FGO 宮本武蔵と二天一流inカルデア   作:詩七喜

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10話 邪竜と聖女と二天一流7

「陽が落ちてきた、とりあえずこの辺で休息を取ろうか」

 

タツキの案により武蔵とタツキは先ほどの街から少し歩いた森の中で野宿をすることにした。

 

「武蔵は休め、少しでも動けるようになるまで回復しろ」

 

「いいえ、タツキが休みなさい、私はサーヴァントでマスターはタツキ。優先されるのはマスターの命よ」

 

「いいやこれは命令だ、なんなら令呪を行使しても構わない。武蔵頼むから休んでくれ」

 

「令呪を......。わかったわ。休ませてもらうわね」

 

「ああ」

 

タツキは武蔵が眠りについたのを確認した後、周囲一帯に警戒の意識を張り巡らせていた。

 

「ロマン聞こえてるか?」

タツキは独り言のように呟いた

 

『ああ、聞こえているよ。それで何の用かな?』

 

「藤丸達はどうなった?無事に竜殺しと合流できたか?」

 

『ああ、合流できたよ』

 

「よかった。それであっちは変化ないか?」

 

『黒ジャンヌが新たにサーヴァントを召喚した、それと彼女達はファヴニールを使役している』

 

「そのファヴニールを倒すための竜殺しってわけか。」

 

『そういうことになるね、彼の伝承自体がそのものだからね』

 

「なるほどな、すごい竜殺しなんだろうな、ロマン、こちらの事情は最悪に近い。武蔵がなんだか知らないがやばい。理由わかるか?」

 

『僕はね。でもタツキ君には言えない。それが彼女との約束だからね』

 

「チッ。あーもう。わかったよ。ならあいつは動けるのか?今まで通りに」

 

『そうだね、彼女次第かな』

 

(無理してまで戦いに出したくはないんだよ)

タツキは一番言いたいことを噛み締めた。

それを言うのは何処か違う気がしたから。

 

ロマンにそれを言っても仕方ないのだ。

 

「わかりました」

そう一言言うとタツキは通信を切った。

 

(敵だな。数は4匹くらいか。移動速度からして、ゾンビだな)

 

タツキの警戒網に4匹のゾンビが進入したが、タツキは動くことはしなかった。

 

奴らの位置はこの近くではない。少し離れてるな、警戒網のギリギリを通過しているようだ。ここは戦闘をしてバレたくない。

 

潜むべきタイミングだろう。

 

「ねえタツキ、聞いてもいい?何でそんなに冷静でいられるの?タツキの世界は平和な世の中なんでしょう?」

唐突に武蔵に話しかけられた

起きてたのか、それとも今起きたのか。

 

「俺の周りは平和じゃなかったからかな。修行の一環でなマジで殺されかけたこともあった。死んだら死体は地下に埋めるとか言いやがる。そんな家庭だったんだよ」

 

「へー、ねえタツキ良い機会だし、どんな修行したのか少し聞かせなさいよ!ほら子守唄!子守唄!」

 

「子守唄ってなあ。俺の修行の話が子守唄になるわけ」

 

「いいじゃない!ほら!」

 

「まあいいけど。」

 

ーーー

 

【 修行・1ヶ月間 門下6人から生き延びよ】

 

内容

 

・宮本が所持する3つの山が範囲

・門下6人が毎日二人ずつ各山へ配置される

・門下は決められた山から別の山への移動はできない

・食事は自炊、もしくは1日に一回補給スポットにて非常食が配布される。時間はタツキにのみ全て開示されている。(門下はこれを食べることは禁止)ただし補給時の攻撃は可能。

・門下はその日の夜に支給される

・門下は本気でタツキを殺すために行動。殺しても構わない。

・タツキは武器を所持してはならない。

 

成功条件

1ヶ月後生きて帰ってくる

 

失格条件

死ぬ

門下への直接的な攻撃

 

報酬

タツキ専用の刀の作成

 

《 これは索敵や、反射などの修行の最終段階である 》

 

ーーー

 

 

「タツキよ、明日から開始じゃ、今日中にスタート地点へ行っておくように」

祖父から渡された、試練内容の紙を読みタツキは唖然としていた。

 

「武器を持てないだと」

 

「ああそうだ、簡単じゃよデカイ山の中で二人から逃げ延びればいいのじゃから」

 

「やるしかないのか?」

いくら門下といえど、彼等も殺人の技を修練する者達だ。油断したら死ぬ。

 

「門下に負けることを認めることになるぞ?」

 

「わかった」

宮本タツキという立場上敗北は許されない。

勝つことが当たり前。この道場の看板であるタツキは最強でなければならないのだ。

門下達が、信頼をよせ、頼りにしているのはそんなタツキだからだ。

 

「ふむ!よく言った!門下6人は強さ順に上から6人だ、お前のよく知るやつらじゃよ、軽くひねってやればよい」

 

「ひねってやるって俺は武器を持て」(ないんだぜ?)

と最後の台詞を言うよりも前にあることに気がついた。

 

武器を?刀をは持てない、直接的な攻撃は禁止。

 

つまり武器は直接的ではない攻撃、何かが結果的に攻撃になったりすることだとすれば。

 

「では今晩から1ヶ月間が楽しみじゃな」

 

ーーー

 

「まあ、こんな感じでいろんな修行をやってたわけだ」

 

「タツキの叔父って、やばいわね。発想がぶっ飛んでる」

 

「だろ、俺もそう思う。でもやったんだよ。そういうのがあったから、俺は結構この世界でも自信を持って戦える。だがな俺の二天一流は一つでも天が結ばれなくなったら終わりなんだ。頼りにしてるんだから、しっかり休んで回復してくれよ」

 

「はいはい。じゃおやすみ」

 

武蔵はその後何度かうなされるようにしていたが、タツキはそれをただ見ていることしかできなかった。

 

服をめくって確認することもできただろう。

 

でもタツキは話を聞くと約束したため、それはやらなかった。

 

一晩中寝ることなく見張りをやるつもりでいたのだが、3時間位経過した時に武蔵が目覚め変われと言われたので仕方なく変わった。

 

2時間後タツキは目覚めすぐに出発した。

 

「程よい休憩に睡眠をとるけれどあの時間って無駄だよなー。なんか人生無駄にしてる感ハンパない。」

 

タツキが独り言のように、武蔵に話を聞かせるように呟いたが、武蔵は聞く耳を持たなかった。

 

「何だろうな、何で寝なくてはならないんだ?あれ完全に人生の大半位使ってるだろ?バカなんじゃないかって思いたくなる」

 

タツキは武蔵に話しかけた、が武蔵は聞く耳を持たなかった。

 

「睡魔はなおさらタチが悪いよなー、勝手に襲って来て、勝手に逃げていきやがる。何だかなーって感じだよなー」

 

「ねえ、タツキ。言い訳は聞いていないのだけど」

 

「言い訳って......。まあ。はい。すみません」

 

そう、タツキは夢で出てきた武蔵と見張りを変わっていたのだ。

 

要は見張り中に寝落ちしてしまって、夢の中で武蔵と変わって、変わってないのに、見張りを変わったつもりでいたわけだ。

 

「夢ってさー、よくもまあ、人の欲望を上手く再現するよなー」

 

「いい加減にして、あれ。許すつもりないから」

 

付け加えると、俺より先に起きたのが武蔵で目覚ましにはなんと、ググやらゴワやらと、言ったエゲツナイ声が周りから聞こえてきたので危険を感じて起きたところ周りをゾンビに囲まれてだってわけだ。

 

目覚めから20匹近くのゾンビを一人で葬り去り、尚も睡眠を続けている者をフルパワーキックを炸裂させタツキを叩き起こし、武蔵はタツキに罵詈雑言を吐き捨てた。

 

「夢は儚いものじゃなあ」

 

ゴファ

 

武蔵の肘がタツキの脇腹を襲った。

 

「痛いです。武蔵さん。痛い。」

 

「全く!安心して任せてられないわよ。昨日の話は何だったのよ。嘘なの?山籠り!」

 

「いや、あれ結構死にかけてさー、寝ちまった時に何回も襲われたんだよねー周りに罠仕掛けてたからあの時は何とかなったんだけどさーははは〜」

 

「学ばないの!あんたの頭は何も学ばないの?!」

 

「睡魔は俺の中では魔王クラスだと思ってる!」

 

「そんなことドヤ顔で言わないで」

ハァと呆れたように武蔵がため息を吐き捨てた。

 

『タツキ君、藤丸くん達の元へ案内するから従ってくれ』

 

「りょーかい」




今回は少し番外編のような感じの回になりました。
ぐだぐだ本能寺が復刻し4だったノッブの宝具を5にすることができ満足しております。ノッブのボイスが追加されていてくだくだ2なのか?と楽しみに待っています!

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