表裏二体の少女   作:ラーメン三郎

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言い訳をしよう。
僕は別にハリーが嫌いなわけじゃ無いんだ
ただあの3人の中で一番子供っぽいと思ってるだけで....
あ、暴力的な表現があるため人によっては不快かもしれません。


6話 クリスマス

  ~クロア目線~

 

「くしゅん!」

 

 

風邪を引いた気がする。

原因は図書室で寝ていた事だろう。

幸い今はクリスマス休暇だ。

授業も無いので医務室で無理に直す必要も無いだろう。

あそこは本が読めないから嫌いだ。

移しても悪い気がするので、寮で1人、毛布にくるまって本を読んでいる。

 

ダメだ、本の内容が頭に入って来ない

悪化している気がする。

読書を中断してベッドの中に潜るが、する事が無くなると、寒さと頭痛だけが激しく自己主張してくる。

さらに、まだ時間は朝、眠れる時間でも無い。

どうせ本が読めないのなら医務室に行った方が良さそうだ。

と結論付けて、医務室に向かう。

頭の中で医務室の位置を探すが、分からない。

医務室ってどこにあるんだ、

とりあえずさまよっておけばいつかは見つかるだろう、最悪、教師にでも聞けば良い。

おぼつかない足取りで探し始める。

 

 

  ~ハリー目線~

 

暇だ、クリスマス休暇に入ってからハーマイオニーもロンもいない。

図書室に行ったがクロアも居なかった。

だがクリスマス休暇はあのドラコ・マルフォイもいない......これはこれで暇だ

 

暇になると昨日の鏡を思い出してしまう。

想像するだけで興奮してきた。

別に見るだけだ、何が悪い。

むしろ、両親を映す鏡なんて、僕が見るために置いてあるようなものだろう。

気がつくと早足で鏡のもとに向かっていた。

 

鏡のある部屋が視界に入る。

ドアの下に走って行く、途中で誰かにぶつかるが、気にせずドアを開けて中に入る。

[みぞの鏡]と言うものらしい、どういうものかは分からないが、僕と僕の両親が映る、という事が重要だ。

鏡の中の理想郷を見ていると、

後ろから誰かが何かを言ってくる。

うっとおしいが、僕にはこの鏡、いや両親の方が重要だ。

無視して鏡とその中の両親の事を見続けていると、肩が揺すられる

ついカチンときて目は鏡を見たまま後ろの人を突き飛ばす。

やってしまった、と思ったが、僕の両親との時間を邪魔する方が悪い。

 

 

「ハ、ハリー?」

 

 

と聞き覚えのある声が聞こえてくる。

ビックリして、振り返ると

地面に尻もちをついたままの体勢でクロアが信じられないものを見た、といった感じの表情を浮かべて、こちらを見ていた。

そこまで来てようやく冷静になった。

 

おそらくここに来るときにドアの前でぶつかったのはクロアだろう、

その時の僕の様子がおかしかったから

中に入ってきた、そんな感じだろう

クロアのところに駆け寄ると、

 

 

「ご、ごめん!僕、鏡に夢中で....」

 

 

と急いで謝る。

 

 

「いえ、別に大丈夫です。

それより、なんですかその鏡は?」

 

 

と聞かれながら、クロアが伸ばした手を掴むと、引き上げる。

やはりこの鏡に興味を持ったらしい。

 

 

「この鏡はね。

僕の両親を映すんだ‼︎」

 

 

と、興奮しながら言うが、クロアは壁に背をつけたまま、少しの間考えていたが、やがて

 

 

「これは、おそらく[みぞの鏡]、見る者の望みを映す鏡です。

つまり、ハリー、あなたの見ている両親はあくまであなたの願望、

本物ではなく、あなたの想像から作られた偽物、まがい物です。

そこまで熱中してみる価値のあるものではありません」

 

 

........は、今なんて言った?

鏡の中で僕に優しくしてくれている

この2人、僕の両親は偽物で、

みる価値は無い?

....ふざけるな

 

 

 

  ~クロア目線~

 

「ふざけるなよ‼︎ここにいる僕の両親が偽物なものか!

しかもそれを無価値?

ここにいるのは、本物の僕の両親だ。

僕を騙そうとしたって無駄だ‼︎」

 

 

ハリーが大きな声で叫ぶ、頭に響くからやめてほしい。

 

 

「騙すも何もありません。全て事実です。

先ほども言いましたが、この鏡はあなたの心の中の一番の望みを映します。

だから本物では無いんです」

 

 

落ち着かせようと、諭すように言う。

医務室の場所を聞こうとしただけなのに、何でこうなる......

 

 

「うるさい‼︎黙れ‼︎」

 

 

さらにヒートアップしたハリーに胸ぐらを掴まれて壁に押し付けられる。

息苦しいし、頭に響く

 

 

「ハ、ハリー?

やめてください。私が悪かったですから」

 

 

どうしたら良いのか分からなくて、とりあえず謝る。

私よりも背の高いハリーが少し怖い。

無言で私を睨んでくる。

慎重に言葉を選んで

 

 

「気に障ったのなら謝ります。

私はあなたが偽りの両親でも良いのなら、みる価値は無い、という言葉は訂正します」

 

 

地雷を踏み抜いた。

彼が私の胸ぐらを掴む手が首に動く。

マズイ、さっきの言葉は失敗だったようだ。

息苦しい。

両手で彼の手を外そうとするが、ビクともしない

おそらく彼も私を殺そうとはしないだろうから、ある程度で離すとは思うが....

彼の凄まじい形相を見ていると、少し自信が無くなる。

私もささやかな抵抗として、彼を睨み返す。

 

あ、だめだ意識が保てない、視界が狭まり、私は身体のコントロールを手放す。

 

 

 

  ~ハリー目線~

 

僕の手の中で力無くうなだれる少女を見てハッとして手を離す。

崩れ落ちるクロア。

生きてるよな?きっと生きているはずだ

いや、クロアが悪いんだ、クロアが僕の両親を偽物呼ばわりするから....

そうだ、皆に話せば分かってもらえるはずだ、

 

 

「あれれ〜殺しちゃったの?」

 

 

驚いて上を見ると、そこにはピープスが

にやけ顏でこちらを見ていた。

 

 

「さぁて、どうするのかな〜」

 

 

僕が......人殺し?

へ?....生きてるよな

ピクリとも動かないクロアを見ていると不安が強くなる。

い....生きてる..よな?

動かない

嫌だ、一生牢屋で暮らすなんて嫌だ

逃げなきゃ

クリスマス休暇が終わればロンが帰ってくる。

そうしたらきっと分かってくれるはずだ。

だって..僕は....僕は悪く無いんだ......

 

 

 

  ~クロア目線~

 

目が覚める

ここは....医務室か、さっきまで何をしていたのか、と考えていると、医務室の先生、マダム・ポンフリーがこちらに目を向け、

 

 

「大丈夫?その首の痣、何があったのか、教えてくれる?」

 

 

と聞いてきた。首の痣で思い出した、

確か、ハリーにみぞの鏡について説明したら、なぜか怒って掴みかかってきた。

それをなだめようとして、おそらく失言をしたのだろう。

さらにヒートアップして首を絞められたのだ。

 

 

マダム・ポンフリーに説明しているときに気づいたのだが、私の声が震えていた。

今思い出しても怖かった。

こんなときにハーマイオニーが居てくれたら彼女は甘えさせてくれただろうか。

マダム・ポンフリーに説明を終える。

私を発見した時は私が倒れていただけで近くには誰も居なかったらしい。

マダム・ポンフリーは少しの間ブツブツと何かを呟いていたが、

やがて立ち上がると「他の先生に話してきます」と言うと何処かに行ってしまった。

1人になるとさっきのことを思い出す。

怖くて涙が出てくる。何かから隠れるように布団に深く入る。

ふと気づいたのだが風邪も治っていた。

おそらく何かの薬で治してもらったのだろう。

早く寮に戻りたい。

早くハーマイオニーに会いたい

楽しみだったはずのクリスマス休暇は既に無くなった。

 

 

その後寮に帰るついでにあらかじめ買っておいたハーマイオニーにプレゼント(本)を贈る。

少し早いプレゼントだが、

もう寮から出たく無い、

きっとハーマイオニーも分かってくれるだろう。

幸い寮にも本を置いたままだ。

それを読めば、時間は潰せるだろう。

読み返せば、だが

 

みぞの鏡......そこに写っていたものを思い出す。

そこに映る私にカチューシャは付いてなかったが、いつも通り笑っていなかった。

そのことに少し安心する。

早くアレを私の身体から消したい。

 

 

 

 

クリスマスになった。

私のもとに来るプレゼントは1つだけ....

だと思っていたが4個きた。

ハーマイオニー、ロン、ハリー、現在の家からだ、

ハーマイオニーからは本、なかなか高そうだ。

ロンからはクマのぬいぐるみ、とりあえず枕の隣に置いておく。

ハリーからは....お菓子と謝罪の手紙だ。......お菓子は美味しかった。

家からは手紙と本だ、手紙は他人行儀な文で私を心配する旨の内容だった。

想像以上に多くきた、こんな事ならロンにも送っておくべきだったかもしれない。

まあ、来年から気をつければ良いだろう。

ハーマイオニーと家からは本だが、丁度寮に持ち込んである本は全て読みきっていたところだ、

少し気持ちが明るくなる。

ベッドの縁に腰をかけると家からの本を読みはじめる。




クロア 悪気はありません クリボッチ

ハリー 頭に血がのぼっちゃっただけです

ロン ^ ^

ハーマイオニー ^ ^

クロアから見たハリー 怖い

クロアから見たハーマイオニー 少し依存気味

マダム・ポンフリー 僕の中ではたいていの事は治せるすごい人なイメージ

クリスマス この世界はカップルなんていない やったね

プレゼント 身に着けるものはもらえません 僕の中のクロアの見た目が混乱するからね

クマのぬいぐるみ かわいい

みぞの鏡 望みを映す

現在の家 あまり物語に関わらせる気は無いので、設定が雑

クロアの望み 身体の中から裏がいない状態

今までの話で~○○目線~となっていたのを~○○視点~に変えました。
文字列変換という機能を使ってまとめて変えました。
超便利、ハーメルンさんマジイケメン、抱いて!!
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