ありえたかもしれない特異点。集まりし碩学の徒は何をなすのか。
男は走っていた。
否、男は逃げていた。
「糞っ!何なんだあの女は!」
彼は一度振り返り、その場に立ち止まる。
「……逃げ切れた、か?」
「ワタシから逃げ切れるとでも〜?」
男の背中に、女の声がかけられる。振り返った男の目に飛び込んで来たのは、猫を抱えた白衣に眼鏡の女。
「……何なんだ、どうして私たちを狙う!」
「んー、君たちの中に、ワタシたちの標的がいるから?」
「なっ……私の仲間は渡さんぞ!」
「知らないよ〜、こっちが一方的に嬲るだけだからね。じゃあ、バイバイ」
女は白衣の内側から出したスイッチを押す。その途端、男の足元が爆発し、男の立っていた場所の周りには肉塊しか残らなかった。
「君の足元に爆弾が仕掛けられてる可能性ってね。ゼロじゃないでしょ?」
女は笑いながらその場を去る。抱えられた猫は、誰にも見られていない間に死んでいた。
イギリス、ケンブリッジ大学の研究室。そこでは、二人の男と一人の男が向かい合っていた。
「……どういう事だ、私が狙われている?」
「ああ、そのために私たちが来た。君を守るためにな」
「君たちの、名前は……?」
「私はトーマス・アルバ・エジソンと言う。君よりも後の時代の発明家だ」
「同じく、ラボアジェと言う。よろしく頼むよ、マスター・アイザック・ニュートン?」
「──ニュートンの居場所は?」
「まだわからんよ。そろそろあいつが帰ってくるだろう?彼女の宝具に賭けてみたらどうだ?」
「ふん、私の方があの女よりも天才だが、試してみる価値はある。発見したのなら、私の『
「お前は本当にエジソンが嫌いなのだな、ニコラ・テスラ」
「発明の元となった研究者を殺そうとしているお前たちよりかはマシだと思うがね、ライト兄弟」
「見ぃつけたぁ。灯台下暗しだっけ?こんな所に居たんだねぇ、ニュートン」
「退がれ、ニュートン!必ず誰かと一緒に居るんだ!」
「常に誰かに観測されてろ!そうでなければ、
対峙するエジソン・ラボアジェと白衣の女。大学から逃げ出したニュートンの前に、盾を持った少女と黒い髪の毛の少年が現れる。
「──良かった、間に合った。貴方を助けに来ました、ニュートンさん。私たちはカルデアと言う組織の者です」
マシュ・キリエライトと名乗った少女、藤丸立香と名乗る少年。ニュートンは彼らを信じ、助けを求める。
アイザック・ニュートン。
今に残る科学の基礎を作り上げた男。光のプリズム効果、そして慣性・運動・作用反作用の法則を発見し、万有引力の法則を証明した男。彼が1687年よりも前に殺されれば、今の科学はなかったかもしれない。
何を思って科学者たちはニュートンを狙うのか。どこかにいる月の学士は何を思うのか。
この物語は、語られるのを待ち続けるばかり。
オリ鯖紹介
真名:アイザック・ニュートン
クラス:キャスター
所有カード:Quick×1、Arts×3、Buster×1
保有スキル:プリズム[A]味方単体のNPをチャージ、敵単体のチャージを1ダウン
プリンキピア[EX]味方全体のNPをチャージ、味方単体の宝具威力をアップ、敵全体のチャージを1ダウン
宝具:
敵全体のチャージをダウン&スタン、自身のNPをリチャージ
真名:ラボアジェ
クラス:キャスター
所有カード:Quick×1、Arts×2、Buster×2
宝具:
敵全体にダメージ&やけど、敵に与えたダメージ分自信を回復
真名:ライト兄弟(ウィルバー・ライト&オービル・ライト)
クラス:ライダー
所有カード:Quick×2、Arts×2、Buster×1
宝具:
自身のQuickをアップ、敵単体に強力な攻撃
白衣の女
真名:エルヴィン・シュレディンガー
クラス:キャスター
所有カード:Quick×1、Arts×2、Buster×2
宝具:
全キャスターの宝具効果よりランダムで一つを発動、50%で敵単体もしくは敵全体を即死、50%で自身を即死
FGOではなく普通の聖杯戦争での効果:その状態で起こりうる全ての可能性を操る。例えば、コンテナの中に小麦粉ではなく銃器が入っている可能性を掴み取り、小石一つを当てただけで相手を倒す。ただし、宝具を使うたびに半分の確率で自身も死ぬかもしれない。