴァレンシュタインさん」

 

僕がそう言うと、ヴァレンシュタインさんはふと思いついたような表情をして、

 

「………アイズ」

 

ポツリと呟いた。

 

「はい?」

 

「アイズ………でいいよ。 みんなそう呼ぶから………」

 

どうやら名前で呼ぶことを許可してくれているようだ。

 

「い、いいんですか?」

 

思いがけないご褒美に、僕は思わず吃った。

僕の言葉にヴァレン………改めアイズさんは頷く。

 

「で、では………アイズ……さん」

 

好きな女の人の名前を呼べることに、僕の心は舞い上がった。

 

「ん………じゃあ、行くよ………ベル………!」

 

アイズさんの雰囲気が変わる。

戦闘モードへ入ったようだ。

僕も気を引き締める。

次の瞬間、アイズさんが高速で踏み込んできた。

 

「ふっ………!」

 

腹部を狙った胴切り。

僕は、槍を立ててそれを防ぐ。

 

「はっ!」

 

僕は槍の地面に向いていた方を振り上げ攻撃したが、アイズさんは飛び退く。

アイズさんは着地と同時に地面を蹴り、鋭い突きを放った。

僕は落ち着いて昨日と同じように剣先を槍の矛先で止める。

 

「ッ…………!」

 

アイズさんは声を漏らすが2度目ということもあり、動揺は少ない。

 

「はっ………!」

 

一撃では無理と判断したのか、今度は連続で突きを放ってくる。

並みの冒険者では成す術なく蜂の巣にされるであろう速度で剣が振るわれる。

それでも、僕にとってはまだ余裕がある。

全ての突きを先ほどと同じように矛先で受け止めた。

これにはアイズさんも表情を変えた。

当たるとは思っていなかったけど、全て受け止められるとは思っていなかったみたい。

 

「…………ッ」

 

アイズさんは一旦飛び退き、間合いを取る。

すると、

 

「【目覚めよ(テンペスト)】」

 

その言葉を紡ぐと同時にアイズさんが風を纏う。

僕は初めて魔法をこの目にして声を漏らした。

 

「へえ………それが魔法ですか。 見るに風を纏うことで敵を攻撃する刃にもなり、身を守る鎧にもなる………攻防一体のいい魔法ですね」

 

アイズさんは無言で剣を構えると、再び斬りかかってきた。

しかも、その速度は今まで以上。

どうやら風に後押しされて速度も上がっているみたいだ。

僕はその一撃を受け止める。

すると、剣に纏っていた風が、僕を吹き飛ばさんと襲いかかる。

 

「むんっ……!」

 

僕はしっかりと足を地面に付き、踏ん張る。

さっきより強かったけど、問題なく受け止められた。

 

「中々の威力でしたけど………それだけでは僕には届きませんっ!」

 

受け止めた状態から強引に槍を振り切り、アイズさんを押し返す。

 

「くっ……」

 

アイズさんは悔しそうな表情で飛び退き、もう一度構え直す。

そんなアイズさんに僕は話しかける。

 

「アイズさん。 あなたの剣技は素晴らしいものです。 力も技も、僕の師匠を除けば、僕が手合わせしてきた人の中では、間違いなく1番です」

 

「…………お世辞はいい」

 

「お世辞じゃありません。 ですが、今のあなたの剣には決定的に欠けているものがあります」

 

「欠けているもの………?」

 

「はい。 それは自分で見つけなければいけないものなので、教えることはできません。 ですが、これだけは言えます。 アイズさん、あなたは力に頼りすぎています」

 

「力に………頼りすぎている……?」

 

「『強さ』とは、力や技を鍛えるだけでは手に入れることができません。 『強さ』を手に入れるためには、まだ足らないものがある」

 

「それは何?」

 

「今言えるのはこれだけです」

 

僕がそう言うと、アイズさんは僅かに表情を険しくすると纏っていた風がいっそう強くなった。

 

「私は………『強く』ならなきゃいけない………!」

 

突きを繰り出す構えを取り、弓を引き絞るように身体を捻る。

 

「絶対に………教えてもらう………!」

 

風が剣にまとわり付く。

 

「リル…………」

 

次の瞬間全身に風を纏い、弾丸の如くアイズさんが突進してきた。

 

「…………ラファーガ!」

 

アイズさんの渾身だろうその一撃。

でも、力と技…………そして、感情の爆発のみで繰り出されたその一撃は、僕から見れば隙だらけだ。

破りようは幾らでもある。

その中で僕が選んだやり方は…………

 

「はぁあああっ!!」

 

今までよりも『力』を込めて、その場で正拳突きを繰り出す。

それによって巻き起こった拳圧が風もろともアイズさんを吹き飛ばした。

 

「あぐっ………!?」

 

壁に叩きつけられたアイズさんが苦しそうに声を漏らす。

 

「アイズさん………昨日も言ったはずです。 強い感情だけで手に入れた力は隙だらけだと…………『強さ』の意味を間違えないでください」

 

僕はアイズさんに考える時間を与えるために、その場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

【Side アイズ】

 

 

 

 

今日も全く敵わなかった。

私はこれでもLv.5。

オラリオでは第一級冒険者と呼ばれている。

もちろん今の状況に満足してる訳じゃない。

私はもっと強くならなきゃいけない。

だけど、2日続けてベルと戦っても、まだ何も判らない。

何故ベートさんは一度戦っただけでランクアップできたのか?

それにベルの言っていた明鏡止水とは何なのか?

『強さ』の意味とは?

判らない事だらけだ。

とりあえず、

 

「明日も来よう………」

 

 

 

 

 

 

 

【Side ベル】

 

 

 

 

「アイズさん………気付いてくれるといいけど………」

 

アイズさんは『力』ばかりを求めすぎて、大事なことを見落としているように思える。

どうやって自力でそれに気付かせるか頭を悩ませながら、エイナさんとの約束の場所へ向かう。

約束の場所は、オラリオの北部で大通りと面するように設けられた半円形の広場だ。

そこで待つことしばらく、

 

「おーい! ベルくーん!」

 

エイナさんが小走りで駆け寄ってくる。

いつもの制服姿ではなく、ちょっとお洒落で軽い感じの私服姿。

それに、いつも掛けているメガネを外している。

 

「おはよう。 ずいぶん来るの早いね、私との買い物がそんなに楽しみだったの?」

 

そう言われると急に意識してしまう。

そういえば女の人と二人きりで買い物って、ある意味デートみたいなものかも………

そう考えると頬が熱くなるのを感じる。

 

「あっ………いや………僕は………」

 

上手く言葉が出てこない。

すると、

 

「ベル君? 今日のこの私の格好を見て、何かいうことはない?」

 

いたずらっ子のような笑みを浮かべて上目遣いで見てくる。

 

「え、えっと………いつもの制服姿のエイナさんは素敵って感じですけど、今日のエイナさんは、その、なんというか…………可愛いって感じですね!」

 

僕は思ったことを口に出した。

 

「ッ………!? 予想外の切り返し…………!?」

 

エイナさんは突然顔を赤くし、戸惑うような仕草を見せた。

 

「それでエイナさん。 今日はどこへ行くんですか?」

 

「えっ? あ、ああ! あそこだよ!」

 

そう言ってエイナさんが指さしたのはバベルの塔。

 

「バベル?」

 

「そう。 【ヘファイストス・ファミリア】のお店だよ」

 

「えっ? でも僕、【ヘファイストス・ファミリア】のお店で買い物できるようなお金なんて持ってませんよ?」

 

「いいからいいから。 さ、行こう?」

 

そう言いながらエイナさんは僕の手を引っ張っていく。

僕は、されるがままについて行った。

 

 

 

 

 

エレベーターで到着したのは、そのへんの露天商や、武器屋なんかとは全く違う煌びやかな雰囲気のテナントだった。

 

「へえ~、知りませんでした。 こんなふうになってたんですね?」

 

「お目当ては上の階なんだけど、ここも【ヘファイストス・ファミリア】のお店だから、ちょっと寄っていこっか」

 

エイナさんはそう言うと歩き出し、僕もそれについて行く。

ショーウインドウに展示されている剣は、全て名剣と言っていい武具が並んでいる。

まあ、僕はそこまで興味はないので大人しくエイナさんについていく。

値段を見てみると、安いものでも数百万。

高いものだと数千万ヴァリスの値が付くものもあった。

僕としてはお金が掛かるものより、製作者の魂が篭ってるかどうかが判断基準なんだよなぁ。

ここに並んでいる武具は、確かに作りがいいものばかりだ。

でも、魂が篭っていると思うものは、半分も無かったように思える。

このフロアを一通り回ると再びエレベーターに乗り込み、上のフロアへ向かった。

上のフロアに着くと、先ほどの煌びやかなイメージとは違い、小奇麗なお店といった感じのテナントだった。

 

「【ヘファイストス・ファミリア】みたいな高級ブランド、自分には縁がないって思ってるでしょ?」

 

「ええ、まあ。 駆け出しですしね」

 

「実はそうでもないんだなぁ……」

 

エイナさんは意味ありげな笑みを浮かべる。

そのまま歩き出し、とある剣の前で、

 

「ほら、見てみて」

 

そう言われ、値段を見てみると、

 

「あれ? 12000ヴァリス………安い?」

 

「ふふっ、驚いた? ここにあるのは新米の鍛冶師の作品なの」

 

「あ、なるほど! 新米の鍛冶師にとっては自分の作品を見てもらえる。 新米冒険者にとっては安く武具を手に入れられる上に、将来性のある鍛冶師と知り合いになれる可能性もあるってことですか!」

 

「そのとおり! 中には掘り出し物があったりするんだよ」

 

そう言ってエイナさんは先へ進んでいく。

とりあえず、今日買いに来たのは防具の予定だ。

エイナさんの案内で目的のお店に到着すると、

 

「そういえばベル君。 防具のリクエストは何かある?」

 

そう聞いてきた。

 

「リクエストというか、動きを邪魔しない防具がいいですね。 強いて言えば、手甲と脛当ぐらいでしょうか?」

 

「えっ、それだけ? ちゃんと鎧も装備しないと危ないよ? せめて胸当てぐらいは付けないと………」

 

「えっと………まことに言いにくいんですけど、普通の防具じゃ僕の動きに耐え切れずに壊れます。 実際に、支給された防具は一回目の戦闘で壊れましたから」

 

「ベル君………もしかして最初から防具も付けずに……?」

 

エイナさんがジト目で見てくる。

 

「すみません」

 

「………はあ、まあいいよ。 ベル君は普通の冒険者の枠には入らないみたいだし」

 

エイナさんは溜め息を吐く。

 

「ともかく、手甲と脛当だね。 私も探してみるから、ベル君も気に入ったものがあれば選んでみて」

 

「わかりました」

 

そこでエイナさんとは一旦別れ、僕は店の中を彷徨く。

新人の作品というだけあり、下のフロアのものと比べれば作りは格段に落ちるが、新人らしい情熱の篭った作品が多い。

ある意味僕は下の武具よりもこっちの方が興味を引く。

僕が幾つかの武具を見回っていると、ふと目を引く防具を見つけた。

木箱に入った防具一式。

その中の手甲を手に取る。

情熱の篭った新人達の作品の中でも、一際大きい情熱と魂の篭った作品だ。

作りもこのフロアの中ではトップクラス。

試しに右腕に取り付けて、拳を繰り出す。

 

「軽い……それに、動きも全く邪魔しない………」

 

僕は製作者名を見る。

 

「製作者………ヴェルフ・クロッゾ………」

 

僕はこの名をしっかりと覚えた。

すると、

 

「ベル君。 向こうで幾つか見繕って見たけど、どうかな?」

 

エイナさんがやって来た。

僕が使う防具を幾つか選んでくれたようだ。

 

「分かりました。 僕が選んだこれも含めて検討してみます」

 

そういって、そちらへ向かった。

 

 

 

結果的には、自分で選んだ物に決めた。

魂がこもっていることもそうだが、何より一番しっくりくる。

買う物を持ってレジへ向かい、机の上に置く。

店員さんが値段を確認しているところで、僕はあるものが目に入った。

それは、『廃棄処分』と書かれた樽に無造作に突っ込まれていた2振りの刀。

 

「あの、すみません。 そこにある2本の刀、見せてもらっていいですか?」

 

「これはもう処分するものだ。 お客さんに見せるもんじゃないよ」

 

「構いません。 見せてください!」

 

僕が真剣にお願いすると、店員はやれやれといった雰囲気で樽から刀を引っ張り出す。

 

「どうかしたの? ベル君」

 

「いえ、何故か気になったので………」

 

店員さんから刀を受け取り、一本を鞘から抜いてみる。

その刀身には無数のサビが浮き、誰が見ても一目で鈍ら刀だとわかるものだ。

 

「酷いサビだね………これじゃあもう使えないね………」

 

「もう何年も放ったらかしになってた刀さ。 もう買い手も付かないから処分することに決めたのさ。 もう一本も同じだよ」

 

エイナさんに続き、店員さんもそう言う。

でも、僕はこの刀が気になった。

 

「けどこの剣、元はいい剣だったと思いますよ。 作り自体はしっかりしてますし、製作者の魂もちゃんと篭ってる。 なんで売れなかったのか不思議なくらいです」

 

「そこまで言うなら買うかい? それだったら、2本で1000ヴァリスでいいぞ」

 

「買います!」

 

即答だった。

 

「ちょっとベル君………」

 

「言いたいことはわかります。 でも、このまま処分されるのは勿体無いと思ったので……」

 

僕がそう言うと、エイナさんは諦めたように、

 

「もう、しょうがないなぁ………」

 

呆れたように笑みを浮かべた。

 

「すみません。 それと、心配してくれてありがとうございます」

 

僕はそう言って会計を済ませる。

そこで僕はふと思いつき、

 

「あの、試し斬りが出来る場所ってありますか?」

 

「は? それなら隣の部屋にあるが………やめといたほうがいいぞ。 あそこにあるのも売れ残りの鎧だが、流石にその剣じゃ無理がある」

 

「ご忠告ありがとうございます。 それから確認しておきますけど、万一その鎧が壊れても、弁償は発生しませんよね?」

 

「ああ。 むしろ壊してくれた方がその武器の良さに泊がつくからな。 弁償は発生しねえよ」

 

「わかりました。 ありがとうございます」

 

僕はそう言って、店員さんに教えられた部屋に入っていく。

エイナさんも後から付いて来た。

 

「ベル君? 一体何をするの?」

 

「とりあえず、一つは試し斬り。 もう一つは、エイナさんに僕の実力を見てもらおうと思いまして」

 

「ベル君の実力?」

 

「はい。 ダンジョンの探索許可の参考にしてください」

 

僕はそう言いながら、先ほど買った手甲と脛当を付ける。

軽く身体をほぐし、3つほどある試し斬りの鎧を見つめる。

 

「まずはいつも通り行きます」

 

エイナさんにそう声をかけ、構える。

そして、

 

「はっ!!」

 

床を蹴って一直線に突っ込むと、右の正拳を鎧に叩き込む。

その鎧は一撃で粉々になる。

 

「せいっ!!」

 

続けて2つ目の鎧に蹴りを放ち、これも粉々にした。

 

「…………うそ」

 

エイナさんが呆然と呟く。

僕はその間に刀を2本背中に背負い、最後の鎧を見つめる。

そして集中し、それぞれの柄に手をかけると………

 

「……………ッ!」

 

一瞬にして鎧の後ろへたどり着いた。

僕はそのまま刀の柄から手を離す。

すると、試し斬りの鎧にX字に線が走り、ゴトゴトと崩れ落ちた。

切り口は名剣で切断したかのごとく綺麗なものだ。

僕はエイナさんに向き直る。

 

「どうでしたか? エイナさん」

 

「えっ!? あ、ああ…………何て言うか…………非常識だね、ベル君って」

 

「その言い方はないですよ………」

 

僕はガックリと項垂れる。

 

「とりあえず、毎日様子を見ながら下の階層の許可も出していくけど、これだけは約束して」

 

「なんですか?」

 

「絶対に無理はしないこと! ベル君の強さは新人とはかけ離れてることはわかったけど、それでも危険なことには変わりないから……」

 

エイナさんは、本当に僕の事を心配してくれてるのがよくわかった。

 

「分かりました。 約束します。 絶対に無理はしません!」

 

僕は頷く。

 

「それならよろしい」

 

そう言ったエイナさんと顔を見合わせると、

 

「「ぷっ………あははははは!」」

 

なぜか可笑しくなり、2人揃って笑いを零した。

 

 

 

 

日が傾く頃、僕とエイナさんは帰路についていた。

 

「今日はありがとうございました。 おかげで色々勉強になりました」

 

待ち合わせに使った広場で、僕はエイナさんにお礼を言った。

 

「ううん。 ベル君にはいなくなって欲しくないから………」

 

そのセリフにドキッとする。

 

「冒険者って………いつ死んでもおかしくないから………戻ってこなかった冒険者をたくさん知ってる………」

 

あ、ああ、そういう事。

思わず勘違いしそうになった。

 

「本当に………ベル君にはいなくなって欲しくない………」

 

少し悲しそうな表情でそう漏らすエイナさん。

 

「エイナさん………」

 

僕は気を引き締め、

 

「僕はいなくなりません」

 

ハッキリとそう言った。

 

「ベル君?」

 

「約束します! 僕は、絶対にエイナさんの前からいなくなったりしませんから!!」

 

「ッ………!?」

 

エイナさんの顔が見る見る赤くなっていく。

そこまで言って、僕は自分の言ったことを思い返してみた。

これではまるで告白のようではないかと。

思わず顔が熱くなる。

恐らく2人揃って真っ赤になっていることだろう。

 

「や、約束………だからね?」

 

エイナさんがポツリと零す。

 

「えっ?」

 

「絶対にいなくならないって、約束したからね!」

 

「は、はい! もちろんです!」

 

耳まで真っ赤にするエイナさんと、恐らく同じようになっているであろう僕は、夕焼けの中しばらく見つめ合い続けた。

 

 

 

 

 




ベルは錆びた刀を手に入れた!
何に使うかは予想できますよね?
続きをお楽しみに。

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