マダラ達が眠りについたその数時間前、とある廃ビルには片腕を失った女がいた。
メアリ「この腕を持ってきて正解だったね...。あいつは死んじまったけど、私がこのランドセルを持っている以上腕の変身は解かれないみたいだ。」
メアリが見ているのは、マジカロイド合金で出来ているとされる、マジカロイド44の腕だった。
メアリ「いい義手になるね...」ニヤリ
ファヴ「まさか持ち帰ってくるなんて、思わなかったpon。爆発が起きて腕が無くなるなんて、どうして分かったpon?」
メアリ「‼︎ ...たまたま入手したのが右腕だったから、逃げる時は左を庇った...それだけのことだよ!」
ファヴ「戦い慣れてる魔法少女は、発想が素晴らしいpon!」
メアリ「戦い慣れてるっていえば、あいつらも相当だったね...」
ファヴ「ルーラ達に復讐したいpon?やめておいた方がいいpon、ルーラ達の統率はかなりのものだpon。」
メアリ「くそっ...!!」
ファヴ「腕が完治してランドセルからチート性能の武器を選ぶことができたら、勝機はあるpon!」
メアリ「当分は、安静だね...」
ファヴ「お大事にだpon♪」
そして時は流れ、今は火曜日の早朝である。
マダラ「3人を起こしにいくか...。1番近い部屋はユナエルか...」
幼女ユナエル「おはようございます。」
マダラ「おはよう。ねむりんを起こしにいくぞ。」
幼女ユナエル「はい。」
マダラ「ねむりん、起きろ。」
幼女ユナエル「ねむりん!起きて!!」モフッ!
ねむりん「ううっ...わかったぁ...」ムニャムニャ
(昨晩のマダラさんとユナちゃん見たら、眠れなくなっちゃったよ...)
ルーラ「...おはよう。」
マダラ「あぁ。起こしにいく手間が省けたな。そろそろあいつらも来るだろう。
ルーラ「ちゃんと起きたかしら...。ふわぁー...」
マダラ「あくびか.....眠いのか?」
ルーラ「朝はみんな眠いのよ...」
ゾロゾロゾロ...
たま「眠いよぉ...」
幼女スイム「...眠たい」
ミナエル「眠すぎる...」
ねむりん「ねむい...」
マダラ「だらしない奴らだな...」
幼女ユナエル「よろしくお願いします。」
マダラ「お前は大した奴だ。」アタマ ポンポン
幼女ユナエル「恥ずかしいです...///」
ねむりん(マダラさんは、ユナちゃんに優しい気がするよ...。そりゃ、負い目を感じるのは分かるけどさ。)
マダラ「ねむりん、お前は10人の影分身に何をさせるか考えて、命令を与えておけ。」
ねむりん「うん!」
マダラ「ユナエルとスイムスイムは俺本体が、小柄な体格に合った戦術を教え込む。後の者は、俺の分身15体と忍組手だ。」
ねむりん(前は私とマンツーマンで教えてくれてたのに...。忙しいのは分かるけど寂しいよ......なんかマダラさんが遠くに離れていってる気がするよ......)
ミナエル「ねむりん、今日元気なくね?どうした?」
ねむりん「眠たいだけだよ!大丈夫!」ニコッ
たま「一緒に頑張ろうね。ねむりん!」
ねむりん「うん!」
(あなた達が助けてくれたのは感謝してるけど、そのせいでマダラさんは忙しくなったんだよ...)
修行が始まっても、ねむりんは集中していなかった。
組手では誰よりも攻撃を受け、水遁の練習も何も進歩しなかった。
マダラ「そろそろ学校の時間だな...簡単な朝食を作っておいたから食べて出発しろ。」
ミナエル「なんか、優奈がマダラのことを好きになった理由が分かった気がするよ。」
幼女ユナエル「恥ずかしいよ...!」
ねむりん「...」
たま「///」
幼女スイム「...ミナエルもマダラさんのこと好きになったの?」
ミナエル「別にそんなんじゃないし‼︎」
ルーラ(こういう小さな優しさの一つ一つが、嬉しいのよね。みんなが来るまで夕食を食べずに待っていたり、洞窟を掃除してくれてたり、地下水を使ったシャワールームを作ったり...みんなが心を開くのも近いかもね。)
ねむりん(やっぱり、ユナちゃんはマダラさんのこと好きなんだね。私も...好きだよ........)
ルーラ「ちゃんと夕方には帰ってきなさいよ!」
ミナエル達「「はーい。」」
マダラ「3人だけになったか...ルーラは俺の分身と戦っておけ。ねむりん、話がある。」
ねむりん「うん...」
個室にて
マダラ「さっきの修行...どうした?お前らしくなかったが...」
ねむりん「ごめんなさい。」
マダラ「悩みがあるなら聞くぞ。」
ねむりん「あのね...ルーラさん達を仲間にした必要が、無いんじゃないかなって思って...」
マダラ「クラムベリーは俺とお前2人だけでは倒せん。あいつらの力が必要だ。」
(ねむりんのチャクラが増幅したと思えば...突然どうした...?)
ねむりん「今の私なら...ね。」
マダラ「何が言いたい...?」
ねむりん「みんなの修行に力を分散させるより、私1人に修行を集中させた方がいいに決まってるよ!」
マダラ「仲間は多い方がいい。1人では出来ないこともある。俺とお前がキャンディを集めた時のようにな。」
ねむりん「その頃は私のことをよく見てくれたのにね。」
マダラ「今だってお前のことを考えている。この後の修行はお前との修行をメインにするつもりだ。」
ねむりん「でも、ユナちゃんといる方が楽しそうだよ...」
マダラ「そんなことはない。」
ねむりん「もういいよ...私は今日から1人で生きる。」
マダラ「そうか...............いつでも戻って来い。」
(何を言っても無駄だな。俺が里を抜けた時、柱間もこんな気持ちだったのかもな...)
ねむりん「...」ザッ
ルーラ「ねむりん待って!!どこにいくの??」
マダラ「無駄だ。」
ルーラ「どういうこと⁉︎」
マダラ「あいつは...」
ねむりん(どうして好きって言えなかったんだろう。それが言いたかっただけなのに...!独り占めしたいわけじゃない...一緒にいれるだけで幸せなのに。自分が変だよ...)
走り去るねむりんの眼は紅くなっていたーー
マダラ「...おそらく、うちは一族の身体になっている。」
ルーラ「⁉︎」
マダラ「夕方、みんなが来た時にまとめて説明する。」
ルーラ「わかったわ...」
…………………………………
ミナエル「ねむりんがいないよ?どういうこと?」
幼女ユナエル「ねむりん...」
ルーラ「マダラ、みんな来たわよ。説明してくれる?」
マダラ「あぁ。見ての通り、ねむりんがここを去った。前にねむりんが、六道仙人から力を授かったと言っていたのを覚えてるか?あれはおそらく“うちは”の力だ。今頃は写輪眼を開眼しているかもしれん。」
幼女スイム「マダラさんと同じ力...」
たま「どうして、うちはの力...?」
マダラ「六道仙人は少ない力でねむりんの強化を施すために、俺のチャクラを基にした。うちはのチャクラを最も効率的に活用できるのはやはり...うちはの身体でしかない。
つまり...六道仙人はねむりんの身体を変えたということだ。
しかし、うちはの力は強大だが、同時に精神を蝕んで闇の中にとらわれるようになる。その闇が深ければ深いほど強い力を得るというわけだ...。俺と最後に話したねむりんは凄く不安定だった。」
ルーラ「どうして止めてあげなかったのよ!」
マダラ「うちはの強いチャクラは脳を支配する。...何を言っても通じん。それにあいつが何を考えてるか、分からないしな。」
幼女ユナエル「私のせいだよ。私が幼くなったからあなたと普通に話すだけでも、甘えているように見えてしまう。ねむりんは...あなたのことが好きなんだと思う。」
マダラ「‼︎ なるほどな...あいつがみんなといることを拒んだのが、本心じゃないのは分かっている。だから俺はあいつが戻るのを待つことにする。反対する者はいないか?」
たま「反対なんてしないよ!」
ルーラ「ええ。」
幼女スイム「私も反対しない。」
ミナエル「私も待つ!思春期はみんな来るし!」
幼女ユナエル「うん、ねむりんを待つよ。」
(私のせいでもあるもん...)
マダラ「...ありがとう。」
一方、魔法の国・魔法図書館にて
クラムベリー「チャクラについて記述された本は、数千冊を超えますか...魔法の国がいかにチャクラを求めていたかが窺えますね...」
(どれもこれも五大性質変化や基礎的な忍術のことばかり...使えない先人達ですね。)
その頃、ねむりんは窓ガラスに映った自分の目に驚いていた。
ねむりん「⁉︎」
(目が赤い...この三つ巴.....マダラさんと同じだ。写輪眼って言うんだっけ。今まで見えないものが見える気がする...)
そんなことを考えながら、ねむりんは1人森の中に消えていった。
続く
予想していた方もいるかもしれませんが、六道仙人がねむりんに与えた力はうちはの力です。
彼は
精神が蝕まれた時は、みんなが魔力を与えてくれて助けたことを思い出せって言っていましたが、
残念ながら、ねむりんは忘れてしまっているようです。
そりゃそーです。寝たら大抵のことは忘れますよね。