FGO 宮本武蔵と二天一流inカルデア   作:詩七喜

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6話 邪竜と聖女と二天一流3

おいおい。こっちの世界にはドラゴンなんておっかない生物がこんな普通に空を飛んでるのかよ

 

骸骨を倒したタツキ達の前に現れたそれはドラゴンと呼ばれる生き物で、空を飛び炎を吐き、人や村を襲うといわれている危険生物だ。

 

「ドラゴンって洒落になってねーぞ」

 

「あれは、ワイバーンと呼ばれる竜の亜種体です」

 

「いつでも冷静な説明をありがとう!」

 

「いえ」

全くこの子は何処まで肝が座ってるのやら。

 

「で、ロマンさん?ワイバーンなんてのがこの地球に生存なんてしてたんですかね!!」

 

『そんなはずはない!十五世紀のフランスに存在しているわけがない!』

 

「左様ですか!」

 

「タツキ!来るぞ!」

 

「兵達よ!水を被りなさい!彼らの炎を一瞬ですが防げます」

 

亜麻色の髪の大きな旗を持った女性が突然現れた。

彼女の発言からするに、敵ではない、そしてワイバーン戦に知識があるということがわかった。

 

「私と共に武器を取り戦ってください!」

 

『サーヴァントだ!しかし、反応が弱い。彼女は一体......』

 

「行きます!」

マシュがその女性に続いて走っていった。

 

「武蔵、ドラゴンは2匹だ!1匹は俺らでやるぞ!」

 

「了解!」

 

「武蔵!俺が落とす!始末は任せる」

 

「わかったわ!」

 

さあ!ワイバーンといっても飛行中、突然光ったりしたらその高度も保ってられないよな!

 

先行型手榴弾ー閃光玉

 

タツキは制服のポケットから取り出し、栓を抜いた。

 

「ほらよ。土産だ!受け取れ!」

 

全力投球された閃光玉は飛行するワイバーンの直前で破裂した。

 

ギャヤ

 

ワイバーンはそれに衝撃を受けホバリングを忘れ落下してきた。

 

「任せた」

 

「死になさい!」

武蔵は落下するワイバーンは真っ二つに切り裂いた。

 

「ふぅ。ナイス」

 

「流石ねタツキ!判断が早いのはいいことよ!」

 

「こっちも終わりました、お疲れ様です」

マシュ達も終わったらしくこちらと合流した。

 

『よくやったぞ!諸君!ああ!ゴマ饅頭を握りつぶしてしまった!?』

 

ん?

 

「ドクター。それは私が用意したものです。」

 

『え?あ?そうなの!?お茶と一緒にあったから......』

 

「ええ。現地で活躍した先輩方用だったのですが......」

 

「よし、ロマンを帰ったら殴ろう!」

「タツキの言う通りだ!殴ろう!マシュの饅頭の恨みは大きい!」

 

『何を言っているんだい!?物騒なことはやめたまえ!もしゃもしゃ』

 

『それにしても美味しいね』

 

「ロマンよ。これ以上罪を重ねるな」

「俺たちは本気ですよ?」

 

『君たちふたりはもっと大人になるべきだ!』

 

「マスター。私も殴ろうかと思います。エネミー登録された者がいますので」

 

「わかったよ」

 

「マシュ、もしかして私の分も饅頭あったの?」

 

「え、ええ、もちろんです!武蔵さんの分も作っていましたよ」

 

「ねぇ、ロマン?後何個残ってるの?」

 

『......』

 

「タツキ、私も参戦するわ!」

 

「いいねぇ!そうこなくっちゃ!」

 

『君たち!本来の目的がずれてきてるよ‼︎‼︎』

 

「ま、ま、魔女がでたぞ!!逃げろ逃げろ!魔女がでた!」

突然兵士達が騒ぎ出し、魔女がでたと兵士達が見てるのは先ほどの亜麻色の髪女性

 

「おい、あんた!あいつが魔女なんだ!なんとかしてくれ!」

 

一人の兵士がタツキの両肩に手を置き頼み込んできた。

 

(嘘をついてる様子はない。それどころかこれは本物の恐怖だ)

 

「まあ、ちょっと話は聞いてくるよ」

 

「ロマン、大丈夫だよな?」

 

『大丈夫だと思うよ、彼女さっきは味方してくれたみたいだしね』

 

ロマンに確認を取るとタツキは亜麻色の髪の女性の元へ歩いて行った。

 

「あの、先ほどは片方を請け負っていただきありがとうございます」

亜麻色の髪の女性から話しかけてきてくれた。

 

「いや、気にしないでくれ」

 

「それよりさ、魔女って呼ばれてるんだけどさ、君はサーヴァントだよな?名前聞いてもいいか?」

 

「ルーラー。私のクラスはルーラー、真名をジャンヌ・ダルクと申します」

 

先ほど兵士達が言っていた名前と一致した。

悪魔、魔女か......。何故だろうか。この子はそんな風には見えない。

隠しているのか?それだとしたら相当な手練れだぞ。

 

「お、俺は宮本タツキです」

やべ。警戒心が出た。

 

「あのさ、ジャンヌダルクさん、俺たちはさ、貴方が魔女になったって聞いたんだけど?」

 

「その話は後で。彼らの前で話すことでもありませんから」

ジャンヌ・ダルクはそう静かに言った。

こちらの警戒心があるのはわかっているのだろう。

 

「こちらに来てください。お願いします」

それなのにこう頼まれた。

 

「ジャンヌダルクさん、ちょっと待ってもらっていいか?俺たちの司令塔は藤丸なんだ、カルデアのマスターなんだあいつが」

 

「え?ええ、わかりました。」

 

そう言うとタツキはジャンヌの前から去り、藤丸達の元へ向かった

 

「彼女の真名はジャンヌ・ダルク、クラスはルーラーとか言ってたかな?それでこっちに来てくれって言われたんだけど、藤丸はどうする?」

 

「ついていこう」

即答か。

やっぱこいつは優しいんだ。疑うということをしない。

 

『ボクも賛成だ。弱まっているようだけど彼女だってサーヴァントだ。この時代の詳しい話を聞いてみよう』

 

藤丸やロマンの意見でジャンヌ・ダルクについていくことになった。

 

 

 

藤丸達の少し後ろを俺と武蔵は歩いていた。

 

「武蔵はどう思うよ」

 

「私はタツキと同じよ?でもなんの情報もないのも事実だし、ここは乗るしかないんじゃない?」

 

「まあ、そうなるかー」

 

「タツキ、気をつけて骸骨よ」

 

「藤丸達も襲われてるみたいだな、あっちはマシュがいるから安心か、あとジャンヌダルクも」

 

「5体、タツキ右から来る2体任せる」

 

「はいよ」

 

太刀を抜き骸骨の顔の骨を叩き割った。

 

ガキャゴ

 

「遅すぎだよ」

 

太刀の軌道により真空が生まれ太刀に触れることなくもう片方の骸骨は砕けた。

 

「技使うか、太刀が刃こぼれするかなら、技使う方がマシなんだよな」

 

「いっちょあがりね!」

 

「流石としか言いようがないな。」

 

2体と3体だったのに、倒したタイムが同じか。

 

「タツキー!大丈夫かー?」

戦いを終えた藤丸が心配をして声をかけてきてくれた

 

「大丈夫だー!」

それに返事を返した

 

「此処なら落ち着いて話せますね」

ジャンヌがそう切り出したので皆その場に座った。

 

タツキ達もそれを見てそこに混ざった

 

「まずは貴方達の名前を聞かせてください」

ジャンヌがそう言うと、マシュ、藤丸、武蔵の紹介が終わった

 

「そして藤丸さんは私のマスターにあたります」

 

「いちようタツキは私のマスターよ」

 

「いちようは余計だけどな!」

 

「マスター?この聖杯戦争にもマスターがいるのですね」

 

なるほどそれでさっき俺のマスター発言に疑問を抱いていたわけか

 

「いえ、聖杯戦争とは無関係です、私はデミ・サーヴァントにすぎません」

 

「デミ・サーヴァント?」

ジャンヌの疑問は俺も初めは理解できなかったし、今でも理解できているとは言えない

 

たしか、正規のサーヴァントではないサーヴァントだっけか。

 

「私は本来、与えられるべき聖杯戦争に関しての知識が大部分存在していません」

 

「え?」

 

「いえ、知識だけならまだよかったのですが、ステータス面でもランクダウンしています」

 

「なるほど。てことはジャンヌさんは魔女ではない?」

 

「ジャンヌで大丈夫ですよ?タツキ、ええ、私も先ほど現界したばかりなので。どうやらもう一人ジャンヌ・ダルクがいるようです」

 

「......?ドッペルゲンガー的なことか?」

 

『うーんそう言うことではないね、同じサーヴァントが召喚されたという例もあるとは思うけれど』

 

「なるほど、そのもう一人のジャンヌがフランスで暴れまわって、魔女だの悪魔だの言われてるわけか。」

 

「そのようですね、そしてシャルル7世が死に、オルレアンが占拠された。」

 

『つまり。それは。フランスの崩壊を意味する』

 

「な。それは歴史と違うということか?」

 

『そういうことだ。つまり文明の停滞に繋がるわけだから、その歴史のまま進む未来は中世と同じ生活をしていたかもしれない』

 

「は?!」

 

「声?何ですか?今のは魔術ですか?」

 

『おっと、僕はロマ二・アーキマン、皆からはロマンと呼ばれています』

 

『彼等のサポートを行っています』

 

自己紹介が終わり、マシュが俺たちの目的の説明をしてくれた。

 

大方の説明が終わり、魔女ジャンヌのことについての話し合いが始まった

 

大まかな内容は

・ワイバーンを操っているのが彼女

・聖杯を使用している可能性がある

・魔女ジャンヌを排除する

 

「私たちは貴方の助けになりたい、これから協力者としてその旗の下で戦う事を許してくれますか?」

 

「ああ、俺たちも協力させてくれ」

 

「こちらこそお願いします!どれほど感謝しても足りないほどです」

 

ゴギャガ

 

「では早速旗本で戦わせてもらいますか!」

 

毎度おなじみになってきた骸骨とワイバーンセットが攻めてきた。

 

「よゆーだな」

 

「慢心はだめよ?タツキ」

 

「わかってる」

 

「それでジャンヌ、これからどうする?」

 

「はい、暫くは斥候に徹します」

 

「妥当か。砦を攻め落とすのは困難だろうしな」

 

『魔女ジャンヌ......黒ジャンヌということにしようか、まずはどんなサーヴァントが調べておきたいしそれがいい』

 

「ジャンヌさん、私たちの他にサーヴァントの反応は?」

 

「わかりません。スペックが落ちているためサーヴァント探知機能が使用不可です」

 

「サーヴァント探知機能?」

 

「はい、ルーラーにはあるのです」

 

「え?黒ジャンヌはルーラー?」

 

「アッ!」

 

「迂闊でした。その可能性はあります」

 

「な。それはまずいな。その機能が使えたら奴からはこちらの位置が把握できてしまう」

 

「明日の早朝に出発しましょう。お二方は人間ですし眠ったほうが」

 

「そうだな。もう夜だし、寝るか」

 

「ジャンヌは?」

 

「私なら大丈夫です、見張りも必要ですしね」

 

「ありがとう」

 

ジャンヌの案で藤丸とタツキは眠りにつくことにした。

 

 

 

 

ーーー

 

 

「ジャンヌ、交代よ、流石に一人で一晩は厳しいでしょう」

 

宮本武蔵は一人見張りをするジャンヌとマシュの会話を少しだけ聞いていた。

それを聞いている途中で寝てしまったが、2時間後に目が覚めるとマシュは眠りについており、ジャンヌ・ダルクが一人見張りをしていた

 

「貴方は、武蔵さん。気にしないでください、これは私の役目ですので」

 

「気にするわよ、英霊の新人の気持ちなんでしょ?」

先ほどのマシュとの会話の内容の一部分だ。

 

「聞かれてたのですか?」

 

「ちょっとだけね?耳に入ってきた。だから!先輩である私に任せなさい」

 

「横暴ですね」

 

「悪い?」

 

「いえ、安心します、貴方のような周りをしっかり見ていてくれる方がいると」

 

「褒めても何も出ないわよ」

 

「お優しいのですね」

 

「優しくなんか」

武蔵が最後まで言う前に

 

「いえ、わかりますよ」

 

「なんで?」

 

「その傷を隠しているところです、貴方のマスターに気づかれないようにして、頑張って、気を使わせないように振舞ってる。」

 

「はあ。バレてたの?この傷は前の戦いでちょっとしくじっちゃってさ、でも私は優しいんじゃないよ、見栄だよ」

 

「見栄ですか?」

 

「そう、なんの運命か私とタツキ......マスターは先祖なのよ、だから孫みたいなものなのよ、だからそういう子の前では私は負けるわけにはいかないの」

 

「やはり、お優しいではありませんか」

 

「はいはい!わかったから寝てきなよ!」

 

「わかりました、ではお言葉に甘えますね」

 

「そうしな」

 

ジャンヌがその場を去った後、武蔵はまだ回復しきっていない傷が本来ある場所を眺めた。

 

「ほんと魔術って便利だわ」

 

武蔵は独り言を呟き、見張りに専念した。

 

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