ハイスクールD×D・イレギュラーな龍帝   作:haineko

7 / 9
あー、一時間クオリティ。




やさしさと命

学校を休んだ。

小次郎たちも私の気持ちを察してか朝から何もしゃべらない。

 

誰も家にいないことを理由に近くの公園に出てきた。

頭の中に会うのは初めて命を奪うという事を実感した感触。

 

一瞬で自分は命を殺した。

その事実が私の頭を重くする。

分かっていた、二次創作で堕天使やはぐれ悪魔を殺すのだってよくあった。

 

だけど、それは物語だから大丈夫だった。

自分が殺した堕天使はこれからアーシア・アルジェントを殺そうとした一員だ。

だから、自分が殺してもそれは物語的によかった。

 

「なわけねぇだろうがぁっ!」

誰もいない公園に自分の叫びが響く。

 

自分は覚悟もなく命を奪ったんだ。

それが悔しくて悲しくて、辛くて涙が止まらない。

 

物語?テンプレもの?やらなきゃこっちがやられた?

 

全部ただのいいわけだ。

殺したのは紛れもない事実。

 

自分は人殺しだ。

 

 

 

「…荒れているようだね」

聞きなれた声が耳に届く。

「…」

変事をしない。

「英雄の力を使って堕天使を殺したんだろう?何を悩む」

「黙れ」

力を押さえることなく私は曹操をにらみつけた。

「異形の者は人に殺される運命だなにをなやむんだい」

「異形だろうが命は命だ!あんな簡単に奪っていいものじゃない!」

赤いオーラが自分の体から漏れているのがわかる。

『命、乗せられるな悪魔に気づかれるぞ!』

ドライグが叫んでいるが耳に入ってこない。

心の中にたまっていたものを曹操に吐き出していく。

「命なんて簡単に奪っていいものじゃないんだよ!それが異形でも、天使でも悪魔でも奪っていいものなんかじゃない!堕天使を殺したから英雄?ふざけんな!自分はただの人殺しだ!」

言い切った。

そして胸の中にストンと落ちた。

英雄なんて、ただ命を奪っただけの人間じゃないか。

 

聞かれているだろうが関係ない。

もう、殺すことはうんざりだ。

「だが、君があの堕天使を殺していなければ犠牲になった人はいるんだ」

「それでもだ」

言い切る私に曹操はかわいそうなものを見るような目を向ける。

「…君は英雄の資格を持つには優しすぎるな」

優しくなんてない。

 

ただ殺しなんてしたくないだけだ。

子供のような単純な理由を心の中で吐く。

『主よ、人を切るのはなんであれ悪だ』

小次郎が言う。

 

もう、だまれよ。

『だがな、そこの槍使いが言ったように。それで助かるものもいる』

殺す必要はなかった。

 

さく。

 

音にすればそうだろうか?

曹操は私の左胸に槍を刺した。

 

「…奪うこともできない味方にもならない。悪いが君は俺の道の障害物だ。ここで消えてもらう」

白いシャツがじわりと血で色を変える。

皮肉にも自分はFateの主人公と同じような殺され方だった。

 




次ようやく我らが主人公が出ます。

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