今回は短いです。
だってクロアは石の防衛には参加しないから、ほとんど書くところないしね。
~ハリー視点~
危なかった、もう少しで賢者の石が盗まれるところだった。
まさかクィレル先生が盗もうとしていたなんて....
僕は今までずっとスネイプが狙ってると思ってたのに。
まあどちらにしても石を守れたのならそれでいいだろう。
それよりハーマイオニーの様子がさっきからおかしい。
なんというか、心ここにあらず、と言った感じだ。
せっかく石を守ったのにそんなことはどうでもいい、
とでも言いたげな態度だった。そんなハーマイオニーにロンが
「えーと、ハーマイオニー、トイレ行きたいなら漏らす前に行ったほうがいいぞ」
と明らかに見当はずれなことを言っている。
雰囲気を盛り上げるためにふざけているのか、
まじめに言ったのかは分からないが....
少し考え込んでいたハーマイオニーが口を開く。
「ねえ二人とも、クロアの事、なんて聞いてる?」
「数日前に倒れたって....「僕もそんな感じだ」
「そう......」
どういうことだ、ハーマイオニーは何か僕らが知らないことを知っているのだろうか。
「ハーマイオニー、まさかとは思うけど、クロアはもっと重い病気にでもかかっているのか」
ハーマイオニーの不審な態度に僕と同じ結論に達したらしいロンがハーマイオニーに問いただすように聞く。
「ううん、そういうわけじゃないの、でも....あなたたちなら何か知ってるかなって」
「ハーマイオニーこそ、何か心当たりが?」
「いえ、別にないわ....医務室に行ってくるわね」
「あ、おい!」
ロンが呼び止めようとするが、そのまま走り去ってしまう。
「まあいいか、もう遅いし、僕らも寝ることにしよう」
「そうだな」
~ハーマイオニー視点~
医務室のベッドに座ってそこに眠る、ここ数日間目を覚ます様子のない親友の頭をなでる。
私はよくクロアの様子を見に来ているが、別にうなされている様子も苦しんでいる様子もない、それこそまるで死んでいるかのように穏やかな様子で寝ている。
たまに不安になり、心音を確かめるのだが、異常はない。
むしろ異常なほどに異常がない、なぜ起きないのか、先生方でさえ分かっていない。
私はそろそろ就寝の時間が近づいていることに気づくと、クロアの頭から手を離し、
医務室を後にする。
「おやすみ、クロア」
______________
~ハーマイオニー視点~
修了式が終わった。
私は、別れの挨拶を言うために、また一人で医務室にきていた。
クロアはあれから一度も目を覚まさない。
たまに私の中で『このこは、このまま目を覚まさないのでは?』
と浮かぶが、できるだけすぐに忘れようとしている。
そうしないと怖かった、私にはこのこに何があったのか分からない、
そもそもこのこが抱えている秘密をあまり知らない。
それでも私はこのこを大事な親友だと思っているし、
このこも私の事を頼ってくれていると思う。
なのに、今私の心配をよそに起きる様子は無い。
やはり、このまま目が覚めないのではないか。
ふ、とよぎる。
想像するだけでも泣きたくなる。
私が泣いたら前みたいにまた慰めてくれるのだろうか。
それとも、私が泣いても寝たまま....
頭を振って恐ろしい想像を消す。
医務室を後にしようとして、ドアに手をかけたとき、
後ろから、毛布がずれる音が聞こえた。
私は、はじかれたように振り返る。
クロアがベッドの上に座っていた。
目が覚めたのか!
うれし涙が出てくる。
「クロアッ‼」
そのままいまだにベッドの上でぼんやりしているクロアに抱き着く。
「やっと......やっと起きたのね....」
困惑していた様子のクロアが口を開くと
「あの、あなたは........それに....
______________
~クロア裏視点~
確か、あの怖いおっさんから逃げて....壁が壊れた。
それで..気絶してて、私が今目覚めて......視界は....真っ暗だ。
いや、ほんのり赤黒い灯りが見える....目をつむっている?というよりもまだ起きてない?
だとしたら、これも壁が壊れたことによる影響だろうか、私とこのこの意識にズレが生じている。
今までなら身体の主導権を握っているほうが起きれば、もう一つも起きていたはずだが、
逆に、主導権を持っているほうが起きなければ、もう一つは起きれなかった。
寝起きだというのに、思ったより冷静になれてる。
突如、ほんのりとした赤黒い光に慣れていた私の視界に、強い光が入ってくる。
意外とまぶしくは感じなかった、このこも起きたのだろうか。
とりあえず、ここからが気になるところだ、壁が壊れたことによる影響は私にはあまりなかった、だがこのこはどうなるか分からない、とりあえず意識が戻ったから
意識が消滅したわけではないようだ、あとは身体から感覚が受信できなくなったり、
精神が正常ならいいのだけど....
視界の中で、小さな手が握ったり開いたりしている。
この様子なら、感覚は大丈夫そうだ、あとは精神的な問題だが....
布団が擦れる音で起きたことに気づいたハーマイオニーがこちらを驚いた表情で見つめたと思うと、抱き着いてくる。
戸惑っているこのこにハーマイオニーが声をかけるが、まだ戸惑った様子で、ぼんやりしている。
なにかがおかしい、このこはこう見えて結構寂しがり屋で、甘えん坊なところがある。
それは私がよく知っている。
にもかかわらず、反応が薄い。
「あの、あなたは........それに....
................私は、誰..でしょう?」
クロア 記憶喪失 友達少ないので、目を覚まさないことに関してはあまり話題にならない。
ハーマイオニー 空き時間は大体医務室にいました。
ハリー&ロン 石を守った
スネイプ先生 濡れ衣
壁が壊れてから(10話から)ずっと寝たきりだったけど、やっと目を覚ましました。