ブレイブソウルプリキュア   作:MIXEVOL

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玲央の誘いに対し、悩みを抱く陽奈。そんな陽奈の前に日向咲と美翔舞が現れる。二人の出会いが陽奈に影響をもたらす事になる。


第二話 輝きの太陽 キュアフィーニクスその3

カルージャから、ギルディア軍の事やソウルキングダムの事を聞いた玲央。その事を陽奈にも告げるが、陽奈は戸惑いを隠せずに居た。そんな時、レストラン『フレイムバード』にふたりはプリキュアsplashstarのキュアブルームこと日向咲とキュアイーグレットこと美翔舞がやって来る。二人の出会いが陽奈にどんな影響を与えるのだろうか………

 

────

 

レストラン『フレイムバード』店内

 

陽奈の母であるハルカに呼ばれた陽奈はレストランの店内に居た。

 

陽奈「開店してないのに客が来るなんて………誰が居るんだろう?」

 

陽奈は店内に居る客がどこに居るのか周りを見回した。すると其処には茶髪の少女と紫髪の少女がレストランの席に座っていた。

 

???「あんたがこの店のウェイターなの?」

 

陽奈「私はウェイターと言うより、このレストランのオーナーの娘だよ」

 

???「レストランのオーナーの娘、まるでマナさんと同じね」

 

陽奈「ええ、所で開店前に私のレストランに来るなんて、貴女達誰なの?」

 

陽奈はレストランの席に座っている二人の少女に話しかけた。するとその少女達は陽奈に対し返答した。

 

咲「あたし達とは初めて会うみたいね。あたしは日向咲」

 

舞「私は美翔舞、咲のパートナーよ」

 

その少女である日向咲と美翔舞が陽奈に対し自己紹介した。

 

陽奈「日向咲と美翔舞。もしかしてダークフォールに立ち向かったふたりはプリキュアsplashstarのキュアブルームとキュアイーグレットですか?」

 

咲「そうだよ。そしてあんたが昨日グランガード日本支部にて戦闘に関わった星川玲央の関係者である天野陽奈だね」

 

陽奈「えっ、玲央ちゃんや私の事を知ってるのですか?」

 

陽奈はまだ会っていないにも関わらず玲央の事を知っている咲と舞の話を聞いて驚いていた。

 

舞「無理もないよ。昨日なぎささんから、玲央さんの事を聞いてたから」

 

陽奈「そのなぎさって、キュアブラックの変身者である美墨なぎささんの事なの?」

 

舞「ええ、なぎささん達は昨日グランガード日本支部に現れたプリキュアが気になって今勇城市に来てるの?」

 

咲「なぎささん、驚いてたよ。ボーイッシュな雰囲気が、クールな巨乳のお姉さんみたいな雰囲気に変身するなんてあり得ないと言ってたから」

 

陽奈「どういう事なの?」

 

咲の言葉を聞いて陽奈は動揺する。

 

咲「何でって、そのグランガード日本支部に現れたプリキュアの変身者は………その星川玲央だって言ってたから」

 

陽奈「じゃあ、玲央ちゃんは本当にプリキュアになったんだ………」

 

陽奈は玲央がプリキュアになったことを改めて知ってしまった。そんな時、舞は陽奈に話しかけた。

 

舞「所で陽奈さん」

 

陽奈「何でしょうか?」

 

舞「何か悩みでもありますか?」

 

舞は陽奈に対し何か悩みでもあるのか質問してきた。すると

 

陽奈「実は………」

 

陽奈は咲と舞に自身が抱えている悩みの事を話した。それは

 

咲「玲央にプリキュアになって一緒に戦って欲しいと言われて誘われたの?」

 

陽奈「はい。玲央ちゃんは私にプリキュアになって欲しいと言われました。その時の玲央ちゃんは嘘を言うようには見えませんでした」

 

玲央からプリキュアになって一緒に戦って欲しいと誘われたが陽奈は

 

陽奈「でも私は、唐突にプリキュアになる事に戸惑い、すぐには決められず断りました」

 

陽奈はすぐに決められず、一度は断った事を告げた。

 

咲「すぐには決められずに一度は断ったんだね」

 

陽奈「はい」

 

咲「まあ、中には訳あって断ったのも居るから気にしなくても良いよ」

 

陽奈「それは分かってます。けど、私って肝心な時に限って臆病かな……」

 

その時、陽奈はどうしてすぐに決められなかった事に後悔を抱いていた。それを見て舞は陽奈に話しかけた。

 

舞「陽奈さん、質問しても良いでしょうか?」

 

舞は陽奈にある質問を言う。それは

 

陽奈「何の事ですか?」

 

舞「何となくですけど、陽奈さんが時折辛い表情をしてるような気がします。もしかして陽奈さん、過去にいじめを受けましたか?」

 

陽奈は過去にいじめを受けたのではないかと言う質問である。其を聞いた陽奈は

 

陽奈「どうして私がいじめを受けたと分かるのですか?」

 

何故いじめを受けていた事が分かったのか疑問を抱いた。それに対し咲が陽奈に説明する。

 

咲「舞は観察力があるせいか、物事の小さな変化を感じやすいんだ。実際あたしが抱えていた悩みや不安を察してたんだ」

 

咲は舞は観察力があるから陽奈の悩みを察することが出来たことを告げた。

 

陽奈「それで私の悩みを察するとはすごいですね」

 

舞「私、絵を書くのが趣味で、そのお陰か観察力があるの」

 

陽奈「絵を書くのが趣味ってことは、その絵上手いのですか?」

 

舞「ええ、今は美術系の大学に通ってますから中学の時より上手くなってるわ」

 

陽奈「そうですか。それにしても二人は仲が良いのですね」

 

咲の話を聞いて、舞が自分の悩みを察していた事に感心する陽奈。そして陽奈は咲と舞の仲の良さに羨望を抱いた。ところが

 

咲「確かにあたしと舞は仲が良いよ。けどそんなあたし達も不仲になった事があるんだ」

 

咲は一度舞と不仲になった事があると告白した。

 

陽奈「どういう意味なの?」

 

不仲になった事があることに疑問を抱いた陽奈は咲に対し質問した。すると

 

舞「私達がカラオケ大会の待ち合わせの時に咲は遅刻し、私は時計屋に寄った事で仲違いしてしまったの」

 

舞はカラオケ大会の待ち合わせの時に咲が遅刻し、舞が時計屋に寄った事で仲違いした事を陽奈に話した。

 

陽奈「咲さんと舞さんが仲違いしたことがあるとは意外ですね」

 

舞「ええ、意外だと思ってますね」

 

陽奈「はい」

 

咲「仲違いの事が、あたし達だけが経験した訳じゃないよ。なぎささんもほのかさんと喧嘩した事があって、のぞみ達もミルクのトラブルが原因で酷い不仲になった事があったよ。響と奏はプリキュアになる前は不仲になってたし、いおなも訳ありでやったことにも関わらず一方的にひめを敵視したよ、その時の話を聞いたゆりさんはその当事者に対しこっぴどく叱られたと言ったくらいよ」

 

陽奈「こっぴどく叱ったって………」

 

舞「無理もないわ。ゆりさんは私達の世代では最年長でしかもなぎささん達より先に覚醒しただからね。脱線したけど話を続けるよ。仲違いが続く内にダークフォールの一員の一人であるサーロインが襲撃し、私達が離れ離れになって絶望した時、フラッピとチョッピが私達を説得した事で互いに信じる気持ちを取り戻した。そして私と舞はお互い反省し、仲直りしたわ」

 

咲「そして、仲直りした後、サーロインを倒し、カラオケ大会に出た」

 

咲と舞は仲違いしている時にサーロインの襲撃を受け、離れ離れになって絶望した事、妖精達の説得を受け、互いに信じる事を思い出し、仲直りした事を陽奈に話した。

 

陽奈「どうして私にそういう話をしたのですか?」

 

陽奈の質問に対し、舞が答える。

 

舞「それは、陽奈さんがすれ違っているように見えたからです」

 

陽奈「私がすれ違っている?」

 

舞は陽奈が玲央とすれ違っていることを告げた。そして

 

舞「はい、本当は玲央さんと一緒に戦いたい。けど、陽奈さんは一緒に戦う事を躊躇してます。けど、此じゃあいけない!!」

 

陽奈「いけないってどういう意味ですか?」

 

舞「玲央さんはちゃんと考えてプリキュアになるのを決意した。そして陽奈さんと一緒に戦いたいと思って誘われた。けど、陽奈さんはすぐに決断することが出来なかった。こう言うタイプは間違いなく無茶をします!だから陽奈さん、玲央さんの誘いにのって、そして一緒に戦って下さい!!」

 

舞は陽奈に玲央と一緒に戦って欲しいと告げた。それを聞いた陽奈は

 

陽奈「玲央ちゃんと一緒に戦うか。分かった、もし玲央ちゃんが帰ってきたら一緒にプリキュアになることを伝えるわ」

 

玲央が帰ってきたら、玲央の誘いを受けることを決意する。すると

 

ハルカ「陽奈、そろそろ他のお客さんが来るわ。店を開けなさい」

 

ハルカから他のお客さんが来るので店を開けるよう陽奈に伝えた。

 

陽奈「分かったわお母さん」

 

陽奈はハルカの伝言に了承すると直ぐさま店を開けた。そして

 

陽奈「そうだ。咲さんと舞さん、せっかくなら私のレストランで食べてみませんか?」

 

陽奈は咲と舞に自分の店で食べて来ないのかと伝える。すると

 

咲「そうだね。ソフトボールの試合はまだ時間がかかるし、せっかくだから食べていくよ」

 

舞「そうだね。では陽奈さん。何かおすすめありますか?」

 

陽奈「ここは洋食がメインよ。だからこの場合はオムライスやハンバーグがおすすめよ」

 

咲と舞はせっかく来たので、レストランで食べることにした。そして陽奈は咲と舞にオムライスかハンバーグを勧めた。

 

舞「じゃあ、ハンバーグでお願いね」

 

咲「あたしもハンバーグにするよ。一度食べてみたかったから」

 

陽奈「じゃあ、ハンバーグセットにするのね。分かったわ。ハンバーグセット二人前入るよ」

 

咲と舞はハンバーグセットを注文した。そして数分後

 

陽奈「お待たせしました。ハンバーグセット二人前です」

 

陽奈がハンバーグセットを受け取り皿に載せた状態で現れた。

 

咲「うわ~、良い匂いがするね」

 

舞「なぎささん達が1度は行ってみたいのも分かるわ」

 

陽奈「フレイムバード自慢のお奨めだよ。食べてみてね」

 

陽奈が用意したハンバーグセットを咲と舞が居るテーブルに置いた。そして咲と舞はそのハンバーグセットを食べてみた。すると

 

咲「美味しいナリ♪」

 

舞「マナさんのレストランやゆうこさんの弁当屋の味と同じくらいね」

 

そのハンバーグセットの美味しさに感心した。

 

陽奈「ありがとうございます。咲さん、舞さん」

 

陽奈は注文したハンバーグセットを美味しいと褒めた咲と舞を見てお礼する。そして食事を終え、支払いを済ませ、レストランに出ようとする咲と舞は陽奈に声をかける。

 

咲「陽奈、もし玲央が帰ってきたら、ちゃんと良い返事をしてね」

 

舞「玲央さんは陽奈さんが一緒に戦ってくれるのを望んでいます。だから後悔するような返答はしないで」

 

陽奈「分かりました」

 

いい返答をしてねと陽奈に伝えた咲と舞は陽奈と別れ、夕凪中ソフトボール部の応援に向かった。そして、陽奈とまた会うことになることをまだ知らない。

 

 

 

 




次回 

玲央「なぎささん、僕を鍛えてください!!」

なぎさ「えええええ、あたしが玲央を鍛えるの!?」

玲央、なぎさ達に師事する。

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