見間違いでしょうか…。
いや私が村瀬君を見間違えるはずはありません。一種の変態みたいですが気にしません。
そんなことより何故村瀬君がまだ学校にいるんでしょう?もう既に帰宅したはずなのですが…。
まさか私に仕事を押し付けたのでしょうか?
もしそうならこの上なく失望します。
でもこれで村瀬君に話しかける理由が出来ましたし先生にこの資料を届けたら村瀬君の所に向かってみるとしますかね。
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先生というのはやっぱり生徒のことを気にかけているんですね。
私の学校生活について色々心配をして下さりました。
勉学、部活、友人関係。色々聞かれること20分かかりました。
私は懇談会をしに来たんじゃないんですよ先生!
今の間に村瀬君が帰っちゃうじゃないですか!!
まぁ急ぎの用でも無いのでそこまで怒ることはないんですけどね。本当に怒ってないですよ?大丈夫です。
でももしかしたらまだ校舎裏にいるかもしれません。
一応見に行くだけ行ってみますか。
でもあんな所で一体何をしていたんでしょうね。
チラッとしか見えませんでしたけど上を向いて何かを探していたように見えました。
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「……はぁ…やっぱりいないか…」
そりゃそうですよ。見かけてから20分以上も経っていればいなくなりますよ。
残念ですね。いや無念です。
明日村瀬君に聞いてみるとしましょう。それがいいでしょう。
「何してるの?凪城さん」
「ひゃぁぁぁあ!!?」
心臓を
口から出るかと思いましたよ。本当に。
全く誰ですか私をこんなにも驚かせた人は。
「む、村瀬君!?」
「ごめん。そんな驚くとは思ってなかった」
まだいたんですか!しかも背後からとは。虚をつかれましたよ…。
で私は何をしようとしていたのでしょう…。
あ、そうそう。何故まだ学校にいるのか聞きに来たんでした。
驚き過ぎてつい忘れていました。
「村瀬君用事で帰ったんじゃなかったの?」
「あー…ちょっとね、探し物」
歯切れが悪いですね。何か言いにくいものなのでしょうか。
それでも聞いてみましょう。探し物をしている人に対しての言葉を。決まり文句を。
「よかったら私も探そうか?」
安定した言葉ですね。この上なく。
親切心から来る親切の塊です。
かと言って私は親切心で言っているのではなくあの村瀬君の探し物が何か気になっているのです。そう親切心ではなく好奇心で言った言葉です。
人が困って探しているというのに私という人間はなんて不謹慎なんでしょうね。
この不謹慎な意味合いの言葉に村瀬君はどう言った言葉を返してくれるんでしょう。
「えっと…ありがと。でも凪城さんじゃ見つけられないよ。絶対に」
絶対にと付け加えられてしまいました。
あらら。これはどうしようもないですね。
でも私じゃ絶対に見つけられないものって…ますます気になるじゃないですか。
「そんなに見つけ難いものなんだね。どんなの?」
「…もやもやしてる玉」
…なんですかそれは。もやもやしてる玉?
モ◯っとボールですか?イ◯イ◯ボールですか?
そんなものをこんなところで無くすんですか村瀬君…。謎ですよ。
「わ、わかった。い、一応私も探してみるよ。その…もやもやしてる玉?ふっ…」
危ない危ない。思わず吹いてしまうところでした。
村瀬君が真剣に探してる物に対して失礼ですね。
さてさて探しますか。
このちょっと空気の重いこの校舎裏でもやもやしてる玉を探しますか。
…ここって空気重かったですかね?幽霊とか出る噂ってありましたっけ?