序章 キュアブレイブ
現代より、一万年前。この世界には強大な悪意が迫っていた。そんな悪意を阻む者が一人居た。
???「一万五千年前に襲来した、大いなる混沌の戦いに続き、プロトジコチューの戦いの最中に介入しようとは、セコいわね」
その少女は、強大な悪意を持った軍勢を前にしても、動揺する気配は無かった。
???→キュアブレイブ「だが、その企みは私に阻止される!!大人しく帰ってもらう!!」
その少女の名はキュアブレイブ。後の世で邪悪に立ち向かう伝説の戦士、プリキュアの称号を持つ戦士である。その衣装は赤いブレストアーマーを装備したドレス状の衣装を着ており、背中には金色の翼が展開している。その髪は青いロングに赤い兜をかぶっている。そして、ブレイブの右手には赤い長剣が握っている。
ブレイブ「エンプレス達がプロトジコチューとの戦いに専念している!!悪いが此処から先へは通さん!!」
そう言うと、ブレイブは目の前に居る敵の軍勢に向けて突撃する。
ブレイブ「どけい!!」
ブレイブは長剣でミサイル型の怪物を一撃で切り裂いた。その一撃で怪物達は消滅された。
ブレイブ「数に任せて倒すなど10年早い」
ミサイル型の怪物がいなくなったのを見て安心するブレイブ。そのブレイブの視線からあるものを見つける。
ブレイブ「ミサイル型の怪物はこいつらから出てきたのか」
それは、現代で言うミサイルランチャーを積んだ戦闘機で、戦闘機を模した怪物である。
ブレイブ「プリキュアは遠距離に弱いと思ったな。だが、失敗したな!!」
ブレイブは手にいわゆるスナイパーライフルのようなものを出してきた。
ブレイブ「撃ち抜け!!プリキュア・ブレイブシュート」
スナイパーライフルの銃口から、浄化効果を持つ弾丸を放った。それにあたった戦闘機型の怪物はあっという間に消された。だが、ブレイブの攻撃はまだ終わらない。
ブレイブ「まだ、終わりと思ったが甘い!!」
すると弾丸は急激に曲がり、所謂跳弾と言う軌道に変化したのだ。その一発の跳弾によって怪物達は浄化された。
ブレイブ「これで邪魔者は居ないだろう。さて、エンプレス達のようすを見に行くか」
怪物達が居なくなると、キュアブレイブはキュアエンプレス達が居る場所へ移動した。
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そのエンプレス達は既にプロトジコチューとの戦いを終えていた。
エンプレス「マジシャン、プリーステス。何とか終わったようね」
マジシャン「そうね。けど、封印までが限界ね。今の私たちじゃ、完全に倒せないし」
プリーステス「エターナルゴールデンクラウンが無かったら危ないし、おまけに」
エンプレス「おまけに?」
プリーステス「戦闘中に乱入する輩が居たらもっと時間がかかったわ」
マジシャン「余計な体力も消耗したしね」
マジシャン達が言うとちょうどキュアブレイブが姿を現す。
ブレイブ「そういうのも無理ないよ。プリキュアを妬む輩だっているし、それにプリキュアに滅ぼされた連中の残党が、仇討ちの為に襲いかかる事だってあるんだ」
マジシャン「そうね。そしてブレイブ、あなたがその乱入する輩を撃退したんだね」
そう、ブレイブはそのさっきまで乱入を目論む敵達と交戦して、見事に退けた。
ブレイブ「ああ。プロトジコチューもそうだけど、他に惑星レッドを狙う輩も居たんだ。この星は幸い平和だ」
エンプレス「地球の神、ブルーのお兄さんのレッドが居るお陰ね」
ブレイブ「その通り。レッドは優秀な神だ。余程の限り、惑星レッドは滅びないよ」
エンプレス「そうね。この地球も多少の争いは起きてるけど大丈夫よねブレイブ?」
ブレイブ「今の所はね。けど、その先には、地球全土を巻き込む争いが起きるかも知れないし、それに?」
エンプレス「ブレイブ、何が言いたいの?」
ブレイブ「もともとプリキュアとはマザー・ラパーパによって産み出された魔法使いの称号だったが、時がたつに連れ、今は妖精に選ばれし資格者の称号を意味している。そして、女の子は誰でもプリキュアになれる可能性はある。けどね、プリキュアは殆どは人間だ。心ある者が人々を守る為に戦っているのが普通だ。けど、それに外れた輩が時々現れる」
ブレイブの質問にプリーステスは答える
プリーステス「プリキュアで有りながら、利己的な行為をし、時にはプロトジコチューのような行為や、嘗て居た連合軍のような輩が居ると言いたいのね」
ブレイブ「そうだ。人間ってのは時折こういう歪んだ心を持つ輩が出ることがあり、時には、世界を支配しようと目論む独善的な行為を仕出かすんだ。人間にはそういうのも居るんだ」
マジシャン「そうね。人間も中にはプロトジコチューみたいな行為を仕出かしたのも居るくらいね」
プリーステス「人間ってのは心があってこその人間、それ故に過ちを犯すこともある」
エンプレス「けど、人間は何処かで過ちに気づき、それ故に二度と過ちを起こさないよう行動をしている」
ブレイブ「その通りだ。だからこそ、私達は限りある命で、人々を守らなければならないんだ!!」
エンプレス「私達は人間。命も限りがる。だから命ある限り、できる限りの事をするべきね」
マジシャン「そうなるわ。そして、私達が取るべき行動はあるよねブレイブ」
マジシャンの疑問にブレイブは答える。
ブレイブ「あるな。今やるべきことは、いつか復活するプロトジコチューを初めとする闇の存在に対抗出来るプリキュアの育成に、プリキュアを支援するための組織の結成、プリキュアで有りながら邪悪な行為をするプリキュアを止める抑止力を作るくらいだな」
エンプレス「気が遠くなりそうね………」
マジシャン「その分、やりがいがあるじゃない」
プリーステス「大いなる混沌や、プロトジコチューの封印は通過点。大事なのは此れからでしょ」
ブレイブ「そう、此れから先は何が起きるか解らない。それ故に、私達は、限りある命の中で出来る事をするんだ」
エンプレス「私達は不死身じゃない。何時か死を迎えるかも知れない。けど私達は、出来る事をするわ」
エンプレスが言うと、ブレイブは返事をする。
ブレイブ「そうだ。それじゃ、プロトジコチューも封印したし、地球へ戻るとする………むっ!?」
地球へ戻るとするエンプレス達だが、ブレイブは何かに気づく。
エンプレス「どうしたのブレイブ?」
ブレイブ「全く、消耗したところを狙うか」
エンプレスの質問に答えるブレイブはやれやれな顔で言う。
ブレイブ「消耗してるエンプレス達を倒す気だな」
エンプレス「私達を狙っている!?」
ブレイブ「プロトジコチューの戦いで消耗してるんだ。消耗したところを狙うのは当然だろ」
マジシャン「戦いのセオリーとは言え、キツいわね」
プリーステス「敵もいろいろ手段を選ばれないでしょ」
ブレイブ「そう言う事だ。だから、エンプレス達は一刻も早く撤退しろ。そして、地球にいるプリキュア………そうだな、ブルーの所に保護するんだ」
ブレイブの言葉を聞いて理解するエンプレス達
エンプレス「分かったわブレイブ。必ず終わらせて帰って来てね」
マジシャン「そして、死ぬんじゃないよ」
ブレイブ「バーロー、簡単には死なねえよ。必ず生きて戻ってやるからな」
プリーステス「そう言うと思ったわ。ブレイブ、必ず何時ものように戻って来なさい!!」
そして、エンプレス達は地球へ撤退する。そして、ブレイブのみが地球の外へ残った。
ブレイブ「さて、私達を狙う輩はどいつ?」
ブレイブが視線を向けると、そこには先ほど撃退した怪物達が居た。だが、違いがあった。それは?
???「やれやれ、折角プリキュアを見に来たが既に撤退済みか………そして、またお前が居るのだなブレイブ」
そこには、眼鏡を掛けた、学者系の衣装を纏う青年が居た。
ブレイブ「また、グリフか。あんた、まだ自分の故郷を滅ぼした連中を恨んでるのかい!?」
グリフ「当然だろ、僕の故郷を好き勝手蹂躙したんだ。世界を荒らす敵を討つと言う口実を裏に僕の故郷を、進軍先を通ると言う理由で荒らしたんだ!!そんな行為を僕は許さない!!人間は欲望の為なら、どんな非道な行為や卑劣な行為を仕出かす。他人を裏切り、他人を利用し、他人をも操る。それが人間の本質だ!!」
ブレイブ「人間の本質ね………まあ、ある意味間違いじゃないさ。けど、それはあんたが悪い面しか見てないだけだ。善き面だってある。其を含めての人間だ!!それすらも消す気か!!」
グリフ「そうさ。目的の為ならどんな卑劣な行為をする。それが人間の本質だ!!」
ブレイブ「そうか。なら私はあんたを止める!!」
グリフ「なら僕は、君を倒して、復讐を達成して貰う!!」
キュアブレイブと謎の青年グリフ。二人の激突が再び始まる
次回、キュアブレイブに悲劇が起こる!!