二人のSSS   作:絶無

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クラス分けの続き

茜「それにしても、フェーズSCか・・・せめてSA・・・いやSBくらいは・・・」

影胤「いつまで凹んでいるんだ、君は。」

誠一「ま、Sクラスの最低フェーズって言うとガッカリだけど、それだけ伸びしろがあるって思えばいいじゃないか?ここでショボくれてるといつまでも這い上がれないと思うぞ」

茜「そうだな、誠一の言う通りだ。」

影胤「成る程な、いい事言うじゃないか大場君」

 

少しは元気がてたのか、はたまた空元気かぎこちない笑みをこぼす。

 

茜「考えてみればここにいる全員が越えるべき壁だと思えばいいのだ。そう考えればこれほどやり甲斐のあることはない!うん。燃えて来た。」

影胤「大場君・・・・彼女は、熱血系か何かか?暑苦しいと言うより、ウザイと思うよ」

誠一「同じこと思ったよ、影胤」

 

呟いているうちに、好戦的な輝きが目に宿った。

その眼光に、思わず背筋がゾクリと・・・・ん?

 

誠一「・・・・なんか寒くないか?」

影胤「確かに・・・温度が下がっているな」

茜「うん。急に冷えてきたな」

誠一「エアコン効き過ぎなんじゃねーか?ここ・・・ふぁ、ふぁ・・・ぶえくっしゅ!!」

男子生徒「うわぁ!きったね!!」

 

運悪く誠一がくしゃみした瞬間横切って顔面にモロ食らってる。

ドンマイとしか言えない。

 

影胤「大場君、せめて下を向きたまえ」

男子生徒「そうだぜ、それかせめて口を押さえるよな・・・」

誠一「ご、ごめん!悪かった!」

男子生徒「うう、口の中まで入っちまった・・・ぺっぺっぺっ・・・・!」

女子生徒「兄貴っ、なにやってるの、もうすぐ測定だよ」

 

男子生徒に声をかけた1人の女子生徒がやってきた。

男子生徒を『兄貴』と呼んだ女子生徒は髪型以外はそっくりだな、双子か?

 

男子生徒「うう・・・測定前にえらい目にあった・・・縁起悪いぜ」

女子生徒「ほらほら、いいから早くっ」

 

女子生徒に背中を押されて測定に向かった。

 

 

 

 

 

しかし・・・・・・これは・・・・

 

茜「・・・・・・・・・・・」

影胤「ほう・・・・・素晴らしい・・・・・・・」

思わずそう漏らしてしまった。

 

誠一「いやあ、急に寒くなったから失敗した・・・ってどうした二人共」

茜「誠一・・・・・・・・・アレを見てみろ」

 

(誠一)

そう呟いた茜の視線の先を追うと、1人の女子生徒が導力測定器に向かっているのが見えた。

「マジかよ・・・・・・・・」

寒いどころじゃなかった。測定器の周りが物凄い冷気が立ち込めて白く煙(けぶ)っていた。

まるで冷凍庫の中ような光景に、お俺は唖然とした。

 

 

誠一も唖然とした表情でこの光景を見ていた。

しかし俺は特に驚くことはしない。

導力の才能が高ければ必然的にこうなる下手すればこれ以上の出来事が起こる。

しかし、導力を発動している当の本人は無表情で、どこかつまらなそうな感じだ。

 

影胤「茜君の知り合いかい?」

茜「いや、彼女の導力値が・・・・・」

誠一「おっ!確かに凄いな!」

影胤「ほう・・・これはこれは、中々な逸材のようだ。」

 

電光掲示板に表示される導力値は他の生徒よりも上、しかもゆるりゆるりと上昇している。

あれだとSA、しかも限りなくSSに近いSAだろう。

 

美佐「あ、あの〜神代透子さん・・・・今、本気で導力発動してますか〜?」

透子「・・・・・ん」

美佐「数値の上昇を見るとまだまだ余力があるようですけど〜?」

茜「え・・・あの数値、本気ではないのか?」

誠一「・・・・らしいな」

影胤「・・・のようだね」

茜「私の数値なんかとっくに超えているのに・・・・・」

 

美佐「きちんと測定しないといけないので、全力は一気に出して下さいね」

透子「・・・・・・・・・」

 

美佐先生に注意された彼女は首を少し傾けた。『納得いかない』という顔をしている。

 

美佐「いいんですよ?」

 

促すようにもう一度言う美佐先生

神代は目を閉じ、ふう、と溜息につくと、導力を発動した

 

透子「・・・・・・本気」

 

ヤバイ!っと直感で感じた俺は斥力フィールドを発動させた。

ちょうど茜、誠一、俺が固まっていたので範囲も狭くしておいた

 

誠一「スゲー・・・・まだ強くなるのか・・・さ、寒いな、こりゃ」

足元からジンジン冷えて・・・・あれ?

誠一「さっきより、寒く・・・ない?」

茜「何だこれは!誠一周りを見ろ!」

誠一「な、何だコレ!!」

俺達を囲むようにドーム状の空間が俺や茜を覆っていた。いったい誰が?

 

影胤「凄いな・・・・彼女は・・・(まさか斥力フィールド越しでも寒さを感じさせるとは)」

誠一「影胤?」

影胤「見たまえ茜君、大場君彼女の周りを」

 

(誠一)

影胤に言われて神代の方へ視線を向けると講堂の床が霜が降ったみたいに白く凍りつき、

その霜の中心で測定器に手を伸ばす神代がいた。誰が寒さの原因かは明らかだった。

 

誠一「これが・・・彼女の導力か」

茜「・・・・・っ、測定器が凍りついている!」

影胤「これだけ強い氷雪系の導力じゃそうなるだろうな」

美佐「はい・・・・神代透子さん、Sクラス確定ですね〜」




導力器までは無理だった
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