読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
これからも頑張ります!
まさか俺達が精鋭部隊に入っているとはな…
「コミナトユウヤ…?もしかして君も日本から来たのかい?」
やはり名前だけで日本人か否かはすぐ分かってしまうのか…この世界は紅魔族を除けば基本的には英語の名前ばっかりだからな。
「あ、あぁ…そうだ。よろしくな。」
後々波風立てたくないので正直過度な干渉は避けたい。
「おいおい…聞かねぇ名前だがそいつは本当に強いのか?見た感じガキだしよ…」
一応18ですけど!何?俺って子供っぽく見えんの?あ、レックスって大剣持ちか、ちょっと前までランサーだと思ってたわ。いや、ホントごめん。
「いや、彼の強さは僕が保証しよう。」
おっ、やっぱりチート持ち日本人と言えば強くて当たり前なものなのだろうか…同じチート日本人であるミツルギがそんなことを言った。
「おぉ!あのミツルギさんのお墨付き!?」
「強かったんだな!ソロ専門だったのも頷けるぜ!」
おいコラ、好き勝手言いやがって。俺だって好きでソロプレイしてねぇぞ。
「勝手に話を進めないでください!私!私のことを忘れてはいませんか!?私はユウヤとゆんゆんの3人で組んでいるのですよ!」
「ガキは黙ってな。これは集団討伐…普通のクエストとは違ー」
「レックス、あの人が連れている二人…紅魔族よ。」
あ、この鋭い目つきをしたクールそうな女の人はソフィだったかな?間違えていたらごめんなさい。最近忘れっぽいんです。
「紅魔族…!?あの魔法使いのエリートを二人も連れてるのか!?」
「まぁ、バランスは一見悪そうには見えるが期待出来るな。」
そしてお前はレックスの仲間の一人のテリーとか言ったか。そっくりそのまま返すぞ。大剣、槍、斧と後衛職が一切いない脳筋パめ。
だが、めぐみんは今回は基本無理だな。爆裂魔法なんてやったら被害の方が大きそうだ。
「あ、ユウヤさん。飴とかいりますか?」
あ、この世界飴はあんのか。棒付きで丸いやつ…あの飴を思い出すな。
「いただきます。ありがとな。」
さすがに今食べるわけにはいかないのでポケットにしまっておいた。どうでもいいかもしれないけど甘い物は大好物なんです。
「では、皆さん!検討を祈ります!」
参加したパーティは十組。何処の場所にも均等にパーティが分けられており、前衛が悪魔と戦い、後ろで悪魔から逃げてきた雑魚を狩る…と、言った風になっているらしい。
「敵感知に引っかかった!1体だけだが凄い速さでこっちに向かってきている!」
「ぐぁっ!」
ミツルギが不意打ちをくらった…あと少し遅かったら…もしかして俺が知っているのより強くなってねぇか…?
「おいおい、もうご登場かよ、上位悪魔ホーストめ…」
「ほぉう、俺様の名前を知っているのか…まぁ、いい…どうやら俺様を狩りに来たらしいな。俺様はまだ力が戻りきってないから無駄な力は使いたくねぇ。今なら見逃してやる。ここは引いておいた方が身のためだ。」
「残念だが引くわけにはいかないな…僕は冒険者として人々に害をなすモンスターを倒す義務がある。」
さすが何度も死線を潜り抜けているだけあるな…ここは気が抜けないな。
「さて、悪魔祓いと行くか…」
俺も短剣を握り、戦闘態勢に入った。
「ゆんゆんは下がって援護に回ってくれ。」
「はい!」
この神器聖剣って名前が付いているくらいだから悪魔に強い技とかあるんだよな?エリス様…様々な応用…これがどれだけあるか…この神器の可能性に賭ける!
「祓魔の光!!」
聖剣から発した光がホーストの肉体を焼き払った。どうやらこの技は悪魔にのみ効く技で悪魔を浄化する技らしい。倒せてはいないが効いてはいる。
「さて、こっからとどめを刺す!」
魔力を消費した高速移動で素早く背後へと回り、今度はこの対悪魔用の光を纏わせ、突き刺しにいった。
「くたばれぇぇぇぇ!!」
だがその剣はとどかず、思い切り身体を掴まれてしまった。
「ぐっ…あぁっ!だがこっから剣を伸ばすことが出来…れ、ば…」
どんどん力が抜け…ドレインタッチ!?そんなはずはない…あいつにそんな技はないはず…いや、もしかして改変っていうのはこういう奴らの強化か!?
「ふんっ!」
辛うじて喋ることは出来るが身体がほとんど動かせない程に体力を吸われた俺は遠くへ殴り飛ばされた。
「ユウヤさん!」
「逃げろ!殺されるぞ!」
魔力はあるのに身体が動かない。あれは魔力ではなく、体力を吸っていたのか。くっ…ちょっと油断していた。
俺が動けなくなった後でも戦闘は依然として続いている。
「ミツルギとユウヤがやられたぞ!」
「撤退だ!急いで逃げるぞ!」
自分が何も出来ない状態で仲間がやられていくのは嫌なものだな…どうにかして動けるようにならないだろうか…ん?
「精鋭3人が削ったから奴だって弱っている!逃げるのはそんなに難しくはない!体力に余裕があるやつは負傷者を助けてやってくれ!」
「いや、まだだ…俺はまだ動けるぞ…」
「見ろ!あの悪魔がまた苦しみ始めたぞ!」
「ユウヤさん!?動けなくされたんじゃ…あ、あれは…飴?」
「祓魔の光…ふふっ、僅かだが動けたぜ。ざまぁ…見ろ…」
飴での栄養なんて微々たるものだったがギリギリほんの少し動ける分だけは回復できた。そして俺の意識は途絶えた。
目を覚ますと全ては終わった後だった。
「ようやく目を覚ましたか。大丈夫か?」
目を覚ますとそこにいたのはゆんゆんではなく、金髪のクルセイダーダクネスだった。
「お前が運んできてくれたのか?」
よく見ると鎧は傷だらけだ。俺達負傷者達を助けてくれたのか…そしてギルドから漂うお通夜ムード。これは撤退したんだな。勝てると過信した結果がこのザマ…情けないな。俺ってやつは。
「あぁ、怪我こそ他のやつより酷くはなかったがほぼ寝たきり状態だったぞ。」
「すまないな。ゆんゆんは?あいつはどこにいる?」
「ゆんゆん?あぁ、あのお前と一緒にいた黒髪の少女のことか。あの子なら無事だ。今は宿屋に戻ったはずだ…そしてあの悪魔の話だが、お察しの通り撤退したよ。死人こそ出なかったがお前をはじめとした精鋭メンバーのリーダー格ミツルギ、レックスは共に重症を負っていて、現在プリースト達が治療にあたっている。今は他からの冒険者待ちだ。」
「くっそ…!痛っ!ちっ…」
身体中が痛いし、かなり体力を吸われたせいで身体が上手く動かない。そんなに攻撃はくらわなかったはずだが…真剣に機動力と防御力を両立する方法を考えなくてはいけないな。
「あの悪魔を倒さなければ…」
「何をそんなに急ぐ必要があるんだ?すぐ行くのは無茶にも程がある。休むことも大切だぞ。」
休むことは確かに必要である。だがそれはあちらも同じ。もし近いうちに攻撃を仕掛けることが出来ればやつはすぐに倒せるはずだ。
「そうか。じゃあ、俺はすぐ宿屋に戻るとするわ…」
「彼女…心配していたぞ…会いに行ってやれ。」
と、いうのはもちろん嘘である。その前にギルドにいるはずのあいつを探し出せば…
「やっと見つけた… お前に頼みがある。」
前回と比べると今回はちょっと短めです。
これプロローグを含めたらもう6話目なのに未だにアクアとカズマがセリフ一回しか出ていないです。
近いうちにしっかりと出します!
それでは、最後まで閲覧していただき、ありがとうございます!