『カジカジ』
「アマカジ、いい感じだよ」
アマカジは頭にパンケーキがたくさんのったお皿をのせて走っていた。
「何やってるんだ?マオ」
『ピカピカ?』
「ん?トレーニングだよ」
「トレーニング?」
「ああ、そうか、サトシは最近きたばかりだから知らないんだね?」
「ん?」
「ポケモンパンケーキレースだよ」
『カジカジ』
「ポケモンパンケーキレース?何だよそれ」
『ピカピカ?』
「あのね、人とポケモンが協力しあってパンケーキを運ぶレースだよ、サトシも参加しない?誰でも参加できるし、ルールも簡単なの」
『カジカジ』
「よくわかんないけど、面白そうだな、な、ピカチュウ」
『ピカピカ』
その頃、
『セレナ、メレメレ島の第一回のトライポカロンが決定したよ』
「本当ですか、エルさん!!」
セレナはエルとテレビ電話していたのだ。
『うん、なんかアローラのパンケーキレース?っていうイベントの後だって』
「パンケーキレースってたしか……パンケーキ持って走るやつでしたよね」
『そうそう、所でサトシ君とはどう?』
「……エルさん、どうもこうも……」
「まるでメロメロを使ったみたいになってるぜ」
「博士っ!?」
『メロメロ……セレナ、そっちも頑張ってね、それじゃ』
そして、エルとのテレビ電話は切れたのだった。
「……ククイ博士……」
「悪い悪い、セレナ、オーバーヒートするなって」
「……もう」
次の日、サトシたちは買い物に行っていたのである。
「だいぶ買ったわね」
「本当だな」
『ピカピカ』
「大食いなやつがいるからな」
「え?」
『ピカピカ?』
『サトシたちのことロト』
「お、喫茶店だ、ちょっと休憩するか、2人とも」
「賛成」
『ピカピカ』
「はーい」
サトシたちは喫茶店に入った。
「いらっしゃいませ……あら、ククイ博士」
「やぁ、ノアさん……ん?ああ、もうそんな時期か」
ククイ博士はポケモンパンケーキレースのポスターを見たのだ。
「ポケモンパンケーキレース!!」
『ピカピカ』
「サトシ、ノアさんは去年のレースのチャンピオンなんだ」
「チャンピオン!!」
『ピカピカ!!』
「すごいですね」
「ありがとう!!」
そこへ、ライチュウがやって来たのである。
「この子が私のパートナーのライチュウよ」
『ライチュウ』
「え、ライチュウ!?」
『ピカピカ?』
「知ってるライチュウと全然違うわね」
『ライチュウ、アローラの姿、ねずみポケモン、でんき・エスパータイプ、ピカチュウの進化系、アローラ地方でのみこの姿に進化する。その要因のひとつが餌であると研究家は語る』
「すげぇ、アローラのライチュウは飛べるんだ」
『ピカピカ!!』
「そういや、サトシのピカチュウは進化しないのか?」
「ああ、博士、ピカチュウはピカチュウのままがいいんだ」
『ピカピカ』
その後、サトシたちはアローラパンケーキを注文した。
「お待たせしました、当店自慢のアローラパンケーキです」
「うまそう!!」
『ピカピカ』
「レースもこの高さのパンケーキを運ぶのよ、お皿が割れたりパンケーキが落ちたら即失格、楽しいわよ」
「頑張ろうぜ、ピカチュウ」
『ピカピカ!!』
「ライチュウ、ライバルが出来たわね」
『ライライッ!!』
『ピカピカッ!!』
「そう言えばセレナは出ないのか?」
「うん、私はトライポカロンがあるから遠慮しておくわ」
「あ、あなたそう言えばこないだのイベントの子ね」
『ライライッ』
「はい!!」
「頑張ってね」
「ありがとうございます」
夕方、サトシはノアにパンケーキレースの特訓をしてもらったのだった。
そして、レース当日になったのだ。
『今年もメレメレ島恒例ポケモンレース大会の日がやって参りました、スタートした先にある坂道や平均台など障害物をクリアしパートナーのポケモンと合流、続いてワゴンに乗ったパートナーのポケモンを次の地点まで引っ張らなければなりません、そして、そこからはポケモンのみの競争となります、一応ですが技の使用や妨害は一切禁止です」
「ま、俺とバクガメスの優勝は間違いないな(この後はセレナのトライポカロントライポカロン)」
「負けないよ、私とアマカジもたくさん練習したからね……サトシも練習したの?」
「ああ、俺とピカチュウはノアさんに特訓してもらったんだ」
『ピカピカ』
「!!ずるいよ、サトシ」
「ごめんごめん」
「まぁ、いいけど」
「チームワークなら俺とピカチュウは負けないぜ」
『ピカピカ』
「いやー、みんな、げんキマワリ、なによリザードン」
「今年も優勝するわよ、ライチュウ」
『ライチュウ』
「絶対優勝して商品手に入れるわよ」
『……………』
『ミミッキュがやばいのニャ、ライチュウをあいつは進化して正解だと言ってるのニャ、もし、進化しなかったら……………!!』
「進化しなかったら何だってニャース?」
『…………コジロウ、とても言えないのニャ』
ムサシはミミッキュ、コジロウはニャースと参加していたのである。
そして、
『それてはスタートします、3、2、1、スタート!!』
レースがスタートするもマーマネや何人かはすぐに落としてしまった。
『落としたパンケーキは例年通りベトベトンがおいしく頂きます』
『『『ベトベトーン』』』
「ピカチュウ!!」
『ピカピ!!』
サトシはピカチュウの所にたどり着きピカチュウを引っ張り走り出したのだ。
「ピカチュウ、この後はピカチュウだけのレースだぞ、平気か?」
『ピカピカ』
「なぁ、ピカチュウ、このあとはセレナのトライポカロンだよな」
『ピカピカ』
「セレナも頑張ってるし俺らも頑張ろうぜ!!」
『ピカァァ!!』
「オーキド校長、ネッコアラで出たな」
『ネッコアラ、ゆめうつつポケモン、ノーマルタイプ、寝たまま生まれ寝たまま死ぬ。すべての行動はみている夢による寝相らしい』
「トゲデマル、ごめん、僕もう失格しちゃったんだ」
『マチュマチュマチュマチュゥゥ!!』
『ガメェス……』
「……俺たちは……向いてない……だが、ゴールする、そして、セレナのトライポカロンをぉ……」
そして、サトシとピカチュウはポケモンのみのレースへと移ったのである。
「ピカチュウ、先にゴールまで行ってるから頑張れよ」
『ピカピカ!!』
ピカチュウはパンケーキを持って走っていた。
そこへ、
『…………』
『ピカピカ!?』
ミミッキュがピカチュウにシャドーボールを放とうとしていたのだ。
その時
『カジカジ』
アマカジがぶつかり散らばったパンケーキにアシマリが引っ掛かり転んだのである。
『これはこれはアシマリ、ミミッキュ、アマカジがほぼ同時に失格となってしまいました』
そして、
『現在、先頭を走っているのは優勝候補のライチュウ、そして、ピカチュウ、ネッコアラ、その後ろがニャース』
『ライチュウ~』
『ピカピカ!!』
『もう無理ニャ、こうニャったらあれを使うのニャ』
ニャースの足には小さい電動ローラーが付けられていた。
『ラストスパートニャ!!』
その時
『クゥ!!』
キテルグマが現れニャースや散らばっていたロケット団たちを回収していったのだ。
『「「何この感じ~」」』
『…………』
『ピカピカ!!』
『ライチュウ!!』
ピカチュウ、ライチュウ、ネッコアラがゴールまで向かっていたのである。
そして、
『ネッコアラ、優勝、そして、2位はピカチュウ、ライチュウ、ほぼ同時!!』
『いやぁー、サンキューサンキュー、ありがトサキント』
「よく頑張ったな、ピカチュウ」
『ピカピカ』
『ライチュウ……』
「ほら、そんな顔しない、また、来年頑張ろう」
『ラァイチュウ……』
そして、閉会式は終わったのだった。
「よし、ピカチュウ、セレナの会場行こうぜ」
『ピカピカ!!』
サトシはひとさき早くトライポカロンの会場に向かった。
「セレナ」
『ピカカ』
「サトシ、レースどうだった?」
「ノアさんと同時に2位だったぜ」
「すごい、おめでとう!!」
「ああ、セレナ、頑張ろうぜ!!」
『ピカピカ!!』
「うん!!」
そこへ、
「サトシ、セレナ」
「「!!ミルフィ!!」」
『ピカピカ』
そこにいたのはカロス地方でトライポカロンに出場していたミルフィだった。
「久し振りね」
「おう、ミルフィもな」
『ピカピカ!!』
「ええ、ねぇ、セレナ」
「え?」
ミルフィはセレナに近寄ったのだ。
「どれだけ進展したの?」
「……ミルフィ」
「ま、お互い頑張りましょう」
「セレナ、終わったら海岸で会おうぜ」
「うん!!」
そして、
『アローラ地方初のトライポカロン、ルーキークラス、メレメレ大会、優勝者にはこのプリンセスキーを贈呈します、申し遅れました、司会は私、ミスター・ローズがお送りします』
アローラ地方の司会はミスター・ローズが進行していたのである。
『さて、予選の内容はアローラパンケーキ作り、制限時間内にアローラパンケーキを指定分を作り、レースで落ちたパンケーキをたくさん食べ、飽きてしまったベトベトンにより多く食べて貰えたパフォーマーの勝利です、それでは1組目スタート!!』
「次の次だね、頑張ろうね、テールナー」
『テーナ!!』
そして、セレナもミルフィも予選を突破することが出来たのだ。
『では、次は本選、ポケモンとのパフォーマンスになります』
『さて、投票のお時間です、観客の皆様はポケリウムによる投票をお願いいたします』
そして、
『優勝者は………………………パフォーマー、セレナ!!』
セレナの優勝となりセレナはプリンセスキーを手に入れたのだった。
その後、サトシは海岸にいたのである。
そこへ、
「ねぇ、サトシ」
ミルフィがサトシの所へやって来た。
「どうしたんだ?ミルフィ」
「もし、優勝が私だったらどうする?」
「それならセレナには次も頑張ろうって言って、ミルフィにはおめでとうって言うぜ」
「私とセレナが同時に並んでたらどっちを先に言う?」
「セレナからだ」
「!!……進展したのね」
「進展?」
「結局さ、セレナのことどう思ってるの?」
「どう……って、大事な…………」
ーサトシ、最後にひとついい?ー
「…………大事な仲間……そして、大事な人だぜ」
「…………本当に進展したね」
「サトシ、ミルフィ!!」
そこへ、セレナがやって来たのだ。
「セレナ、おめでとう!!」
『ピカピカ』
「ありがとう、サトシ」
「ねぇ、セレナ」
「ん?」
「本当に進展したね」
「ミルフィ!?」
「それじゃあね、セレナ、サトシ」
「おう!!」
『ピカピカ!!』
「それじゃ!!」
ミルフィは走っていったのである。
「セレナ、帰るか」
「うん!!」
その時
『ピカ?』
「どうした?ピカチュウ」
『ピカピカ』
ピカチュウは海の方へと走っていった。
「ピカチュウ」
「どうしたのかしら?」
サトシとセレナはピカチュウの方へ向かったのだ。
『ピカピ、ピカカ』
そこには水色のポケモンのタマゴがあったのである。
「博士、何のタマゴ?」
『ピカピカ』
『解析はできないロト』
「ああ、うまれるまでは何とも言えないな、それにしても海岸にタマゴなんておどろかすな内容だな」
「ねぇ、博士、このタマゴ、親が見つかるまで俺らで面倒みてもいいかな?」
『ピカピカ』
「……まぁ、いいだろう」
「よし、セレナ、一緒に面倒みようぜ」
「うん!!」
その頃、
「俺たちに棄権はない……!!そういや、セレナのトライポカロン!!棄権だ棄権、バクガメス、モンスターボールに戻れ」
『ガメェス……』
次の日、
「また、タマゴ?」
『カジカジ』
「この子も元気に生まれてきてね」
『アウッアウッ』
「解析できないかな」
『マチュマチュ』
『だからそれは無理ロト』
「シロンのお友達になれるといいですね」
「シロン?」
「はい、カキ、私、この子のお世話をしながらそう呼んでたんです、白くてコロンコロンと動くから……ねぇ、シロン………!!」
その時
「あっ、タマゴが……」
『ピカピカ!!』
リーリエがお世話していたタマゴが激しく動き始めた。
「サトシ、もしかしてこれって……」
「セレナ、たぶん、生まれるぜ」
『ピカピカ』
そして、タマゴからは真っ白でふわふわな毛並みを持つポケモンが生まれたのだった。
TO BE CONTINUED…
パンケーキ食べたいっ、パンケーキ食べたいっ、レースのパンケーキ、ベトベトンが食べるってことはパンケーキは生ゴ……いやいいっすわ
※ミスター・ローズはあのローズとは別人です。