灰と幻想のグリムガル ~オリオンの耀き~   作:西吉三

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あの名シーンを汚しているようで、自責の念に堪えません。


……てへぺろ(・ω<) だが反省はしていない。




1.ハヤシの追憶①

「俺とメリイは見習い義勇兵の頃からの仲間でした。丁度、今の貴方(あなた)(がた)と同じように……」

 

 そう切り出した後で、ハヤシは新人義勇兵達全員の目を一瞥した。冒頭部は話を聴いている人間の驚きや感度を確認する必要がある。

 

 ――よしよし、全員俺のことを見ているな……、あれ? なんか、俺の目を見ている訳じゃなく、少し上の方を見ていないか?

 

 ハヤシは(ひたい)の辺りに集まる視線を感じる。

 

 そうヅラだ。ヅラが気になる。大事な話だと頭では理解できる。そしてハヤシの話す様子からも真剣な話だということは伝わってくる。しかし、ヅラが気になって、ハルヒロ達は話に集中ができなかった。

 

「戦士の俺とミチキ。ボクっ娘(まほうつかい)のムツミ。盗賊のオグ。そして……神官のメリイ……」

 

 そう、ハヤシの中でムツミは魔法使いではなく、永遠のボクっ娘だ。性別は女性だが、ムツミは自分のことを「ボク」と呼称した。それじゃまるで妖怪がいっぱい出てくる、某アニメのケ●●君みたいだ。中の人一緒だしね。

 しかし、この多様性(ダイバーシティ)を標榜する現代社会においては、それも受け入れなければならない事項、いや、むしろ萌え要素だったりしたり、しなかったりした。

 

「俺達の小隊は順調な方でした。10日程で団章を買い。サイリン鉱山でコボルド狩りを始めてからも、危ない目になんて遭わなかった」

 

 ――そう、危ない目になんて遭わなかった。クソ弱い盗賊のオグが突っ走って、30回位死にそうになっただけで、俺は全然、全く、これっぱかしも危ない思いなんてしたことなかった。

 

「当時の俺達はそれが当たり前だと思っていました。だから気が付かなかったんです。メリイに大きな負担を掛けていたことに」

 

 ここでハヤシは一段声の調子(トーン)を低くして、後悔と自嘲の念を声に籠める。

 

「あいつはいつも明るくて、元気で、良く笑って、小隊(パーティ)の雰囲気が暗くなる暇もないくらいでした。86,000種類持っているという一発ギャグを毎日のように披露してくれて」

 

「え? 86,000種類の……なんですか?」

 ハルヒロは話の内容に若干の違和感を感じて、聞き返してしまった。

 

 聞こえていたはずだが、遠い目をして全く動じた様子のないシノハラ。

 

 もちろん、ハヤシはハルヒロの質問を()()()()()して、自分の絶対時間(エンペラータイム)を続ける。

 

「かすり傷程度でもすぐに治してくれて。ムツミや雑魚(オグ)に危険が迫れば、すぐに助けてくれて。……そりゃあ楽なはずですよ。メリイが、神官とボケとツッコミと、1人で3人分働いてくれていたんですから」

 

 シノハラがじっとハヤシに視線を送る。特に合図ではない。

 そう、カツラの浮き具合を確認しただけだ。そこまでずれていない事を確認すると、そっと目を閉じた。

 

「戦う程に俺達は自信を深めました。メリイの一発ギャグも63,000を超えたくらいです。怖い物知らずだったなー……。あの頃は。でも、その勝利は本当に紙一重のものでした」

 

「一発ギャグを結構なハイペースで消化しましたね……」

 シホルが冷静な分析をした。シホルはそういうキャラだ。

 

 その言葉も完全に無視をするハヤシ。

 

「俺達にはわからなかった。……63,000以降のメリイの一発ギャグは絶叫系が多いって事を」

 

 サイリン鉱山の奥地で絶叫系の一発ギャグ。その怖さを想像し、その場にいた全員が息を飲んだ。

 

 

 




灰と群像がまとまりきらなくなってくると、気晴らしにこっち書いてたりしますm(。・ε・。)mスイマソ-ン
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