紅の破壊人   作:リト@√あるふぁー

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-冷酷不条理の罪僕が君を愛することすら許されぬなら-


第二話「その少女、瀟洒」

霊那「…。なんだよ…。これ…。」

 

目の前に広がるのは地獄絵図そのものだった。

 

狂歌「真っ赤…。」

アド「匂いもきついな…。この匂いは…人の血だな…。」

 

アドは服の裾で鼻を覆いながら淡々と話す。

狂歌はナニカに気づいたのかアドの一言で顔を(シカ)めた。

 

霊那「どうした」

狂歌「…。化け物…。数…。増えてるの…。もしかしたら…、ここの生徒やられてるかも…なの」

霊那「!!」

アド「まずいな…。七班とたか先輩が先行して突っ込んでるはずなのだが…。」

狂歌「もしかしたら…七班…」

霊那「それは最悪の場合だろ!?今こうしてぐずぐずしてる間が無駄になんだろうが!!ここの敷地内のマップは送っといたからさっさと散れ!!私は校舎内にいくから!アドさんは校舎裏!狂は別校舎!!散るぞ!!!」

アド「うっせ」

狂歌「…わかった」

 

全員ばらばらに走る。

 

霊那(…。お前ら…。死んだら容赦しねえ…!)

 

そう思い全力で走る。

途中でフェイントをいれながら華麗に殺していく。

だが一切血を浴びていない。

持ち前の瞬発力でかわしていってるのだ。

一年、三年のクラスをすべて回ったが生き残っているのは誰一人いなかった。

二年四組の扉に手をかけたときだった。

背後から堅いナニカに殴られる。

体重の軽い霊那は容易に扉とともに教室の端まで飛ばされてしまった。

 

霊那「ゴホッ…!!」

 

口の中が鉄の味にかわる。

眩む視界の中には生徒と教師、そして惨殺死体だった。

 

霊那「っ!!!」

 

生徒の中のうちの

 

霊那(何で…あいつが!!)

 

一人の少年と目が合った。

 

??「霊…那?」

 

少年が口を動かした瞬間その声をかき消すように

 

霊那「…。ああああああああああああああああああああああ!!!!!うざいんだよ!!」

 

叫びさっきぶっ飛ばしてきた化け物を蜂の巣にする。

叫び声を聞きつけたたか先輩とアド、狂歌、そして二班の一人が教室に飛び込んできた。

 

狂歌「なに…。これ…。」

??「霊那ちゃん!!」

 

霊那「あ…ああああ…ああ…」

 

霊那は惨殺死体に目をやり泣き崩れた。

アドはそっと手で目を覆った。

狂歌は黙って死体の名札を確認する。

制服は私たちの通っているものだったので簡単に判別できた。

 

アド「…。きついな…。」

 

アドは小刻みに震える霊那を抱きしめていた。

 

狂歌「ぎら姉…。」

 

二班の女性にそっと話しかける。

 

??「…狂ちゃん…。誰が亡くなってたの。」

狂歌「…。向こうで…。はなそう…。」

 

そう言い二人は廊下へ出て行った。

たか先輩と呼ばれた男性はここの教職員と話しているようだ。

 

??「アド…。」

 

霊那が過剰に反応した少年が近寄る。

 

アド「!!…。零…。」

零「…。霊那…。」

 

零と呼ばれた少年が霊那を優しくなでた。

霊那はその少年に抱きついた。その瞬間零の中のナニカがちぎれた。

 

零「…。ごめんな…。俺は…お前みたいに運命に逆らえない…。」

 

零の瞳から流れる液体はぽつりぽつりと頬をぬらした。

アドは冷たくこういった。

 

「****がどうしてここに?」




登場人物と説明(?)

・舞風 霊那
感情に過剰に反応し、人見知りで一部の感情の欠落、情緒不安定な少女。自分に兄がいてることを知っているがアドが異常なまで嫌うため話さない。

・アドミスミラー
霊那の親友で綺麗な男性、かなり残虐な性格だがみんなの前では押さえている。

・霊月 狂歌
温厚で口数の少ない少女、一班の中で唯一の頭脳派。

・大村 崇志(タカシ)(たか先輩)
アドミスミラーとは幼少の頃から仲がよく人一倍苦労し人一倍優しいみんなのお兄さん的な存在。

・霊月 嫌羽(ギラハ)(ぎら姉)
狂歌の実の姉で天然な女性、冷静だがかなりの心配性そしてシスコン。

・舞風 零
霊那の実の兄だが霊那が小学生の時に姿をくらます。実は舞風家は狐族で零は化け狐。自分のせいで霊那が苦しむくらいならと霊那に感づかれないように人のふりをしていた。アドミスミラーに嫌われているようだ。
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