ほんの少し、ルパン要素があったり。
これは、まだ時間神殿へとたどり着いていない時の話。
「やあ、急に呼び出してすまないね。こんな忙しい時に」
「どうしたんですか、一体」
ある日、人類最後のマスターは現在カルデアの指揮をとっているロマニ・アーキマンに呼び出された。彼はいつものようにヘラヘラと笑っていたが、すぐに申し訳なさそうな顔になった。
「実は……
「……やっぱり」
「日本に特異点が出現した。割と最近、二十世紀の東京付近にね。最近は日本に特異点が出来すぎてる気がするんだよね。鬼ヶ島や月見の時とか」
「でも、今回の特異点はすこーし勝手が違うかもね、──君」
後ろからマスターに声がかけられる。そこにいたのはレオナルド・ダ・ヴィンチ。モナリザの姿で召喚された英霊。基本的にはDr.ロマンのサポートをしている。
「どう言うこと?」
「実はね、特異点の位置が曖昧なんだ。年代は一致してるんだけど、ある時は大阪に、ある時は京都に、ある時は沖縄に、アメリカにも移ったことがある。少し前から観測されてたんだけど、どう手出しすればいいのかわからなかったんだ。最近は東京の近く──米花町と言う町で落ち着いてる」
「特異点が、移動している?」
「うん、レオナルドの言う通りなんだ。まるでその時代のその場所ではなく、たった一人を中心として、その周りが特異点になってるみたいなんだ」
たとえそれが、前例のないような特異点であったとしても、マスターはそこは向かう。マシュとフォウ君、幾ばくかのサーヴァントを連れて。
レイシフトの先は日本、米花町。とある豪邸の前に出現した彼らは一人の少年と出会う。
「英霊?どーせオカルトでしょ?僕は信じないよ」
「……俺と同じ感じがするな。精神は大人、体は子供。──面白い!ネタになりそうだ!」
「えっ、いきなり現れた!?一体どんなトリックを……?」
「あ、あの、取り敢えず一度落ち着いて聞いてください。アンデルセンさんも書くのをやめてください」
その少年、江戸川コナン──本名、工藤新一──の周りで次々と起こる殺人事件。マスターは確信する、この少年に何かがあると。
「──今回は推理のようだから、私も限定的ではあるが参戦させてもらおう。私はシャーロック・ホームズ。世界で唯一の顧問探偵だ。アトラス院ぶりだね、カルデアの諸君」
「シャーロック・ホームズ!?本物?すっげぇー!まさか、本物のホームズに会えるなんて!」
「マスター、江戸川君がはしゃいでます。珍しいです!」
立ち塞がるは黒づくめの男たち。協力するのはFBI。
「英霊だかなんだかしらねぇが、楯突くってんなら始末するだけだ」
「オカルトは信用しにくいが、坊やの言うことだ、俺たちも協力しよう」
「新しい
行く先々で出会うコナンの知り合いたち。
「なんや、工藤。とうとうオカルトにでも手ェ染めたんか?にしても別嬪なねぇちゃんやな」
「へぇ、英霊だって?面白いね」
「坊主、そのカルデアとやらの者たちはキッドを捕まえることが出来るか?」
「魔法だか魔術だか知りませんけど、マジックでも少しは再現出来るんですよ」
翻弄される英霊たち。どこにも見当たらない聖杯。不老不死を謳う幻のビッグジュエル『パンドラ』。様々な思惑が入り混じる中、マスターはこの特異点を攻略出来るのか。
「おい、ルパン。なんだその水晶は」
「これがよぉ次元、なぁーんでも願いを叶えてくれるってお宝らしいのよ。この前名探偵のとこに寄った時に盗んできちまった」
「なんでも願いを叶える?どうせ眉唾もんだろ」
「確かになぁ。でもやる価値はあるだろ?ってことで、不二子ちゃんと結婚したぁーい!」
「バカだ……って、おい、なんだその怪物は!」
「んー?どうしたのよ……って、おわぁ!?」
「我、七十二の魔神の一柱也、序列十三位ベレト也。我、汝の願いを叶えよう」
世界のどこかで、とある大泥棒の手によって魔神柱は召喚されてしまった。このことにマスターが気づくのは数日後のことである。
パンドラ
マジック快斗に出てくるとあるビッグジュエルの名前。不老不死を授けると言う。
ベレト
序列十三位の悪魔。男女問わず愛情関係をとり持つ。
コナンは召喚されるとしたらキャスターでしょうね。確実にスタンスキルを持ってる。