城下町のダンデライオン 長男坊陽の日常   作:鳥王族

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第8話

俺は今、クラスメイトの卯月と一緒に登校している。理由は寝坊したことがきっかけでいつもとは遅い時間に登校していたら、ちょうど病院に寄ってたため遅れていた卯月と鉢合わせたからだ。卯月は病弱だし万が一のため誰かがそばにいた方がいいと考えたためだ。

 

「そういえば、陽くんと二人きりなのって珍しいですよね」

「そうか?あんまり考えたことなかったな。それより、調子はどうだ?」

「はい、大丈夫です。ありがとうございます」

「そうか、しんどくなったらすぐに言えよ」

「はい」

 

俺たちは会話が止まり無言で歩き続けた。でも、やっぱりなんかむず痒いというか何というかで俺は卯月に話しかけた。

 

「生徒会はどうだ?」

「あっ、はい、いい感じです。みんな協力しあってるからと言っても私はいつも助けて貰ってばかりですけど特に奏さんには仕事を任せっきりで今日も朝礼があったんですけど話をするどころか参加もできないなんて」

「気にするなって言ったらダメなんだろうけどさ、みんな卯月がトップにいるから手伝う気になるんだろう。悪い気があってサボってるわけじゃないんだし生徒会のみんなも嫌々やってるわけじゃないと思うしもうちょっと堂々としていいと思うぞ」

「本当ですか?ありがとうございます」

「ああ、てか奏に至っては支持率が上がるからやりたいぐらいだろ。しんどかったらどんどんあいつに仕事回してやれ」

「ふふ、そんなこと出来ませんよ」

 

それから、俺は卯月とどうでもいい話をしながら学校へと歩いて行った。そして、教室に着くとクラスメイトがある話題について話していた。

 

「あー、町内清掃だるいなー」

 

などなど。俺は何のことかと思い葵に聞いてみた。

 

「来週、町内清掃があるらしいよ」

「へー、それはあいつらがまた騒ぎそうだな」

「あいつら?」

「バカどもだよ。葵、もし奴らが来たら茜の成長のためだとかなんとか言って追い返せ。生徒会が町のことを思って立てた計画だ。茜のワガママとバカどもの過保護で台無しするわけにはいかないだろう」

「茜…あっ、福品くんたちね。確かに騒ぎそうだね」

「そういうこと。頼んだぞ」

「わかったわ」

 

俺は話を終えあくびをして机に突っ伏して寝始めた。

 

「って!陽くん。寝坊して来てまだ寝るの!」

 

で、結局俺の想像通り茜ファンクラブのバカどもの会長の福品が葵のところにやって来た。まあ、俺の想像とは少し離れていて町内清掃に少しやる気になっていてアドバイスをもらいに来たって感じらしい。

 

「無事解決したよ。陽くん」

「そっか、はあ、あいつら本当にいい加減にしてくれないかな。てか、修のやつも奴らの一員か」

「ふふ、そうだよ」

「ファンクラブについてはどうこう言わねえが茜が嫌がることがあるたびに騒がれちゃ面倒くさくてありゃしない」

「そんなこと言って、陽ちゃんも入りたいんじゃないの?」

「お前ら弟妹みんな俺にとったら平等だから一人のファンクラブには入らねえよ」

「本当に陽くんは私たちのことが好きだね」

「うっせー」

 

なんか葵がいつも以上にニコニコしてるのがムカつくがファンクラブの騒動は一件落着だな。なんもしてねえけど。

 

そして、町内清掃の日がやって来た。すると、葵がどんなこと言ったのか知らねえが茜のクラス。特にあのバ会長の福品がドン引きするほど張り切っていたのはびっくりした。

 

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