FGO 宮本武蔵と二天一流inカルデア   作:詩七喜

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29話 ローマ帝国と二天一流13

「それじゃ戻るぞ」

ネロの言葉に藤丸やマシュ達は賛同して、歩き始めた。

しかし俺と武蔵は止まっていた。

 

「タツキ〜行くぞー」

「無理だな。敵のアーチャーによってこちらの軍はほぼ壊滅だ。これは非常にマズイ。ガリアを取り戻したはいいが、またすぐに奪い返されたなんて笑えないだろ」

「え?あぁ。そうか。考えてなかったな。二人に任せてもいいのか?」

「任せろって。というかそのつもりだしな」

「わかった。任せるよ」

「おう」

 

 

藤丸達が行ってから俺たちは、動ける者達を集め、救急活動を始めた。

息のある者達に応急手当てをして、もちろんやり方は素人なので、その場の男達に教えてもらいながらになるが。

だが現状を見て、銃弾を受けている者が多い。

敵のアーチャーによる一斉射撃だ。

計算外過ぎた。

それにもう少し到着が遅れていれば、全滅。俺達がここに到着した時には死体しかないなんて最悪な状況まで考えられた。

「タツキさん。駄目です。役6割が戦える状態ではありません。その中には死者も出ています。出血死による者が多数です。それよりアレはなんでしょうか。何が起きたのかわからぬ間に仲間が倒れていきました」

彼はトレネス。この軍の中で生存していて、怪我が最も少なかったため、軍の状況調査を頼んでいたのだ。

 

「6割か。火縄銃っていう武器だ。火薬により鉛の弾を飛ばしてるって言えばいいかな」

 

「ほぉ。タツキさんはよく知っていますね。それにお強い。あの火縄銃ってのも避けていましたよね」

そういえばそうだった。あの時誰かが頭の中で話していたんだよな。

弁助とか輝夜って雰囲気ではなかったんだよな。

一体誰だったのだろうか。

 

「タツキさん?タツキさん!」

 

「おっ!すまない。少しぼーっとしていた」

「お疲れでしょうし、もう休みますか?」

「いやいい。まだお前達も動いているだろう。俺が寝るのはお前らの仕事がひと段落した時だ」

「そうですか?寝ていただいても構いませんが、では此方も仕事に戻りますね。まだ皆さんの体調チェックなどありますので」

「おう」

そういうとトレネスは走って行った。

ガリア近辺に敵は少しはいるものの、攻めてくる気配はない。むしろ戦意喪失といった雰囲気で、自陣にも戻れなくなっているのだろう。

 

俺はそういった奴らに対して警戒をしながら、キャンプを見て回り、動けるもの達で、当番制にして、見張りをしようという話を切り出していたりする。

 

そして今は俺の当番なのだが、どうにも20時間以上一睡もしていないからか、体に疲れが出てきている。

 

誰にもバレてはいないから、バレないまま次の当番まで回せたらいいが、しかし他の連中を休ませるためとはいえ10時間も担当を持ったのは失敗だった。4時間交代という話が出ていたのだからそれに乗ればよかったと少し後悔をしていた。

 

「タツキ〜。タツキ!」

「あ、武蔵か。すまんぼーっとしてた」

武蔵は怪訝な顔をして、突然俺の手を掴み引っ張られた。

「来て」と言われてそのまま武蔵のキャンプまで連れていかれた。

 

「ちょ、何?今俺の当番なんだが!後4時間!」

「いいから!」

「はぁ!?」

キャンプに入り、俺は武蔵の布団の上に座らされ、武蔵に言われた。

「ゲームよ。3分当てゲーム。目を瞑って3分で目を開けたらタツキの勝ち。いい?3分ね」

「は?何を」

「スタート!」

武蔵に急かされ俺は目を瞑り、数え始めた。

いち、に、さん、し、ご

何がしたいのだろう。ゲームって何だろう。

全く武蔵は偶に理解できないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

「あれ?武蔵さん?タツキさんは?」

確かこの子はトレネスって言ったっけ?

この軍を今は管理している子よね。

 

「タツキは今は休憩。私の当番だからね」

 

「あれ?そうでしたっけ?では変わりますね武蔵さん。4時間の間警備お疲れ様でした」

トレネスに言われて、腰をあげる。

 

「うぅー!疲れたぁお腹空いたぁ」

伸びをして、キャンプの方へと歩き始めた。

「武蔵さん、少しですが、食事を用意してありますので是非」

「いただくわね!」

食事かーサーヴァントとしてはいらないのだけど、やっぱり食べたいわよね。

仕方ない!

 

8時間も担当していたのだからね。

 

自分のキャンプへ向かうとそこには先人が座っていた。

あららお目覚めか。

 

私のキャンプの前に座る男。

宮本タツキだ。

いちおうは私のマスターなんだけど、彼は私を師匠として見ている始末で、まあそれを受け入れたのは私なのだけど。

 

「どうしたの?」

タツキは不機嫌そうな顔をして、今さっき起きたのだろう。寝癖がついており、目も若干寝ぼけているようだ。

タツキは立ち上がると私の耳元で恥ずかしそうに呟いた。

 

「ありがと」

 

言ってすぐさま、顔を逸らして、自分のキャンプの方へ歩いて行った。

 

悪い気はしないか!

実際怒るかなとは少し考えていたのが無駄だったな。

この辺は素直なのよねタツキは。

 




3周年来ましたね〜
福袋はセイバーを引きました!
武蔵ちゃんの宝具を重ねたかったのですが、シグルドさんでしたね......。

さて今回は、0.5話の様な雰囲気のお話でした。
ちょっと最近見ているアニメで良いシーンがあったのでそれを使いたくて......申し訳ありません衝動でした。
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