FGO 宮本武蔵と二天一流inカルデア   作:詩七喜

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15話 邪竜と聖女と二天一流12

おいおい、俺は何してんだよ

 

宮本タツキは自分という存在を後ろから見る形でそれを見ていた。

 

宮本タツキが宮本武蔵の肩に顔を埋め泣いている姿を。

 

今のタツキは弁助という男が乗り移った時と同じ感覚だった。

 

周りが暗い世界

 

ただ自分の背中だけが見える世界

 

「おいまたかよ。弁助流石に今回のこれは怒るぞ」

 

タツキの声色には怒りが混じっていた

 

あんなこっぱずかしいことされて次会う時なんか変な感じになるだろ。

 

「弁助ェエエエエエ」

 

タツキはその暗い世界で叫んでいた。

 

「五月蝿いやつじゃのぉ。儂に何か用か?」

 

突然話しかけられたタツキは咄嗟に振り返って刀を抜こうとしたが、タツキの腰には獲物がなかった。

 

よってタツキは腰に手を当てただけという不思議な体勢になっていた。

 

「エゲツネェ警戒心じゃ。不意に話しかけられたら刀を抜けとでも教えられてきたような振る舞いじゃな」

 

タツキの背後にいたのは初老の男だった。

姿は黒色の袴を着ており、その腰には二本の刀と二本の小太刀

髪は断髪されていない上に髷という風来坊のような雰囲気があった。

 

「お前が弁助ってか?」

 

「左様、儂が弁助じゃが?」

 

「人の事言えねぇよ。お前こそ、話しかけたら殺すというような殺気放ちやがって」

 

弁助はフッと笑みを浮かべた

 

「それで、儂に何かようか?」

 

「あったりまえだ!おいテメェ!俺の身体使って勝手な事やってんじゃねぇ!」

 

タツキは映し出されている、宮本タツキin宮本武蔵の肩を指差しながら文句を投げつけた。

 

「ああ、あれか。あれは儂ではない」

 

「あ?」

 

「そ、あれはそこの爺さんじゃないさ」

 

弁助の後ろから突然、赤色の袴、顔立ちはキリッとしていて、人を殺すかのような目の女性が現れた。

 

「あんたは誰だってか、なんかわけわかんねーんだけど」

 

タツキはいろいろな事が同時に起こり過ぎたため、理解が追いついていなかった。

 

「お主、頭悪かったのか?」

 

弁助がふむというように顎に手を当てながらそんな見解を出した

 

「弁助あんたは馬鹿か、こんな状況理解できるかっての」

 

「ま、理解できないってのが普通よね」

 

女はそういったのち手にどこから出したのか一瞬で二本のクナイを出現させ

 

「私は、二天一流を継いでいたもの輝夜よ。それで今貴方の身体に入ってしまったのが菊丸、彼は最年少で二天になり、二天の中では最年少でこの世を去った」

 

「は?」

 

タツキは今の言葉を聞いて衝撃を隠せなかった。

 

てことはこの女はまさか俺の先祖?

 

それであそこで勝手に俺の身体を乗っ取って泣いてるやつも!?

 

それじゃあまさか。

 

タツキは弁助を見て「こいつもか」と呟いた

 

「そうじゃが?」

 

と弁助は悪戯な笑みを見せた。

 

「じゃ、なってしまったのは仕方ないな、なんで戦闘でもないのにあいつが俺の身体に入ったんだ?」

 

「母性に触れたから?かしらね。あのまだ子供だから。」

 

「そうじゃな、子供だからしかたあるまい!タツキよ、恥ずかしがらずこの先も行きたまえ!」

 

「......遊んでるだろ」

 

「遊んどらんぞ?」

 

「それじゃの、タツキ〜精々頑張るんじゃぞ」

 

弁助は手を振りながら歩いていった。

 

「あの人あんなだけど、すごい人だよ、それと菊丸も少しは許してあげてね。私なら恥ずか死にそうだけど」

 

フフッ

 

と笑いながら輝夜は消えた

 

「ああそうそう、あの子とあんたは正式契約でもなければ仮契約でもないからすぐ戻るさ」

 

そう言い残していった

 

 

 

ハッと一瞬意識が飛んだかと思うとタツキの顔は武蔵の肩に埋まっている。

 

憑依していた菊丸とかいうやつが追い出されたってことなのだろう。

 

だがここからの展開を考えていなかった。

 

それに以外と武蔵の包容力が高いことにタツキまでも飲み込まれそうになったりしていた。

 

「なあ、武蔵。やっぱ風呂入ってないから臭くなるよな」

 

タツキの放った一言により、たった今まで存在したはずの包容力が一瞬で殺気へと変化した。

 

「ねえタツキ。私はサーヴァントなの。刀なんて無くてもね......」

 

グゥギャッ

 

武蔵の包容力......いや、圧迫力が急にましタツキの身体は締め上げられていた。

 

「ちょちょぢょちょぎゃあああああああああああああ」

 

タツキの身体は無様に地に捨てられ、武蔵はマシュ達の所へ歩いて行った。

 

『タツキくん。デリカシーって大事だよ。。。』

 

ロマンの声と

 

『プフッ』

 

というダヴィンチの笑い声が耳に残った。

 

「ふじまるー!助けてぇ、死ぬ、うごけねー!」

 

「全く。いい雰囲気かと思ったら、何したらああなるのさ」

 

藤丸はタツキの元まで小走りで行き、タツキに手を差し出した

 

「サンキュ」と言いタツキはその手を取り、起き上がりながら「まあ、いろいろと」と苦笑いを浮かべた。

 

「ほら、今から攻め込むから準備しろよ」

 

「わかってるって、クソォ武蔵にあんなことされなかったらもっと動けたのになー」

 

「ねえ、タツキ?何か言った?」

 

武蔵がタツキの元まで笑顔でやって来て、冷めた笑顔で質問してきたがタツキにはそれに耐える勇気はなかった。

 

「お、俺はマシュの所へ行くよ」

藤丸ゥ!裏切りか!

 

一人残されたタツキは

「No!No!無い!無い!いい感じに疲れが取れたなーって言っただけ!」

 

「ならいいわ」

 

武蔵はそう言って去り際に

「タツキ。集中力切れてるわよ。入れ直しなさい」と呟いてマシュや藤丸達の所へ向かった。

 

 

全く。バレてんなぁ

 

タツキは武蔵の後ろを追いながら「その時までこのままでいさせてくれ」と言った。

 

集中するのは体力使うし、連戦や負傷などにより、タツキの身体はボロボロだった。

 

辛うじて動けてはいるが、こんな所で集中して戦闘態勢に入ったら直ぐにガス欠起こしてしまうだろう

 

武蔵はああ言ってくれたが多分俺の体力を過大評価してくれてるんだろうな

 

もっと強くならないとな

 

タツキは改めてそう決意した。

 

武蔵の隣へ戻りタツキは気になっていたことを聞いた。武蔵が冬木の特異点にて負った傷について約束したため武蔵は答えたくなさそうだったが、嫌々だったが話す気になってくれた。

 

「戦闘面では負けてなかったのだけどね、あいつ宝具使ってきたのよ。あーやらかしたわって思った。そしたらマシュが助けてくれたんだけど、死を免れた程度でダメージは大きかったってだけよ」

 

「じゃ、次戦う機会があれは俺たちで勝つぞ」

 

タツキはそれ以上の言葉を言わなかった。それだけで良かった。

 

タツキは自分が武蔵への理解を出来ているとは思っていない。ただ剣士として、武士としてならわかる。

 

直感のようなものだ

 

「そうね。二回も負けたんじゃ二天一流の恥よ」

 

「てかさ、武蔵。あのセイバーに男か女か聞いたか?」

 

「あッ!忘れてたわ!」

 

「倒すの早い!藤丸よ」

 

「そこに文句言われるとは思ってなかったよ、でもまあ知らない方が良いこともあるよ」

 

藤丸はタツキの絡みを綺麗に受け流すと、作戦会議を始めた。

 

「これから俺たちは竜の魔女を倒しに行きます、そこでここにいるメンバーの中でここに残る組と、討伐組で分かれようと考えているんだけど、どうかな」

 

「なるほどな。妥当な判断だ」

タツキは即、答えを出した。

 

「ここは任せて欲しい、清姫、エリザベートは連れて行け」

 

ジークフリートも直ぐに答えを出し、着物を着た女の子と悪魔コスをした女の子を討伐組へ推薦した。

 

この二人とは話したことがないタツキは一様自己紹介をしに行くことにした。

 

清姫からは、よろしくお願いしますねと言われ、エリザベートからは私の始末をありがとうと言われた。

 

タツキには何のことかさっぱりだったがタツキは「あ、おう!」と答えていた。

 

「それはいいけど、ねえ、どうして私たちなの?」

 

エリザベートの質問は当然なものだ。この二人が相当の腕を持っていない限り、真っ先に推薦はしないはずだ。

 

問われたジークフリートは何やらそっぽを向いて「お前達が妥当だ」とだけ呟いた。

 

(宝具を使われると耳が痛い)

(敵味方関係なく炎を吐かれたら困る)

 

「なあ、あんたもサーヴァントか?」

夕焼け色の鎧に獣の顔?のような物が肩にくっついた変な鎧の男にタツキは話しかけた

 

「俺はタツキ、なああんた何でそんなあの二人を此方へ送りたがる?」

 

「此方?ということは貴方も討伐組に?あの者達は両者共に宝具がですね。」

 

コソコソと耳元で囁かれた言葉から察するに彼女達の宝具は何やら恐ろしいものらしい。

 

「じゃ俺は行くよ、教えてくれて助かった」

 

「気にしないでくれ」

 

タツキはふと気付いたが藤丸のやつこんなに多くのサーヴァントと契約を交わしたのか。

俺は武蔵一人で......なんかレコンも俺のサーヴァントのようなことを言ってたけど。やっぱ藤丸はすごいな

 

「行きましょうか!皆さん!」

 

マシュによって出撃が開始された

 

藤丸、マシュ、ジャンヌ、タツキ、武蔵、エリザベート、清姫というパーティー編成となった。

 

ジャンヌオルタが撤退した城へ攻め込み、というかジャンヌがすごい急かすので皆結構全力で走った。

 

「急ぎましょう!遅れてしまえば、また新たなサーヴァントが召喚されてしまいます!」

 

「マジかよ!そんなポンポンサーヴァントとか召喚できんのかよ」

 

「タツキは別行動をしていたから知らないかもだけど、出来るみたいだよ」

 

「マジか!急がないとな」

 

ていうかこの城。臭い。

血腥い。

全く。死者の始末くらいしろってんだよ。

こんなんだからゾンビが沸くんだよ。

ああマジで臭い

 

「前方よりゾンビ複数接近してます!」

マシュの声に反応してタツキ、武蔵が飛び出した

 

「迅速に始末してくるわ」

 

「行ってくる」

 

タツキは小太刀を二刀抜刀し、ゾンビを片っ端から乱暴に斬り伏せた。

 

倒し損ねたゾンビは武蔵が直ぐにフォローに回り一瞬で片がついた。

 

「タツキ!雑よ!雑!私に残り物掃除させないでくれる!」

 

「仕方ないだろ!こんな城の廊下で戦ってんだからさー」

 

「言い訳しない!」

 

「タツキー行くぞ〜」

「武蔵さんも行きますよ」

 

二人の会話に付き合ってられない者達が直ぐにほっていこうとする。

 

「放置するなよ」

 

タツキと武蔵は刀を鞘に収め、あとを追った。

 

『その先にサーヴァントがいる!気をつけて!』

 

頼れるサーチマンことドクターロマン!流石!

 

「おやおや、お久しぶりですな。」

 

オールバックの髪型。血の気のない肌。ローブのような服に赤と黒の大きな何かが首の周りについている。手には本をもち、気持ちの悪い笑みを浮かべている。

 

「藤丸の知り合いか?」

 

「ジル!!」

 

と思ったらジャンヌの知り合いか......!?

 

ジルって言った?え?この気持ちの悪い男に対してジルって言った?

 

「まさかファブニールを倒しオルレアンまで乗り込んでくるとは感服しましたよ」

 

「しかし!しかしだ!聖女よ!その仲間達よ!なぜ私の邪魔をする!私の世界に土足で踏み込み、あらゆるモノを踏みにじり、あまつさえジャンヌダルクを殺そうとするなど!」

 

あーやはりこいつ。ジルドレェなのか。。。

 

「その点に関して、私は一つ質問があるのです。彼女は本当にジャンヌなのですか?」

 

「あれは確かにまぎれもないジャンヌダルク!その秘めたる闇の側面そのもの」

 

「ジャンヌたとえ貴女といえども。その邪魔はさせませんぞ!」

 

「あー盛り上がってるところ悪いけどさ、お前ジルドレェって事で間違いないな?」

 

「突然会話に割り込むなど、なんたる無礼!その通りですが何か?」

「やはり、そういうことか。って思ってな。なあ藤丸先に行けよ」

 

「は?ちょっとタツキ!?」

 

武蔵に肩を掴まれたがタツキは振り向かなかった。

 

「この世界でやり残したことがあるとするなら、フランス軍での宮本タツキの仕事なんだよ」

 

「なんです?貴方フランス軍の方ですか?」

 

「ああ、そうだぜ?ジルドレェ、久しぶりだな」

 

「記憶にございませんね」

 

「そうかよ、まあそりゃそうかって事でここは俺に任せてくれて構わない」

 

「では、ご武運を」

 

ジャンヌは直ぐに走り抜けようとしたがジルドレェがそれを阻止しようと動こうとしたのをタツキと武蔵が一瞬の動きでそれを止めた。

 

【 動けば殺すという圧力がジルドレェを襲った 】

 

「まったく。仕方ありません。まずは貴方方から始末しましょうかね」

 

ジャンヌ達を止めることを諦め、タツキと武蔵に対し臨戦態勢に入った。

 

「武蔵も行けって事だったんだけどな」

 

「今のタツキじゃ勝てないわよ」

 

「バレてんの?」

 

「当たりまえよ。頼りなさいよ」

 

「じゃ武蔵メインで動いてくれ、俺はサポートしか出来そうにない」

 

「わかったわ」

 

「行け!」

 

ジルドレェがそう言うとどこに隠れていたのか、大量のワイバーンやゾンビが大量に現れた。

 

「おいおい。まじか」

 

タツキは小太刀を二刀抜刀し臨戦態勢に入った。

 

「ちょっとヤバイわね。こいつら相手にしながら、あの男に警戒を払い続けないといけないってのは」

 

「ロマンちょっと藤丸達に伝えてくれ、もしかしたら後方から何体かそっちに行くって」

 

『わかった、伝えておくよ』

 

「ジルドレェ!やってやろうじゃねーかアアアああ」

 

「てか建物の中で狭いんだからさ考えて出せよ」

 

タツキと、武蔵はジルドレェにより召喚されたモノ達を片っ端から斬り伏せていた

 

「クソ!ウゼェ!」

 

「タツキさーん。フランス軍での自由行動のやり過ぎには注意を」

 

え?

 

金髪の青年が突然タツキ達の前に現れた。

 

武蔵は突然の出現に後方へ飛び、様子を伺うようにしていた。

 

「タツキさん、久しぶりですね、ッて言っても俺ももう終わりなんですけどね、こんなにやったら。流石にこの霊基は崩壊するんすよ。だから最後なんで、あー、そうそう、俺もタツキさんのサーヴァントですよ?ちなみに真名はありません、各国の名も無き暗殺者の集合体みたいなものなんで、あーじゃ早速終わらせますんであとお願いしまーす!」

 

「は?ええと?何?終わらせるって何を?」

 

「やだなータツキさん。そんなのこの雑魚共の始末に決まってるじゃないですか」

 

《 終わりなき繋がりを断ち切る者達 》

 

「道を切り開きますね、では後は任せます」

 

金髪が腕を縦と横へ交互に振った瞬間、周りを埋め尽くしていた、モノ達の身体が切断された。

 

「俺の霊基そのものを使った宝具ですよ、ははは、ほんと割りに会ってないですね。タツキさんの番ですよ」

 

金髪はそう言うと光の粒子となって消えた。

 

「なんです今のは!?!

 

「武蔵行け!」

 

「わかってる!」

 

ジルドレェが唖然としている瞬間に武蔵がジルドレェへ突進した。

 

「ハッ」

ジルドレェも元は騎士だからか直ぐに意識を戻し、武蔵に対して魔力の玉?のようなものを放ち続けていた。

 

「チッ!めんどい!タツキ!」

 

「おう!」

 

タツキはポケットに隠された煙玉を投げ周囲を隠した

 

「そのようなモノ!」

 

別の魔法なのか、ジルドレェの放った魔法により煙が直ぐに霧散した。

 

しかしその瞬間には武蔵の接近は止められなくなっていた。

 

武蔵の斬撃がジルドレェを斬り裂いた

 

「アアアアアアアアアア!」

 

ジルドレェは身体を抱え蹲りながら後退りを始めたが、武蔵は更に追撃を仕掛けんと一歩踏み込んだ瞬間ジルドレェの口元が歪む

 

突然地から青色の触手が飛び出し、武蔵は咄嗟の判断で交代しようとするも武蔵の足が絡め取られた

 

「しまっ!」

 

武蔵が吊り上げられ、ジルドレェが愉悦を浮かべ嘲笑に浸りかけた時、ジルドレェはとあることに気づいた。

 

あの男はどこに行った?

 

『 気づくの遅い 』『 武蔵さんに何すんだタコ野郎』 『 弱点こいつだろ 』 『バレバレ 』 『なんかこいつうざい 』 『ったく。仕方ねぇな』 『遠慮なく行け!』 『楽しめよ。俺』『これで終わりだよ』

 

《 気に食わぬ。徹底的にやれ!》

 

「ここだよ。ジルドレェ」

突然声をかけられ振り返るとタツキの姿があった。

 

そしてそれを見た途端ジルドレェは驚愕した。

 

誰だこれは。とそう感じた。

 

先ほどまでの男とは段違いの殺意と威圧感を持っている。

 

危険だ、直ぐに始末せよと、身体が反応したが触手は動くどころか、武蔵の離脱を許してしまっていた。

 

「な、なぜです!?」

 

ジルドレェは突然の出来事に対処しきれないでいた

 

「ジルドレェ。お前にもう腕はない。そしてさっきまで握ってた本は斬り捨てた。もう終わりだ」

 

ジルドレェは自らの右手を見るとそこには肘から先というものがなかった。

 

そしてその目線の先にはバラバラに斬り刻まれた、本があった。

 

タツキは戦闘に集中している二人から隠れるようにジルドレェの裏へ回り込み、そして斬られたという認識すらないレベルでの斬撃を持ってこれを成した。

 

「フランス軍にお世話になった時に約束したことだから悪く思うなよ」

 

「オノレェ!オノレェオノレェオノレェ!」

 

ジルドレェは突然叫び出し藤丸達が向かった方向へ走り出した。

 

「武蔵!」

 

「勿論!」

 

全力疾走で追いかけたが タツキの読みではジルドレェはあの本がなければ魔法が使えないのではと見ていたが違う可能性もあるため不用意に近づけないというのもあり、一定以上の距離を自然と、とってしまう。

 

「タツキさんと言いました?ここは私が抑えておきます」

 

「そうね、ラスボス戦の援護に向かってやって」

 

ジルドレェを挟むようにして向こう側からエリザベートと清姫が歩いてきた。

 

「なんで?って顔ですね。貴方方が雑魚を取りこぼさなければこんなことしなくても......」

 

「ほら先に行きなさいって、こいつの担当は任されるわよ」

 

「助かる」

 

「感謝するわ」

 

タツキと武蔵は悩むこともなく直ぐにジルドレェを二人に任せ藤丸の後を追った。

 

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