4話 邪竜と聖女と二天一流
宮本タツキはとある部屋の前にいた。
管制室
カルデア局員達が仕事をしている部屋だ。
そこに用はないが、そこにいる人物に用がある。
ドクターロマン
彼に尋ねたい事があるのだが、現在絶賛仕事中な上、最初の特異点へ向け準備をしているとかで、連日忙しく動き回っていた。
体調を崩さないか心配になるほどだ。
「うーむ。困った。」
一人管制室の前でタツキは考えていた。
さほどの用でもない限り邪魔しないに越したことはない。
さほどの用でもない訳ではないが、仕事を増やすはめになるのは確定だ。
「でもなあ。知りたいんだよなぁ......」
タツキはこう考えていた。
ロマンならルーン魔術に関する本か何かを持っているのではないかと
先日の戦いでキャスターからレクチャーしてもらったものの、ルーン魔術の意味を覚えられていないのでそれを、早く知りたいと思っていた。
魔術師との戦いで近距離戦しか出来ないのでは不利だと理解したからこその判断だ。
まあ実際距離を詰めれば勝てるとかそう考えてはいるがそんな甘くないのも理解してるし、敵が使う魔術ってのを少しは知っておく必要があるだろうと考えた。
できるかできないかはやってみてから考えるのがタツキのやり方だ。
「まあ、実際できないことの方が多いのが理不尽な世界だよなあ」
「出来ないからこそ楽しいものじゃないか?」
突然話しかけられた声に咄嗟に体が反応し警戒態勢を取ってしまった。
お姉さん?
見た目だけでいうならば
巨乳、美人、太もも
たが俺の感覚器官はこいつは女なのか?と疑問を呈している。
おかまかな?
そして何より不愉快なのは俺が後ろに立たれて気づかなかったこと。
これだけは決してあってはならないのだ。
まあ、色々と考え込んでいたし仕方ないか。
「ここの人か?にしては変な服」
そう、局員が着ている服と明らかに違う。
赤いドレスのような格好であり、ここにいると明らかに違和感がある。
武蔵も派手で目のやり場に困るような服着てるけどね。
「私こそダヴィ......いやここは」
「うん?」
「私はここの局員のレオさ!よろしく」
うーむ怪しい
「俺は宮本タ......宮本武蔵とかと仲の良い、カゲアキと言います!よろしくお願いします」
宮本景昭は祖父の名前であるが、相手が偽名っぽいのでそれに乗ることにした。
「ヘェ〜それで?ここで何をしているのかな?」
「あー、ドクターロマンに用がありましてね」
「ロマンなら中にいるんじゃないか?」
「まあそうなんだけど、仕事増やすことになるかなーってさ」
「なるほどねー、で?どんな用事?」
「ルーン魔術についてなんだけど、あんたじゃわかるわけないよなあ」
「わかった。じゃまた覚えられたら私の元へ来なさい。良いプレゼントをあげようじゃないか」
「はあ」
「信じてないね?」
「信じてませんよ。」
「じゃ、そのことについてはロマンに伝えといてあげるよ、特異点への準備もだいたい終わりに近づいてきてるから準備しておいてね〜」
「ありがとうございます」?
やばい。この人
やりづらい!
なんていうかキャッチボールしてるのに、永遠落差のあるフォークボール投げられてる気がする。
「じゃねータツキ君」
「あ、はい」
そう言うとレオは管制室へ入っていった。
「ッて!俺の名前知ってんじゃねーか!」
一人タツキの声が館内に響き渡った。
ーーー
それから1日が過ぎ
「キミ達にやってもらいたいことは、特異点の調査及び修正。その時代における決定的なターニングポイント。決定的な事変。それが何であるかを調査・解明して、これを修正しなければならない」
管制室へ集められた、藤丸、マシュ、タツキ、武蔵はロマンから、特異点の調査にあたり、説明を受けていた。
「さもなければ2017年は訪れない」
へー。2017年が来ないのか......
は?
「そして、聖杯の調査、おそらくだけど、特異点の発生には聖杯が関わっている」
聖杯?
「聖杯については、簡単に言うと願いを叶える魔導器の一種でね、膨大な魔力を有しているんだ、何らかの形でこれを手に入れたレフが悪用したと考えている」
「というわけで、それを破壊もしくは、手に入れなければならない」
「あとはまあ、レイシフトの後に召喚サークルを作って欲しいんだ、補給物資の転送などに利用するためにね」
「やり方は前と同じようにマシュの宝具をセットすればそれが触媒となり発動される、そうすれば君たちもサーヴァントを召喚できるよ」
「前のを見てないから、藤丸任すけどいいか?」
「え?ああ、大丈夫だよ」
「じゃ、藤丸君、任せるよ」
ロマンもその方針で良いと判断してくれたためその辺は任せることにした。
「はい!」
「こらこらタツキくん、面倒ごとを押し付けるのはよくないよ」
なんだと。。。
その声は忘れることはない
なぜならつい先日なんか色々言って去っていったわけのわからん女だ。
「おい!テメェこら!レオっていったか?ここは関係者以外立ち入り禁止なんだ!ほらほら」
レオと名乗ったあの女を部屋から追い出すように扉の方へ押していった。
「私は関係者よ?」
「レオ?」
ロマンが少し不思議そうな顔をした後
「紹介するよ、彼......いや、彼女......いや、ソレ?いやダレ?」
「いや知らないですよ」
ロマンに聞かれたが俺こそ聴きたい。こいつは誰だ?不審者か?
「だよね〜、ともかく、そこにいるのは、我がカルデアが誇る技術部のトップ、レオナルド氏だ」
「は?技術部のトップ?......?は?」
「そうよ!私は技術部のトップ!わかった?列記とした関係者!」
「嘘だ!こんなわけのわからん奴が技術部のトップ?ロマン!嘘だろ!?」
「まあ、見た目通り普通の性格じゃない。というか人間じゃない。説明したくない」
「サーヴァント?先輩!大変です!この人サーヴァントです!」
と藤丸の隣でマシュがそう言った。
「正解!カルデア技術局特別名誉顧問、
レオナルドとは仮の名前。私こそルネサンスに誉れの高い、万能の発明家、レオナルド・ダ・ヴィンチその人さ」
ダーン!と胸をはり高々と名乗りを上げた、レオナルド・ダ・ヴィンチ
「マジで!?俺でも知ってる有名人じゃん!?」
「気楽にダ・ヴィンチちゃんと呼ぶように」
「レオでいいよ。今から変えるの大変だし、それに自業自得ってやつだ」
「何?タツキ拗ねてるの?名前隠されたから?」
「それとも名前見透かされてたから?」
「はいはい。わかりましたよ!ダヴィンチちゃん」
テキトーに流してタツキは意識を内側へ集中した。
そうしていると周りから、ダヴィンチが女についてだとか、モナリザになっただとか、気になるワードが出てきたがタツキは一切を断ち切り一人意識の中へ
『戦う準備はできたのか?』『怖い』『手の震えが止まらない』『ぶった切って終わらせる』『なにもないさ、ここで待っていてくれ』『帰ったら結婚しよう』『行ってきます』『旅の始まりだ!行くぞ』『あなたと共に』『行く。ただそれだけ』『君も僕とともに来い』
《 心の整理はついたか?二天を継ぐものよ、ならば行け》
「よし、今回もバッチリだ」
「ヘェ〜タツキそうやって気合入れてるんだ」
武蔵に話しかけられ少し驚いたことは、今の自分の変化を瞬間に察したことだ
「気づいたのか?」
「えぇ、こんなに近くにいたら気付くに決まってるでしょ」
「俺たちは俺たちのやり方で」
「私たちは私たちのやり方で」
そう呟きお互いの覚悟を確認した
そして、話がひと段落したらしくいよいよ始まるのだった。
【 アンサモンプログラム スタート
霊視変換を開始 します
レイシフトの開始まで
あと
3
2
1
全工程 完了
グランドオーダー 実証を 開始 します 】
その瞬間タツキたちの体は光に包まれた。
久しぶりの投稿です
1.5章とても楽しみです
CMのぐだ子すごくかっこいい!