やっとですよ!主人公やっと出番ですよ!!
その日、峠にはかつてないほどのギャラリーが来ていた。ほかの峠からはもちろん、県外やプロからもギャラリーをする人があとをたたなかった。
なぜなら…
走り屋A「黒獅子が復活バトルだぜ!すげえ楽しみ!」
走り屋B「ああ、ほんとにな!相手はあの赤の弾丸だろ?」
走り屋A「どうやらそうらしいぜ!今夜のバトルは伝説になるかもな!」
なぜこのようなことになったかと言うと…
3日前
潤「宗介さん、お願いがあるんですけど…」
宗介「ん?どうした?なんでも聞くぜw」
潤「いま、なんでもと言いましたね?」
宗介「お、おう。い、言ったけど。な、何をするんだ?」
潤「お願いです。僕と、僕と、僕とバトルしてください!!」
宗介「・・・ハッハッハッハッwなんだよそんなことかよw」
潤「そ、そんなことって言わないでくださいよ〜」
宗介「悪い悪いwで、なんでまたおれと?」
潤「前に話したと思うんですけど、僕は黒獅子に憧れて走り屋になりました。なので、バトルをお願いしたいなと」
宗介「そうか、確かにそんなこと言ってたな。わかった!バトルしようぜ!」
潤「いいんですか!」
宗介「当たり前だろ?おれ達はもう親友じゃねえか」
潤「親……友?」
宗介「ああ、一緒に走って楽しく過ごして。おれ達はもう充分親友って呼べる仲だろ?親友の頼みを断れねえよw」
潤「そ、そんな。親友だなんて。嬉しすぎますよ!」
宗介「まあ、落ち着け。とりあえず今週の土曜の11時。勝負は下りでいいな?」
潤「はい!」
宗介「勝負の内容としては先行後追い形式、前のやつは後ろのやつを突き放してゴールすれば前の勝ち。後ろは前のやつを抜いてゴールすれば後ろの勝ち。勝負が決まるまで何本もやる。これでいいな?」
潤「はい!では土曜楽しみにしてます!」
宗介「おう!おれも楽しみにしとくぜ!」
そして現在にいたる
柄間峠 頂上
宗介「潤、準備はいいな?」
潤「はい!いつでも行けますよ!1本目、先行は僕で後追いが宗介さんで、ですよね?」
宗介「ああ、よろしく頼む。普段は楽しく走ってるがバトルとなれば別だ。今日も勝たせてもらう」
潤「は、はい!」
潤(すごい、既に宗介さんの身体にオーラみたいなのが見える。それもタクヤさんの時よりはっきりと)
タクヤ「がんばれよ〜2人とも〜」
宗司「潤さんも全力出して頑張って!」
潤&宗介「おう!!」
ガチャ バタン
ガアアアアアア!!!!!!
ウォォォォン!!!!!!
それぞれ自分の車を吹かしてエンジンを温める。
260馬力のNAチューンのハチロクと400馬力のツインチャージャー4WDミッドシップ仕様のヨタハチ。最強の加速マシンと最強の男の対決が今、始まる!
タクヤ「行きますよ、宗介さん。」
ギャアアアア
宗介「こっちも行くぜ!ハチロク!!」
ギャアアアア
ついにバトルがスタートするが潤の車に第1コーナーまで結構離されてしまう宗介、だがギャラリーは最初のスタートなど気にしてはいなかった
ギャラリーC「おい、くるぞ!」
ギャラリーD「来た来たぁ!黒獅子のスーパードリフト!!」
第1コーナーに入る時、宗介のフロントスクリーンから既に潤のヨタハチの姿は消えていた。だが
ギャアアアア
コーナーのアウトめいっぱいから侵入していき、クリップで約1cmまでガードレールに寄せる宗介。そしてスピードを乗せたままコーナーを立ち上がっていく!
ギャラリーC「おい、見たか?あのスーパー早いドリフト」
ギャラリーD「ああ、開いた口が塞がらねえや。あんな早いドリフトできるやつがこの世にいるなんて」
ギャアアアア
ギャラリー「おおおおおおおおおお!!!!!!」
宗介「いいぜ!すんげえ乗れてるぜ今日は!」
一方潤の方は
潤「やばい、さっきからバックミラーに映る光の時間が長くなってきてる。確実にスタートで稼いだ時間が詰められてる!」
宗介「やっと、潤の車が結構見える位置まで来たぜ。スタートだけが早ければ勝てるんじゃない。」
潤「なんでだ、ほんとに段々近づかれてる!」
頂上
タクヤ「そうか、わかった。」
宗司「どうでした?」
タクヤ「スタートで一気に離された距離が段々縮まってるらしい。今は車3台分くらいしか離れていないらしい。」
宗司「やっぱりですか。」
タクヤ「なぁ、どうして宗介ってあんなに早いんだ?」
宗司「なぜ、ですか。兄貴はおそらく、ハチロクだから早いんだと思います」
タクヤ「ハチロクだから?どういうことだ?」
宗司「ハチロクってお世辞にもストレートが早いとは言えないじゃないですか」
タクヤ「ああ、おれFDの方が立ち上がりは早いもんな。普通は」
宗司「そう、でもタクヤさん。立ち上がりでうちの兄貴が離れていったことってありますか?」
タクヤ「いや、ねえな。そういえば俺の方が馬力もあって早いはずなのに、なんでなんだ?」
宗司「兄貴は、コーナーの曲がる速度の限界値をすぐに理解することができるんです」
タクヤ「コーナーの速度の限界値を?」
ギャアアアア
宗介「ここは、100キロだな」
潤「しっかり減速して、90キロ!」
ギャアアアア
潤「すごい、あきらかに僕より早いスピードで曲がってる。いつの間にか完全に食いつかれてるし。」
宗介「確かに、うまく使えばその車は早いかもな。でも馬力ってのはあればあるだけいいものじゃない」
潤「くそっ!離れない!」
ギャラリー「すげええ!!完璧に食いついてやがる!!」
頂上
タクヤ「コーナーの限界値?」
宗司「ええ、兄貴はほかの人たちが90キロで曲がるところなら100キロ。すごい時なら40キロで曲がるところを60キロで曲がったりします」
タクヤ「すげえ、なんでそんな芸当ができるんだ?」
宗司「それは、あのハチロクが可能にしているんです。あの車はすごく軽い。なのにパワーが無さすぎるわけでもない。だからそんなことができるんです。それになにより…」
タクヤ「なにより?」
宗司「いえ、この話はやめときます。でも、その限界値でコーナーを抜けるからほかの車に加速で負けないんですよ」
タクヤ「そうか、ほかの人たちが減速している10キロ分あいつははやく加速出来てるってわけか」
宗司「そうなんです。さらに減速も最低限、まさにバケモノですよ。うちの兄貴は」
宗介「さて、そろそろ麓か」
潤「結局突き放せなかったか…」
2本目 頂上
タクヤ「それじゃあ、前と後ろ入れ替えて2本目どうぞ!」
宗介「じゃあ、潤には悪いけど。コーナー6つでバックミラーから消させてもらう」
潤「な、な、なんなんだ。このオーラは!!!」
そう、この時強いヤツらには全員が見えていた。
宗介のハチロクからほとばしる、青の雷のようなオーラを…
タクヤ「お、おい。あれ」
宗司「兄貴が、本気のマジモードに入りましたね」
ギャアアアア
潤「あっ、こっちも行かないと!」
ギャアアアア
潤「やっぱりスタートではケツにつっかえるからやりづらいな、後ろは」
だが、潤は第1コーナーに入る瞬間に目の前でなぜ黒獅子と呼ばれるかその理由を目の当たりにする
宗介「…………」
潤「なっ!」
ギャアアアア
宗介のハチロクはフラフラの限界のドリフトをする。潤のスピードメーターの針は70キロ。対して宗介は95キロを指していた。
潤「うそ、だろ。おれが、立ち上がりで追いつけない」
宗介「………」
その後、宗介の言った通りコーナーを6つすぎるとバックミラーに潤の車は映らなくなったという
柄間峠 麓
宗介「いやぁ〜今日はありがとな!」
潤「はい!こちらこそありがとうございます!」
宗介「2本目はあっという間だったけど、楽しかったよ!」
潤「2本目はほんとにあっという間でしたよねwでもなんでそんなに早く走れるんですか?」
宗介「う〜ん…たぶん、車の声を聞いてるから、かな?」
潤「車の声、ですか」
宗介「ああ、本当に集中して車を運転してるとたまに手足みたいに車が動く時あるだろ?」
潤「ないですね」
宗介「え、ないのか。とりあえずその時に車が言ってくることを素直に聞いて車が気持ちよくなるように走らせるんだ。そしたら自然と早くなると思うぜ」
潤「なんか、難しいです。」
宗介「まあ、お前にもいつかわかる日が来るさ。とりあえず飯行こうぜ!おれのおごりだ!」
潤「いいんですか!行きましょう!」
そして2人のバトルは幕を閉じるのだった。
だがこのバトルを引き金に宗介にあんなことが起きるとは、誰も予想できなかった…
To be continued
宗介が速いのはハチロクだからですよ(震え声)