島キングの大試練を乗り越えたサトシは早朝から海岸でZ技の練習をしようとしていた。
「デンキZにノーマルZ、ピカチュウ、2つともZ技使えるな」
『ピカピカ』
「ねぇ、モクローは使えないのかしら?」
『テーナ』
「モクロー?」
『ホゥ?』
「いや、セレナの言う通り使えるぜ、モクローはたいあたりを覚えてるだろ?それならウルトラダッシュアタックが使えるはずだ」
「そうか……モクロー、試してみるか?」
『ホゥ!!』
サトシはZリングのZクリスタルをノーマルZに変えたのだ。
「行くぜ、モクロー!!」
『ホゥ!!』
「これが俺たちの全力だ!!」
『ホゥォォ!!』
「ウルトラダッシュアタック」
Z技【ウルトラダッシュアタック】
モクローはウルトラダッシュアタックで海に飛び込み大量の水しぶきが舞ったのだった。
『ホゥ……』
「今は消耗してるが鍛えればこのままバトルできるようになると思うぜ」
「そうか、頑張ろうぜ、モクロー」
『ホゥ』
そこへ、
「ねぇ、サトシ、あれカキじゃない?」
「え、あ、本当だ」
『ピカピカ』
サトシたちの上空をカキがリザードンに乗って飛んでいたのである。
「おーい、カキ、アローラ」
『ピカピカ』
「ん?……!!あれは」
リザードンが物凄い速度でセレナの前に着地した。
「セレナ、アローラ!!」
「ア、アローラ、カキ……」
「早いな、カキ」
「カキ、こんなに早く何をしてるんだ?」
「サトシ、カキの家は牧場なんだぜ、カキは家の手伝いで配達をしてるんだ」
「牧場!!すごいなっ」
『ピカピカ』
「配達するなんてすごいね」
『テーナ』
「!!いや、その……」
「でんじはを受けたあとみたいに分かりやすいな、カキ」
「あ、これってモーモーミルク?」
『ピカピカ』
「そうだ、ミルタンクからの絞りたてだ、モーモーミルクはミルタンクの環境、鮮度で味が変わる」
「たしかカロス地方にはメェークルのミルクがあったよな」
『ピカピカ』
「そうね、懐かしい」
「メェークルか、あのミルクはカロス地方の名物らしいな、モーモーミルクとは風味が全然違うらしい、基本アローラはミルタンクだ」
「なぁ、カキ、他にはどんなポケモンがいるんだ?」
『ピカピカ』
「ドロバンコやケンタロスとかいっぱいいるぞ」
「すげぇ、見てみたいぜ」
『ピカピカ』
「本当ね」
『テーナ』
「!!良かったら来るか?」
「え?」
『テーナ?』
「ククイ博士、カキの家に行ってもいいですか?」
「……カキはいいのか?」
「大歓迎です!!」
「よし、サトシ、セレナ、カキの家の人に迷惑かけるなよ」
「「はい!!」」
『ピカピカ』
『テーナ』
カキとサトシはリザードンにセレナはぺリッパーに乗ってアーカラ島へ向かっていたのだ。
「……セレナが乗ればいいのに…」
「どうしたんだ?カキ」
「なんでもない……それより、セレナはひとりで平気なのか?」
「ああ!!」
『ピカピカ』
「?」
「気持ちいわね」
セレナはぺリッパーを乗りこなしていたのである。
「セレナはポケモンに乗るの上手なんだぜ」
「……すごいな、まるで爺ちゃんみたいだ」
そして、サトシたちはメレメレ島の人たちにモーモーミルクを配達していた。
カキとサトシたちはアーカラ島へ近付いてきたのだ。
「サトシ、セレナ、あれがアーカラ島だ」
「あれか」
『ピカピカ』
「カキ、あれは火山かしら?」
「ああ、ヴェラ火山だ」
「すごい燃えるな」
『ピカピカ』
「……そこだ、次の配達先は」
カキとサトシたちは配達先の家に到着したのである。
「カキ、アローラ」
「アローラ、ハル」
家から出てきた少年、ハルにカキはモーモーミルクを渡した。
「あ、ピカチュウだ、撫でてもいい?」
「もちろんだぜ」
『ピカピカ』
ハルがピカチュウのほっぺを撫でたのだ。
『チャァァ』
「明日の準備できてるか?」
「うん!!設計図できた」
ハルはカキに紙を見せたのである。
「これは?」
『ピカピカ?』
「これってモクローかしら?」
「うん、明日ね、ママの誕生日なんだ、だから僕、ケーキを作るんだ」
「そうか」
『ピカピカ』
「偉いわね」
「遅れんなよ、カキの新鮮なモーモーミルクが無ければ作れないんだから」
「任せとけ!!」
「サトシ、牧場よ」
「カキの家、あそこか?」
『ピカピカ』
「そうだ、そろそろ降りるぞ」
そして、カキとサトシたちは建物の前に着陸した。
「リザードン、今日もありがとう」
「サンキューな、リザードン」
『ピカピカ』
『リザァァ』
「ありがとう、ぺリッパー、休んでてね」
『ペリッパァ』
『あれはドロバンコロト……ドロバンコ、うさぎうまポケモン、じめんタイプ、頑固でマイペースな性格、土を食んで泥を作って泥遊びするのが日課』
「可愛いわね」
ドロバンコに近寄るセレナの前にカキが割り込んだ。
「危ない!!ドロバンコに近寄ると泥をかけられることがあるから注意して!!」
「う、うん、ありがとう、カキ」
『それは僕が説明したロト』
そこへ、
「珍しいね、カキ、友達を連れてくるなんて、カキの母のアマラよ」
「どうも、ここの社長をしてます、シブです」
カキの両親がやって来たのだった。
「俺、カキの友達のサトシです、でもってこっちは相棒のピカチュウ、そして、ロトム」
『ピカピカ』
「私はセレナです」
『よロトしく、カキの両親、登録ロト』
その時
「何だと!?」
カキが突然走っていったのである。
「ホシ、危なぁぁい!!」
モーモーミルクのタンクを運んでいた少女からカキはタンクを奪い取った。
「ホシ、危ないことしちゃだめだろ!!」
「大丈夫だもん、危なくないもん、ホシ、お手伝いしたいの!!」
「全部、お兄ちゃんに任せなさい」
「……ねぇ、どう思う、こうゆうの過保護って言うんだよね?」
「過保護?」
『ピカピカ?』
「紹介する、可愛い妹のホシだ」
「きっとお兄ちゃんはホシちゃんのことが大事なだけよ」
「そうなのかな?そういえばお姉さんたち誰?」
「セレナよ」
「俺はサトシだ、こっちは相棒のピカチュウ、そして、ロトム」
『ピカピカ』
『よロトしく、カキは妹が大事、登録ロト』
それからサトシとセレナはカキの牧場を手伝うことになりドロバンコの体を洗ったり牧草を整理したりとしていたのだ。
そして、夕飯の時間になったのである。
「いただきます!!」
『ピカピカ!!』
「まって、サトシ」
『テーナ』
「どうしたんだ、セレナ?」
「ここでは食事の前にヴェラ火山にお祈りすんだって」
「お祈り?」
『ピカピカ?』
サトシたちはヴェラ火山にお祈りをして食事をするのだった。
そして、サトシはベッドに転がっていた。
「すごい、着かれたな、ピカチュウ」
『ピカピカ』
その時
外から音が聞こえてきたのだ。
「ん?」
『ピカ?』
『何の音ロト?』
サトシは扉から外を見るとカキとバクガメスが技の練習をしていたのである。
「何してんだ?カキ」
『ピカピカ』
「悪い、起こしちまったか?」
「技の訓練か?」
「昼間は家の手伝い、夜は技を磨く、Zリングを持つものとしてこれは俺の日課なんだ」
「すごいな、カキ」
『ピカピカ』
「ふっ、爺ちゃん程すごくはない」
「爺ちゃん?」
『ピカピカ?』
「このZリングは爺ちゃんの形見なんだ、爺ちゃんのパートナーはこいつだったんだ」
『リザァァ』
「俺とバクガメスは爺ちゃんのZリングを受け継ぐためにこの島の島クイーンのライチさんの大試練を受けた、そして、俺たちは突破しこのZリングを受け継ぐことを認められたんだ」
『ガメェス』
「爺ちゃんのためにも俺たちはほのおのZ技を極めたいんだ」
「なぁ、カキ、俺もZ技使いになったんだ、バトル、しようぜ」
『ピカピカ』
しかし、明日も早いのでやらなかったのだった。
次の日。
「ホシっ、足に落としたら大変なことになる!!」
「相変わらずね」
「そうだな」
『ピカピカ』
そして、カキとサトシたちは配達に向かいアーカラ島の上空を飛行していた。
その時
「何だこれ」
「火山の煙だ、迂回しなければ息ができなくなる」
「セレナ、迂回するんだ」
「うん!!」
火山の煙から迂回したのだ。
その時
『ぺリィ』
雷の一部がぺリッパーの羽をかすったのである。
「セレナっ!!」
『ピカカッ』
ぺリッパーとセレナは墜落していった。
「セレナ、ぺリッパー、大丈夫か?」
「うん、木があったから私は平気よ、それよりぺリッパーは?」
『ぺリィ』
「ぺリッパー、羽、大丈夫か?」
『ピカピカ』
そこへ、
「見つけた、来ないだのリベンジだ、Z技野郎!!」
こないだポケモンスクールの前で暴れていたスカル団がやって来たのだ。
「サトシ、この人たちは?」
「スカル団、色んな人に迷惑かける奴らだぜ……お前らまた大勢で卑怯だぜ」
『ピカピカ』
「うるせぇ、俺たちはなZ技ってのが嫌いなんだよ」
「テールナー」
セレナはモンスターボールからテールナーを出したのである。
「やっちまえ」
スカル団のポケモンが攻撃しようとした。
「テールナー、かえほうしゃ」
『テーナ』
テールナーのかえんほうしゃがスカル団のポケモンに直撃し妨害したのだ。
「やるな、セレナ」
『ピカピカ』
「いい炎だな」
「やりやがったな、やっちまえお前ら!!」
「やるぜ、ピカチュウ!!」
『ピカピカ』
「!!げっ、なんでお前までZリングを……」
サトシはZ技のポーズを決めたのである。
「これが俺たちの全力だ!!」
『ピカァァ!!』
「スパーキングギガボルト!!」
Z技【スパーキングギガボルト】
スパーキングキガボルトによってスカル団はふっ飛ばされバイクで逃げていったのだった。
「ハル、遅くなって悪かった」
「もう来ないかと思ったよー」
カキはモーモーミルクのハルに渡した。
「悪いな、色々あったんだ」
「あ、ぺリッパーが怪我してる」
「でも、大丈夫だぜ」
『ピカピカ』
「そうだ、じゃあ遅れたお詫びに2人のバトル見せてよ」
「ハル君、その前に早くケーキ作りましょう」
「そのあとバトルを見せてやるよ」
「そうだな、なっ、ピカチュウ」
『ピカピカ』
「その間、俺たちは別の配達をしてくる」
「行こうぜ、カキ、セレナ」
「うん!!」
ハルはケーキを作りお母さんに手作りバースデーケーキを渡していたのだ。
その後、配達が終わりカキとサトシはバトルをハルに見せていたのである。
そして、カキとサトシはそれぞれZ技のポーズを決めた。
「俺の全身、全霊、全力!!全てのZよ、「これが俺たちの全力だ!!」アーカラの山の如く熱き炎となって燃えよ!!」
『ガメェス!!』
『ピカァァ!!』
「ダイナミックフルフレイム!!」
「スパーキングギガボルト!!」
Z技【ダイナミックフルフレイム】
Z技【スパーキングギガボルト】
2つのZ技がぶつかり合うのだった。
TO BE CONTINUED…
セレナに惚れたカキは最初この作品だけの設定のつもりでしたがホシとの話を見たらさほど変わらないことに気がついた。