でも割と今までも触れてたような気もしなくもない
~クロア目線~
私とハーマイオニーは使われていない空き教室にいる。
ハロウィンの時にハーマイオニーに行った話をするためだ。
まさか私が秘密を話せるぐらいの友人を作るとは思わなかった、
「事実は小説より奇なり」とはあながち間違いでも無いらしい。
1つ深呼吸をすると、口を開く
「ハーマイオニー、最初に言っておきます。他言無用ですよ。」
真剣な表情で頷く
「まず、私がこのことを言う理由ですが
恐らくハーマイオニーならある程度勘づいていると思ったからです。
次に、何かあった時に私のことを知っている人がいれば対処がしやすいから、
もう1つはあなたのことを信用しているからです。
ですがすべてを話すわけではありません、今話すのはある程度、です。
....多分ここはわかっていると思いますが、私はとある理由から二重人格者です。
今あなたと話しているのが、表である私です、
そして、授業開始の日の朝とトロールの時あなたと話していたのが裏....
この身体にあるもう1つの人格です。
そして裏が上に出ることができるのは私がカチューシャを外した時だけ、
つまりこのカチューシャで裏を抑えています。
これが無ければ私は表として上にあがることは出来ません。
なので私にとってこのカチューシャは私という存在と同じぐらい重要なんです。
と、まあこんなところでしょうか」
~ハーマイオニー目線~
トロールの時、クロアに話があると言われ、
その話を聞いていた、大体予想通りだったが、幾つか疑問が残る。
「でもそれって、あなたがカチューシャをつけている間は、その、裏?がずっと抑えられてるんでしょ?」
これだと裏が少しかわいそうでは無いか
「構いません、どうせアレは不良品です。」
そんな私の思考を読んだように告げて来る
その”アレ”がカチューシャのことを指すのか裏の事を指すのかは分からないが、
目を逸らし、何かをこらえる様に歯をくいしばるクロアにそれを聞いてはいけない気がして押し黙り、次の疑問をぶつける。
「裏の子が上に来ることって殆ど無いんでしょ?」
と、クロアの態度から予想する。
「当たり前です。一度アレが上に出てきたら
私が私の意志で上に戻ることは出来ません。
危なすぎるため、ほぼずっと抑えています」
「でも、多分だけどその裏の子って、いい子だと思うんだよね、あなたの事を優先すると思うの」
次の疑問をぶつけようと口を開く。
「だから「私という存在を蔑ろにしろと言いたいのですか?」
が被せてくる。
「私はそもそもアレのことを信用していません。
極力リスクは避けたいと思っています」
やはりか、慎重なクロアの事だ、彼女の中での最優先は彼女自身なのだろう。
「でも私にカチューシャを預ければ......」
ならばトロールの時と同じ様にすれば、と思ったが
「トロールの時の様に、ですか?
あの時は緊急事態だったため仕方なく外しただけです。
私とアレではできる事が違いますから。
それと、
確かあの時、私はあなたに
「ここから出て安全を確認したら直ぐに私の頭に戻してください。」
と言ったはずです。
あの時あなたが私の身体に手渡した時は心臓が止まるかと思いました」
と少し怒った様に言う
慌てて謝ると「まあ良いです。あの時は時間がなかったので仕方ありません」
「とにかく、私があなたにカチューシャを渡しても、アレが私の身体を使ってあなたを騙そうとするかもしれません。
最悪不意打ちで強奪、という可能性もあります」
なるほど、どうやらクロアは裏の事を微塵も信用しないつもりらしい。
なら最後に今までずっと、組み分けの日から今の今までずっと疑問だったことを聞いてみる。
「ねえ、なんでクロアは、
いえ、あなたは......笑わないの?」
そうクロアは確かに笑うことはある。
が、表であるこの子が笑った所を私は見たことが無い、
それは二重人格では、納得できない。
「..........あなたの言いたいことは分かります。
ですがここからは言えません。すいません」
「そう....」
と答えるとお互いに沈黙が流れる
~クロア目線~
まだあまり納得できた様子では無いがとりあえず事前に言ってた方が良い、と思っている範囲までなら話した。
まだ少し考え込む様子のハーマイオニーに寮戻ることを告げると部屋を出る。
そう言えばもう少しでクリスマス休暇だ、
....帰る必要は無いな、帰った所で
いるのは別に親しくも無い、
というよりかは私の方から関係を持とうとしていないだけだが、そんな親戚だけだ。
それにあそこの書斎に置いてあるめぼしい本は大体読んだがホグワーツにはまだまだ面白そうな本がある。
「あ、クロア」
後ろから呼ばれ、振り返るとハリーとロンがいた。
トロールの時からハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はとても仲が良い。
私は、まあ仲は良いほうだと思うがハリーとロンと読書を比べるなら読書を優先するだろうが、
私の身体を危険に晒したのだ。
まだまだ危険に見合うとは思えないが....
いや、もう過ぎたことで考え込むのは止めよう。
「どうしました?」
「クロアはクリスマス休暇の間、ここに残るの?」
何だ、そんなことか
ハーマイオニーと秘密に関して話していたからか、緊張していたが、割とどうでも良い質問だった
「残りますよ、私はここの図書室で本を読まないといけませんからね」
「クロアって本当に本を読むのが好きだよね、ハーマイオニーがこの前「また寮に帰らず図書室で寝てた」なんて怒ってたよ」
「家でも良く書斎で寝てましたからね。
本が周りにあると何となく安心して寝れるんです」
頭に今の家での生活がよぎる。
良く本を近くに置いたまま寝ていた。
目が覚めると毛布がかけられていたが
ホグワーツではそんなことは無い。
そう思うと家が少し懐かしくなった。
「あんまりハーマイオニーに心配かけさせるなよ、
あいつ、お節介焼きだから過労死するぞ」
と言われる、
ハーマイオニーと彼らの仲が良いことに少し嫉妬してしまう。
「大丈夫です。私は寮に帰らないことはあっても、夜中に抜け出したりはしません」
確か前にハーマイオニーが私に、
彼らが寮を抜け出した
と愚痴をはいていたことを思い出す。
「はは、お互い様みたいだな」
「そうですね、それで、何で前は抜け出したりなんかしたんですか?」
「ああ、あの時はマルフォイの奴に決闘を挑まれてね」
誰だそいつ、と言うかそれは抜け出す理由になり得るのだろうか
いや、私も図書室で寝る理由なんて大したことはない
そんなものなのだろうか......
「それで、その後はどうなったのですか?」
ハリーが「それは....」と言いにくそうに口ごもる。
その反応から結果を予測する。
「来なかったのですね」
図星らしく、まるでなんで分かったんだ、とでも言いたそうな顔をしている。
「私はマルフォイ、という方のことは存じ上げませんが、
もう少し慎重に考えたら分かったのではないですか?」
「で、でももし行かなかったらマルフォイの奴に馬鹿にされるんだ」
との事だ、その話からマルフォイという人の人柄が見えてくる。
ハリー達を敵視している、いやハリー達に夜中に抜け出すように誘導し減点を狙ったところを見ると寮自体も敵視しているようだ、その上そのやり口は狡猾
間違いなくめんどくさい人間
関わらないのが正解だろう。
「それで話題を戻しますが、あなた達はクリスマス休暇はどうするのですか?」
ハリーは顔をしかめると「帰らないよ、帰りたくもない」
と吐き捨てるように言う
ロンはそんなハリーに苦笑いしながら、ハリーに遠慮したのか「僕は帰るよ」とだけ小さく言った。
ハーマイオニーも帰るようなので寂しくなりそうだ
ホグワーツに来るまではこんな事思う事もなかったのだろう、
それが悲しい事なのかは私には判断しきれないが....
「そうですか、寂しくなりそうですね、
では、私は部屋に戻るので」
と会話を切り上げると部屋に戻る。
クリスマスか、ハーマイオニーは何を贈ったら喜んでくれるだろうか
友人とプレゼントを渡しあう、
という事が今から、楽しみだった。
クロア 二重人格でした!ビックリです。 クリボッチ クロアは表、裏、と呼んでいます。そして身体のコントロールを握っている方が上です。
クロア表 笑いません 一応笑わない理由もありますが、それはまた今度
クロア裏 笑います
ハリー ^ ^
ロン ^ ^
ハーマイオニー クロアと一番仲が良いですね、え?知ってた?
マルフォイ 尺稼ぎのためだけに出てもらいましたが、あまり稼げませんでした。あまり使えませんね
クロアから見たハーマイオニー プレゼントを贈る人 秘密を共有している人
クロアの秘密 二重人格 裏の事を嫌悪している カチューシャのおかげで裏を抑えて上に出れる 表と裏ではできる事が違う
尺稼ぎ 結局500文字ぐらいしか稼げなかったフォイ 正直要らなかった
お節介焼き なかなか変な漢字だと思います。
今回はクリスマス休暇まで飛ばしました。
正直クロアは運動出来ないのでクディッチなんて要りません。