シーンは無印第1話終盤のギ親衛隊にギアスをかけるところからです。
<初発動編>
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命ずる。お前たちは………死ね!!」
赤い鳥が右眼から羽ばたき、倉庫に居た親衛隊全員に異能の力がかかった。
……そう、かかったのだが―
「(…おかしい何故、いくら待てども命令通りに死なない!? 薄らとだが脳裏に浮かんだのは命令系統の異能の筈。まさか、発動に条件があるのか? 距離か? 人数か? 時間か?)」
「あの~……」
「っ!? な、なんだ」
「どのように死ねばいいでしょうか?」
ルルーシュは絶句し、まさかと思いながらもう一度命令しなおした。
「……お前たちの持ってる銃を眉間に突きつけて自殺するなり、それが無理ならお互いに撃ち合えばいいだろう」
「「「「「Yes,your highness!!!」」」」」
目の前の親衛隊達が息絶えたことで今度こそ確信した。
与えられた異能――ギアスは命令を絶対にこなす。言わば絶対遵守のギアス。
ただし、“具体的に言わないと実行されない”というオプション付き
「七面倒臭いわ!!!」
本日――いや、今月最大級の心からの叫びだった。
<ヴィレッタ編>
ルルーシュの心の叫びを拾ったのか倉庫の壁を打ち破ってきた1機のナイトメアフレーム。
逃げる為にも再びギアスを発動し、ちゃんと“具体的に命じた”にも関わらず一向に効果が現れない。
「(っどういう事だ!? 回数制限付きか? インターバルか? それとも距離か? 或いは機械越しはNGなのか?)」
内心パニック状態に陥るルルーシュだが、咄嗟に「自分は貴族の子です。興味本位で来たら巻き込まれました。Help me~!!」と巻き込まれた時の事を考えて置いたパターンを口ずさんでいた。
すると、それを信じたのか機体から降りてくるるパイロットの女性軍人。
「(これはチャンスだ!! 頼む距離か肉眼かであってくれ!!)」
やはり警戒しているのか片手に銃を持ちゆっくりと近づいてくる女軍人。
「(焦るな俺、さっきの親衛隊との距離を思い出せ!! そう、後10歩、8歩、6歩…)」
「頭の後ろで手を組み、ゆっくりと後ろを――」
「(今だ!!)今すぐ寄こせ、お前のナイトメア!!」
「――……解った。大事に使え」
女軍人から了承を得た。
つまり、今度こそギアスがちゃんと発動し女軍人にかかったのだ。
この事にルルーシュは一か八かの賭けが当たったと歓喜した。
それはもうキャラを打ち壊して踊りそうなくらいにだ。
だが、焦るあまり重要な事を失念していた。
「っパスワードを聞くの忘れたぁぁぁぁああああああ!!!!!」
ナイトメアはキーとパスワードが揃って初めて動かせる。
本来なら「ナイトメアに乗りたいから鍵ちょうだい♪ あとパスワードも教えて!」と聞く筈だったが、焦るあまりその事を失念してしまったのだ。
キーは意識が無いであろう内に奪えばいい、だがパスワードは解らない。
さっきの親衛隊と違って既に女軍人が了承していることから命令変更や追加は出来ないであろう。
「(なんて使い勝手の悪いギアスだ!!!)」
その後、意識を取り戻すと面倒なのでその前にそこらの石で女軍人の後頭部を殴って気絶させ、同じような手口で別の人からナイトメアを奪いましたとさ。