花ちゃんが修に告白された日の夜、俺は自分の部屋から三冊ほど漫画を持って葵の部屋に行きそして、現在葵のベッドで寝転がりながら漫画を読んでる。ちなみに葵は机で勉強している。
「陽くん、勉強しなくていいの?」
かなり心配気味に葵が聞いてくる。そう俺の成績は葵や奏と違っていい訳ではない。まあ、特別悪いわけでもないけど。
「いいんだよ。テストで平均点のプラマイ5点の辺りをうろちょろしてる方が俺らしい」
「もう、いつもそうやってやる気出さない」
はあ、とため息をついた葵は俺の方から視線を外しまた勉強に取り掛かったその時、誰かが扉をノックしたのが聞こえた。
「お姉ちゃん。入っていい?」
茜だ。葵は許可を出すと茜は入ってきた。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…あれ?陽ちゃん!」
「どうした?」
「陽ちゃん、私探してたんだよ!」
「知らねえよ。で、葵に聞きたいことあるんじゃねえの?俺が邪魔なら出ていくけど」
「うーん、本当は陽ちゃんに聞きたいことなんだよね。陽ちゃんがいないから葵お姉ちゃんに聞こうと思って」
「ふーん、じゃあなんだ?葵も一応聞いといてくれ」
「はいはい、もう仕方ないな」
「ありがとう。今日、修ちゃん告白されたでしょ」
「あー、そうだな」
「えっ、何それ!?」
ちょっと眼を輝かせて葵が言った。
「おい、そこから説明するのか?」
「そうだね」
てことで、カクカクシカジカと説明した。
「へーそんなことが」
「で、本題は?」
「その時、花さんの告白を保留にする時の理由でかなちゃんの選挙活動の妨害工作のためって言っててなんで妨害工作をしようとしてるのか気になって」
「は?そんなの知ってても言うかよ」
「えっ!なんで!」
「そんなの自分たちの問題なんだから自分たちで解決しろ。俺ら周りがとやかく言う権利ねえよ」
「茜、私も陽くんに賛成かな」
「えー」
「はい、この話終わり。それにしても彼女かー、いいなー」
「あれ?陽ちゃんって結構モテるよね」
「それが同い年なら良かったんだがな」
今までのことを思い出し顔がひきつる。
「陽くんはいつも茜や奏の友達ばっかに好かれるもんね」
「高2の時岬の友達もあったぞ。一回だけ」
「ダメなの?」
「妹の友達と付き合うってちょっと違うだろ」
「そんなことないよ!」
「俺はなんか嫌なんだよ!」
「まあまあ、二人とも。陽くんはお兄ちゃん体質で面倒見がいいからいつの間にか年下の女の子に好かれるのよね」
苦笑いの葵が言った。
「そうなのか?俺は普通に接してるだけだぞ」
「でも、陽ちゃん優しいよ。あっ、今は陽ちゃんのこと好きって言う子いないから安心して」
「そうか」
ああ、俺も妹経由じゃなく俺を好きになってくれる人いないかなー。