西の街は相も変わらず、活気づき、賑わい、貴族の街とは思えぬ程に騒がしい場所だった。といっても、悪い意味ではない。いい意味だ。
太陽が東から上り、ちょうど真上に差し掛かったところで、この賑わいが更なる騒がしさを増した。それもそのはずだ、昼時はお客の数も増えるのだから。そう、来客だ。他の街から訪れる者へと標的を変えるのだ。しかし、彼らは忘れていた。
この西の街に存在したものを―――。
この街から派生した噂を―――。
その噂によって苦しみに打ち震えた者を―――――。
そして生まれ変わった者を―――――。
それはいずれ戻ってくるのだ。そんなことは分かりきっているはずだ。どんな人間であっても、一度訪れ、思入れの残った場所には必ず戻ってくる。どんな因果なのかは分かりかねるが、しかし、人間とはそういう生き物なのだ。
そしてこの街に再度訪れる。
まるでそう運命づけられていたかの如く――――
まるで、それがたどり着くべき道であるかのように―――――
「おい・・・・あれって・・・・」
「ん?・・・・・あぁ・・・・あれって・・・・あいつだよな?」
商店街の賑わいを他所に、数人が何者かの存在に気づいた。しかし、その姿を見て把握できるものは少ない。何せその存在は薄れているからだ。それに加え髪色、印象が変われば最早別人だと言われても無理はないのだ。
「間違いねぇ、あいつは―――――
改革者だ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
その一言に辺りは静まり返る。無理もない。その言葉は指名手配の人間の名を叫ぶのと同等なのだから。
「・・・・・・」
改革者―――否、異能力者、ミヤムラアキトはその声に反応するように静まり返った辺りを見渡した。ちょうどいい、などと思いながら彼は大きく息を吸い込む。そして、思いの丈を全て打ち明けるように、自分の考えをぶちまけるように口を開いた。
「みんなに問いたい!!」
平坦な口調とは思えぬ程に通る声。最早、商売など二の次だと言わんばかりに、皆がアキトへ集中していた。
「この世界は平和か!?誰も不自由なく過ごせているか!?嫌な思いをしてないか!?生きるのが辛くないか!?
誰一人として『イエス』と答えられるとは思っていないし、誰一人として『ノー』と答えられないのも知っている。しかし!!それらは心の片隅での問題だ!!」
身振り手振りを交えながらのアキトの叫びは街中を覆った。それは決して初心表明ではない。彼はこれまで歩んできた道すがらで見てきた光景を脳裏に再生しながら口を開く。救世主《ヒーロー》としてではなく、復讐者《リベンジャー》としてではなく、改革者《ミヤムラアキト》として―――――
「俺はそんな片隅にある事柄を棚に上げて問ふている。しかし、そんな片隅の事柄で苦難し、苦労し、最終的に『死』の路を選んだ者を知っている!!
この世界に戦争があるせいで―――――」
生きることを絶望にしか思えなかった少女―――――
「大切な人を殺された恨みで―――――」
恨むことで強さを増す呪術師―――――
「この世界の治安が悪いせいで―――――」
大事なものを奪われ奮起した錬金術師―――――
「偽善だなんだと訴え―――――」
復讐に燃えた傭兵―――――
「生きるのを諦めた人間をたくさん見てきた!!」
同じ異能力者である女性―――――
全ては自分が招いた結果であり、自分の持ち合わせている異能力のせいでもあった。アキト自身それはわかっているし、そう教えてもらったのだ。
―――――ミヤムラアキトは孤独なのだと。
「・・・・・俺だって―――――その一人だ」
大切な恋人の死―――――――――
彼は一度だけ、死を決意していた。
もし、この腕がなければもっと楽しかったのではないだろうか。
もし、自分が生まれてこなければ―――――
だが、それは今のアキトにとって不可能なのだ。何せ今の彼に『生死』という極端な結末は待っていないのだから。動物でもなく、人間でもない。生物であって、生物を超越した者。否、『存在』なのだ。
つまり、『曖昧』なのだ。
「だが、俺は世界を『救う』ことはできない!!誰も救えない!!助けられない!!しかし、『変える』ことはできる!!
生きることを絶望だとしか思わないこの世界を―――――『変える』!!
それが、俺がこの街に戻ってきた理由だ!!!」
「なんだなんだ騒がしい!!」
アキトの叫びを意に介さず、一人の声が割り込んだ。今まで彼の言葉を聞き入っていた商店街の人々が中心から道を開けるように遠ざかっていく。
無理もなかった。そこに現れたのはこの街の王だったのだから。無論、徒歩ではなく、馬車での登場だった。
「一体何の茶番だこれは!?」
「・・・・・・・」
アキトは馬車に乗っている王を見据えた。冷めた目付きで、復讐心も、恨みもなく、只の生物を見るような目つきで。
「なんだ?愚民の分際で、その目つきは?懲罰行きにされたいのか?」
「久しい、その節はどうも」
平坦な口調には隠しきれないほどの怒りが見えた。アキトはこの王とは面識があった。貴族の祭典、つまり人身売買場で起きた事件で会っていたのだ。その際、自分の噂を流して欲しいと頼んだ相手だった。
一方の王様は理解していないのか、する気がないのか、眉をひそめて仏頂面のままだった。
「覚えていない?改革者を―――――」
「な―――――」
彼の言葉を聞いた途端、目の色を変え馬車から降り、スキンシップを図った。事務的な握手。事務的な抱擁。どれもこれも、アキトには虫が肩に留まった程度にしか感じなかった。
「なんだ、この街に来ていたのか?ならば言ってくれればいいものを。
さすれば、ご馳走を用意したとい―――――」
「御託はいい」
アキトは平坦に、王の言葉を遮った。怒りは感じない。だが、何かしらの圧力を感じた。
「そ、それもそうだな。我が城へ案内しよう」
「・・・・・」
王はアキトを馬車に乗らせると息つく暇もなく出発した。
さすが、王の城というだけあって広い。一部屋一部屋が広く、無駄にでかい。まさに金持ちの無駄遣いだった。無駄に金を使い。無駄に装飾品を施し。無駄に無駄に無駄に無駄に―――――。すべてがアキトにとって無駄に思えた。
「ささ、食事でもしようではないか?」
王は無駄に広い食事部屋で、無駄に高そうな椅子にアキトを座らせ、無駄に高そうなワインをワイングラスに注いでアキトの前に用意させた。
「ところで改革者?僕と手を組まないか?」
「・・・・・・・・・」
頬杖を付きながら三分の一ほど注がれた赤ワインを見つめるアキトに、王は唐突に話を切り出した。
「君はどうやら素晴らしい力を持っているようだ。それはこの街を暴力団から守ってくれた時から知っていたよ」
どの口がそういうのか、アキトは心の中で呟き、王の話を聞く。
「確か・・・・・生物に変身する・・・・だったかな?その力を使って人助けをしようじゃあないか?
救世主《ヒーロー》になるのが君の夢だろう?」
アキトは意図的に後半の言葉を聞かなかった。聞く気がなかった。否、聞く意味を見いだせなかった。この街を襲う暴力団を退け、あまつさえ王の命を救った張本人の顔を忘れ『愚民』だと蔑み、かと思えば本人だとわかった途端、目の色を変え胡麻を擦る。それに加え、助けてもらった恩も忘れ、間違った知識を披露する。そして謝罪がない。その時点でアキトにはこのゴミクズを葬り去る理由が十分すぎるほどにできた。
「そう、―――――だから?」
「だから、手を組んで世界を救おうじゃないか?どうだ?悪い話じゃないだろう?勿論、食事や風呂。娯楽も用意してある。金もある。欲しいものはたくさん手に入る。どうだ?」
交渉をする際は、相手を有利な立場へ持っていくことが成功の秘訣。この王はそれを知らないだろう。金に物を言わせ、人を従わせているだけなのだ。知っていても知らなくても王は同じものを提示するだろう。例え、こちらに有利な条件で交渉していても、得をするのは王の方なのだ。無論、それ自体に不満はなかった。寧ろ、それが交渉なのだから異論は無いのだ。
アキトは胸糞悪かった。目の前にいる王にでは無い。目の前に置かれた赤ワインにだ。未成年に酒を薦めることにではない。彼も酒を飲んだことがある。いわゆる好奇心というやつだ。誰もが経験したことのある飲酒。思春期になると必ずする行動の一つだ。彼はそれで嘔吐した経験があるのだ。
彼は苛立ちを隠していた。目の前に酒を置かれたことにではない。未成年に飲酒をさせていることにではない。提供する前に確認を取らないデリカシーのなさに苛立ちを覚えることを隠しているのだ。それに加え、そのことを明白に表現しているにも関わらず、気にも留めずに話を続けているこの王へ苛立っている。
「この世界は救えない」
「ん?これまたどうしてだ?君の力ではどうにもできないのか?」
常識の無いクズ野郎には救えない、そんな嫌味と嫉みを込めた言葉を喉まで出しそうになってやめた。ここでの怒りは無意味だとアキトは思ったのだ。怒りを見せたところで、この王に改善の余地はないと判断したからだ。
「変えることはできるが、救えない」
「あ・・・・・そ、そうか・・・・な、ならば変える方向で構わん」
どちらも変わらんだろう、恐らくそう思ったのだろう王はワインを一口、口に含んだ。それをアキトは見逃すはずはなかった。
『救う』と『変える』の意味を理解していない王に怒りを通り越して呆れていた。無表情に。
「ところで、俺を襲った傭兵のことだけれど」
アキトは急な話題変換をした。一瞬驚きはしたが、すぐに平静を取り戻し口を開く。
「あぁ、アイツか?あれは僕が用意したんだ。本当はここに呼んでくる為だったんだけどね?そうか、襲ったのか」
白々しくとぼける王。まるで予想外の行動を取ったかのように侘びを入れる。しかしその行動に、びた一文も謝罪の気概を感じなかった。
最早アキトには怒りはなかった。寧ろそれを通り越して何も感じなかった。それ故か、ワイングラスを持ち、
「・・・・・・・」
急に立ち上がりワイングラスをゆらゆらと動かして匂いを嗅ぐ。グラスを傾け口に赤ワインを運び、一口飲む。そして―――――
「・・・・いいワイン。上質なんだろう・・・・・・よくわからないが―――」
―――――――――パリィンッ
小さく呟いたあと、持っていたワイングラスを壁に叩きつける。入っていた赤ワインが壁から滴り落ち、床に染みを付ける。
「ど、どうしたのかね?ワインが口に合わなかったのか?」
「・・・・・・」
アキトは王の質問に答えない。否、答える気も、答える筋合いもなかった。只、目の前に鎮座するゴミクズにも満たない存在を、軽蔑や侮蔑的なではない冷ややかな目つきで見下ろす。
「それじゃあ、白ワインか?ウィスキーか?シャンパンか?なんでも言ってくれ、なんでも用意しよう」
王はアキトが機嫌を損ねた理由が用意した酒にあるのだと思っているようだった。幾ら高級なものを、度の強い物でも、飲みやすいものであっても、アキトの前に用意されるものが酒である限り、否、機嫌取りを『物』で行っている時点で直ることはないのだ。元より、アキトは機嫌を直す気はない。
「それじゃあハイボールはどうだ?正直僕もワインは嫌いで―――――」
「―――――融解《メルト》」
王の言葉を遮るようにアキトは呟く。片手を横につき出し、その腕を真っ白い炎で包む。
アキトは心の中で思った。
こんなクズであっても、この街を統べる王なのだ。住民すべてが嫌っているとは限らないだろう。もしかすると、これ程までに嫌っているのは自分だけなのかもしれない。もしかすると、絶大な支持のもと、投票の結果で選ばれた人物なのかもしれない。
「世界を『救う』方法が一つだけある」
「え・・・・・す、救う・・・?変えるじゃなくて・・・・?」
「救う方法」
戦争を起こし、こんな残酷な世界にしてしまったのは偶然で、本来はそんな気はなかったのかもしれない。寧ろこの街の人々は戦争を起こすことに反対はなくて、俺が今から行う行動は無意味なのかもしれない。骨折り損の草臥れ儲けなのかもしれない。それでも―――――
「貴方が死ねば―――――」
アキトの炎に包まれた腕が曖昧になる。『人の腕』という境界線を超え、無機質な境界線に踏み込む。彼の腕が形を変え、状態を変え、その形は『人間』のものとは掛け離れていく。
「この世界は―――――救われる」
「な―――――!!!?」
言葉を失う王。しかしそれは無理もない。今、彼の腕は、肘から上は機械へと変わったのだから。もう少し詳しく言えば、キャノン砲へと変わったのだ。まるでSF映画の宇宙戦艦が備えていそうな砲台を彼は腕に宿したのだ。
「・・・・・・・」
「あ・・・・・・・あ・・・・・ぁ・・・・・ぁ」
驚きからか、恐怖からか、口がうまく回らわず音だけが漏れていた。
アキトは構うことなく照準を王の頭に定める。エネルギーを充填する必要がないため、今すぐにでも打ち抜くことができる。しかし、彼はまだ撃つ気はなかった。この状況下で、このゴミクズがどういう行動に出るかを伺っていた。いわゆる好奇心というやつだ。
「お・・・・落ち着け・・・・・と、とりあえず・・・・冷静に・・・」
無様に見えた。この王は命乞いをしている。恐怖心になれたのか、それとも本能的に口を動かしているのかは、今のアキトにとってどうでもよかった。今の光景に対する興味は、蚊という虫が腕に留まり、血を吸うときに腕に力を入れて抜けなくなった状態を続ければどうなるか。そんな程度の浅い興味しかなかった。故にどうでもよく。今すぐにでもその減らず口を消し飛ばして、黙らせてやろう、などと思うほどだ。
「な、何が・・・・不満なんだ・・・?言ってくれれば・・・なんでも直そう・・・」
震える口元を隠すこともせず、アキトに問う。最早それは媚びへつらうが如し。まさに弱者が強者に対してみせる行動だった。
虫唾が走り、胸糞悪く、苛立つ行為だ。アキトはそう思いながらゆっくりと口を開く。
「不満・・・・・?」
「そ、・・・そう!不満だ!!何かあれば言ってくれ!女か?金か?
なんでも与える!なんでも!なんでも!!なんでも!!」
会話が通じたせいか、王はこれでもかという具合にアキトへ譲歩を試みる。
「俺は・・・・・・」
一瞬、腕が下がるのを感じた王は、効果アリ、と思ったのだろう。口の端を上げ安堵した。
アキトは、少し言葉を溜めるように口を閉じ、逡巡するように顔を俯かせた。
なんでも手に入る。その言葉に心を揺さぶられたわけではない。金に物を言わせ続ける王に呆れたわけでもない。この時のアキトは何故か―――――
―――――死んだ如月葵の顔を思い出していた。
「な、・・・何が欲し―――――」
「酒が―――――嫌いなんだ!!!」
この日、西の街の王室である城が何者かによって破壊された。目撃者の証言によると、「ビームのような光線が瞬いた後、天井から崩れ落ちた」ということだった。後に『王室テロ事件』として世に語り継がれるのは無理もなかった。
世界は、崩壊する。
復讐者《リベンジャー》の手によって―――――
世界は、変革を迎える。
改革者《ミヤムラアキト》の手によって―――――
世界は、変わり始める。
一人の救世主《ヒーロー》の手によって―――――
拝啓、如月葵様。
最近は肌寒くなり、暮らしにくい季節になりましたが如何お過ごしでしょうか。
私はと言うと相変わらずの生活を強いられています。元よりそれを望んでいた節もある為、不満はありません。寧ろ充実していると思います・・・・・・あぁ、ダメだ。俺には手紙は無理だ。堅苦しい前置きや挨拶は、緊張して手に力が入って上手く書けねぇ・・・・・。だから、もうそういうのは辞める。今更かもしれねぇけどな・・・・。
なぁ葵、元気か?俺は相変わらずの元気だ。つっても、存在自体が『曖昧』だから元気だとか病弱だとかは関係ねぇんだけどな。
ともかく、俺は生きてる。生きてんのかどうか判断つかねぇけど、生きてる。死んでねぇのは確かだ。
正直な話。会いてぇ・・・。葵に会いてぇ。寂しくないといえば嘘になるし、悲しくないといえば嘘になる。葵が死んでからもう半年が経とうとしてる。気持ち的には吹っ切れて涙なんか出ねぇけど、やっぱり心のどこかがポッカリ空いたような感覚を毎晩感じるんだ。切ない。胸が苦しい。そんな感情も『今』になっては懐かしい感覚だ。『完璧な生物』になってからの俺は、別人みてぇに人生がつまらない。
悲しくもないし、苦しくもないし、寂しくもないし、怒りを覚えない。
完全ということがそういうことだとわかったのはつい最近のことなんだ。それまでは『完全』という言葉に酔ってたのかもしれねぇ。
死ぬことがない。
誰よりも上の位置に立っている。
生物を、人間を超越した存在。
でも、実際は只のつまらない生き物だ。
もしも願いが叶うなら、俺を殺してくれ。
もしくは、俺をあの時あの瞬間に戻してくれ。
この異世界に来る前に―――――
そんな希望ばっかりが俺の頭の中を占めるんだ。こうなることが運命だったのなら、とんだバッドエンドだ。愛した葵は傍にいねぇし、『仲間』と呼べるものもいないんだ。羅美亜が言ってた通りだったみてぇだな。
―――――あんたは、孤独さね―――――
葵。
俺はお前に謝らなきゃいけねぇことがあんだ。
守ってやれなくてごめん・・・・。
救世主《ヒーロー》だとかほざいておきながら、大切な人すらも守れない、大事な人すら手放しちまう。葵は気にしねぇかもしれねぇ。大丈夫、だとか言って俺を励ましてくれるかもしれねぇ。でも、俺が守れなかったのは事実。だから、いくら謝ったところで挽回出来るなんて思ってもいねぇ。もし償えるなら、いくらだって土下座する。どんな無理難題な命令だって受けてみせる。
なぁ葵。俺はお前が死んだなんて思ってねぇんだ。それは妄想ってわけじゃねぇ。幻覚が見え始めてるわけでもねぇ。だって、俺の隣には葵がいるような気がするんだ。いつもみてぇに瘴気のない目で俺を見上げて、愛おしいほどに、壊れてしまいそうなほどに小さいお前が、いつも俺を支えてくれてるような気がすんだよ。だからさ―――――
「アキト様、緊急事態です!」
わかった、今行く。
ん?今のはこの街の大臣だ。
あぁ、そうさ。俺はこの西の街の王になったんだ。戦争なんて起こさせねぇ。平和にできるかなんて自身はねぇけど、少なくとも生きることに希望を持てるようには心がけてるつもりだ。呼ばれた理由だってきっと、どっかの犯罪者が暴れてんだろうぜ?だから、かっこよくマントを翻して華麗に決めるぜ!救世主・ミヤムラアキト、見参!・・・・なんてな。
まぁそういうわけだからさ。ちょっくら行ってくるわ。多分すぐ終わるだろうしな。
だからさ・・・・またいつもみてぇに見守っててくれよ。瘴気のない目で俺を見つめててくれよ。その小さな手で背中を押していてくれよ。それが俺に勇気をくれるからさ。
・・・・・大丈夫、必ず帰ってくるって。
そう、―――――約束したろ。