目を開くとただただ広い草原にいた
「無事成功したのか?」
タツキは身体についた草を払いながら近くにいたマシュにきいた
「はい、そのようです、前回は事故による転移でしたが今回はコフィンによる正常な転移ですので」
「へー、コフィン様々だな」
「はい、そうですね」
「フォーウ!キュー」
フォウと呼ばれる猫のような動物もついてきたらしい
「フォウさん!?またついてきてしまったのですか!?」
マシュの反応からしてかってについてきてしまったみたいだ。
(なんて自由な子ッ)
「フォウもレイシフトできるのか?」
藤丸も無事成功したみたいだ
「そのようですね、この中の誰かのコフィンに忍び込んだのでしょう」
(何それ。フォウさん忍者!?)
「幸いフォウさんに異常はありません、私たちの誰かに固定されているのですから、私たちが帰還すれば自動的に帰還されます」
「そういうことなら問題ないか」
「はい」
藤丸とマシュの会話を聞いていると
「ねえ!ねえ!タツキタツキ!」
そう言いながらタツキの肩をドンドン叩いてくる何かがいた
「肩叩きはもっと優しくお願いします武蔵さん。で、どうした?」
「空見て空!なんかすごいわよ!」
「空って、ただ青いだけ......じゃ?」
光輪、光の輪、とても大きな光の輪がそこにあった
「なっ」
「え?」
マシュと藤丸もそれをみて言葉を失っていた。
『やっと繋がった!って?どうしたんだい?いきなりみんなしてそらをみやげちゃったりして」
「ドクター、映像を送ります」
マシュがすぐにその映像をロマンに送ってくれた。
「ロマン、あれはなんだ?この時代の空にはこんなにデカイ光輪があるのか?」
「光の輪......いや、何らかの魔術式か?とんでもない大きさだ...... タツキ君1431年にこんな現象は起きてないよ。間違いなく未来消失の理由の一端だろう。これはこちらでかいせきしておくよ。キミたちは本来の目的に集中してくれ」
「えーと、でここは」
タツキの問いにマシュが答えた
「えーとですね、ここは1431年のフランスです」
「百年戦争真っ只中ということですね、ですがこの時期はちょうど休止期間のはずですよ」
「ありがとう」
「周囲の探索と、この時代の人との接触、召喚サークルの設置やるべきことはたくさんありますよ!」
マシュが藤丸や俺たちへ今後やるべきことを大まかに説明してくれたところで
「藤丸、分担とかするか?」
「いや、得策じゃないんじゃないかな?まだ慣れてないしこういう時は集まっていた方がいいと思う」
「私もそう思います」
「了解」
「タツキーなんか来たわよー」
「どうやらフランスの斥候部隊のようです」
斥候か。偵察したり追跡したりする役割をこなす部隊のことだっけか。
時と場合によっては攻撃してくることもある。
「先輩、接触してみますか?」
「そうしよう」
「ああ、危険だからやめておくのが......は?!おい藤丸何考えてんだ?」
「いやきっと大丈夫だよ、それにほらもうマシュ行っちゃったし」
マシュを確認するとフランス兵の前に進んで行っていた
「ヘーイ!エクスキューズミー!こんにちは!私たちは旅の者です」
......。おい。挑発にしかきこえないのだが。
「藤丸さんや。あれは何ですかな?」
「いやぁ。タツキ殿。儂も予想外じゃ。」
「藤丸!走るぞ!マシュが危険だああ」
「わかってる!」
マシュのコンタクトの結果は周りを囲まれ
「敵襲!!!!」
と騒がれることになった
『ええ!?なんでいきなり周りを囲まれてるんだい!?!?』
「ロマン、それはマシュに聞いてください!」
「すみません、私の失敗です。挨拶はフランス語でするべきでした......」
「違うね」
「違うね」
「そもそも言葉通じたのか?」
「もちろんです!そうしてこうなって戦闘回避は困難だと断言します!」
「断言しちゃったかー」
「藤丸!コントしてないで集中してくれ」
「悪い悪い!」
何その笑顔!
よゆーですねー
『いきなり荒事か!しかもフランス精鋭』
『まあ、何が起きようとタイムパラドックスは発生しないから、彼らとここで戦闘になっても問題ないだろうけど』
「ドクター!こんな状況を回避できる、ナイスなフランスジョークはないんですか?」
マシュってこんな子だったのか。。。
意外な一面
『知るもんか!ぼっちだからね!でも何か考えさせてくれ!』
「考えるんですか!?」
『思いついたよ!その帽子ドイツんだ!なんてどうかな!』
「総員構えよッ!何か怪しげな声がする!早急に仕留めろ!」
「ロマンさーん、なんかめっちゃ敵さん達が戦闘モードになりましたよ」
『ええい!こうなったら峰打ちだ!極力流血はナシの方向で!峰打ちでいこう!』
「先輩。敵がバタバタと倒れていっているのですが......」
マシュが言うように敵が端から地に倒れていっていた。
あ。
武蔵さん忘れてた。
「別に構わないけどね!無視されるのわ!でもなんかイラつくわ!」
峰打ち
峰打ち
峰打ち
峰打ち
蹴っ飛ばしてぶん殴ってぶん殴っていた。
「悪い武蔵!加勢しようか?」
「いいわよ!別に〜!私一人で充分!」
「だってさ、藤丸どうする?」
「マシュ峰打ちだけど、盾でいけるのか?」
「なんとかします」
そう言うとマシュは走って行った
「ふぅ〜終わったわね!マシュお疲れ様!」
「武蔵さんもお疲れ様です、ですが、すみません打ち込みが甘かったのか逃げられてしまいました」
「別にいいわよ?私だって甘く打ち込んだしね?」
「え?」
「逃げる先は親の元、そこを打つのよ?」
「なるほど!」
『マシュくれぐれも次はフランス語で話しかけるんだぞ?』
「ボンジョール」
「武蔵悪い戦闘任せちまった」
「いいわよ」
「で、タツキはどう思うのさっきのやつら」
「ああ。消耗し切っている感じだった」
「私もそう思うわ。あと、タツキはあまり戦わない方がいいわね、こういう長丁場の戦いはどれだけ体力を温存できるかだから、基本は私に任せておいて」
「ああ、そうするよ」
「で?タツキ、今回は4本も刀持ってきて私の真似?」
武蔵さんはニヤニヤと自らの刀を指差した
「は?ちげーよ!」
今回は4本持ってきている理由は、長丁場での刃こぼれなどを直す時間がないのではと考えあらかじめ複数持ってきておいたのだ。
「えーでもタツキ2刀振れないわよね?」
「振れるぞ?」
「やってみてよ」
タツキは無言で小太刀を2本抜いた
「プッ」
武蔵はそれをみて吹き出した
「イラつくわあ〜」
「はいはい二天一流は貴方のようなニ刀触れない人も歓迎してるわよ」
刀を鞘に収め
「そりゃどうも」
と言いながら武蔵の頭を小突いた
「髪が崩れるじゃないの!」
「悪い悪い」
『タツキくん?武蔵。藤丸くん達もう行っちゃったみたいだよ?』
「へ?」
「え?」
「武蔵さん行きますわよ」
「ええ、タツキさん?ほら行きなさいよ」
「いやいや、お先にどうぞ?」
「いやいや、ここはタツキからどうぞ?」
そう言う武蔵は拳を握りながら、構えているのだ。
「お前後ろからぶん殴る気だろ。」
「そんなことはしないわよ?」
「じゃその拳はなに。」
「タツキをぶっ飛ばすの」
「......」
「?」
「ロマンさーん。武蔵が危険だ!」
『』
「おーい!ロマン!ロマン!なんだあいつ!逃げやがった!」
「じゃ行くわよー!」
ブハッ。
「じゃマシュ達のところへ行きましょうか」
「ゆ、ゆるさん。」
武蔵に担がれながらタツキは運ばれた
理由は簡単。グーパンがお腹にクリーンヒットして動けませんでした
『タツキくん!急いでくれ!敵だ!』
「わかりました、武蔵降ろしてくれ」
「動けるの?」
「当たり前だ、運び屋ありがとさん」
「どうも〜」
「それじゃ、行くか」
「了解」
「武蔵!敵は武装した骨共だ、マシュ達は戦闘に入ってる!加勢するぞ」
「一気に行くわよ!」
「おう!」
武蔵は右へ、タツキは左へ走り
抜刀した
「片っ端から斬り刻む!」
カギャ!
「うるせぇぞ!」
シュンと一瞬にして骸骨の頭は半分に切り裂かれた。
「ふん」
タツキは骸骨達からターゲットを集めると移動することなくその場に来た骸骨から切り裂いていった。
骸骨達の攻撃は単調で読みやすかったため、戦闘は一瞬にして終わりを迎えた
「悪い藤丸、マシュ遅れた」
「いえ大丈夫です、気にしないでください」
「大丈夫だけど、タツキ?喧嘩しちゃだめだよ?」
「わかってるって」
「あんたらよくあんな奴らと戦うな」
「ああ、あんたはさっきの、で?」
「あ、ええと理由を説明して私たちが敵ではないことを理解してもらいました」
「なるほど」
「それで事象を聞いてもいいですか?」
「さっきも言ったがジャンヌダルクが蘇ったんだ。それも悪魔として......」
ジャンヌダルク......たしか教科書では聖女って説明されてたっけ?
その後もこの時代の説明がされていたのを聞いていると
ガギャアアアアアアアアアア!
何者かの方向が響き渡った