神様転生、二次創作でよくある設定の一つだ。
神様のミス、寿命、神様も知らなかったetcな理由で死んでしまったおり主君が神様から転生特典をいくつか貰いいろんな世界に転生するというもの。
転生特典はいろんなものがあって。
膨大な魔力、強力な超能力、能力を無効化する能力、もしくは体質。
アニメ、漫画、ライトノベル、その他キャラクターの能力。
大きな力をもらい新しい世界で好きなように生きる。
同じ転生者を倒すもあり、ハーレムを築くもあり、一途な恋をするもあり。
で、私もそのようなものと同じようになってしまったわけだが。
名前、兵藤命(ひょうどうみこと)
性別 男
神器 赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)あと、なんかスマホ?
家族としての立場 兵藤一誠の双子の弟。
なんだこれ?
いや、別にどこに転生事態に不満は無い。
ただ、事故で死んじゃった自分に生き返らせて、特典くれてしかも、女の子いっぱいのところに送ってくれたんだから。
けどさ、特典として赤龍帝の籠手はダメだろ。
主人公の得意どころというか、まあ唯一な武器を自分も持っているわけで。
『混乱がこちらにも伝わってくるがどうした相棒?』
こっちのドライグも目覚めているわけで。
『それにしても一誠だったか?相棒の兄は?あちらの俺は不憫だな』
まあ、つながっているので自分の記憶もわかるわけで。
…エロはないけどまあ、普通に戦えるわけで。
…まあ、いろいろ考えてるわけです、はい。
でも、男としては兵藤一誠みたいに熱く正直に生きてみたいわけで。
『…性欲は薄く、戦闘意欲は強い、アクロバットが好き、かっこいいものが好き。一部を除いて。よくもまああここまで子供のような感じで持ってきたものだな』
俺の趣味暴露するのやめてもらえます!
『しかも、女の好みは人外ときたか、親が泣くぞ』
ほっといてもらえます?
『人外の中でもアラクネや、ハーピィ、…これはないわー』
おいこらてめぇ文句があるなら聞くぞこら!
『龍の娘なら人にも慣れるし亜人風にも成れるぞ』
さて、さっさと強くなって嫁さん見つけよう。
ドラゴンてのは強いオスに惹かれるんだろ?なら強くならないとなー。
ハーレム?美少女?どうでもいいです。
個人的には人外美少女がいいけども。
偉い人と素人には人外の良さがわからんのだよ。
「何を考えているか知りませんが、どや顔で小さくガッツポーズはやめたほうがいいと思いますよ」
…。
「塔城、見てたのか」
「はい、命先輩が何やら難しそうな表情をしていたので何事かと」
「…見るのはわかるが、私の膝に乗る理由はあるのか?」
いやまあ、別に気持ち悪いとかじゃないんだけど年頃の女の子が同年代の膝の上に乗るのはダメだと思うのだよ。
「私が命先輩の膝に乗るのは、特にありませんなんとなくです」
「思春期の女の子がなんとなくで男の膝の上に乗るな、あほう」
お兄さん塔城の感性に少し不安を持ちます。
「それで、何を考えていたのですか?」
金色の瞳がじっとこちらを見つめる。
「兄のアレをどう止めたものかとな」
転生関係のことを話せるわけないのでそれらしい話題を出す。
だが、私が出した話題はここの学園全生徒にわかるもの。
「…ああ、命先輩の弟さんですね」
「いや、私に弟はいない、てか、兄だ兄」
「並んでも命先輩のほうが上に見えます」
あ、はいそうですかー。
自分、老けてるのかな?
特に老けてる感じはしないんだけどな。
「…そうか」
少しショックだ。
私は母親にのせいであの髪型ではないからな…少し寂しくもある。
まあ、まとめているから邪魔にはならないのだがな
それにしても、親も私にべたな名前を付けたものだ。
命とは二度目の命の私にとっては皮肉だな。
「ふっ」
右手をポケットの中に入れて神器であるスマホらしきものを取り出す。
『英雄なる運命をその手に(ヒーロー・ザ・フェイト)』
わかりやすい名前と画面に表示されるFateの文字。
これもまた皮肉だよなぁ。
「命先輩もソーシャルゲームなんてするんですね」
「まあ、な」
ゲームと勘違いしている塔城の頭をなでる。
「もう、いい時間だし帰るからのいてくれ」
「はい」
膝からあまり感じなかった重量がなくなる。
「塔城は今から部活か?」
「はい、なので暇つぶしとして命先輩の相手をしていました」
「ずいぶんと上から目線な発言だな、身長は低いのに」
「人が気にしていることをさらりと言ってくる先輩にはちょうどいいかと思いまして」
「ふっ、また明日な」
「はい」
お互い軽い言葉を交わして分かれる。
私がストーリーに加わってもいいのだろうか。
それを少し考える。
もし、私がストーリーに加われば何かが変わるのかもしれない。
誰かが救われなかったり。
逆に救われたり。
「また来たのか?」
学園を出たコンビニの前で私の後ろに人が立つ。
「ああ、英雄の子孫ではないがその神器はその資格を持つものと同義だからね。特に俺たちのところは」
振り返る。
そこにいたのは学生服に中国の武将が着るような服着崩している青年。
いや、曹操がいた。
何でも三国志に出てくる曹操の子孫らしい。
三国志とか私、公明と劉備しか知らねぇわ。
「『英雄なる運命をその手に』は、英雄たちの記録を持ち主の体に宿しその力を使えるようにするもの、しかも他人に付与することもできる。」
なんで本来なかったはずの神器、しかも神様が私にくれたものにそんなに詳しいんですかねぇ!
しかも、その能力今知ったわ!
何か?
じゃあ、『約束された勝利』とか『無限の剣製』とか使えたりするの?
個人的には後者が好き。
けどさ、今は面倒なんだよいろんな意味で君とかかわりあうのは。
「前にも言ったが…」
赤く必要な部分しかない籠手が私の右腕に現れる。
「その力はっ!」
そのままの力を開放して私は声を出す。
「私は私の日常にさえ妨害をしなければ敵にはならない、だが味方にもならない。私がするのは救えると思った時だけ目の前で誰かの命が散ろうとした時だけ私はこの力を使う」
「ははっはははははははは、はははは!!君は、君は英雄になる資格があるにもかかわらず赤龍帝なのか!」
曹操が喜ぶように、楽しそうに、だがどこか嫉妬をはらんだ声で笑う。
「去れ、今日は手を出さないでやる」
赤いオーラが体から漏れ出す。
「そんなに使いこなせるのか!ますますほしくなったよ」
ないこいつやだきもい。