時刻は少し遡り、ここは午前0時の上空である。
トップスピード「何なんだよ...これ。死んじゃうよって何だよ‼︎ここに書かれてない魔法少女はどうなったんだよ...!」
リップル「おそらく...死んだ。これからは戦わないと生きていけないのかもしれない。」ピッ ピッ
トップスピード「なんでそんなに冷静なんだよ!アイテムなんて買うなよ!向こうの思う壺じゃないか‼︎」
リップル「じゃあこのまま死んでもいいのかよ‼︎」
トップスピード「っ...!」
普段は無口で感情を表に出さないリップルが、初めて声を張り上げて怒ったのであった。
リップル「すまん...つい感情的になった。」
トップスピード「いや、私が間違っていたかもな。一緒に戦ってくれるか?」
リップル「何を今更...コンビだろ。」
トップスピード「よっしゃ!アイテム買うか!えっ...なんだこの数字...」
ファヴ「それは消費する寿命だpon。」
リップル「テメェ、よく私たちの前に出てこれたな。」スチャ
闇のゲームの主催者であるファヴに手裏剣を構えるリップル。彼女は鋭い目つきで睨みつけているが、目の前の生物はそれを嘲笑うかのように言葉を発した。
ファヴ「こんなことをしていいpon?早くしないと他の魔法少女にとられちゃうpon☆」ケラケラ
リップル「ちっ...」
トップスピード「...わかったよ。私はこの2つを買う。」
トップスピードはシスターナナの魔法と、武器を購入した。
ファヴ「シスターナナの能力を選ぶとは、コンビという強みをよく理解しているpon。武器は5種類から好きなものを選んでいいpon。」
トップスピード「これを買う!」
ファヴ「効果は使ってからのお楽しみpon。」
リップル「私はこの2つ...」
ファヴ「お買い上げありがとうだpon♪」
トップスピードは武器で5年と魔法で10年の計15年を、
リップルは計13年の寿命を支払った。
同時刻にカラミティ・メアリもアイテムを購入したが、まだ売れ残ったアイテムがあり、ファヴは廃寺地下牢のスノーホワイトの所へ赴いたのだった。
ファヴ「スノーホワイトにアイテムをあげるpon」
(対価が大きすぎて誰も買ってくれなかったやつだから、こいつに売ってやるpon。)
スノーホワイト「え?」
(ラピュセルが会いにきてくれたんだね!)
ファヴ「やっとマトモに会話が成立したpon。」
スノーホワイト「そんなに遠くにいたら、話ができないよ。ラピュセル、もっとこっちに来て...!」
ファヴ「大丈夫pon。端末が遠くにあるから、特別にボクが買ってあげるpon。」
(やっぱり、頭のネジがいかれてるpon。)
スノーホワイト「プレゼントをくれるの?」
ファヴ「そうpon☆スノーホワイトにお似合いの力を授けるpon!」
(3つのアイテムで寿命61年をもらうpon☆その前に副作用で死ぬかもしれないpon♪)
ファヴ「...ん?」
(ねむりんが不正アクセスしてるpon⁉︎)
ファヴは急いでねむりんの端末へと向かった。
ファヴ「ねむりん、何してるpon⁉︎」
ねむりん「こっちの台詞だ。サーバーの混雑と銘打って何かを隠しているんだな?」
ファヴ「そんなことないpon!」
ねむりん「その慌てようから疑惑は確信に変わった。私の眼を甘く見るな。へぇ...強力なアイテムかぁ。」ピッピッ
ファヴ「勝手に見ちゃダメpon!」
(...間に合え!!)
ねむりん「黙れ。私の干渉力と雷遁を組み合わせれば、電子機器の不正も不可能ではない。さて...この人工チャクラの実ってのをタダで貰うか。」ポチッ
そーるどあうと
ねむりん「...」
ファヴ「無駄pon♪」
(何とか先にスノーホワイトに買わせることができたpon!)
ねむりん「まぁ...この兎の足ってのをタダで貰えたし、いっか。」
ファヴ「‼︎」
(ねむりんは厄介pon...!)
ねむりん「これで用済みだな。さっさと消えろ。」
ファヴ(やれやれ...次はマダラのところpon。)
そして時は、ルーラ達が睡眠中の午前4時へと進んでいた。
ねむりんの魔法による干渉を避けるためマダラは寝ずに幻術をかけており、そろそろ朝の修行が始まる時間だった。
マダラ(さすがに眠い...こいつらが起きたら、1時間ほど眠らせてもらおうか。)
マダラは昨日から一切眠らず、早朝から深夜まで数十人...時には百人を超える木遁の分身による修行をしていたので、さすがに体力の限界だったようだ。
不死身かつ無限のチャクラを持つ穢土転生体や、全尾獣のチャクラを吸収し六道の力を得ていたあの頃とは違うのである。
マダラ「起きろ...」ユサユサ
早苗「んー...」
優奈「はい!」
美奈「眠...」ムニャムニャ
綾名「zZZ」スヤスヤ
珠「zZZ」クカ–
やはりユナエルは命がけの修行をしていたせいか、他の者達とは意識が違うようだ。
マダラ「さすがユナエルだな。申し訳ないが、修行はまた後だ。俺の代わりにこいつらを...起こしてくれ...」
優奈「わかりました!」
マダラはユナエルとの会話を終えると、眠りについてしまったのだった。
優奈(しばらく起きそうにないね...寝かせてあげよう。)
「みんな、起きて。」ユサユサ
そしてみんなで朝の組手をしていた、その時だったーー
ドッゴーーーーン‼︎
一同「⁉︎」
ルーラ「牢屋の方ね...行ってみましょう!」
ルーラ達がそこにつくと、無数の氷塊が散らばっており、檻は破壊されていたのだった。
幼女ユナエル「‼︎ 気をつけて!見えないけどスノーホワイトが動いてる!」
スノーホワイト(氷遁・ラピュセルの剣...)ズバッ
たま「うっ...」
ミナエル「たま大丈夫⁉︎」
スノーホワイトの作った氷の剣はたまの腹部に、傷を与えた。
たま「大丈夫!かすり傷だよ!」
(柱間細胞のおかげで助かった!)
ルーラ「みんな!敵から発生しているわずかな音を聞いて!」
幼女スイム「...うん!」
たま「うん!」
ルーラ「ミナエル、ユナエル!お願い!みんなは耳を塞いで!」
幼女ユナエル「うん!部分強化!頭・鼻・口」
ミナエル「変身!スピーカー!!」
二人「協奏曲ジェミニ‼︎」
ブォォォォォ....ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
ミナエルのスピーカーによって、さらに強力となった破壊音波はスノーホワイトに襲いかかった。
スノーホワイト「ぐっ...ァァァァァァァァァァァァ...‼︎」
(ラピュセル、このままじゃやばいね。もう何もかも凍らせちゃおうよ。
『それがいいさ。君が思うように解放すればいいよ。』
うん!わかった!)バッバッバッバッバッバッ...
スノーホワイトは自分の直感を信じて、長い印を結んでいた。
氷遁・絶対零度‼︎
ルーラ「ミナエル!ヘリウムに変身...」
ミナエル「わかっ......」
(間に合わない‼︎)
ヘリウムは絶対零度の状況でも圧力をかけない限り凍結しない。ルーラもミナエルもそれを理解しているのだが、スノーホワイトの魔力で強化された瞬間冷却の前では、間に合わなかったようだ。
「火遁・豪火滅却‼︎」
頭上から現れた黒髪の少女は迫り来る冷気に向けて火遁を放ち、何とか相殺することができた。
しかし、牢屋は急激に温められて出来た水蒸気に充満されてしまった。
少女マダラ「須佐能乎‼︎」
出入り口を塞いでいるマダラは、敵の攻撃から守るためにルーラ達全員を須佐能乎の骨格の中に入れて、自分は写輪眼で敵の魔力を観察していた。
少女マダラ(魔力と順応したお陰で、敵の魔力を目視できるようになったのは便利だな...。さて、後は確実に追い詰めるだけか。)
ルーラ(なるほど...!水蒸気のせいで相手の視界は0だけど、写輪眼を持つマダラなら一方的に攻めることができる!)
スノーホワイト「氷遁・大氷連山‼︎」
少女マダラ(これは...まずいな。)
「天井が落磐する‼︎退却するぞ!」
ガラガラガラガラガラ.....
広大な地下空間は、スノーホワイトの作り出した超巨大な氷山によって壊滅した。
ルーラ「マダラ...助かったわ。ありがとう。」
幼女スイム「ありがとう。」
ミナエル「助かった!」ニヤニヤ
幼女ユナエル「ありがとうございますっ...///」
(少女のマダラさん、可愛すぎます!!)
たま「ありがとうございます!」
(すごく可愛い...)
少女マダラ「あぁ...。まさか、あそこまで巨大な氷山を作り出すとはな...」
ルーラ「えぇ...」ニヤニヤ
少女マダラ「お前ら...何が可笑しい?」
ミナエル「だって、あのマダラが女の子になっちゃったら、そりゃニヤけちゃうよ!」アハハハ
ルーラ「ほんと、そうよね」アハハハ
幼女スイム「すごく可愛いです。」ニコニコ
幼女ユナエル「うん!」ニコッ
たま「少女の時は私の妹だよぉ〜」
少女マダラ「こんなことがあったのに、大した精神力だ...。まぁいい...次の拠点を探すぞ。案はあるか?」
ミナエル「もう地下生活は嫌だ!」
幼女スイム「外で修行がしたい。」
たま「森がいいなぁ〜」
幼女ユナエル「また屋敷に住みたいです!」
少女マダラ「しょうがない奴らだな...。ルーラ、クラムベリーと戦った時に、奴が消えた方向は覚えてるか?」
ルーラ「ええ。向こうの山に消えていったわ。」
少女マダラ「ならば、奴の潜伏してる山とは真逆の山に結界を仕掛け、拠点をつくる。」
たま「けっかい?」
少女マダラ「結界忍術のことだ。お前達には予め術式を仕込んでおく。この術式を持たぬ魔法少女が結界を越えると大きな音と共に火炎陣が発生し見張りをしている分身が対処する。そしてもし分身がやられた場合は俺たちが対処するという、三重トラップの役割を担っている。」
ルーラ「...さすがね。」
少女マダラ「前は山奥だからと油断し、クラムベリーに見つかったから今回は徹底的だ。あの山が良さそうだが、この人数でぞろぞろと行動するのは見つかる可能性が高い。この街に来て最初に目にした、車というのを利用するか...ミナエル。」
ミナエル「わかってるよ。」
……………………………………
ミナエルが変身した車に乗り、一行は道路を進んでいた。
早苗「私が運転免許持っててよかったわね。」
マダラ「そうだな。」
カーナビミナエル「耐久性は皆無なんだから、安全運転してよね!」
早苗「私に任せなさい♪早朝で車が少ないから爽快ね。」ブ〜ン!
幼女スイム「...マダラさん、どうしてスノーホワイトはアイテムを購入していたんですか?」
マダラ「おそらく、ファヴが勝手に購入したんだろうな...」
たま「早い者勝ちなのにどうして余っていたんですか?」
マダラ「人工チャクラの実は30年、透明外套は25年...。これだけの寿命を対価にしようとは、誰も思わなかったのだろうな。おそらく在庫処分としてスノーホワイトに売りつけたのだろう。」
幼女ユナエル「あれは...氷遁ですよね?人工チャクラの実のリストにはそんなのありませんでした。」
マダラ「水遁と風遁を組み合わせたら氷遁となる。ファヴはスノーホワイトの名前から氷遁を連想し、その二つの果実を与えたのだろう。性質変化を組み合わせるのは血継限界という、特別な技なのだが...魔法の国の技術はそれを簡単に実現させてしまったようだ。」
幼女ユナエル「なるほど...ありがとうございます。」
マダラ「見えないことや氷遁を使うのも厄介だが、奴の魔法も気をつけねばならない。離れた場所にいる俺が眠ったことに感づき、脱走を試みた。心が読めるという魔法を応用したのだろう。」
カーナビミナエル「面倒な奴を逃しちゃったなぁ...。でも、あいつの狙いは何なんだろう?」
マダラ「分からん...だが、ファヴに洗脳されているといって良いだろう。警戒した方が良さそうだな。」
そんなことを話しているうちに、目的地に到着したようだ。
早苗「みんな、着いたわよ。」
マダラ「ミナエル、ルーラ、ご苦労だった。後は俺の仕事だな...」
マダラは木遁の屋敷を作り巻物から家具を口寄せした後は、分身達に山のいたるところに結界の術式を組み込むように伝え眠ってしまったのだった。
街の方にもカラミティ・メアリを警戒して分身を配置しているので、マダラの疲労は相当なものである。
ルーラ「私たちだけで組手の続きをするわよ。でも、ただの組手じゃないわ。魔法を使わず、目隠しした状態で戦いましょう!」
幼女ユナエル「いいね!面白そう。」
ミナエル「さすがルーラ!耳を鍛えるんだね!」
幼女スイム「...楽しみ。」
たま「頑張る!」
結界があることによって誰にも邪魔されず、昇る朝日の下で思い切り動けることに、皆喜びを隠しきれないようである。
続く
閲覧ありがとうございます。
マダラはかなりの美少女になりました。
まぁ、うちははイケメン揃いですから、当然ですね。
風と水と氷を操る、見えない...でも代償は55年の寿命。あなたなら購入しますか?それともねむりんのように不正をしますか?笑