FGO 宮本武蔵と二天一流inカルデア   作:詩七喜

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7話 邪竜と聖女と二天一流4

「ほらタツキおきなさい、朝よ」

どれほど良い夢を見ていたとしても、その夢から目覚める時は来る。

そして今俺を起こそうとしている誰か。

その者は俺の腹を何か硬い物でガンガンと小突きながら、乱暴に起こそうとしている。

 

母さんだったら良いのに......

 

あんな世界で戦っていたのは夢であってくれないだろうか。

 

ほら、目覚めたら自室のベッドでしたーみたいなさ。

 

「タツキ〜みんなもう起きてるわよ!タツキだけよ!早く起きなさい」

 

武蔵さんですねこれ。ほんとに。夢であってくれないだろうか。

 

「先輩?え!先輩!!」

 

「藤丸くん?え!?」

 

「静かにしててください!」

 

ふふふという声がした後、俺の顔の上を何かが何度か通った。

 

「おい!!!!」

危険な予感がして飛び上がるように起きたタツキは自分の顔を確認しようにも鏡がないためできなかった。

 

「おはようタツキ」

 

「おはようございます」

 

「おはよう」

 

武蔵、マシュ、藤丸が目の前にいてそれぞれに挨拶を交わし、そばで見守っていたジャンヌにも挨拶にいった。

 

「ジャンヌ、おはよう」

 

「ええ、おはようござ......おはようございます」

 

・・・。

 

「何か顔についてますか?」

 

「い、いえ、何も?」

ふふふ

 

「怪しい!」

 

「ほーらタツキ、それ朝ごはんよ、食べなさい、もうみんな準備できてるのよ?」

 

「あー悪い、いただきます」

 

手を合わせ、朝色はコンビニおにぎりが2つ用意されていたのでそれを腹に入れた。

 

食べ物は転送できるようになるまでの分を少し持ってきていたため、今のところ空腹に襲われることはなさそうだ

 

「ごちそうさまでした」

 

「よし、じゃ行きましょう!」

 

「えーと武蔵さん、少し待ちましょう、時間があまりないのは事実ですが、食べた後すぐに動くのは」

藤丸が俺の心配をしてくれてそう提案してくれたが、そもそも寝坊したのは俺だ。

 

「藤丸、大丈夫だ、俺が寝坊したのが悪いわけだしな」

 

「そうかい?」

 

「ああ、じゃ、ジャンヌお願いします」

タツキはそう言って刀を持ち立ち上がった。

 

「わかりました、ではまずはこの森を抜けます、その後はオルレアンに直接乗り込むのは現実的ではないので、周りの砦や街で情報を集めましょう」

 

「了解」

 

ジャンヌが先頭で歩き、その後ろに藤丸、マシュがいて、少し離れた場所で武蔵とタツキがいる。

 

「 武蔵ここからどうする?流石に情報収集まで、共に動いてたんじゃ効率悪いと思うんだが?」

 

昨日ジャンヌから聞いた話によれば、ここら一帯には幾つも街や砦があるらしい、それらを一つずつ調べていたら時間がかかる、そのため俺は別行動して効率良く集めようと思っていた。

 

「そうね、情報を集めるのに手分けはしても良いと思うわ」

 

「ロマンはどう思う?」

 

『そうだね、藤丸くん達にはジャンヌが付いてるから、大丈夫そうだし、お願いしてもいいかい?』

 

「ええ、大丈夫ですよ」

 

『じゃお願いしようかな、いや!ちょっと待ってくれ!ラ・シャリテからサーヴァント反応だ!』

 

「!?」

 

「藤丸!」

 

「タツキ走るよ!街が燃えてる」

武蔵がそう言ってタツキの手を握り走り出した。

とても速かった。

 

「な!?」

 

目の前の街から煙が上がっていた

 

『サーヴァント反応が消えた』

 

「逃げたのか?」

 

『わからない!』

 

「くそ!調べに行くしかないか!」

 

タツキ達が走っているのを追いかける形となった藤丸達もラ・シャリテへと向かった。

 

「武蔵、奇襲にだけは備えておけ」

タツキは武蔵の手を離し自分のペースで走ることにした。武蔵はタツキのペースに合わせて走っている。

 

「わかってるわよ!」

 

周囲が騒がしい状態や、収拾がつかない状況での奇襲の成功率は通常時に比べ上がるためこういった場面での警戒は怠らないのがタツキだ。それに先手を取られるのは戦況を一気に傾ける形になる。

 

街に入ると街中から煙が上がっており、見たところ人間の影は見えなかった。

 

「ロマン、人は?」

 

『その街には命が残っていない』

 

「わかった、じゃこいつらは敵ってわけだな」

 

『え?』

 

「なんか変な歩き方した兵隊がこっちに向かってきててな」

 

「先輩!リビングデッドです!」

 

タツキとマシュの会話が聞こえてきたため、ロマンの回答を聞くまでもなく、タツキは飛び出した。

 

「死体は死体のまま眠ってろや!」

タツキがリビングデッドを自らの間合いに入れると、罵声と共に抜刀しそのままリビングデッドの首を刎ねた

 

「タツキ口悪い!」

飛び出したタツキを追って武蔵がタツキが倒したリビングデッドの後方にいた3体を二刀の刀で倒した。

 

「はあ、はあ」

 

タツキはジャンヌが肩で息をしていたので、それが少し気になった。

 

すぐにジャンヌにマシュが近寄り声をかけに行っていたのを見て、マシュの全体を把握する早さに驚いていた。

(任せる)

タツキはそう呟き敵を見た。

 

グオォオオオ!!!

 

轟音が鳴り響きそちらを見ると数匹のワイバーンが死体を食べていた。

 

「おいおい、そんなもの食ったら腹壊すぞ」

 

「タツキ。そこじゃないと思うけど」

 

藤丸がタツキにツッコミを入れているのを横目にマシュ、ジャンヌがワイバーンの元へ走って行った。

 

「タツキも行くわよ!」

 

「はいよ、じゃ、藤丸引き続き指令頼むわ」

 

藤丸は戦闘時は皆の目として活動している、状況把握や、戦況報告など、多数の仕事を受け持ってくれている。

 

「まずは1匹狩りますかね!」

タツキは一気に走り出したところで、

「タツキ!!!!左だ!!!」

 

藤丸の声が響いた

 

瞬時の判断でタツキは左側へ刀を向け防御の体制をとった

 

「ガギャ」

 

建物の影に隠れていた、リビングデッドの不意打ちをギリギリのところで受け止めたが、走っていたため、別方向への力が働きそのまま、横へ飛ばされた。

 

「いってぇ……」

 

肩から地に落ちたが、怪我はない。

肩も動く。

奇襲にだけは備えてか。

 

チッ

 

タツキは自らの愚かさに舌打ちをした後、近づいてくるリビングデッドに対し、刀を鞘に収め、小太刀を二刀抜いた。

 

「不意打ちありがとう。すごくウザいわ」

 

一瞬にしてリビングデッドが八つ裂きにされた。

 

《 二天一流ー卯月其の三 八重桜》

 

タツキの技の中でも上位に位置する技の一つ

小太刀の扱いやすさを利用した8連斬り

普段なら、八重に同じ箇所を斬るのだが、今回は斬撃をズラしてリビングデッドを八つ裂きにした。

 

グオォオオオオオオオオオ

 

赤色のワイバーン

上位種か?先ほどまでの灰色のワイバーンは大量に存在したがこいつは初めてだな

 

その場所へ向かおうとしたが行く必要はなかった。

跳躍したマシュが、ワイバーンを打ち落とし、武蔵が斬り裂いた。

 

戦いを終えた武蔵達が戻ってきた際、

「あれ?タツキ?何してるのこんなところで?」

 

「まあ、何?見学」

 

不意打ちを食らったなんていったら恥ずかしいので、見学ということにしておいた。

 

藤丸の元へ戻り「助かった」と伝えると「危ないところだったね、不意打ちには気をつけないとね」と笑顔で藤丸が答えてくれたのだが

 

武蔵がこちらを見てニヤニヤしているのをなんとなくで感じていた。

 

恥ずかしくて武蔵の方なんて見れませんよ。

「奇襲にだけは備えておけ」なんていった張本人が奇襲されたんですからね。

 

「周囲の敵影なし」

マシュがそう言ったので、剣を鞘に収めた

 

「これをやったのは恐らく私なのでしょうね」

 

ジャンヌが悲しげにそう言った、それは確かではないが、本人はわかってしまっているのだろう。

 

だからマシュや藤丸がそう決まったわけではないと言っても、否定する。私なのだと。

 

「わからないことは、どれほど人を憎めばこのような所業を行えるのでしょう。私にはそれだけがわからない」

 

そう言った。

 

これほどのことをしたのが恨みや憎しみだけが原動力とするならばそれはもはや憎しみでは済まされない。憎悪に近い何かではないか。タツキはそれを考えていると、それを理解しようとする何かがタツキの中にあることに気がつかなかった。

 

この憎悪を理解してはならないと、タツキの本能がそれを止めたからだ。

 

『待った!先ほど去ったサーヴァントが反転した!まずいな、君たちの存在を察知したらしい!』

 

「な!?逃げたのではなくただの撤収だったってことかよ!」

 

『そうみたいだ!冗談じゃない!五騎もいる!速度が速い!これは、ライダーか何かか!?と、ともかく逃げろ!』

 

「戦力的にも5対5。だが、サーヴァントが5とサーヴァント3と人間が2。こっちが不利だな」

 

「それに俺は戦えないから実質5対4」

藤丸はそう言った。

 

「逃げるしかないか」

タツキは少し残念そうに呟きその場を去ろうとした。

 

『早く撤退するんだ!』

ぐだぐだしていた一同にロマンから急げと鞭を入れられた。

 

「ジャンヌさん!サーヴァントがやってきます、すぐにー」

マシュがジャンヌにそれを伝えて撤退をしようとした。だがそれを聞いたジャンヌの目にはそんな気はさらさらないと言った目をしていた。

 

「......逃げません。せめて、真意を問い質さなければ......!」

ジャンヌはその本質を知りたいのだ。なぜこのような事をするのか。

 

だが。この場面での全滅は最悪だ。それを考えなければならない場面だ。だがそれが考えられないほど敵さんへ問いただしたいことがあるのだろう。

 

『ダメだ。もう間に合わない!ともかく!全力で逃げることだけを考えるんだ!』

 

 

 

 

ズゴォオオオオンという落下音と共に5人のサーヴァントが姿を現した

 

白髪に長い槍を持った長身の男

仮面をはめ、際どくド派手なドレスを着た女

帽子を被った、華奢な体つきの女の子

でかい十字架を持った青っぽい髪の女

 

そしてジャンヌと全く顔の女

だが、ジャンヌと反するのは鎧や旗が黒い。

 

本当に黒ジャンヌってか。

 

「なんてこと!?ねぇ!お願い!誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。やばいの。本気でおかしくなりそうなの。」

 

なんだこいつ。

やばい。なんだこの濃密な殺気は。

 

「あまりにも滑稽で笑い死んでしまいそう」

 

発言に狂気を感じる

 

「こんな小娘にすがるしかなかった国とか、ネズミの国にも劣っていたのね!」

 

小娘とはこっちのジャンヌのことだろう。

こいつが先ほどから言っているわけのわからないことは全てジャンヌへの発言なのだろう。

 

「ねえジル、貴方もそうーーって、そっか。ジルは連れてきていなかったわ。」

 

何言ってるんだこいつ。ジル?ジルって何。こいつらにはまだ仲間がいるってのか。

 

「貴方は......貴方は誰ですか!?」

 

「それはこちらの質問ですが......そうですね、答えてあげましょう、私はジャンヌ・ダルクですよ、救国の聖女ですよ?もう一人の私」

 

......本当にジャンヌが二人?なんだこれ。

 

「馬鹿げたことを。貴方は聖女などではない。私がそうでないように。それより、なぜこの街を襲ったのです」

 

「何故か?貴方なら理解していると思いますが?属性が反転するだけでここまで鈍くなるものですか」

 

「理由.....そうですね、単にフランスを滅ぼすためです。物理的に全部潰す」

 

発言の一つ一つがぶっ飛びすぎている。何なのだろう。

武蔵が苛立ちを露わにし始めたのを感じ取り、武蔵に目で訴えた。

(今ではない。時を見て一瞬で)

武蔵に伝わったのかはわからないが武蔵が軽い会釈をしたのをみて、再び二人の会話を聞くことにした。

 

「いつまでも聖女気取り、憎しみも喜びもに見ないフリをして、人間的成長を全くしなくなったお綺麗な聖処女さまには!」

 

「な!?」

 

え?なにこれ。何でジャンヌ照れてんの?

 

話を少し聞いていない間に結構進んだらしい。

 

『いや、サーヴァントに人間的成長ってどうなんだ?それをいうなら英霊的霊格アップというかー』

 

「ロマンさーん。めっちゃ睨まれてますよ。」

 

『え?』

 

黒ジャンヌはその声のする方をキッと睨み

 

「うるさい蝿がいるわね。殺すわよ?」

 

『ちょ!?コンソールが燃えだした!?睨むだけで相手を呪うのか!?』

 

睨むだけで相手を呪うとか何それズルじゃん。こいつとだけは戦いたくねーわ。てか負ける。

 

「貴方には何の価値もない。ただ過ちを犯すために歴史を再現しようとする、亡霊に他ならない」

「バーサークランサー、バーサークアサシン。その田舎娘を始末なさい」

 

「雑魚ばかりでそろそろ飽きたところでしょう?喜びなさい、彼らは強者です。」

 

「よろしい。では私は血を戴こう。」

白髪の男がそう言うと

 

「いけませんわ王様。私は彼女の肉と血、そして、臓を戴きたいのだもの」

隣の仮面の女性が話した。

 

「強欲だな。では魂はどちらが戴く?」

 

「魂なんて何の益にもなりません」

 

「よろしい。では魂は私が戴こう!」

 

敵が雑談のようなものに浸り出した。

誰が何を戴くかそんな会話が聞こえてくる。

 

(今だな)

 

一瞬で腰を沈め、地を蹴り、白髪の男との距離を詰めた。

 

「ほぉ?」

 

「ハロー」

 

《一刀–星明》

 

刀を一瞬で抜き、上段から斬り落とした。

 

「不愉快だ」

 

星明を槍で止められた、だが、直ぐに片手に持ち替え小太刀を抜き、そのまま、体を削ぎにいった。

 

グッ

 

小太刀をその男は無理やり手で止めると

 

「何とも興味深い、人間にしてこれほどとは」

 

「おっさん、いいのかよ、食うんだろ?魂。できんのか?」

タツキの太刀がおっさんの体を狙う。それを槍で止め、次の小太刀は素手で止めた。

 

「ヒュ〜すげーな」

 

「あまり、我を舐めるなよ」

 

「舐めてないって、俺がサーヴァント相手に舐めてかかるわけねーよ」

 

「ふむ」

 

男は槍で刀を弾き、すぐさま返しに槍の突きが飛んできた。

 

「ほお?」

 

男が突き刺した瞬間タツキが消えた。

それは幻の様に姿そのものが

 

《二天一流−師走其の一初白雪》

フェイントは一瞬の隙にかけてこそ意味があるとはよく言ったものだ。

 

「甘いな」

一瞬で居場所がばれ槍の突きが穿たれた。

 

断ち切れ武蔵

(ハッ!)

 

「ナァ!」

 

男の体にクロスに斬撃の跡が刻まれた。

 

「俺はマスターだぞ?サーヴァントの相手は基本サーヴァントに任せるっての」

タツキはそう言って一歩前へ踏み込んだ。

 

武蔵の斬撃により、多大なダメージを、受けた男は怯み、グラついた。

ダメ押しを決めることはあまりしないが、サーヴァント相手に躊躇してはならない。

「じゃ俺も行きますよ《二天一流−卯月其の三 八重桜》」

八連の斬撃が追撃となって男の体を斬り刻んだ。

 

「我を出し抜くとはな」

地に落ちた男にまだ話す力が残っていることに驚きを覚えた。

 

何故ならこの男は胴体が腰から下がないのだから。

八連斬りで同じ部位を刻むことで、部位を分断するのが本来の技の形。

 

「俺はお前たちに勝てるなんて思ってないさ、勝てたとしても思わない。そして不意打ちで倒すのには意味がある。」

 

「ほお?」

 

「お前の発言は敵を弄ぶ奴らと同じだった。ならば、最初から本気ではこない、本気になった時に本来の力を発揮するのかもしれない。そうなったら勝ち目はないかもしれない。が、それさえさせず、手を抜いている時に削りきる。どうだ?いい作戦だと思わないか?」

 

「なるほどな、我はお前の策にまんまとはまっていたというわけだな」

 

「まあ、そうなるかな、おっさんの相手してるとあっちの仮面と戦ってるマシュが結構ピンチそうなので、って、あの仮面も手を抜いてんのかよ。」

 

「ヴラド公ともあろうお方が」

仮面がこちらを見て驚き、声を上げた。

 

「ヴラド?お前の名前か?」

 

「エリザベート......いや、カーミラめ。敵の前で真名を明かすとは、不愉快だ!実に不愉快だ!」

 

「おい、おっさん、なんか体から黄色の粒子でてるけど?」

 

「我はここで終わりのようだ、まさか最初の敗退者になろうとはな」

 

ヴラドが光に包まれ消えた

 

「な」

黒いジャンヌは場面が理解できなかったのだろう。手を抜いたヴラドが一瞬にして撃たれたこと。

 

「マシュさん!逃げてください!ここは私が食い止めます!」

 

敵が呆気に取られているのを好機と見たジャンヌが前線に出て皆を逃がそうとした。

 

黒ジャンヌは直ぐに冷静さを取り戻し、後ろにいた3騎に命令した

 

始末しろと

 

『今度は後ろの三騎をけしかけてくる気か!?』

 

「ドクター落ち着いてください!一点突破で撤退します!みなさんついてきてください!」

マシュがそう言うと発言通り一点突破で進行を始めた。

 

こいつらの周りに湧いていたワイバーン達が直ぐにそれを阻止しようと周りを囲い始めたがマシュの勢い止まらずそのまま一点突破で直進した

 

「くっ」

 

しかし、一点突破は止められた

 

「みなさんやはりここは私が!」

 

ジャンヌが前に出た瞬間

 

ーシュンー

 

 

ガラスの薔薇が戦場に突き刺さった。

 

「何だこれ。」

 

「優雅ではありません。その戦い方、この町の有様、思想、主義もよろしくないわ!」

 

「善であれ悪であれ人間ってもっと軽やかにあるべきじゃないかしら?」

 

唐突現れたデカイピンクの帽子を被った、長い白髪の女の子、ピンクのドレスにミンクの手袋と、ピンクづくしだ。

 

「これが正義の味方として名乗りをあげる、というものなのね!」

 

「貴方が誰なのかは知っています。強さも恐ろしさも知っています。私は今までで一番怖いと震えています。」

 

「それでも、貴方がこの国を侵すなら、私はドレスを破ってでも、貴方に戦いを挑みます」

 

「貴方は?」

先ほどまで無口だった、帽子を被った女の子が話し出した。

 

「あら?私の御存知?」

 

「ヴェルサイユの華と謳われた少女。マリー・アントワネット」

そう言った。

 

「はい!ありがとう!」

 

「マリーアントワネット?確か......我儘姫様?」

 

「失礼ね!まあ、そうね!その役割がわたしの役目ね」

 

「マリーアントワネット……。」

 

なんというか。楽しいサーヴァントだな。

 

まあ、俺のッても奴らの殺気は消えてないあたり、隙は見せられないんだよなあ。

 

話は横耳に入れておくくらいで、俺は俺のできることをする。

 

そういうのは藤丸がやって、俺がやるのは単純な戦いだけ。それに頭を使う。

 

「それにしてもタツキ、ここまで戦場がごちゃごちゃすると、やりづらいわね」

武蔵に声をかけられた。

 

「確かにな、誰でも隙をつけるし、隙を突かれる。それに俺たちの不意打ちは一度見せたし、もう効かないだろう。できれば撤退すべきだよな」

 

「ええ、あの女がわけのわからないことを言い出して戦いにならなければいいけど」

 

「我儘お姫様だからなあ。どうなることやら」

 

「サーヴァント達!あの鬱陶しい!姫様を始末なさい!」

黒ジャンヌの命令により、敵サーヴァント達のターゲットが俺たちからマリーへと移った。

 

「周りの者は他の連中を始末なさい!」

その命令によりリビングデッドや、ワイバーンのターゲットが俺たちへ向いた。

 

とりあえずは雑魚の一掃をするとしますか。

 

さっさと終わらせてあのお姫様の手助けしないとならんだろうしな

 

 

 




アーサーペンドラゴン欲しいですね
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