ちょっとずつ平均文字数が増えていっててちょっと嬉しい。
~クロア視点~
私は....
<ん、起きたね>
最近急に話すことが増えた私の声で何があったのかを思い出す。
(そうでした、私が弱っている間、あなたに私の身体を無理やり乗っ取られてましたね)
<うん、悪いとは思ってるけど......もう少し私への警戒を解いてくれてもいいんじゃないかな>
(......いやです。もし私があなたなら何が何でも信用させて身体を乗っ取ります)
この状態は裏にとってのメリットがない、なぜ私を助けるのか分からない。
<もし私にその気があるなら今頃あなたは身体を動かせないと思うけどね>
口には出さないがそれは私も分かっている。
だが、やはり私自身の存在を左右するモノをそう簡単には信用できない。
一つ間違えるだけでも私は私の身体の中にしかいられない存在になる。
(あなたの目的がハッキリしない以上、あなたのことは信用できません)
目的を問う。
<あれ?私....私の目的って言ってなかったっけ?
あなたを護ることだよ。それだけ>
(私はその目的を聞いているのです。
あなたには私を恨む理由はありますが、私を護る理由は無いはずです。)
そう、私はカチューシャを使い、私の問題を押し付け、その上身体を奪っている。
だからこそ、信用できない。
<あのね、私は、あなた以上にあなたと私の事を知ってるの
だからこそ私はあなたを護りたいと思う、あの頃は....あなたの事を護れなかったから>
私はこいつの言っていることの意味が分からない。
私の以上に私のことを知っている?
どういうことだ、こいつはあの時に生み出されてからずっと私の中で視覚を共有してきたはずだ、
それに『護れなかった』?....
まあいいか、こいつが何を知っていようが、こいつを警戒することに変わりは無い。
そう結論付け、立ち上がり、寮を後にしようとしたとき、頭を激しい頭痛が襲う、
立っていられなくて、ベッドに座る。
「今度はなんですか」
つい漏らす
<へ?どうしたの>
(あなたのせいで溜まったストレスが原因で、頭痛がしましてね)
と皮肉を言うと
<はえ?何で....私には何ともないよ>
(なんですか....まさか、あなた、視覚だけじゃなくて他の感覚まで共有しているのですか?)
<ん、そうだよ。って寝る前にハーマイオニーには言ったんだけど....>
寝る前....その時の私は話を聞ける状況でもなかったのだろう。
初耳だ、いやでも同じ体を使っているのなら当たり前かもしれないが、なら
(....て、まさかあなたは磔の呪文を受けていながら私の身体を?)
と言うことになるが....
<いやぁさすがに無理かな....たぶん磔の呪文は身体じゃなくて精神に直接作用する魔法だから上にいたあなたにしか効果がなかったんだと思う>
(なら今の私の頭痛も共有しているのですか?)
<頭痛が....?大丈夫なの?まだ休んでたほうが....>
(遠慮しておきます)
これ以上休んいると、身体を動かす気が無くなりそうだったので、
無理にでも立つと、少しでも頭痛を紛らわせようと、図書室に向かう。
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~クロア裏視点~
どういうことだ、さっきからこのこを襲う頭痛の意味が分からない。
今まで私とこのこは同じ身体で同じ感覚を共有していたはずだ。
分からない、私が完全に不完全になってからもう少しで3年たつが、こんなことは無かった。
このままでは私もこのこも取り返しのつかないことになる、そんな気がした。
でも、何をしたらいいのか分からない、でも、あの頃の二の舞だけは嫌だ。
私に身体を動かす必要はない。
最初は不満だったが....これは私の責任でもあり、贖罪でもある。
そう気づいてから私のすべきことが見えてきた。
考えよう、深く深く、集中して、よく考えて、そして私は私のできることをやるだけだ。
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~クロア視点~
もうすぐ進級試験だ。
頭痛は今のところは変わっていない。重くも軽くもならないせいか、慣れてきた。
あまり喜べることではないが、そのおかげか周りの人にはバレていない。
ハーマイオニーは少し怪しんでいたが、隠し通せた。
おそらくこれがバレれば休養を強要されるだろう、普段なら構わないのだが
試験前に勉強ができないのはかなりまずい。
私は座学や魔法薬などの実技はそれなりにできるのだが、魔法の実技はダメだ。
かなり弱いものしか出ない。
理由はおそらく私が杖に認識されていないからなのだろう。
つまり忠誠心など存在しない。一応魔力を通せば魔法は使えるが、
一般的な杖に忠誠心を持たれたうえで使う魔法とでは大きな差ができてしまう。
だから、私はその分を座学で補う必要があった。
「ハーマイオニー、これはどういうことですか?」
「これ?これは確か教科書の48ページに書いてあったと思うわよ」
「ありがとうございます」
そんなことで私は寮でハーマイオニーに勉強を手伝ってもらっていた。
最初は前みたいに図書室でやろうと思っていたのだが、思いのほか人が多かったため、寮で勉強をすることにした。
キリがいいところまで終わったので、伸びをしようと顔を上げるとハーマイオニーと目が合う
彼女も勉強をしていたはずだが。
「えっと、どうかしました?」
「いや、その、クロアなら勉強をしなくても進級ぐらいできるよね、
ほら、クロアなら進級できるから勉強しないって思ってたの」
とハーマイオニーは言いずらそうにそう言った。
「私は魔法がほとんど使えませんからね、別にスクイブ、と言うわけではありませんが、
まあ要は魔法の実技がほとんど点を取れないので他の部分で補う必要があるんですよ」
「そう、聞かないほうがよかった?......て、あなたハロウィーンの時魔法使ってなかった?あの....なんだっけ」
ああ、あの時の事か
「あれは私が使っていたわけではありません、アレの魔法です」
『ペル・サルス』..アレが使っていた魔法だ、私は理論すら分かっていないので
詳しい効果も分からないがおそらく防御系だろう。
「わたしはあまりあいつのことを知りませんからね」
そのくせなぜか私に詳しいあいつに腹が立つ
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~クロア視点~
私は夜に備えて図書室にきていた。
というのもあれから変わらずに続く頭痛のせいでなかなか寝れないため、
図書室で眠くなるまで時間をつぶして、そのまま寝るためだ。
<ねえ、聞こえてる?>
読書中に煩わしい声が聞こえてきて、無視しようとしたのだが
真剣そうな声で訊ねてきて、無視するのも悪い気がして
(....今読書中なのですが)
と強めに返す。
<ごめんね、でも急用だし、すぐ終わるから。
それにあなたの頭痛と私達の壁についての事だから、あなたも興味あるでしょ?>
確かに慣れたとはいっても頭痛が煩わしい事に変わりは無い。
(ありますが......
まさかとは思いますが、あなたが原因ですか?)
<私は....確かに原因だよ。
でもそんなことより、ちょっとまずい状態なの、
このままいけばあなたと私を隔てる壁がなくなる>
....壁がなくなる?それはつまり
(私とあなたが元に戻る、と言うことですか)
<あんまり驚かないんだね>
(別にこの状態が永遠に続くとは思っていませんでしたし、
あなたに身体を永遠に乗っ取られるよりはマシだと思っただけです)
そう、いつかはこうなるとは思っていた....すこし想像より早かったが。
<そう、なら状況はあなたにとって、もっと最悪だよ。
だって、今更私たちは元に戻るなんてできはしない、この状態が長く続きすぎた>
(え、それ..はつまり....)
<私たちは元には戻れない、もう異物が混ざりすぎてるの。
たぶん、一番の原因は『磔の呪文』、私たちはずっと身体の感覚を共有してきたのに
それがあの瞬間に手遅れなぐらいに歪んじゃったの
私たちの痛覚が現に共有できてないのがその証拠だと思う>
呆然とする、それって下手したら私自体が....
<お、落ち着いて、まだ大丈夫、まだ壁は壊れたりしないから、
それに前にも言ったでしょ、私があなたを護るから
それに、元には戻れない以上どうなるのか、私にも想像がつかない
最悪どちらかが消滅するかもしれない、
でも、もしかしたら何も起こらないかもしれない>
「消滅は最悪ではありません、本当に最悪なのは
私がこの身体の中に一生押さえつけられて自我だけは残ったまま独りぼっちで過ごすことです」
とりあえず気を紛らわせるため、ぼそりとつぶやく
<そうかな?でもそれなら全然最悪なんかじゃないよ。
だって、それなら私があなたを助けられるじゃん
もしそうなっても、私があなたをこの身体の中から出してあげるよ>
(なら一応、その時はお願いします。
壁が壊れるのを止める方法を知りたいのですが、
何か心当たりはないのですか?)
<あるよ、っていうか本当はそれを言おうと思ってあなたに話しかけたんだもん
......単刀直入に言うね、これ以上危険なことをしないで
ホグワーツに入ってからでもハロウィーンパーティーに、その....みぞの鏡、それから禁じられた森
もう少し安全に生活して。それで止められるはずだから>
理由は分からないが、言わないのなら別に聞いたところで変わりはしないだろう。
そもそも私は別に危険が好きなわけじゃない、本来ならお断りだ、
言われなくても危険からは逃げるだろう......今までは逃げきれなかったわけだが。
(嘘、ではないですよね?そちらは一応気を付けておきます。
....頭痛のほうは何か分かります?)
<それはたぶんだけど、危険信号じゃないかな、私たちの壁が壊れかかっている、ってことの
治すのに一番簡単な方法は壁を壊すことだと思うけど嫌だよね
まあこっちはまた方法を考えてみるよ。
それより頭痛がひどくなったら気を付けてね。
たぶん壁が壊れかけるほどひどくなると思うから>
(危険なことさえしなければ問題は無いのでしょう?
なら大丈夫だと思いますよ)
さすがにあんなことがあった後だ、危険なことはごめんだし、周りから止められるだろう。
そう会話を終わらせて、図書室を後にした。
長々と話していたら、目が覚めてしまった。
たぶんこのまま図書室にいても寝れないので、
寮で頑張って寝ることにする。
寮に向かっていると
「そこで何をしている‼」
と背後から怒鳴られる。
「わ、そ、その......」
正直に寝れないので図書室にいました。なんて答えると怒られる気がして、
振り返りながら口ごもる。
そこにはクィレル先生がいた、と言うか口調がおかしくなかったか?
いつもはもっと、なんというかどもりながら話していた気がするが....
「し、しし質問をか、変えます」
あれ、気のせいか?
「け、賢者の石について....な、なにか知っていますか?」
クロア 危険なことは回避できません。主人公だしね、フラグ立てられちゃったしね。
クロア裏 フラグ立てちゃったよ。
ハリー 知ってるか?こいつ実は原作では主人公だったんだぜ こんなに出番少ないのに
ロン この人どこで登場させていいか分からん
クロアの壁 確かに絶壁 当たり前だね、12歳だし あ、一応今のところはクロアの誕生日は三月十五日という設定 変わるかもしれんけど
時期 僕の脳内年表と原作の年表ずれてそうで怖いわ
壁 表と裏を隔てている
杖に認識されない 一応使えはするが、最低限の効果しか出ない
頭痛が痛いって言わせてみたかった。
次回、黒之内死す!?