ポケットモンスター―アムール―   作:中2病人間M

8 / 18
市場の風来坊ニャビー

「サトシ、行こう!!」

「おう!!」

『ピカピカ』

 

 

サトシとセレナはポケモンスクールへと向かった。

 

 

『ピカピ』

「どうした、ピカチュウ?」

「サトシ、あそこ」

 

 

そこにはひねこポケモン、ニャビーがいたのだ。

 

 

「あのポケモン、アローラに来てから何回か見かけたな」

『ピカピカ』

「サトシ、そうなんだ、ロトム、あのポケモンはなに?」

『おまかせロト……ニャビー、ひねこポケモン、ほのおタイプ、感情を出さず独りでいることを好む。信頼を得るまでには時間がかかるぞ』

「腹減ってるのかな?」

「そうだ、ジャジャーン!!マカロンよ」

 

 

セレナはマカロンの入った袋を取り出したのである。

 

 

「マカロン!!」

『ピカカン』

「うん、今日からポケモンスクールだし、みんなのために作ったの」

「セレナのマカロン、うまいもんな!!」

「ありがとう」

 

 

その時

 

 

『ニャァァ!!』

 

 

ニャビーがセレナの手からマカロンの袋を奪い取った。

 

 

「何すんだ!!ピカチュウ」

『ピカピカ』

 

 

しかし、サトシはニャビーに引っ掻かれ逃げられてしまったのだった。

 

 

 

 

マカロンを奪ったニャビーは町の中を走っていたのだ。

 

 

その時

 

 

『ペ~シ!!』

『ニャァァ!!』

 

 

ニャビーの前にアローラのペルシアンが現れたのである。

 

 

そして、ペルシアンとの戦いでマカロンは燃えてしまった。

 

 

 

 

 

「ああ!!そのニャビーね、会ったの?」

「知ってるのか、マオ」

「ご飯ちょうだい~って来るのよね~」

『カジカジ』

「ついついあげちゃう」

『アウッアウッ』

「おかげで大事なマカロンが……」

「サトシ、また作るから」

「セレナのマカロン……マカロンマカロン……ニャビーを見つけたらダイナミックフルフレイムの準備だ……」

「どうしたのさ、カキ?」

『マチュ』

「でも、ニャビー、いつも1匹だよね」

『カジカジ』

「ニャビーは構われることが苦手だからね、トレーナーにもなかなか懐かないクセの強いポケモンって言われてるんだ」

『マチュ』

『それはさっき僕が説明したロト!!』

「いわゆる一匹狼のポケモンって感じかな」

『カジカジ』

「市場でも見る、時々市場のきのみをかってに持ち去っている!!許せん(マカロンマカロンマカロンマカロン)」

「カキ、怒りすぎ……で、サトシはそのニャビーをどうしたいの?」

『カジカジ』

「えっ、そうだな…………よし、俺がバトルするぜ」

「バトルしてどうするのさ?」

『マチュ』

「えぇと………………ゲットしてやる!!」

「クスッ……サトシらしいわ」

『テーナ』

 

 

 

 

「良いお天気ね~と切り出せば……」

「聞かせてあげよう我らが名を……」

「……一陽来復(いちようらいふく)天真爛漫(てんしんらんまん)、のんびりこの世にけなげな花よ、ムサシ……」

「……行雲流水(こううんりゅうすい)水清無魚(すいせいむぎょ)、この世に一服清涼剤(いっぷくせいりょうざい)、コジロウ……」

『……一家団欒 (いっかだんらん)交通安全(こうつうあんぜん)、眩しいお日様小判がキラリ…ニャースでニャ~ス……』

「「『ロケット団、今日はお休み~」」』

 

 

そして、ロケット団が最後の果物にフォークを刺そうとするも果物はなかったのだ。

 

 

「あれ?あと一個あったわよね?」

『アイツニャ!!』

 

 

ロケット団は果物を盗ったニャビーを追いかけるも逆にひのこを受けてしまったのである。

 

 

 

 

その頃、サトシとセレナは市場に買い物に来ていた。

 

 

「あとは詰め替え用の洗剤ね」

 

 

その時

 

 

サトシとセレナの横をニャビーが通ったのだ。

 

 

『ニャビー発見ロト!!』

「まて、ニャビー!!」

「ちょっと、サトシィ!!」

 

 

サトシはニャビーを追いかけるも見失ってしまったのである。

 

 

「あれ、どこだ?」

 

 

そして、きのみを食べているニャビーを見つけた。

 

 

「いた!!」

 

 

そこへ、

 

 

「そう怒りなさんな、アローラじゃ、自然の恵みは分かち合っていくものだからね~」

 

 

市場のおばあさんがきのみをニャビーにあげていたのだ。

 

 

「あげちゃうの!?」

 

 

ニャビーをきのみをくわえると走り去っていったのである。

 

 

「もしかして坊や、あの子に食べ物を持ってかれたのかい?」

「そうなんですよ!!大事なマカロン」

「明日、また作るよ、サトシ」

「ありがとう、セレナ」

「うん!!」

「どこに住んでるのかは知らないけど、悪い子じゃないんだよ」

 

 

その後、別の場所でサトシはニャビーがペルシアンに襲われている所に遭遇した。

 

 

「ニャビー!!ロトム、あのポケモンは?」

『ペルシアンだロト』

「ペルシアン!?知ってんのと違うぞ」

『サトシの知ってるペルシアンはこれロト』

 

 

ロトムにはカントーのペルシアンが映し出されたのだ。

 

 

『対してアローラの形態はこれロト』

 

 

そして、ペルシアン(アローラの姿)が映し出されたのである。

 

 

「ペルシアンにもアローラの姿があるのか」

『アローラのペルシアンはあくタイプ、ズル賢くて残忍な性格ロト!!』

「おい、木の実1つでそこまですることないだろっ!!」

『ペ~シ!!』

 

 

ペルシアンはパワージェムを放った。

 

 

「ピカチュウ、10万ボルト!!」

『ピカァァ!!』

『ペシィ!?』

 

 

そして、ペルシアンを撃退することに成功したのだ。

 

 

「大丈夫か?ニャビー」

『ニャビーのダメージ、90%ロト』

「わかった、ニャビー、ポケモンセンター行くぞ!!」

『ニャァァァ!!』

「わかった、きのみとらないぜ……なぁ、ロトム、きのみ頼む」

『了解ロト』

 

 

サトシはニャビーに引っ掻かれながらもつまみ上げポケモンセンターへ連れていったのである。

 

 

 

その後、ポケモンセンターでニャビーは手当てを受けていた。

 

 

「ジョーイさん、これは?」

「エレザードカラーっていってね、体の傷を舐めないようにするものなのよ」

『エレザードカラー、インプットロト』

「次はサトシ君ね、ずいぶん引っかかれてるわ」

「うわ、本当だ、酷いな」

 

 

その時

 

 

『ニャァァァ!!』

 

 

ニャビーは隙を見て飛び出したのだ。

 

 

「おい、待て!!」

 

 

ポケモンセンターから出て行くニャビーを追いかけてサトシもポケモンセンターを出ていったのである。

 

 

そして、すぐにニャビーを捕まえることに成功した。

 

 

「いい加減にしろ、ニャビー、傷治すには動かないのが一番なんだよ!!」

『その通りロト』

「いいか、絶対に動くなよ!!」

 

 

 

 

「で、連れてきちゃった訳か?」

「今日の夜だけでもダメですか?」

「俺は構わねぇけど…」

 

 

 

 

「どうするの、サトシ?」

「ん?」

「ニャビー、ゲットするんでしょ?」

「セレナ……まぁ、今はニャビーの傷が治ってからだ」

「そうよね」

『ニャァァァ!!』

「てか、苦しそうだな」

 

 

サトシはニャビーのエレザードカラーを外したのだ。

 

 

「いいの!?」

「平気だって、けど、絶対舐めちゃダメだからな!!」

『ニャァ』

「お前さ、何があったか分かんないけど、もうちょっと俺達のこと信じてくれないかな?」

 

 

 

 

 

その日の夜、ニャビーは皆が寝静まった後に家の扉をガリガリして開けようとしていたのである。

 

 

「外の空気でも吸いたいのか」

『ピカピカ』

 

 

ニャビーに外の空気を吸わせるためサトシは扉を開けた。

 

 

『ニャァァ!!』

 

 

そのままニャビーは走っていった。

 

 

「ニャビー!?」

「サトシ、どうして開けたの!?」

『ピカピカ!!』

「ニャビーが空気吸いたいのかと思って……おい、ニャビー、待てよ!!」

『ピカピカ!!』

「サトシ、待ってよ!!」

 

 

サトシとセレナはニャビーを追いかけたのだ。

 

 

 

 

そして、ニャビーは何かの廃屋敷に入って行ったのである。

 

 

「ニャビー?」

 

 

ニャビーは廃屋敷の中でかなり年老いたムーランドにきのみを渡していた。

 

 

「もしかして、このムーランドのために食べ物を?」

『かなりのご長寿さんロト』

「……ニャビー、俺、お前のことゲットしようと思ってたけど、これじゃあちょっとな…諦めるよ」

「サトシ……」

「俺、今度ここに食べ物持ってくる、また来ても良いだろ?ニャビー」

「私、ポフレ、作るわ!!」

「ありがとう、セレナ」

「うん!!」

 

 

その時

 

 

『何かが接近中ロト!!』

 

 

そして、あのペルシアンが現れたのだ。

 

 

「お前……ニャビーがなにしたっていうんだよ!!」

『ペ~シ!!』

 

 

ペルシアンがパワージェムを放とうとしたのである。

 

 

「みんなここから出るんだ!!」

 

 

サトシの声でみんな廃屋敷から出るもペルシアンは攻撃をし続けてきた。

 

 

『執念深いやつロト』

「ピカチュウ、10万ボルト!!」

「テールナー、かえんほうしゃ!!」

『ピカァァ!!』

『テーナ!!』

『ニャァァァ!!』

「ニャビー、お前は戦っちゃダメだ!!」

 

 

ニャビーはひのこを放つもペルシアンに掻き消されたのだ。

 

 

そして、ペルシアンの攻撃からニャビーをサトシがかばったのである。

 

 

「サトシ!!」

「かすり傷かすり傷……いってぇ!!」

『ニャァァァ!!』

 

 

ニャビーはムーランドから技の放ち方を教わり何かのほのお技を放った。

 

 

『ペ~シ!?』

 

 

そして、火だるまになったペルシアンは逃亡したのだった。

 

 

 

 

 

そして、後日、サトシはきのみとセレナの作ったポフレを持ってあの廃屋敷を訪れたのだ。

 

 

「ニャビー、アローラ!!ニャビー?」

 

 

しかし、廃屋敷にはニャビーもムーランドの姿もなかったのである。

 

 

 

 

「そうかい、そんなことがね」

「俺、悔しくて、あいつに何かしちゃったかなぁ」

「ポケモンはポケモン、人は人、それぞれ生きる世界があるからね、あんたのせいじゃないよ、あの子もきっと達者でやってるよ」

 

 

おばあさんはサトシの持っていたきのみのひとつを皮を剥いて皿に乗せた。

 

 

その時

 

 

『ニャァァ』

 

 

ニャビーが現れきのみをくわえたのだ。

 

 

「ニャビー!!」

「あら、ニャビーちゃん、引っ越したのかい?」

『ニャァ』

 

 

ニャビーとサトシ…この出会いの行方…それはアローラの潮風だけが知っているかもしれない。

 

TO BE CONTINUED…




ニャビーってポケモンの中で最も猫っぽいよね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。