~クロア視点~
「へ~、記憶を、ねぇ」
「はい、それで、その、誰もが私をみなくて、私はいらないみたいに....」
「大丈夫だ、少なくとも僕はおまえの事を見てる」
「....はい、分かってます」
私はホグワーツ行きの列車のコンパートメント内で私の事をドラコに話していた。
その中には私が知っている私の秘密、二重人格についても含まれている。
私が話し終えると、今度はドラコが彼の家や、笑える話等いろいろ話してくれた。
「クロア!やっぱりここにいた、何度も言うがこんな奴と一緒にいるべきじゃない!」
そんな楽しい会話が妨害されてしまった、あのクソメガネ共三人組に。
「そうよ、やっぱり相手は考えたほうがいいと.....クロアが、笑ってた?」
言われて気づく、頬が少しだけ上がっている。
「ねえ、やっぱりやめよう、クロアはたぶん大丈夫だよ」
「いやだね、どうせドラコに騙されたんだろ、僕はクロアを信じてるからな」
あなたが信じているのは私じゃなくてクロアだろう、うんざりして、彼らを追い返そうと席を立つ。
「信じるのは勝手ですが、私の邪魔はしないでください」
コンパートメントから追い出し、ドアを閉める。
「あのね、よく聞いて、クロア、私はあなたの邪魔はもうしないわ、きっとそれが今は最善だと思うから、でもね、もし気が変わったらいつでも私たちの所に来てもいいからね、私はいつでもあなたの事を歓迎するから」
「大変だな」
「はい、本当に」
そう苦笑いしながら答える。
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~ハーマイオニー視点~
頭からクロアの笑顔が離れない。
私は約一年彼女と過ごして、かなり仲が良かった自信があるが、それでも彼女の笑顔を見たことは無い。
裏....今はルーだったかな?の笑顔なら見たことはあるが、あれは完璧な笑顔だったと思う、
クロアの笑顔はどちらかというと、ぎこちない、というか、精一杯感情を表現しようとしている。といった感じだ。
そしてドラコ・マルフォイ、彼の前ではその笑顔を見せる。
彼女は私といた時でさえ、一歩離れたところから私と接していたような気がする、なんというか、何かを恐れていた、という表現がしっくりくる。
だが、彼の前ではそれが無い。
きっと彼女は彼の事を信用しているのだろう。
一番の原因は、記憶を失ったことで、不安で仕方なかったのだろう、周りは誰も知らない人ばかり、
さらに、悔しいことだが私は気づけなかったが、彼女から見た私は彼女を彼女ではなく、私の中のクロアとして見ていたようだ。
そんなとき、彼女を彼は肯定したのだろう。
それで彼女は彼を信頼しきっている。その相手がドラコ、というのは少し心配だが、大丈夫だろう、少なくとも私が何かをするよりかは。
それより、ルーは分かっていたのだろうか、私はドラコ以上にルーが怪しいと思っている、ルーならクロアがああなる前にどうにかできたのではないのか。
クロアの事を最優先に考えているのは本当なのだろう、だがその行動理由が分からない。
クロアと話すこともないから、今彼女たちがどうなっているのか私には分からない。
悔しくてしょうがない、私があの時ちゃんとあのこのことを見ていれば....
いや、後悔してももう遅い、とりあえずルーがいる以上クロアは大丈夫だと思うが....
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~クロア視点~
久しぶりの授業だ。そして、次の授業は闇の魔術に対抗する防衛術、つまりスリザリンとの合同授業だ。
今から少し楽しみだ。
そして授業
うん、私は楽しみだった。なのに授業がひどい。いや、授業、というより授業をする教師がひどい。
今年の教材のほとんどはこの授業の教師、ギルデロイ・ロックハートの書いた本らしい。
なんというか、まるでファンクラブみたいだった。
まあ、それももう終わった、次の授業は....
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ここで軽くドラコ・マルフォイの説明に入ろう。
彼は純血と呼ばれる、両親が魔法使いの家庭に生まれている、
そして何よりその血筋にマグルの血が一切混じっていないと呼ばれる聖28一族であるマルフォイ家の息子、つまり超優良物件だ。
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~クロア視点~
スリザリンの先輩に呼び出された。女子トイレに。
嫌な予感しかしない、うかつだったか?
理由は分からないが、逃げたほうがいいかもしれない、廊下にさえ出られれば助けを呼べる。
なんてのんきに考えていたのが間違いだったのか。
私は今女子トイレで五人ほどの先輩に囲まれて、遮音魔法が掛けられたところだ。
....現実逃避をやめてまじめにどう切り抜けるか考えなければならない。
「あの、何の用ですか?」
とりあえずこちらからアクションを取る、先手必勝だ。
「何の用ですって?しらばっくれるつもりなの、分かってるくせに!」
先手を間違えたかもしれない。
「ほ、本当に分からないんです。何のことなのか」
「あっそう、あくまでのシラを切るつもりなのね、いいわその小さな脳みそに詰め込みなさい、あなた、いつからマルフォイと仲良くなったの?」
「ドラコ、ですか?」
嫉妬だろうか、最近よく一緒にいたからそういう風に見られたかもしれなが、私にその気はない。
「えっと、ダイアゴン横丁で合って、その時に相談に乗ってくれて」
正直に話すが、
「それが?なんでずっと一緒に居ることに何のよ」
「そうよ、どうせそうやってマルフォイ家を狙ってるんだわ」
「ち、違います、誤解です!」
「そもそもグリフィンドールのくせにマルフォイに近づくこと自体間違ってんのよ」
確かにグリフィンドールとスリザリンは犬猿の仲だが、私は別にグリフィンドールで仲がいい人はいないので、別にそんなことは意識したことは無かった。
「で、ですが」
「何?まだ口答えすんの?」
真っ赤な顔をした先輩は拳を振り上げる。
数舜後にやってくるであろう衝撃にこらえようとして、
「『セパレーション』。
暴力はダメだよ?」
急に勝手に動き出した右手が顔の右半分を覆うように被せられ、
口が、勝手に謎の呪文を唱える。
(ルー、ですか?)
<やっほー、久しぶりだね>
やはりルーのようだ、それよりルーの使った呪文は何だ、杖を使う代わりに手を顔の右半分に置くのが条件か?
なんというか、私の周りが
そしてそこで先輩の手が止まっている。
「ねえ、あなたたちじゃあこの魔法は破れないよ?あきらめて、私は別にドラコが好きなわけじゃないし、ただ頼れる兄ぐらいの認識だよ」
その言葉になおさら激昂した先輩方は、いくつかの魔法や、物理的に攻撃をしてみるが、まるで歪んだ空間に変化はない。
(なんですか?この魔法は)
<なんだと思う?ヒントは私の最低の間違いと、私の最高の後悔からできた魔法、とだけ教えてあげる>
つまり教えるつもりは無いのだろう。
まあ痛くないのならそれでいいだろう、ここはルーに任せることにしよう。
「あきらめたほうがいいと思うよ、この魔法、持続するのに魔力使わないし、あなたたちじゃあ破れないんだから無駄だって」
としばらく攻撃を繰り返していた先輩方にルーがそういうと、彼女らは捨て台詞を残して帰って行った。
(助かりました)
と、一応助けてもらったわけだから礼を言う。
<いいんだよ、言ったでしょ、私はあなたを護るって、
もう少し私を頼ってくれてもいいんだよ?>
すこし、寂し気にそう言われる。
(家に帰ってすぐあなたを頼ろうとしましたが、断られた気がしますが)
<うっ、ま、まあ人には得手不得手があるからね、暴力沙汰は私に任せて、絶対に護るから>
(ないほうがありがたいですが、その時は任せます)
これからが思いやられる。
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~クロア視点~
廊下でハーマイオニーに呼び止められた。
「クロア‼今あなた、そこのトイレから出たわよね、さっきスリザリンの上級生が大勢で出て行ったけど、なにもされてない?大丈夫?」
「大丈夫でしたよ、ただ、ドラコとは少し距離を開けるべきかもしれませんね」
「やっぱり何かあったんじゃない!本当に大丈夫だったの?」
「はい、あなたの大好きなクロアの身体は傷一つありませんよ」
と皮肉交じりに返す。
「そうじゃない!あなたの事が心配なの!ルーがいるから大丈夫だとは思いたいけど、ルーはちゃんと守ってくれてる?」
「今更遅い、とは思わないのですか?」
「そう、よね、ごめんなさい。
でも、遅れたけど、あの時のあなたの質問にもう一度答えるわね。
私はね、クロアの親友だったの、その私が断言するわ、
あなたは間違いなく、誰が何と言おうと、私の親友だったクロア、張本人よ」
「そうあってほしい、の間違いじゃないのですか?」
「それは、あなたがそう思ってるだけよ、だって、本当は少しだけ気づいてるんでしょ?」
何のことだ、しらない、しってたまるか、私は私だ、クロアなんか関係ない他人だ。
「クロア、よく聞いて、自分を見て、あなたの事を見ることなら誰だってできるかもしれないけど、
理解してあげられるのは本人であるあなただけよ」
「ねえ、しつこいって思わない?嫌がってる人にネチネチ大体あなたのせいでもあるんだよ?それに、クロアの言ってる通り今更遅すぎるんだよ」
口が勝手に言葉を紡ぐ
「そのしゃべり方、ルーね。あなたこそ、こうなるって分かってたんじゃないの?
確かに私はクロアの悩みを解決させてあげられなかった、
でもその
行動に移せばいいだけ、別にそこで逃げる必要はない。諦める理由はない。違う?」
耳を通る声は、脳を通らない。頭の中にはさっきからハーマイオニーの言葉がぐるぐるとめぐるだけ。
私は、クロア? 私は、本当は気づいている? 私を理解できるのは私だけ?
私は、私じゃないの?
「違う!、あなたはあなたで、そして、クロアよ」
私が頭の中で考えてた疑問にハーマイオニーが答える。
口に出てたのだろうか?
いや、そんなわけがないのだ
「な、急にどうしたの?」
私の身体はルーが使っている。
「言ったでしょ、私はクロアの一番の親友だって、クロアの考えることなんて手に取るようにわかるわよ。
聞こえてるんでしょ、クロア、あなたの疑問に私が答えられていたら、あなたは間違いなく私の知るクロアよ」
ハーマイオニーの言う事が本当なら、私は......
「びっくりだね、驚いたよ」
降参するように、両手を上げたルーが小さくこぼす。
「ごめんね、あなたは私が思ってたよりもずっと強いよ」
そして、ハーマイオニーに聞こえないように、羨ましい、とつぶやくと、私に身体が帰ってきた。
「クロアなの?」
なぜ分かったのだろうか。
「急にひどい顔になったわよ、あのドラコが優しくなるのも当然ね」
本当に私の考えてることを予想できているのだろうか、
「私には、分かりません。本当に私はクロア、なのでしょうか」
「そうね....きっといつか、自分でも納得できる時が来るわよ、
それが記憶が戻ったときか、別の時かは分からないけど」
本当にそうなのだろうか、だとしたら私はこの身体にいてもいい?
いや、まだ断言はできないだろう。
でも、気になる。
私は取り戻したい、私の記憶を。
(ルー、どうすれば記憶を取り戻せますか?)
<ん、任せて、って言いたいけど、私も原因は分かっていても治す方法が分からないの
でも、二人で考えれば、きっと見つかるよ>
(どうせなら二人だけじゃなくてハーマイオニーやドラコとも一緒に考えたいのですが、まあ無理ですかね)
ドラコとハーマイオニーじゃあさすがに無理があるか。
<......そうだね>
(まあそれならしょうがないです、私とルーともう一人の三人で考えることにしましょう)
記憶、それが戻ってしまった時私はどうなるのだろうか。
クロアの記憶に呑まれて消える?
それとも、三つ目の人格となったりするのだろうか。
あるいは、こんなことを考えている私自身がクロアなのかもしれない。
クロア 自身の記憶に興味を持つ
ルー 大物感凄くね?
ドラコ 優良物件
ハーマイオニー 天才超能力者説あるな
先輩方 いや、ルーの魔法がすごいだけだぞ、別に自分から喧嘩吹っかけといて、何もできずにしっぽ巻いて逃げてったが別にザコいわけじゃないぞ
セパレーション ルーの二つ目の魔法 ルーの間違いと後悔から生まれたらしい 少なくとも上級生の魔法や物理攻撃ではびくともしなかった、持続に魔力を使わない、全方位を囲う 杖が不要 とチート臭いが、あとあといろんな欠点が浮かび上がります。
遅刻?何のことやら
書いてて思ったけどジニーとか出てないね。