グダったりするかもですが書けるだけ書いてみます
やはり一番最初に送られるのは最初の町アクセルらしい。
もちろんこの方が都合が良いし、特に言うことはない。
「うぉっ!マジで異世界に来たのか俺!!」
「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
カズマとアクアらしき人物を発見したが今会うと色々ありそうなので今回はスルー。
まず最初にする事は冒険者カード登録だが当然無一文である。
「金がない…金…」
金を入手する手段を考えたが金を借りるとかそもそもあるかが不明だがこの神器を質屋に…ぐらいしか思いつかない。この世界では当たり前だが勇者の特権とかは使えるはずがない。ここに送られた先人達は一体どうやって金を手に入れたのだろうか…
金を借りる。この行為が出来ればどれだけ楽だろうか。かつてぼっちだった影響のせいか俺は初対面の人にこんな頼みは出来ない。いきなり詰んだ。というか得体の知れない人間に金を貸す人は普通はいない。そしてこの世界では犯罪歴などは冒険者カードに残ってしまうため万引きだとかは論外である。そうでなくともやらないが。
「くっそ…だが何もしなければどちらにせよ詰み。まずは行くしかないか…」
そう言って無造作に自分のジーンズのポケットに手を突っ込むと一人分の登録料ジャストである千エリスが入っていた。
そういえば確か…『この度は過去へ行くという特殊な状況であるため、貴方には色々お膳立てをしておきます…』と言っていた。もしかしてこれがお膳立てか…
何はともあれこれで助かった…早速冒険者ギルドへ向かわなくては。
「ふぅ…なんとか着いたか…」
少しだけ迷ってしまったがギルドは目立つのですぐ着くことが出来た。色々な職業っぽいやつらが沢山いる。軽装で身軽そうな盗賊っぽいやつとか鎧を着込んでいていかにも戦士ですってやつとかシスターの格好をしたプリーストっぽい人とか…改めて異世界に来たことを実感させられた瞬間だった。おっと寄り道してちゃいけない…
「すみません、冒険者になりに来たのですが…」
ここでは念のためカズマ達と同じ受付の中では一番可愛いお姉さんに話しかけた。もしかしたら今後いい事があるかもしれない。
「では、登録料として千エリス頂きますね。」
余談だが1エリス=1円らしい。モンスターを捕まえてチャンピオンになる某ゲームなんかは五千円スタートとかが当たり前だが最初で躓かなかっただけずっと良い。むしろありがたい。
「念のため軽く説明をしておきます。冒険者とはモンスターの討伐などを主に行いますが、クエストによってはそれだけにとどまりません。平たく言えば何でも屋みたいな位置付けです。そしてこれから職業を選んでいただきます。」
職業か…この世界では適正がない職業は選べないらしい。例えば大抵の職業を選べたアクアでも知力が足りなかった故にアークウィザードだけはなれなかったとか。
「では、まずこちらの書類に身長、体重、年齢、身体的特徴等を記入してください。」
身長170 体重 54 年齢18 黒髪黒目…っと、こんなもんか… こんなんで冒険者カードが作れるとは… 身分証明書よりずっと簡単だな…
ここで改めておさらいしておくが冒険者カードとは日本で言えば身分証明書に値するものである。自分のレベルだとか職業、覚えているスキルは全てこれに載っているんだとか。そしてスキルを習得する時もこれは使用するらしい。本人でなくとも冒険者カードを操作すればスキルは習得されてしまうため絶対紛失してはいけないものである。
「コミナトユウヤさん、貴方の冒険者カードに手を触れてください。」
これで俺の適正が決まるのか…さて、俺の可能性は…
「まず筋力と生命力は並以下ですね…女戦士の最低ラインすらもありません…この時点で戦士、ソードマスター、クルセイダーなどは無理ですね…」
知ってはいましたが残酷な現実をどうもありがとうございます。ちょっと泣きそうです。やはりそっち方面は無理か
「ですが…魔力、器用度、敏捷性、知力、幸運は全て高いですよ。特に敏捷性は群を抜いてます。」
なんだか極端なスペックだな。だとするとなれる職業も限られる。
「以上のステータスから貴方がなることが可能な職業はウィザード、プリースト、盗賊、そして冒険者です。」
いきなり上級職は無理か…上級職がないとなればウィザードは劣化紅魔族、プリーストは劣化アクアに成り下がるだろう。ただの下位互換が需要が出る訳がない。ここは差別化を考えれば盗賊一択だ。神器がある以上同じ職業であるクリスとの差別化ならそこまで難しくはない。別にクリスの実力を低く見ている訳ではないが同じ盗賊ならそこまでスペックに差は出ないはず。
「では、盗賊でお願いします。」
「分かりました。これからの貴方の活躍、期待しています。頑張ってくださいね。」
ギルドのお姉さんからそう告げられ、こうして俺の冒険者ライフが始まった。
クエストの受け方を聞き、真っ先に選んだクエストはカエル五匹討伐のカズマ達も受けたあのクエストである。
序盤のクエストで定番と言えばカエル狩りらしい。正式名称はジャイアントトード。打撃系統こそ効かないが金属系統は苦手で剣を使えば倒すことはそんなに難しくはないらしい。かなり初期の剣でも倒せる程だとか。カエル一匹の買取価格は五千エリスになり、五匹で二万五千エリスとクエスト達成報酬の十万エリスが貰える。経験値的にも金銭的な意味でも二度美味しいクエストなのだ。
「さて、この神器の試し相手になってもらうぞ!カエル野郎!はーはっはっは!」
案の定楽勝だった。装備も揃えずにTシャツとジーンズで挑んだが余裕だった。最初の街にとどまる神器持ち日本人はいないと聞いていたがそれがよく分かった。光のエネルギー弾を飛ばしたり、剣の射程距離を伸ばして薙ぎ払ったりでそれはもうあっさりだった。
ギルドに戻り次第すぐに報酬金を受け取り、定食を食べながら
「あれ?この冒険楽すぎないか?」
と思い始めてきた。これは後ほど知ったのだがエリス様のお膳立てにより、既に俺のための宿屋をとっているんだとか。あとは仲間が欲しくなったので仲間募集をかけてみることにした。
【パーティメンバーを募集してます。後衛職だと嬉しいです。基本誰でも歓迎なので気軽に話しかけてくださいね。】
とりあえずはこれでいい…はず…最初の時期から強い仲間を厳選し始めるのは無理だ。ずっとじゃなくてもいいから仲間が欲しい。今日は来ないが明日は仲間が来るはず…防具も揃えるだけの金はあるし、あとは仲間が揃えば全部終わり…
と、俺は楽観的に考えすぎていた…
最後まで閲覧していただきありがとうございます。
お金という最初の難関はエリス様のお膳立てによりどうにかなったが次に立ちふさがるのは…
次回も極力早めに書きます