オー・マイ・リトルガール!   作:秋元琶耶

13 / 28
彼の心情

13

 

 

 

もやっとする。

むかっとする。

ちょっとだけいらっとしてから、首を傾げる。

 

―――何に?

 

少し落ち着いて自分の胸に問いかけてみたけれど答えは出ず、白石に相談しようにも何をどううまく問えばいいのかわからなくて結局相談できず仕舞い。

そんな気持ちを初めて抱いたのが、津々井が氷帝との練習試合の情報を持ってきたとき。

 

 

+++

 

 

一足先に氷帝の到着を出迎えに行っていた白石が部室に戻ってきたのは、彼らの到着予定時刻よりもかなり早い時間だった。

「なんや白石、待ちきれんで帰ってきてしもたん?」

「あほ云いなや、謙也じゃあるまいし」

「なんやとぉ!?」

「いや……」

戻ってきた白石の目は若干泳いでいて、はっきり云えば挙動不審そのもの。

思わずじゃれていたユウジと目を合わせて首を傾げてしまった。だって、こんな様子の白石は珍しいのだ。

しかも心ここにあらずという感じで、俺らの視線が集まっていることには気付いていない。ちなみに千歳はこんな日でもいつも通りの遅刻、金ちゃんは俺らが止めるのも聞かず千歳を探しに行った。よしんば見つかっても金ちゃんが千歳を連れてこられるとは思えないのだが、行ってしまったものは仕方ない。正直白石でない限り金ちゃんの暴走は止められないのでもう諦めた。

願わくば、今日のうちに戻ってきますように。

そんな淡い願いを抱きつつ、おかしな様子の白石の言葉を待つこと暫し。

「…俺、あれ見てしもてよかったんかな…?」

「あれ?」

鸚鵡返しにすれば、小さな頷き。

ますますもっておかしい。

無駄が嫌いな白石クンがこんなもったいぶったような云い方をするのは何かある時だ。その何かが何かはわからないが。早口言葉みたいだ。

云いたい、云ってしまいたい、しかし云っていいものか。

よく見れば白石は半笑いで、半分困ったような複雑な表情をしていた。そんな顔でもイケメンなのだから、顔が良いのは本当に得だとしみじみ思う。仮に俺がこんな顔をしていたら、財前あたりに『先輩キモイっすわ』と一言で一刀両断されて終わるだろう。あれ、悲しい。ちょっと目の前がかすんで見えるのはきっと気のせいだ。

気を取り直して、まだ迷っている様子の白石をあの手この手でみんなして話させようと手を尽くし、ついに。

「津々井が」

ごくり。

思わず、手に汗握って息を吞んで。

 

「ガムテで両手両足縛られて口まで塞がれて跡部に拘束されとった」

 

それは事件とちゃうんか。

全員が同じことを思い、同時に飲み込んだ。

 

…どないなってんねん、津々井!?

 

 

+++

 

 

「津々井」

「はい?」

氷帝テニス部を体育館の更衣室に送ってきたという津々井がテニスコートにやってきたのは、白石が部室に戻ってきてから約30分後のことだった。

彼らを無事更衣室に案内したという報告をしにやってきた彼女を咄嗟に捕まえると、酷くやつれて見えた。心なしか頬がコケているのは気のせいだろうか。

「大変やったみたいやけど、平気か?」

「…へ?」

「や、なんか縛られとったって白石が」

「…白石先輩は、変顔激写の刑だな……」

今怖い言葉聞こえた気がする。

反応に困っていると、慌てたように、そしてげっそりした顔で津々井は首を振った。

「だ、大丈夫です、ご心配なく…」

とてもじゃないが大丈夫そうじゃない。

「…ホンマか?」

「慣れたくないけど慣れてますので…」

力なく笑う姿はまるで家事に疲れた主婦、仕事に疲れたサラリーマンのような風体で、少し…いやかなりの同情を誘った。が、本能的にここで慰めたら余計に津々井を落ち込ませると悟り、ぽん、とひとつ頭を撫でるだけに留めておいた。これなら同情していることにはなら…ない、かな? あかん、心配になってきた。

しかしその不安は杞憂だったようで、一瞬キョトンと目を瞬いた津々井は、それから照れたように笑ってくれた。その顔は嫌そうではなかったように思える。そう思いたいだけなのかもしれないが、少なくとも、俺の目にはただ照れているように見えた。

 

…この時、ほんの少し。胸の中に何かがつっかえたような気がした。

けれどそのつかえは津々井の笑顔の前にはどうでもいいことになってしまい、次の俺の言葉に被さるように云われた小春の台詞の前には空しく霧散した。

「ちゅーか津々井ちゃん、私服って初めて見たわぁ。素敵ねぇ!」

それは今俺が云おうとしとったんに!

そう、何故か現在津々井は私服だった。

いつもはシンプルにサイドアップしてあるだけの髪は今日はサイドで編み込んでいるらしい。そしてトップスは夏らしく涼し気な淡い水色をベースにしたストライプの7分袖カットソー。袖口の軽いレースが津々井らしくてかわいらしく、紺色のショートパンツとタイツが――あとでユウジが云っていたが、あれはタイツではなくトレンカというらしい。違いがよくわからん――津々井の脚をすらりと魅せていてひどく魅力的だった…っていうと俺がいっつも津々井の脚を見てるみたいやないか。ちゃう。ちゃうで。いつもちゃうで! 俺は侑士やないんや!!

とにかく、そんなん俺が先に思っとったし、と馴れ馴れしく津々井の肩に手を置いて褒める小春に同意と共に抗議しようとしたのだが。

「せやな。なんや津々井、意外とかいらしいやないか」

…突然湧いて出たユウジに邪魔された。

もう、なんやねん!

お前は小春だけ褒めてろっちゅー話や!

しかしそんなこと云えるはずもなく。

「えへへー、金色先輩と一氏先輩に云われると照れますね! ありがとうございます!」

当然と云えば当然なのだが、台詞と出番を取られて不貞腐れている俺の心境など知らない津々井は本当に嬉しそうにはしゃいで、よかったわねと云う小春と手を合わせていた。余談だが、何故かユウジは小春が津々井と仲良くするのは文句を云わない。どっちをどういうカウントにしているのか、未だにユウジの判定がよくわからない。閑話休題。

ちなみに、ユウジに褒められて嬉しい、それはわかる。

ユウジはおしゃれに気を遣ってるから、ユウジに私服を褒められると本当に自分がおしゃれになった気持ちになるので嬉しいのはわかるけど、俺以外が津々井に可愛いって云うのも、俺以外に可愛いって云われる津々井も、見ていて面白くない。

 

つまらん。

こんなのはエゴだ。

わかってる。

でも、面白くない。

…今の俺の立ち位置もわからないままこんなことを思うなんて、身勝手にもほどがある。

 

自覚があるだけに出しゃばれず、小春と花を飛ばしながらガールズトークする津々井を輪の外から眺めているしか出来なかった。

あー、こんなことなら俺も女に生まれればよかった。そしたら今も津々井と小春の輪に加わってガールズトーク出来たんに。

…と考えて、はたと気付く。

俺は別に、津々井とガールズトークをしたいわけじゃない。

じゃあ、どうしたい?

…はて。

そういえば、ならば、どうして俺はこんなにやきもきしていたのだろう。

急に自分が分からなくなって、なんとなく気持ちが落ち着かない。

あかん。

なんか座り悪い。

今から練習試合なのにこんな状態では白石ばかりでなくダブルスの相方の財前にまでブチ切れられてしまう。それは嫌だ。他校の前でまでそんな情けない姿は見せたくない。

落ち着け。クールダウンクールダウン。そうだ、冷たいものを思い浮かべよう。

氷、アイス、北極、スイカ、財前、財前、財前…。

あ、なんかスッとしてきた。

 

思わず菩薩のような穏やかな悟った表情になりそうになっていたところに、今度は暇を持て余していたらしい財前がふらりとやってきた。まずこの場に津々井がいることに驚いていたが、それ以上にやはりいつもとは違う格好に軽く目を見張って感心したように頷いた。

「雰囲気えらい変わるもんやな」

「へえ、普段の雰囲気がどんなんか云ってみな」

「それ」

「云っとくけど、制服と違って今スカートじゃないから動きやすさは上がってるんだからね」

「堪忍」

「次はないぞ」

笑顔なのに何故か背筋が凍る。

さしもの財前も身の危険を覚えたのか、俺相手ならもう二言三言続けそうな場面なところを素直に謝っているところも珍しい。でも多分同じ場面に出くわしたら俺も即座に謝る気がした。だって笑顔だけど目が笑ってなくてめっちゃ怖かったもん。

 

それからしばらくは雑談していたが、氷帝が来る前に軽くアップでもしておくか、という話になってみんな散り散りに身体を温めに行った。本当は俺も行くべきなんだけど、部室を無人のままにはできないので、俺は入り口のすぐそばでストレッチして白石の帰りを戻ることにした。

実は俺がアップに行けば津々井がここにいてくれるとのことだったのだけど、そこは丁重に辞退した。

だって、やっと訪れた機会。

これから氷帝のメンツも増えて賑やかになること間違いない今日の中で、やっと掴んだふたりで話す機会。逃してなるものか!

さりげなく、を心の中で10回ほど数えてから、さりげなーく咳払いして口を開く。大丈夫、不審じゃない。

「…なあ、今日、なんで私服なん?」

「ああ、本当は東京に逃げるつもりだったんですよ」

でも朝景吾さんに捕まって、と嘆く津々井。両手で顔を覆って打ちひしがれる様子は本気で悔しそうで無念そうで、さっきまで胸の中で燻っていた疑問が解決したような気がしてしまった。

その疑問、とは。

「…な、なぁ津々井?」

「はい?」

この疑問を口にするには、些かの勇気が必要だった。

けれど口にせずにはいられない。

背中にかいた汗は、今までで一番嫌な感じがして気持ちが悪い。

まどろっこしいのは嫌いだ。

気になったら何でもスピード解決がモットーなので、明日訊こうなんて考えには至れない。ちなみにこのモットーは今考えたので今後継続するかはわからない。

なんて言い訳じみたことを頭の中で考えつつ、からっからになった口を叱咤して何とか声を絞り出す。

 

「…自分、跡部と付き合っとるん?」

「次それ云ったら謙也さんでも許さないですよ」

 

一瞬で周囲の温度が氷点下まで行った気がした。

もちろん気がしただけで咄嗟に津々井から逸らした視線の先にあった温度計は25度を指していた。あ、正常。でも俺今異様に寒い。あかん。風邪かな。

「…というかそれ、謙也さんには云われたくなかったんですけど…」

ぼそり、と零した津々井の言葉。

それはあんまりにも小さくて、残念ながら俺の耳には入ってこなかった。

でも、聞き逃してはいけない言葉だったような気がしてならなくて。

えっ、と訊き返したが、なんでもないですとにべもなく顔を突っぱねられてしまった。しょ、ショックや。しかもなんかちょっと拗ねとる気がするのも気になる。なんや、何云ったんや。頼む、時間よ1分くらい前に戻れ! ドラ〇もんでもスタ〇ドでもいいからどっちかオラに力を…!

しかし残念ながらこの世にはそんな便利なものは存在しないのだ。すべては諸行無常、聞き逃した俺が悪い。

 

無念に打ちひしがれている俺をそっちのけ、そういえば、と両手を合わせた津々井が思いついたように声を上げた。先ほどの地を這うようなドスの効いた声ではなく、いつもの津々井らしい可愛らしい声であることに少なからずホッとした。

「あたし、謙也さんがテニスするのって初めて観るんですよね」

「…あれ、そやったっけ?」

ああ、しかし改めて考えてみれば、津々井が訪ねてくるのは決まって休憩のタイミングだったような気がする。それに一緒に帰る日はほとんど部活がない日だったし、初対面は朝練前だった。

津々井の性格的に練習を見学に来るようなことはないから、こういう機会でもない限り自分がテニスをする姿を観られることはなかったのだろう。

そう考えると、ちょっと緊張する。

女の子が練習を観に来るなんていつものことだし――ほとんどが白石目当てだけど――、試合ともなれば大勢の人にプレーを観られているのに。

何故だか、今日は津々井が観ている、と思ったら、途端に緊張してきた。あかん、手汗やばい。

さっき折角クールダウンしたのにまたあの冷却ワードの出番か、あれ結構精神も冷たくなるからあんまやりたくないねんけど、と若干見当外れの心配をしている俺の、ジャージの袖を。

見れば、津々井が控え目に引っ張っていて。

 

「いい写真たくさん撮りますから、かっこよく決めてくださいね!」

 

朗らかに、穏やかに。

それはきっと、何の他意もなく。

今日ここにいる誰のことをも平等に、ということなのはわかっているから、こそ。

 

「―――おおきに」

 

その笑顔が、少し寂しいなんて。

…その笑顔を、自分だけに向けてほしかったのに、なんて。

 

俺は、いつの間にこんなに欲張りになってしまったのだろう。

 

 

+++

 

 

午後の合同練習も終了し、部室でシャワーを浴びてからの着替え中のことだった。

「…謙也、顔」

「へ」

「今の顔、めっちゃブスやで」

苦笑交じりに健に云われ、思わず両手で頬を抑える。

いや、そんなにイケメンじゃないのはわかってるんですけど、はっきり云われると結構凹む。しかも健て。普段あんまり辛辣なことは云わない、四天宝寺の良心兼影のメンタルの柱である健に云われるって、俺どんだけブスやってん。

 

落ち込みながらも着替えの手は止められない。何故なら時間は止まってくれないのだ。さっきの件でもわかったように、ここにはスタンド使いはいないのだから。つまり、交流会の開始時間は待ってくれないのである。

「………」

ぶっちゃけると、行きたくない。というか、行きたくなくなった。

否、それでは語弊がある。

行きたいけれど行きたくない。こんなめんどくさい性格だっただろうか、自分は。完全な自己解析が出来ているとは思っていないけれど、少なくとも自分では何事もきっかりはっきり即断、の人だったように思っていた。

それが、今はどうだ。

自分でも腹が立つほどうじうじして、これでは財前でなくともイラつくというものである。反省する。

 

でも、仕方ないのだ。

こんな学級会でも取り上げられないようなつまらないことで心をかき乱されているようでは、きっとこの先の人生やっていけない。が、この先の人生の前に目の前。そもそも目の前の問題をどう解決するかが目下の問題であり、未来の自分のことは未来の自分にお任せしたい。今の俺には遠い未来のことまで考える余裕なんてないのだから。

「はあぁぁぁぁぁぁ」

荷物を取るふりをして、ロッカーの中に頭を突っ込んで思い切りため息をつく。そうすれば少しは気分が軽くなるかと思ったが、残念、これっぽっちも変わらない。逆にもう着替え終わったら交流会に行かなければならないのかと思うと余計に憂鬱になってきた。

思わず、ぽつりと零してしまった。

「…突然腹痛とかにならへんかな」

「謙也は、自覚があるようであらへんなぁ」

聞かれてた!

ってことよりも、気になったのは銀の台詞。

「ど、どういう意味やの、銀」

「そのまんまの意味や」

いつも通りの落ち着いた顔でそんなことを云われたら、何も云えなくなってしまう。

何も云えなくて黙っていると、銀は小さく俺の肩を叩いて外に出て行ってしまった。

…なんやねん、それ。

 

本当は、わかってる。

行きたい理由。

それは、急遽津々井が交流会も参加することになったから。

行きたくない理由。

それも、急遽津々井が交流会に参加することになったから。それも、氷帝のやつらの誘いで。

 

なあ、それ、俺らが、俺が誘っても来てくれたん?

こんなあほらしいことは口が裂けても訊けない。

訊けないけど、知りたい。

一緒に交流会に行けることは正直嬉しい。

だけど、それは同時に氷帝のやつらと津々井が仲良くしているところを見なければならないということと同意で。

今日の日中の練習試合でも練習中でも、あいつらがどれだけ津々井に好意を持っているのかわかってしまったから。

暇さえあれば構いに行って、芥川なんかは抱き着いたりして、津々井はそれを仕方ないなんて顔をしながら笑って受け入れていて。

芥川だけじゃない、他のメンバーにだって、それぞれ津々井は甘かった。優しかった。気を許しているのだと、見ているだけでもわかってしまった。

その好意がどの程度のものなのかまではわからない。

単なる友情なのかもしれないし、それ以上のものなのかもしれないけれど、どんな種類の好意であれ、穏やかに見ていられる自信なんてなかった。

 

だってもう、思い出しただけで悔しい。

だって、そんな顔知らなかった。

だって、ここでの津々井はそんな顔、しなかった。

 

知らない顔を見せつけられて、その全てがひどく津々井らしいと思えるもので。

普段が嘘だとか作っているとかそういうわけではないのだろう。

けれど、どっちのほうが自然なのかといえばきっとそれは歴然で。

傍にいた自信があった。

慕ってもらえている自負があった。

そんなもの、どれだけちっぽけなものだったのだろう。

たった一日で、思い知った。

自分が見ていた津々井なんて、ほんの一部でしかなかったこと。

彼女のことなんて、何にも知らなかったこと。

知った気でいて、まるで津々井には自分しかいないのだと妙な錯覚を起こしていたこと。

とんだ勘違い野郎だ、俺は。

自分が情けなくて泣けてくる。

そして更に、こんなにも自分が最悪な人間だったことを知ってしまい、更に落ち込んだ。

 

このまま帰ってしまおうか。

そんなことを考えていた時だった。

急にノックが聞こえて、咄嗟に返事をしてしまう。

「んもー、ジロ先輩ほんと加減しないんだから! あ、失礼します。機材回収に来ました」

気付けば部室には俺以外いなくなっていて、プリプリとした津々井が入ってきた。一瞬ぎょっとしたが、ややあって今日は機材が多いからとここに一部の荷物を置いていたことを思い出す。

部室に置いていた機材を取りに来た津々井は、バッグを担ぎ上げながら腰のあたりをさすっていた。今日一日で何度も見た、芥川からタックルを受けていた部位だろう。

…また、じわり、と。

完全にそれに支配される前にかぶりを振り、努めていつも通りの顔を浮かべるよう心掛けた。そして、いつもの俺なら云うであろう言葉を慎重に選んで口にする。

「大丈夫か?」

「あ、はい、平気です、平気。いつものことですんで」

本当、しょうがないんですよね、と。

 

―――また。

 

じく、と胸を何かに侵食される。

今度は、駄目だった。

それは決まって、津々井が氷帝のやつらの話をするとき。

楽しそうに、呆れたように、けれどどこか――優し気に。

そうして、確かな愛情をもって彼らの話をするときに、自分の胸を支配する。

つい先日まではなかったことなのに、気付けば胸を掻きむしりたくなるようなもどかしさが襲ってくるようになったのはいつだったろう。

知りたくなかった。

気付きたくなかった。

知らないままで、気付かない振りが出来たらどんなに楽だっただろう。

どす黒くてドロドロとした、とてもじゃないが直視できないモノ。

 

「結局、このまま最後までお付き合いすることになっちゃいましたので、引き続きよろしくお願いしますね!」

 

―――これは、嫉妬だ。

 

 

 

 

 

*****

 

全員出そうとすると結構辛くて、毎回誰かが空気になる。

今回は千歳と金ちゃんが犠牲になりました…めんご

 

で、今回はじめっとした謙也さんでした。もやもやしれ!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。