うちはマダラ「魔法少女育成計画だと...?」   作:渺人

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今回は中々長いです。
執筆に、かなりの時間がかかりました。



第25話:優しい魔法少女

ドカッ...!ドゴゴゴゴ....バキッ...ズオオオオ......

 

 

トップスピード「うわー...‼︎すげーな!」キラキラ

 

 

目を輝かせて興奮するトップスピード

 

 

リップル(分身の術...?火...?青い巨人...⁉︎これが忍者の力なのか...⁉︎)

 

 

対して、リップルは驚きのあまり白目を剥いていた。

 

 

分身マダラ「...来たか。一時中断!」

 

ルーラ「今朝話した2人よ。みんな、挨拶してね。」

 

たま「初めまして!たまです!」

 

幼女ユナエル「幼い方のユナエルだよ。よろしくね。」

 

ミナエル「で、私は姉のミナエル。よろしく〜〜♪」

 

幼女スイム「スイムスイムです。よろしく。」

 

トップスピード「おぉっ!よろしくお願いしますっ!」

 

リップル「早くみんなのように強くなりたいです。よろしくお願いします。」

 

分身マダラ「さっそくだが実力を試す。お前達2人の能力と、購入したアイテムを駆使して俺を倒してみろ。」

 

マダラ「こいつは分身だから、殺すつもりで来て構わんぞ。」

 

 

時は金曜の午後9時である。ルーラ達には見学させて、マダラは2人の相手をするのだった。

 

 

3人の戦いが白熱していた頃、ねむりんの修行は人の限界を超える領域にまで達していた。

 

分身ねむりん「うぉぉぉぉ....‼︎」

 

キュインキュインキュイン.....

 

 

スノーホワイト「すごいね〜♪ラピュセル。」

 

アリス「ねむりんのあれは...何遁なの?」

 

スノーホワイト「知らない♪」

 

分身ねむりん「‼︎」

 

ギュイーーーーーン‼︎

 

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボ....ン‼︎

 

コントロールが難しいのか、ねむりんの両掌の中のチャクラは爆散し、それに触れた分身の大半が消えてしまっていた。

 

 

ねむりん「本体の私に巻き添えが及ぶな...。」

(修行も半分を超えたな。ここからは私1人だけで良さそうだ...)

 

スノーホワイト「それにしても派手な技なのに、何も残らないんだね〜。いいなぁ、私は氷が残っちゃうもん。」

 

アリス「うん...」

(たしかに...周りの地面が消えている...。でも、まだ時間がかかりそう。)

 

 

天才のねむりんでさえも、今回の新術は今までとはケタ違いに難しいのである。

 

 

各々が修行に励み朝を迎え、土曜日の朝9時となっていた。

ここは廃ビル。義手の女と暇な白黒生物がいた。

 

 

ファヴ「遊びに来たpon♪」

(マスターが構ってくれないから暇pon。)

 

メアリ「何しに来た?」

 

ファヴ「未来のアイテムを見に来たpon。銃口を向けないってことは機嫌がいいpon?」

 

メアリ「よく分かってるね...いいのが来たんだよ。」

 

ファヴ「おめでとうpon!これは何pon?」

 

メアリ「物質完全消去銃イレイズ君っていうみたいだよ。ほら、見てごらん。」

 

ビュン

 

 

間抜けな顔をした光線銃だったが、ビームの速度は恐ろしく早く、目の前のワイングラスが一瞬で消失した。

 

 

ファヴ「これは凄いpon。」

(マスターの塵遁は『分解』だけど、これは『消去』...。1日だけとはいえ、上位互換だpon...)

 

メアリ「戦うのは明日の晩だったけど、今夜にしてもらおうかな。」ピッピッ

 

 

カラミティ・メアリ[気が変わったよ。戦うのは今夜10時にしよう。]

 

ねむりん[良いだろう。]

 

 

メアリ「ククク...楽しみだねぇ...。」

 

 

その頃、マダラ邸では...

 

 

分身マダラ「この人数...ようやく面白くなったな。須佐能乎‼︎」

 

分身マダラ「今日からは全ての忍術を使う。」

 

分身マダラ「隙を見せたら魂を引き抜くぞ。」

 

トップスピード「ちょっと!私たちは今日で2日目なんだよ⁉︎昨日と同じで体術しか使わないと思ってたのに...!」

 

分身マダラ「短期間で強くなるには、死と隣り合わせの修行が1番だ。」

 

分身マダラ「チーム・ルーラも全力で戦え。」

 

ルーラ「分かったわ。」

 

幼女ユナエル「わかりました!」

 

幼女スイム「はい。」

 

たま「頑張るよぉ...」

 

ミナエル「分からない忍術は何でも聞いて。」

 

リップル「ありがとう。あの青い巨人は何?」

 

ミナエル「硬質化したチャクラの鎧で出来てる。並大抵の力では壊れないよ!」

 

須佐能乎マダラ「始めるぞ。」ブン

 

 

会話が終わった瞬間には、一同に青い剣が迫っていた。

 

 

リップル「...!」

 

トップスピード「リップル乗れ!」

(この団扇は、相手のチャクラや魔力を風に変換するんだっけ...。なら、自分の魔力で推進力にすれば...)

 

トップスピード「スピード・スクリュー!」

 

 

ブウウウウウウン‼︎

 

 

団扇から生み出された風は箒の速度をさらに高めた!

 

 

マダラ「やるな...昨日の修行の成果が出たな。」

 

リップル(手裏剣・巨大化...)

 

「風魔手裏剣!手裏剣影分身!」

 

須佐能乎マダラ「複数の手裏剣を巨大化か...!ラピュセルの力を使いこなすのがさらに上手くなったな!」

 

………………………………

 

 

スノーホワイト「楽しみだね、ラピュセル〜!」

 

ねむりん「何度も言うが、カラミティ・メアリがラピュセルの力を持ってるとは限らないぞ...」

 

スノーホワイト「えー、...でも4人なら楽勝だよね♪」

 

アリス「彼女が何故、今日戦いたいと言ったのか考えてみて。....油断大敵。」

 

ねむりん「その通りだ。私の新術も完成していないんだし、3人で連携して的確に撃破するぞ。」

 

スノーホワイト「4人だよ〜?ラピュセルもいるよ!」

 

ねむりん「はいはい...4人な。」

 

3人は作戦会議をし、体を休めて待ち合わせの時間を迎えた。

しかし、待ち合わせ場所はカラミティ・メアリが提案した場所であるため、あまり良い作戦は思い浮かばなかった。

 

……………………………………

 

 

メアリ「来たか...さっそく始めよう。」ニヤリ

 

ねむりん「そうだな...」

(地雷を踏んだら面倒だ。その場を動かない方がいいな)

 

バッバッバッバッバッ...

 

ねむりん「火遁・豪龍火の術‼︎」

 

 

火龍は遥か上空へと昇っていった。

 

 

メアリ「ハハハハ!どこに飛ばしてる!動き回って当てなきゃダメだろうが!」バンバンバン!

 

ねむりん「うるさい奴だな。」サッサッサッ

(あの袋から銃を取り出したのか!四次元袋...便利だな...)

 

ねむりん「水遁・爆水衝波の術!」ザァァァァァァァ

 

(水の上を歩けば、地雷を踏むこともないな...!)

 

 

メアリ「...!...土台!」

 

 

メアリはウィンタープリズンの能力を使い、自分の足場を高くして津波を防いだ。

莫大な水量によって辺りは湖のようになっている。

 

 

ねむりん「ほう...」

(ウィンタープリズンの魔法か...)

 

バッバッバッバッ...

 

ねむりん「火遁・豪火滅却‼︎」

 

メアリ(足場ごと狙ってくるか...?)

 

 

しかしカラミティ・メアリの予想は外れ、ねむりんは湖に向かって火炎の波を放出し、水蒸気を発生させたのだった。

 

 

メアリ「さっきから何やってんだよ!死ね!」バゴン!

 

ドギュゥゥゥゥン‼︎

ねむりんにミサイルが迫っていた。

 

 

ねむりん「...雷皇剣!」バッ

 

 

ねむりんが投げた雷の剣はミサイルに刺さり、空中で爆発した。

 

 

メアリ「やるね...これならどうだ!浮遊・神影石(みかげいし)!」

 

シュッ!シュッ!

 

 

カラミティ・メアリの魔法の応用力はかなりの域に達しており、ウィンタープリズンの石壁を浮遊させて飛ばすことにも成功していたのだった。

 

 

ねむりん「木遁・樹界壁の術!」バシッバシッ

 

 

超重量の石塊であったが、幾重にも連なって出来た木の壁には敵わなかった。

 

 

アリス「クソッ‼︎本当に色んな技があるね...」

(奥の手の光線銃...そろそろ使うか。)

 

ねむりん「次は氷を見せてやるよ。」

 

ポツ...ポツポツポツ.....ザーー....

 

 

その時、大粒の雨が降ってきた。

 

メアリ「なんだよ!雨じゃないか!!」アハハハ

 

スノーホワイト「氷遁・絶対零度‼︎」

 

メアリ「!」

(もう1人いるのか...?それにしても速すぎる...光線銃を使えなかった...クソッ!)

 

辺り一帯の湖も氷になっていた。

 

メアリ(地雷...壊されたな...)

 

 

豪龍火で大気を暖め、上昇気流によって作った雲から雨を降らせ、地上には水蒸気を蔓延させることにより、屋外でも瞬間凍結を実現させるというのが作戦だった。

見事作戦に(はま)ったカラミティ・メアリは、極低温によって体がズタズタになって凍っていた。

 

 

メアリ(なんとか引き金を引くことはできるね...)

 

ねむりん「後はトドメを刺すだけだ。水遁・水断波‼︎」

 

メアリ(イレイズ)

 

ビビビビビビ...

 

ねむりん「何だあの光線は...氷と水を消したのか!?」

(マジカロイドの能力で出した物か...?)

 

メアリ「食らえ!ねむりん!」バン!バン!ガゴン!ギュン!ガガガガ!ドン!ドン!ドン!ドン!ブオオオオオ...

 

 

カラミティ・メアリは自身が持つありとあらゆる武器に追尾能力を付与して、ねむりんに襲わせたのだった。

 

スノーホワイト「私も迎撃する!」

 

ねむりん「お前は奇襲係だ。術は透明にならないだろ?」

 

木分身の術!

 

分身ねむりん「火遁・豪火滅却!」

 

分身ねむりん「雷遁・雷龍弾の術!」

 

ねむりん「木遁・術界壁!」ドドド

 

ブオオオオオ.....バチバチバチバチ

 

 

メアリ「...甘いね。」

 

ねむりん「⁉︎.....うわぁぁぁぁ‼︎」

 

 

炎と雷の威力は確かなものだったが、無数の兵器はそれを物ともせずに襲ってきた。

木の壁で弾丸は防げたのは良かったのだが、無数のミサイルは防ぎきれなかったようだ。

 

 

ねむりん「どういうことだ...?」

 

メアリ「絶縁体...耐火性。私の魔法でいくらでも強化できるのさ‼︎もちろん、耐寒性もね...!」

 

ねむりん「...大した能力だ。」

 

メアリ「死ねェ‼︎」バン!ドゴゴゴ!バババババ!ドカン!ブゴゴ!ブオオオ

 

ねむりん(チャクラを大量に使うが...)

 

水遁・大瀑布の術‼︎

 

メアリ「‼︎」

 

ドガガガガガガガガガガガガガガ!!!!

 

 

自然災害と例えるのが相応しいほどの、大量の水による破壊が起こっていた。

 

ねむりん「この規模なら、奴にも効いたはずだ。」ハァ...ハァ

 

 

安心したのも束の間、舞い上がる水しぶきの中に巨大な建造物が出来ていた。

 

メアリ「...土遁・万里土流壁ってか!ネーミングセンスあるな、アタシ!」アハハハハ!

 

ねむりん「何て規模の土遁だ...」

(ヴェスの能力は土遁を基に作られたのだろう...魔力の高いこいつが、土遁を扱えるようになるのも納得だ。)

 

メアリ「まだまだ行くぞ‼︎」ババ...

 

スノーホワイト「氷遁・一角白鯨‼︎」

 

グサッ...

 

メアリ「....」

(透明...厄介だね.......)

 

メアリ「ゴホッ...」ボタボタ

 

スノーホワイト「倒したよ!」

 

ねむりん「よくやった。」

 

腹部を巨大な角で貫かれた、カラミティ・メアリ。

柱間細胞が無い彼女は、もう動けないはずであった。

 

 

ねむりん「魔力が弱まっている。直に死ぬだろう。」

(アリスを連れてきた意味が無かったな。)

 

スノーホワイト「帰ろ〜♪」

 

メアリ(自分強化...細胞活性・土。)

 

ガツ...ガツガツガツガツ‼︎

 

ムシャ...ムシャムシャ........

 

ねむりんとスノーホワイト「‼︎」

 

 

2人が振り返ると、土を食べて腹部を修復しているカラミティ・メアリが居り、既に光線銃は放たれていた。

 

メアリ「ハハハハハハ‼︎」ビビビビビビビビ

 

ねむりん「ぐっ...」

(...チャクラを使いすぎて、反応が遅れたか...!)

 

スノーホワイト「風遁・翠龍息吹!」

 

ねむりん「...余計なことするな!」

 

メアリ「ハハ!居場所が分かったよ‼︎」ガガガガガガガガガ‼︎

 

極太の光線に当たった翠の龍は消失し、同時に放たれたマシンガンに当たって透明外套は破けてしまった。

 

 

スノーホワイト「ごめん...壊れちゃった。でも、あのままだったら、やられていたよ!」

(...困っている人がいたら助けたくなるよ。)

 

ねむりん「すまん...ありがとう。」

 

スノーホワイト「うん!えっと...写輪眼で何か分かった?」

 

ねむりん「消失した術のチャクラが目視できない。おそらく触れた物を消し去る光線だろう...距離を取りつつ避けて撹乱し、隙を突く!」

 

メアリ「ハハハハハハハハハハッ‼︎消えちまえ‼︎」ビビビッ

 

ねむりん(速すぎる...)

「スノーはチャクラを温存しろ!下がれ!」サッ

 

バチチチチチ‼︎

 

後ろの地面が消失した。

 

スノーホワイト「分かった!」

 

ねむりん「いい能力だ...速度がさらに速くなっている。」

(写輪眼で躱すことだけに集中すれば、チャクラが溜まるまで時間を稼げるだろう。)

 

メアリ「そりゃどうも!」ビビビビビビ‼︎

 

ねむりん「!」サッ

 

 

それからしばらくの間、2人は戦い続け、ねむりんのチャクラは回復したが、同時にカラミティ・メアリの怒りも最大級に高まっていた。

 

 

メアリ「ちょろちょろとうぜぇ写輪眼だ...!もう逃さないよ!土遁大結界・超土牢堂無!」

 

 

ウィンタープリズンの石壁と比べることすらおこがましいほどに規格外なドームは、遠くに離れたスノーホワイトまでも収容した。

 

 

スノーホワイト「氷遁・一角白鯨‼︎」

 

 

目の前に広がる壁の前では、白鯨ですら白蟻のようであり、わずかに傷をつけてもすぐに修復されてしまうのだった。

 

 

スノーホワイト「嘘でしょ...⁉︎」

 

 

 

遠く離れた場所では、ねむりんが光線を躱し続けていた。

 

 

ねむりん「これだけ広いと躱すのも簡単だな!」サッ

 

メアリ「気づかないのかい?」ビビビビビビ

 

ねむりん「まさか...」サッ

 

メアリ「収縮してるんだよ!広くしたのは、逃げたスノーホワイトを捕らえるためさ!」

 

ねむりん「へぇ...でも、お前自身の逃げ場も少なくなるな。」

(アリスがこの中に入っていなかったのは、助かったな...)

 

メアリ「...まぁ、見てな。」ニヤリ

 

 

カラミティ・メアリはドームの頂点に穴を開けて、ランドセル型ジェット機で滞空していたのだった。

まさに高みの見物である。

 

 

メアリ「このまま押しつぶしてやるよ!」

 

 

ダッダッダッダッ‼︎

 

スノーホワイト「この壁迫ってきてるよー‼︎」

 

 

スノーホワイトがねむりんのいる中央部に走ってきたということは、ドームがかなり狭くなっていることを意味していた。

 

だが、迫り来る石壁を見ても、ねむりんは冷静だった。

 

 

ねむりん「狭くなった分、忍術が効きやすくなったな。」

 

影分身の術‼︎

 

分身ねむりん2人「ハァァァァァァ‼︎」

 

分身ねむりん2人「ハァァァ‼︎」

 

ねむりんと分身ねむりん「ハァァァァァァ...‼︎」

 

3組のペアで作り出した巨大な球状の雷。忍術に詳しい者が見れば、雷遁・大玉螺旋丸と言うだろう。

 

 

ねむりん達「雷遁・蓬雷天球(ほうらいてんきゅう)‼︎」

 

 

三つの巨大雷球は石壁の全面に広がり、石壁の収縮は止まっていた。

 

 

スノーホワイト「ホッ..助かったぁ...」

 

ねむりん「動きは止まったが、これでも壊れないとはな...」

 

メアリ「...何で動きが止まるんだよ‼︎」

 

ねむりん「簡単な話だ。土遁は雷遁に弱い。」

 

メアリ「クソが‼︎でも、まだ私には光線銃があるんだよォ!」ビビビビビ

 

ねむりん「...追尾してくるぞ!忍術をぶつけろ!」

 

スノーホワイト「うん!氷遁・ツバメ吹雪!」

 

メアリ「数が足りなかったなァ?」ビュン!ビュン...

 

 

カラミティ・メアリはさらに20個の追尾光線を放った。

 

 

スノーホワイト「数が多すぎる!」サッ

 

ねむりん「あの技を使う!」サッ

 

「アリスが引きつけてくれるのを待つぞ!」サッ

 

スノーホワイト「わかった!」サッ

 

メアリ「もっともっと増やすぞ!オラァ‼︎」ビュビュビュビュ...

 

アリス(...やっと壁を登れた。教わった投擲術...上手くできるかな。)バッ!

 

メアリ「.......何ッ‼︎」

(もう1人いたのか...⁉︎)

 

アリスが死角から放った石はメアリの後頭部にぶつかり、大きな隙が出来た。

 

 

ねむりん「よくやった‼︎雷遁...」バリバリ...

 

麒麟‼︎

 

 

メアリ「イレイズ!!...消しきれない‼︎」

 

 

ゴォォォォォォォォン‼︎バリバリバリバリ!!

 

 

麒麟ーーそれは、作り出した雲から雷を落とすというものであり、それを受けたメアリは地面に叩きつけられていた。

 

...しかし、偶然にもジェット機を搭載したランドセルが、電流を逃す役割を担ったおかげで即死は免れたのだった。

 

メアリ「ウゥ....」ヨロ..ヨロ....

 

 

だが、その背中は焼け爛れて肩甲骨が露出していた。

 

 

ねむりん「本当にしぶといな...」

 

メアリ「ハァハァ......」

 

ガツガツガツガツ!

 

 

スノーホワイト「ツバメ吹雪‼︎」

 

メアリ(御構いなしだ!)

 

ムシャムシャムシャムシャ

 

グサ..グサグサ...グサグサグサ!

 

アリス「...私も!」バッ

 

 

高い石壁から飛び降りて、脳天にかかと落としを決めたアリス。

 

だが、カラミティ・メアリの回復はそれらを上回っており、傷はふさがっていた。

 

 

スノーホワイト「嘘でしょ...」

 

アリス「即死以外では倒せない...」

 

ねむりん「みたいだな。」

(だが、完治はしていない。なんとか命を繋ぎとめているといった感じか。)

 

メアリ「ハハハハハハ‼︎」

(ありったけの魔力を込めてやる!武器強化!)

 

ねむりん「銃の見た目が変わった...⁉︎気をつけろ!」

 

アリス「うん!」

 

ビビビビビビビビ...

 

スノーホワイト「氷遁・ツバメ吹雪!!」

 

バチチチチチチチチチチチ‼︎

 

 

ねむりん「よし!これで相殺...!ん?」

(...スノーは何を使って、相殺したんだ?)

 

アリス「何を消されたの?スノーホワイト。」

 

スノーホワイト「うーん...何をして何を消されたのか、わからない。」

 

メアリ「...食らえ。」

(さらに強化ァ‼︎)

 

ビビビビビビビ!ビビビビビビ!ビビビビビビビ!

 

 

ねむりん「消されたものの記憶を奪う力なのかもしれない!気をつけろ‼︎」バッ

 

 

落ちていた石を放つねむりん。

 

 

スノーホワイト「うん!」サッ

 

アリス「うん!」サッ

 

2人はギリギリで躱して、地面に激突するのを待った。

 

メアリ「.....」ニヤリ

 

ねむりん「投げた石が消えていない...この光線、跳ね返ってくるぞ...‼︎」サッ

 

スノーホワイト「え!なんで⁉︎」サッ

 

アリス「...生き物じゃないからかも。」サッ

 

メアリ「その通りさ!ただの追尾だと関係ない物に当たるからね!生物以外のものに当たったら跳ね返る追尾光線にしたのさ!」

 

 

ねむりん「うぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎木遁・樹界降誕‼︎」

(木は生き物だから、光線が消える!)

 

バチチチチチチチ....

 

三つの光線に当たった木は消失していた。

 

 

メアリ「...!さすがだね。」

(ねむりんとスノーホワイトは強い...でもあいつなら隙がある!速攻型!)

 

ビュン!

 

アリス「うわぁぁぁぁぁ.....⁉︎」ドサッ

 

スノーホワイト「大丈夫⁉︎アリス!」

 

アリス「何を消されたんですか?.........え⁉︎」

 

 

胸から下を消されて、上半身だけのハードゴア・アリスがいた。

 

ねむりん「...おかしい。なぜ回復しない...⁉︎」

 

アリス「細胞が...回復するということを.......忘れたみたい。」

 

スノーホワイト「そんな...!」

 

ねむりん「スノー、アリスを連れて石壁の外に逃げろ。」

 

アリス「私は足手まとい。置いて逃げて。」

 

スノーホワイト「そんなのできないよ‼︎」

(やっぱり困っている人を放っておけないよ!)

 

アリス「‼︎」

(...スノーホワイトに、かつての優しさが戻ってきているのかな?)

 

メアリ「.....ハハハハ‼︎死ね死ね死ね死ねェ‼︎」

 

ビビビビビビビ‼︎

 

 

ねむりん「早く行け!」

 

スノーホワイト「わかった!」ガシッ

 

 

スノーホワイトとアリスは雷遁で弱くなった石壁を壊して、戦線離脱した。

 

 

ねむりん「盾になれ木分身!そして、樹縛栄葬!」

(...そのまま絞め殺してやる!)

 

メアリ「グオオオ......!」ギュウ....ギュウ

 

パキッ...!バラバラバラ........

 

メアリ(光線銃が壊れたか...‼︎なら、本当に最後の奥の手を使うか...!)

 

バキバキバキバキバキ!!

 

ねむりん「‼︎」

(壊しただと⁉︎)

 

 

ねむりんは困惑した。

樹縛栄葬は木の根で相手を絞め殺す技であり、命を繋ぎとめているだけのカラミティ・メアリに、それを壊す力など残っている筈が無いのである。

 

 

メアリ「ウオオオオォォォォォォッ‼︎」

 

ねむりん「お前...自分を武器として強化したのか?」

(なるほど。今までの回復の原理がわかったよ。)

 

メアリ「その通りさ。このままお前に殺されるぐらいなら...全てのリミッターを解除してやるよ!」

 

ブオオオオオオオ‼︎

 

白目を剥いたカラミティ・メアリの周りには、赤い蒸気が迸っていた。ちなみに この蒸気の正体は体の熱で蒸発した血液である。

 

 

ねむりん「!」

(...死門を開けたのか⁉︎マダラの精神世界で少しだけ見たが.......やばいな。)

 

 

ねむりん「火遁・豪火滅却‼︎」

 

メアリ「...効かないよ。」サッサッ

 

 

カラミティ・メアリは灼熱の火炎を手で少し払っただけで、吹き消してしまった。

 

 

ねむりん「嘘だろ...⁉︎木遁・挿し木の術」

 

メアリ「だからァ...効かねェよ‼︎」ブン!ブン

 

 

拳を振るって出来た空気の壁で、木の枝は粉々になった。

 

 

ねむりん(分身に紛れて時間切れを待つか...)

 

「多重影分身の術‼︎」

 

メアリ「‼︎」

 

分身ねむりん達「火遁・炎海熱波(えんかいねっぱ)‼︎」

 

分身ねむりん達「雷遁・揺蕩海月(ようとうくらげ)‼︎」

 

 

分身達は炎の海に雷のクラゲを載せて、回避が困難な波を展開させた。

 

 

ねむりん(視界を遮りつつ、敵を吹き飛ばせば時間を稼げるだろう...)

 

メアリ「ハハハハ...大した術だねぇ...!」

 

ジュォォォォォォ‼︎

 

 

分身達の連携によって出来た火炎はかなりの規模であり、さすがのカラミティ・メアリも飲み込まれてしまっていた。

 

 

ねむりん(どうなったんだ?これでやられたとは考えにくいが...)

 

「⁉︎」

 

 

突如火炎の波に穴が開き、凄まじい衝撃の波動が襲ってきた。

分身のねむりんは全て消え、本体も後方の壁に叩きつけられていた。

 

ねむりん「........正拳突きで、空気砲か...」ガララ.....

 

血を吐きながらも、ねむりんは印を結ぼうとした。

だが、高速でカラミティ・メアリが向かって来たのである。

 

 

メアリ「次からは、衝撃波で済むと思うなよ!」

(足に似てるから、さっきのは壱足と名づけるか...)

 

ビュンビュンビュンビュンビュンビュン...

 

ドームの中を電光石火の如く動き回るカラミティ・メアリ

 

 

ねむりん「なんだあれは...写輪眼でも見切れない...」

 

メアリ「弐足‼︎」

 

ねむりん「グハッ...」

(こいつ...空気を蹴って移動してる...⁉︎)

 

ねむりんは2発目の空気砲を右から受け、壁を削りながら吹き飛ばされた。

刹那、メアリは次の攻撃をしようと目の前にいた。

 

メアリ「参足!肆足!」ブン!ブン!

(魔法少女の体でもこんなに激痛なのか......‼︎)

 

 

参足で上空まで飛ばされて、肆足でドームの真ん中まで殴り飛ばされたねむりんは、臓器が潰されており既に満足な呼吸は出来ていなかった。

 

メアリ「これで....最後だ!伍足‼︎」ブン

 

ドゴォォォォォォォォン‼︎

 

全ての力を拳に込めて、遥か下の地面へ叩きつけた。

それは空間を捻じ曲げるほどの、凄まじいものだった。

 

 

ねむりん「...........ゲホゲホ........ケホケホ......ヒュー.....ヒュー」

 

メアリ「ゴフッ....ねむりんは死んだか...私もそろそろ限界だ...。」ボタボタボタ...

 

ねむりんは体のほとんどを失って横たわっており、それを満足気に眺めるカラミティ・メアリもまた、口から大量の血を流しながら死が訪れるのを待っていた。

誰もが、このまま戦いは終わると思っていたその時だった。

 

 

 

 

 

ーー奴が現れた。

 

 

 

 

ファヴ「ねむりんはまだ生きているpon♪最後の力を振り絞って、ちゃんと殺すpon♪」

 

メアリ「!」

 

ファヴ「このまま自分だけが死ねば犬死だpon☆」

 

メアリ「ハハハ!...そうだねェ!」ニヤリ

 

ファヴ(体が灰になって消えかけていても、相変わらずの狂いっぷりだpon♪)ケラケラ

 

 

……………………………………………

 

 

静まり返ったドームの真ん中、横たわっていたねむりんは目を覚ました。

天井の無い真ん中から見える夜空には無数の星々が瞬いていた。

 

ねむりん「天国...?」

 

 

貰い物の柱間細胞の治癒力では治せない傷を負ったのだ。ねむりんがそう思うのも無理は無かった。

 

 

ねむりん「!」

 

 

だが、すぐ近くで死んでいる2人の少女の亡骸を見て、ねむりんは己の命が尽きていないことを知った。

そして、その亡骸の状態と己の体の修復具合を見て、全ての真相を理解したのだった。

 

ねむりん「...私を生かしてくれたのか。」ポロポロ...

 

 

気づけば、涙が溢れていた。

 

 

ねむりん「うっ.....ううう...うあああ....ううっ....」ポロポロポロ

 

 

 

泣き疲れたねむりんが夜空を見上げていた時、己の意識の中に微かな声が聞こえてきたのだった。

 

 

???「...ねむりん。」

 

ねむりん「ん...」

(私を呼ぶのは誰だ?)

 

ねむりんは目を閉じた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

メアリ「ハァハァ...今楽にしてやるよ。」

 

ねむりん「....ヒュー.......ヒュー.............」

 

スノーホワイト「やめろ!」

 

メアリ「!...逃げたんじゃなかったのか?まぁいい、2人まとめて殺してやるよ‼︎」ニヤッ

 

ファヴ「それがいいpon!」

 

スノーホワイト「ねむりん、ごめんね。命令を破っちゃった....やっぱり放っておけなかったよ。」

 

メアリ「聞いてた話より強いと評価していたのに、心は甘過ぎるな。あの世で後悔しな‼︎」ザッ!

 

スノーホワイト「負けない‼︎」ザッ

 

 

…………………………………………

 

死にかけているとは言え、八門を開けたカラミティ・メアリに勝てるはずもなく、スノーホワイトは血だらけになっていた。

 

 

メアリ「まだ足りねェ!.....ん?畜生‼︎手が消えた...!」

 

スノーホワイト「ハァ....ハァ....」ボタボタ

 

メアリ「....何故こいつを庇う!?」

 

スノーホワイト「...私は魔法少女だから。ゲホゲホ...」ボタボタ

 

ドサッ...

 

 

大量の血を流し、スノーホワイトはねむりんに覆い被さるように倒れてしまった。

 

スノーホワイト「ねむ...りん.....マダラを........倒しにいくの、やめよ..........う...........?」ゲホゲホ....

(もう声が出ない!!)

 

 

メアリ「アハハハ‼︎みんなで仲良くしようってか?お前みたいな奴は.....」

 

ファヴ「急ぐpon!腕が無いなら、蹴りで2人を殺すpon!」

 

メアリ「うるせーな‼︎わかってるって..........ん?」

 

アリス「...させない。」

 

 

上半身だけになりながらも、蹴りをさせないようにと足を掴んだアリスであった。

 

 

ファヴ「回復できない雑魚の分際で、しぶといpon!」

 

メアリ「離せよ!」ガシ!ガシッ!

 

アリス「嫌だ。」

 

 

蹴られ続けても、アリスはその手を離さなかった。

 

 

メアリ「あーあ。時間.....切れ......だ............」

 

サラサラサラ.....

 

 

ーーカラミティ・メアリは灰になって消えた。

 

 

ファヴ「いいものを見せてもらったpon!後は死に損ない3人で、仲良く死を待つpon♪」ブツ...

 

アリス「...消えた。...スノーホワイト、まだ生きてる?」

 

スノーホワイト「.....」スッ

 

 

既に喋ることが出来ずに、わずかに指を動かして応答したのだった。

 

 

メアリ「私の魔法を応用して、あなたを助ける。」

 

スノーホワイト「....」カキカキ

 

 

ねむりんどうなる

 

 

小さなツララを使って地面に書かれた文字である。

 

 

アリス「死んでしまう。あなたの方が欠損部分が少ないから、ギリギリ助けられる...」

 

 

わたしの体つかう

 

 

アリス「そんなことをしたら、あなたが死んじゃう!」

 

 

つよいもの。いきのこるべき

 

 

アリス「......わかった。魔法を使って、私とあなたの体をねむりんに移植させる。」

 

スノーホワイト「...」カキカキ

 

 

ありがとう

 

 

アリス「うん。......‼︎」

 

 

光と共に現れた霊体のラピュセルが、スノーホワイトの元へ降りていき手を差し伸べた。

 

 

スノーホワイト(ラピュセル...ちょっと待ってね。)

 

ガリガリガリガリ........

 

 

最後の力を振り絞り文字を残すと、スノーホワイトは息を引き取った。

 

その文字を見て、ラピュセルはニッコリ笑っていた。

 

スゥゥゥゥゥゥ....

 

手を握り返したスノーホワイトの魂は、ラピュセルと手を繋ぎ、2人とも微笑みながら昇天した。

 

 

アリス「スノーホワイト...あなたは本当に優しい。」

 

残されたアリスは、自分の体とスノーホワイトの体をねむりんの細胞に合うように変換してねむりんの体となった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

映像を見る2人の魔法少女がいた。

 

 

ねむりん「これは、私の精神空間に意識を投影させたのか。」

 

アリス「そう。同じ体だから出来た。」

 

ねむりん「...助けてくれてありがとう。」

 

アリス「私はどのみち歩けなかったから大丈夫。感謝するなら、スノーホワイトにするべき...」

 

ねむりん「スノー...何で私なんかのために...!」

 

アリス「元々優しい性格だった。誰かのためなら自分を犠牲にできるほどに。」

 

ねむりん「そう言えばあいつ...誰よりもキャンディを集めていたもんな...」ポロポロ

 

アリス「うん」ポロポロ

 

 

2人は色んな感情が込み上げたのか、号泣した。

 

 

アリス「...そろそろ私は消える。」

 

ねむりん「寂しい...行かないで欲しい。」ポロポロ

 

アリス「スノーホワイトの言葉を思い出して。彼女はマダラと戦わずに、和解して欲しいと思っていた。」

 

ねむりん「もう帰れないよ...」ポロポロポロポロ

 

アリス「あなたの体に...誰かの細胞を強く感じる。マダラのでしょ...?」

 

ねむりん「うん...前に死にかけた時に助けてくれた。」ポロポロ

 

アリス「あなたのことが好きだから...そうしたんだと思う。...それじゃあね。」

 

ねむりん「寂しいよ....」ポロポロポロ

 

 

キラキラと輝く光に包まれて、アリスは消えた。

 

 

 

目を開けて周りを見ると、文字が残されていた。

 

ひょうとんをたくすね

じゅつ かんせいさせてね(´ω`*)

 

 

ねむりん「ありがとな....」ポロポロ

 

 

少し早めの雪が降る中、涙に濡れた赤眼は新たな紋様を浮かべていた。

 

 

 

続く




読んでくださりありがとうございます。

恐ろしく強いカラミティ・メアリでした。
最後の最後まで戦いに狂い、何も残さず灰になって消えるというのは、幸せだと思います。

大きな犠牲がありましたが、ねむりんは万華鏡写輪眼と氷遁を手に入れました。

アリスの魔法の応用は、自分の細胞を変換し拒絶反応無しで、相手を回復させる力です。
拒絶反応があるためスノーホワイトの体は一部しか使えず、回復しきれないため
アリスは上半身のほぼ全てを使い、回復させて死にました。

スノーホワイトはもちろん優しいですが、
彼女の意思を汲み取り、氷遁を扱えるようにしてあげたアリスの優しさにも、作者のくせに涙を流してしまいました笑

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